2012/08/08 - 2012/08/09
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ローズベリーさん
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2012年7月〜10月までの、3か月のヨーロッパ周遊記録(Vol.21)です。
現在、5カ国目ドイツを西→東へ周遊中です。無計画な旅行でいつもばたばたしており、失敗と後悔が続く旅ですが、なんとか続けられています。
Vol.21は、ベルリン市内散策の記録です。
ベルリンはただの大都市かと思っていましたが、そこにはあちこちに戦争の爪痕が残されていました。同じ過ちを繰り返すまい、という人々の思いが感じられた街でした。
〈日程〉
8/8 ベルリン市内散策
8/9 ベルリン市内散策後、ポツダム散策(Vol.22へ続きます)
※1ユーロ=100〜104円
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
-
◆8月8日(水)第35日目
今日も朝から、wifiで宿探しに明け暮れています。
11:00、ようやく一区切りつけて街へ繰り出しました。
ベルリンへ来たからには、まずベルリンの壁を見たいと思っていました。
でも、どこへ行ったらいいのかわかりません・・・
現地の地図をじーっと眺めて、壁マークがついているあたりに歩いてみることにしました。 -
やってきたのはSバーン“Nordbahnhof”のそば。
駅前が開けた公園になっています。 -
公園の中にはいくつものポールが立っており、それぞれに壁があった当時の写真がついていました。 -
写真には、ドイツ語と英語で説明が書かれています。 -
新しい壁のテスト;警備員とスポーツマンによる逃亡シュミレーション・・・と書いてあります。
簡単に逃げられないよう強固な壁をつくった、ということでしょうか。 -
墓地さえも、壁によって分断されてしまったようです。 -
残されたBergstrasse。 -
公園の脇にある壁。
今もそのままの姿で残されています。 -
Bernauer Str.(旧東ドイツ側)から見た壁の鉄筋。
この通りは、壁が建設された直後、壁に面した建物から飛び降りて西側へ逃げる人がとても多かったのだそうです。
通りの向こうには、ベルリンの壁記録センターがあり、フィルム放映などもされていました。 -
なんだか、殺伐とした風景です。
亡くなった方の写真と名前、生年と没年がパネルにされ慰霊碑となっていましたが、子供や若者も多く、本当に悲惨な出来事だと思いました。 -
これから、テレビ塔を目指して歩いていきます。
Oranienburger Str.にある立派な建物は“CO Berlin”というギャラリー。 -
同じOranienburger Str.にシナゴーグを見つけました。
初めて見るシナゴーグに心動かされてしまったので、少しだけ立ち寄ることにしました。 -
“New Synagoge”
外では強面の警備員が目を光らせていますが、観光客がふつうに入っているようなので入って行ってみました。 -
荷物のセキュリティーチェックを受けてから見学します。
中にはこのような経典や祭具、破壊される前の建物の一部などが展示されています。 -
新シナゴーグは1859〜1866年にかけて建てられました。
メインホールは3000人を収容する大ホールで、コンサートなども開かれていたようです。
一時はここまで破壊されてしまったようですが、今はきれいに修復されています。 -
中の様子。
華やかな外観なので、きっと中も豪華にちがいないと思い期待して入ったのですが、見学できたのは一部のようでホールが見当たりませんでした。 -
大好きな無印良品を発見!
せっかくなので入ってみました♪
筆記用具から衣類まで、日本の値札が付いた商品がそのまま売られています。 -
“赤の市庁舎”へ到着。
1861〜1869年にかけて建てられた赤煉瓦の建物です。 -
そのそばに建つマリエン教会。
13世紀の建築で、ベルリンでは2番目に古い教会です。 -
森鴎外の『舞姫』の中にも登場するようです。 -
ここで昼食です。
ガイドブックで見つけた“Zur Letzten Instanz”に行きます。
1621年創業、ベルリン最古の老舗レストラン。
店内には、ナポレオンが座ったといわれる席があるそうで、それを見てみたくて訪れました。 -
お店の名物はアイスバインと書かれていましたが、それが何なのかわからなかったので、日替わりの“本日のmenu”を頼みました。
水曜日の今日は、うずらの卵がのった牛肉のシュニッツェルに、ポテトとタンポポのサラダが添えられたプレートです。
量もほどよくて、おいしくいただきました♪
あとで調べたところ、アイスバインとは“骨付き豚足の塩茹で”のことらしく、かなりのボリュームだそうです。頼まなくてよかった・・・ -
食べながらお店を見渡すと、どうもあの席があやしい!
ガイドブック情報では、“古いマジョリカ焼きタイル製の暖炉の前”とあります。
お店の人には聞きませんでしたが、おそらくここが、ナポレオンが座ったといわれている席だと思います。 -
おなかも満たされたところで、今度はUnter den Lindenを西へ向かいます。
こちらはベルリン大聖堂。
前の広場には、大量の人が寝そべっています。
ここ街中なんですけどね・・・
平日なので、みんな観光客?
