真冬の河北省、いろいろあってもメイウエンティ　その５　宣化古城

2013/01/11 - 2013/01/14

河北省３日目は下花園を着点として午前中は西方面の「宣化」、午後は東方面の鶏鳴駅
そして購入済みの4時30分の列車で北京へ。バスはもう懲りたからね。
で、宣化…
張家口の手前３０キロ、下花園から２０キロに位置し、売りは何と言っても鐘楼の「清遠楼」。
じゃあ、鼓楼の「鎮朔楼」が「オレの立場はどうなるんじゃ」と言いたそうですが。
どれ見に行きましょう！
（ちなみに表紙の写真は清遠楼です）

大まかな日程
・１月１１日午後：蔚県までたどり着く
・１月１２日午前：蔚県旧市街
・１月１２日午後：暖泉古鎮（西古堡、中小堡、北官堡）
・１月１３日午前：宣化旧市街
・１月１３日午後：鶏鳴駅
・１月１４日午前：北京前門界隈

エリア 張家口(中国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテルは駅の近くなので列車の汽笛が結構聞こえました。
早朝の列車がもしかしたらあるかと思い、５時半だけど買っておいたカップ麺を食べることに…
調べると早朝の列車はありませんでした。
ホテルは朝食付ですが７時半からです。
宣化までの始発バスは８時だから、かっ込めば何とかなります。

昼飯分を腹に入れるためチェックアウト後に食堂に…
スパゲッティのような麺と粥と油条があったので
麺を腹に入れて、行儀が悪いけど油条を２本ほど口にくわえてバスセンターに向かいます。
バスセンターはホテルの隣の建物の一角でした。
右側の汽車駅がバスセンター、正面の陸屋根が下花園の駅です。

ちょっと分かりにくい下花園のバスセンター
８時の宣化行きの始発バスまで５分あります。

時刻表を紹介します
宣化までは頻発しているようです。
あらら〜
下花園から蔚県までの最終は17:20分です。
きっと１５時の最終バスがトンボ帰りするんでしょうね…
午後の予定の鶏鳴駅は沙城行きに乗ればよいので、これも頻発してます。
でも、これだと下花園からの帰りの便が分からないよね。

で、バスに貼ってあったのがこれです。

バスセンターなのに下花園駅の列車の時刻表もありましたので紹介します。
今日、北京に帰るのはK7702ですので張家口発の15:31の列車です。
張家口発なら無座のチケットでもなんとかなるでしょう、
と買ったとき思ったけど、なんとかなりませんでした…

ついでに里程値段表も紹介します。
宣化までは２５キロで７元
午後行く鶏鳴駅までは５キロで３元
蔚県までは112キロで２７元です。昨日のタクシーは120キロ以上走りました…
あれれ、暖泉までのバスもあるのかしら173キロ、３５元とあります。

で、肝心のバスはというと…
８人乗りぐらいのマイクロバスでした。

バスは途中、なだらかな峠超えをしてちょうど１時間かかって宣化市内につきました。
宣化近辺は石炭の産地らしく大型トレーラーが何十台と路肩に待機しておりその様は圧巻でした。

ちょうど９時です。
南門が彼方に見えたので向かいます。
どうやら、バスを降りたここは城外のようです。

歩いていると、開店記念でしょうか、突如爆竹が鳴り出して腰を抜かしてびっくりしました。
一体、何発だったのでしょう、爆竹は数分間も続きました。

５分で南門につきました。
広場にはいますねえ
早朝ダンス部が…

南門の広場から
来た通りを振り返ります。

宣化は蔚県のようなゴミゴミした街ではなく、結構大きな街で周りの建物も大きいのですが
その中で一際目立つ雄大な門楼です。

左側に小屋があり中への入り口が開いてます。
どうやら楼上に登れるようです、お金さえ払えば…
５元です。

上に上がって広場を見下ろします。
広場を取り巻くこの道路の感じはきっと甕城があったのではと思われます。

西側。
低いけど城壁が残ってます。

城内の景色。
真北の彼方に鼓楼の「鎮朔楼」が見えます。

東側。
城壁は取り払われ競技場が出来てました。

台座の上まで来ました。
城門の上に城楼の「拱極楼」

料金所のおばちゃんがわざわざついて来て、カギを開けてくれます。

二層に階段を上がって…
中はがらんどうでした。
寒いので息が写ってしまいました。

「景色がいいから、外に出てみんしゃい」

狭いけど一周できます。

南門の西側には公園がありました。

寒いのに皆さん散歩してます

凍ってます
元々城壁の南側の濠、沼沢を利用して1958年から着工したようで、
近隣住民の休閑娯楽、身体鍛錬、植物鑑賞を目的とした総合公園として1960年に開放したと案内板に書いてありました。

