世界遺産で初日の出2008　～ アンコールワットで初日の出 ～

2007/12/29 - 2008/01/05

　初日の出を世界遺産で迎えようと思い立ち、アンコールワットへ行ってきました。
　お金をかけて直行便ってのもつまらないので（お金もないし）、バンコク経由の鉄道の旅にしました。寝台列車が取れず、自由席での移動となりました。最初の数時間は座れなかったし、時刻表は全く無視だし、えっここ駅？ってとこで止まるしって感じでしたが、席を詰めて譲ってくれたり、疲れたらお互いに交代で座ったりするタイ人の優しさに触れることができました。
　肝心のアンコールワットですが、もちろん感動しました。でも、整備が進んで美しい状態のアンコールワットより、バイクタクシーで回った壊れかけの周辺の遺跡の方が、歴史の重みが感じられて私好みでした。
　帰りは、バスでの移動にしましたが、国境沿いでは３時間くらい待たされましたし、バスの中は過剰クーラーで凍え死にそうでしたが、それはそれでいい思い出になりました（笑）。

　※ この旅行記は2013年に記憶を遡って作成しています。間違いがあるかもしれませんがご了承ください。

■行程概要
・バンコク（タイ王国）
　　↓電車
・アランヤプラテート
　　↓バイクタクシー+徒歩
・ポイペト（カンボジア王国）
　　↓バス
・シェムリアップ
　　↓バス
・バンコク（タイ王国）

■世界遺産
・アンコール遺跡

エリア シェムリアップ(カンボジア)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

　折角だから、陸路でカンボジア入り使用と思い、フワランポーン駅から寝台列車で行くことにしました。

。。。が、寝台のチケットが取れず、やむなく自由席で行くことに。案の上、到着は予定を大幅に遅れましたし、最初の３時間位は座席にも座ることができなかったので、しんどかったのですが。同じ列車の人達が、私も含めて交代で席に座ったり、なんとか席を詰めて座らせようとしてくれたり、タイ人の優しさに触れることができる良い経験になりました。

疲労困憊ながらも、なんだか充実した気分でアランヤプラテート駅に到着。国境までは、初のバイクタクシー（しかも、おばちゃん）に乗っかって移動し、市場を除いた後、ビザ代を吹っかけてくる自称ツーリストをかわしたにもかかわらず、結局、ほぼ同額を正規の入管スタッフに要求されたり（彼らのポケットマネーになるらしい）、陸上で初めてみる国境が、しょぼくて汚い川だったのに驚いたりしながら、カンボジアのポイペトへ。
　

　ポイペトからは、これまた動くのっ？て感じのバスに乗って、これは道？っていう道を通りながらアンコールワットの町、シェムリアップへ。そう言えば、道中、ずっーーーと文句を言っている女性がいたけど、バスや道が悪いことは十分予想できただろうに、なんで飛行機にしなかったんでしょうね。
　シェムリアップ到着は深夜になったので、バスの運転手が勧める宿に宿泊。ファン、バス、トイレ付と言う（これ以降の旅では豪華すぎる）シングルが取れて、さあ寝るかと思っていると、後から来た中国人の女性陣が、バス付きがいいと言っていたので、代わってあげたのに、なぜかその後、お金に物を言わせた、別の中国人の男性陣がその部屋を使っていました。うぅぅん、私の好意は一体。。。
　翌朝、近くの市場でホテルのスタッフと一緒に朝食をとり、結局その子がバイクタクシーで遺跡群を案内してくれることになりました。

　バイクタクシーでアンコールトムへ。アンコールトムの美しさはどう表現したらいいか、難しいので、できないことはやめといて、興味のある方は是非行ってみてください。その価値はあると思います。

　続いて、アンコールワットへ。必ず韓国人に間違われる私は、日本人団体ツアーの近くをうろうろしながら、説明を傍聴（盗聴？）していると、ガイドさんが「この回廊の壁画（彫刻）は、もともとは、もっと鮮明でしたが、観光客が手で触ってしまうため、損傷が激しく、今ではこのようになっています」との説明。あぁ、自分も観光客だから言えた義理じゃないけど、観光客が増えるってことが必ずしも良いとは言えないなぁ。と思っていると、「やぁだぁ、ホントだぁ、ツルツルぅぅ」との声が。ええっ!!と思って、声の方を見ると、昨日、バスの中で文句タラタラだった女性が壁画を撫でまわしているじゃないですか。慌てたガイドさんに止められて、不服そうにしているのを見ると、残念ながら必ずしも旅は人を成長させないのかなと残念な気分になってしましました。

　アンコールワットは初日の出を迎えるために、また来るので、ざっとだけ見た後、再びバイクタクシーに乗っかって近くの遺跡へ。アンコールトムもアンコールワットも良かったのですが、個人的にはその周辺の遺跡群がお勧めです。アンコールワット、アンコールトムは修復が進んでいるため、きれいなのですが、周辺の遺跡は壊れたままの処もあちこちあって、返って時の重みを感じることができます。

　元日、早朝にアンコールワットに向かい、初日の出を待ちます。カンボジアでは旧暦のお正月は盛大にお祭りしますが、インターナショナルハッピーニューイヤーは余り重要では無いらしく、他には人が余り居ません。
　とても、穏やかで清々しい朝でした。

　漸く、初日の出が昇り始めました。今年、また一生懸命頑張って、来年の初日の出もどこかの世界遺産で迎えようと思いました。

　シェムリアップ最終日。バイクタクシーで１時間位の遺跡群を見て回りました。途中、お土産ものを売りに来る子供たちに遭遇しました。旅行者の中には、うっとうしいと邪険な態度をあらわにする人もいますが、彼らも一生懸命なんだと思います。ただ、児童労働の問題を考えると買っていいものやら、買わない方がいいものやら。。。。

　シェムリアップから、今度はバスを利用してバンコクへ。バスの中が冷蔵庫かってくらいさむくて、英語が喋れないことの不便さを、震えながら我慢していました。東南アジアへ旅行される方で、長距離バスを利用される方は、何か羽織るものを持って行かれることをお勧めします。
　バンコクを１日堪能し、はじめての一人旅を満喫できました。（前回のネパールは一人でしたがツアーだったので、今回が初めてのちゃんとしたひとり旅でした）