門の西側。
公園の横に整備した城壁です。

南門（昌平門）を回り込んで旧市街に。

整備された大通りを北に向かいます。
これを見るだけだと一見、静かそうですが、各店舗からは競うように大音量で音楽が流れます。

音楽に合わせて自然に３拍子になって歩いてゆくと…
左側の路地の先に財神廟です。

ちょいと我輩にも…
とお願いします。

でも、廟の正面がこれじゃあネエ

線香が売ってましたが無用心ですね、誰もいません。
値段を見ると…
「金玉満堂冨貴香」　８８元！

鼓楼の「鎮朔楼」まで来ました。

周りは、再開発されたようで店舗が準備中です。
真冬の午前中だからでしょうか閑散としてます。
先ほどの大通りは結構、人がいたのにね。

どこか、入場できる所ないかな？
ぐるっと回りこみます。

また５元払うと、おばちゃんが連れて行ってくれます。

なぜかというと、カギがかかっているから。

階段を上がって更に上に行くと。
鼓楼なんで当たり前ですよね、あるのは…

外のテラスに出る戸のカギも開けてくれました。

南側
先ほど来た大通りです。

こちらは東の妻側
狭いけど一周してみます。

北側
宣化でお目当ての鐘楼の「清遠楼」が見えます。

う〜ん…
ちょっとズームして見ました。
冬だけど霞んでいるのはしょうがないか…
あちこちで、石炭たいてるからネエ

宣化は大きな街で旧市街でも再開発されており、このような建物はあまり見かけません。

「これ、ワタシなんぞ撮るでない…」

楼内には宣化の名所の写真が展示してありました。
おばちゃんのお奨めは郊外の下八里村にあるという「遼墓壁画」ですが、
いかんせん時間がありません…

おばちゃんは外にある碑へも案内してくれました。
宣化新城記なる碑です。

こちらも貴重だからよく見ろって？
でもなんにも彫られていないんだけど…

お目当ての「清遠楼」はすぐでした。
このあたり一帯の開発はまだのようで
趣のある店舗が並びます。

こんな感じで

あらら、
こちらは防寒してます。

通りの凍った雪の塊を集めてる人がいました。

こうして街はキレイに保たれているようです。

１０時半です。
そろそろ街も活気づきます。

油が滴ってウマそう!

そして「清遠楼」

う〜ん
とうとうやって来ました。
目のあたりにして感激
雄大にして秀麗
壮観にして典雅

で、ここでも上がって見ました。
5元

そうです。
清遠楼は鐘楼です
昔ははるか彼方まで聞こえたんでしょうね
ゴオ〜〜〜ン
「宣府鎮城鐘」の音

回廊にも出てみました。

南側
鼓楼の鎮朔楼が見えます

文化大革命時に大きく破壊されてしまったようですが、その後修復の甲斐あってこのように…

南北の母屋側に軒が大きく張り出しているので平面図は十字型でしょう。

先程からなにやら下の通りでドンドコ、ピーヒャラ、騒がしくなりました。

どうやらどっかの店舗開店の宣伝のようです。
人騒がせな…

次はどうするか、悩みました
案１…城壁跡
案２…清真寺
で、ﾊﾞｽで簡単に行ける大新門へ。
８路のﾊﾞｽで真直ぐ西に向かえば自然につきます。

ﾊﾞｽはなかなか来なかったけど、乗ってしまえばこちらのものです
着きました、大新門

トイレを探して城外に
城壁も城外の店舗も見事に再開発されてます。
それより、トイレ、トイレ…

スッキリしてまた城内に。
おっ！城壁にあがるのは無料のようです。

この坂道を上がって…

綺麗に再現されてました。

城楼の北側
整備されているのは200mほどでしょうか。
まわりもまだ整備中です。
北側に行けるところまで行って見ましょう。

どうやらここまでです。
行き止まりの壁です。

身を乗り出してその先を見てみると…
外側の女墻は出来上がってます。

こんどは反対に南側に…
張り出した馬面部分から大新門方向を見ます。
すでに12時ちょっと前
予定をかなり超過してます。早く鶏鳴駅に向かわなくっちゃ
やむなく、タクシーを捕まえます。

12時10分…
このまま、12時過ぎのバスに乗って、下花園で乗り換えた場合、下手をすると2時ぐらいになってしまいます。
鶏鳴駅までいくらと聞くと70元ときたので、そのまま行ってもらうことに。

下花園目指して、朝バスで来た道をﾀｸｼｰで引きかえします。
街道は炭鉱からの石炭を満載した大型トラックが延々と並びます。

50分で下花園を過ぎて鶏鳴山の麓まで来ました。

しばらく走ると右手に城壁が見えてきました。
鶏鳴駅に着いたという運ちゃんに「城墻に行って頂戴」と言うと
城壁沿いに左折して着きました。
ちょうど1時間弱でつきました。