大聖堂は入場料が高めでしたが、ちらっと見た感じでは立派な内装だったので、行ってみることにしました。 -
礼拝堂に入って感動しました。
装飾がとても豪華です。 -
きらびやかな中央祭壇。 -
-
上は展示室と展望台になっていました。 -
博物館島をめぐるシュプレー川と、そこを通る観光船。
それに、さきほど入った新シナゴーグも見えます。 -
別の方角には、赤の市庁舎とベルリン最古の教会、ニコライ教会も見えました。 -
ベルリン大聖堂が建つこのあたり一帯は、ペルガモン博物館、ボーデ博物館、旧ナショナルギャラリー、新博物館、旧博物館と5つの博物館が集まる“博物館島”とよばれています。
こちらはベルリン大聖堂のすぐそばにある旧博物館。古代ギリシャ、ローマ時代の彫刻が展示されているそうです。
今回、博物館は置いておき、街歩きに専念します。 -
Unter den Lindenの通り沿いのモダンなガラスボックス。
“Berliner Schloss”というインフォセンターのようです。 -
1810年に、言語学者ヴィルヘルム・フォン・フンボルトによって創設された“フンボルト大学”。
ベルリンで最も古い大学だそうです。
中では古本市が開かれていました。 -
フリードリヒ大王の騎馬像が立ちます。 -
ようやく“ブランデンブルク門”に到着しました。
これは1788〜1791年に、プロイセン王国の凱旋門として建てられたものです。
門の上についた勝利の女神と馬車カドリガは、ナポレオンがプロイセンに勝利した際、パリへ持って行ってしまいましたが、1814年ベルリンに返還されたそうです。 -
ブランデンブルク門も西側の広場。
ここにもかつて、ベルリンの壁がありました。 -
広場からEbert Str.を南下して、ポツダム広場へ向かってみました。
途中でおもしろいモニュメントを発見。
高さのちがうブロックがにょきにょきと出ていて、その間を人が通ると錯覚で人が潜ったり、急にのびたりするように見えるのです。
このときは気がつきませんでしたが、ここは“ユダヤ人犠牲者記念館”で、虐殺されたユダヤの人に捧げられた記念碑なのだそうです。地下には、無料の展示室があるようです。(月曜休み) -
このあたりが、ポツダム広場のはずなのですが・・・。
何があるかもさっぱりわからず、ポツダム宣言と何か関係があるのかと勝手に期待して来てしまいました(-"-)
想像とはちがって、あたりには劇場やカジノのほか、高層ビルが建ち並んでいます。 -
“フィルハーモニー”
ここまでがんばって足をのばしてみましたが、工事しているようでした。 -
再びEbert Str.を戻って、“ドイツ連邦議会議事堂”へやってきました。
さっそく入口へ行くと、
“予約はされてますか?”と係員。
予約がいるなんて知りませんでした。
通りの反対側の予約センターで予約を取るよう言われたので、覚悟を決めて行列に並びました。
モニターで見ると見学は時間制になっていて、すでに明日の分はいっぱい、あさっての分も明るい時間はだいぶ埋まってしまっていました。
ベルリンに滞在するのはあさっての夕方までなので、厳しいかな・・・とも思いましたがとりあえず順番を待ちます。
すると10分ほどして、先ほどの入口から係員が出てきました。
“今すぐなら入れるよ!”と順番待ちの人をどんどんさらっていきます。
ラッキーでした。
通常はインターネットで予約が必要だそうですが、このままセキュリティーチェックを受けて入場します。 -
係員と一緒に中へ入ると、すぐにエレベーターで最上階まで連れて行かれます。
議事堂の中を見学できるのかと勝手に想像していた私は、ただの展望台と知ってがっかり(-_-;)
こちらが最上部です。
屋上にはさらにガラス張りのドームがあって、ぐるぐる上がりながら、ベルリンの街の景色を楽しむことができます。
ちょうど日が沈むところで、街の景色はぼんやりかすんでいました。
暗くなってきたので、今日の観光はこのあたりでおしまいです。
≪出費≫
・新シナゴーグ 5ユーロ
・ベルリン大聖堂 7ユーロ
・昼食 10.3ユーロ
・夕食 5.9ユーロ;バゲット、飲料
・宿代 17.5ユーロ -
◆8月9日(木)第36日目
今日の午前中は、ベルリンの西側を観光します。
ブランデンブルク門から、6月17日通りをまっすぐ西へ歩いていきます。
はるか向こうに、“戦勝記念塔ジーゲスゾイレ”が見えます。 -
この通りの両側は、緑豊かな公園です。
林道もあって、ゆっくり散歩するのによさそうです。 -
ところどころに、このような像が立っています。 -
やっと到着しました。
戦勝記念塔は、1864年の対デンマーク戦争、1866年の対オーストリア戦争、1870〜1871年の対フランス戦争の勝利を記念して建てられました。
塔の上の展望台まで、階段で上がれるようになっています。 -
頂上には、金色に輝く勝利の女神ヴィクトリアの像。 -
公園の中を通って、カイザーヴィルヘルム記念教会を目指します。
こちらは途中にあった“ベルリン動物園” -
Sバーン“Zoologischer Garten”はすぐわかったのですが、ここからカイザーヴィルヘルム記念教会がなかなか見つかりません。
地図を見ながら、あたりに教会らしきものはないか、ぐるぐる歩いてまわりました。
あまりに見つからないので、取り壊されてしまったのかとも思いましたが、隣の黒いビル(てっぺんに十字架が立っています)を頼りに探し当てました!
白いビルの頭に、ひょこっと顔を出す教会が見えるでしょうか?
これが現在の、カイザーヴィルヘルム記念教会です。これではわかるはずもありません・・・ -
ビルの陰になっているのかと思いきや、どこから見てもこんな姿。
教会全体がすっぽり覆われてしまっています。 -
教会の入口を見つけました。 -
内部は、天井のモザイクが美しい建物でした。 -
第二次大戦の空襲によって教会は破壊され、モザイクもところどころはがれてしまっています。 -
こちらが、この教会のもとの姿。 -
そして、空襲によって破壊された後の姿。
今は、その両方とも見ることができません・・・ -
隣にある建物は礼拝堂になっていました。
新しいデザインのモダンな教会です。
あとから調べたところでは、どうやらカイザー・ヴィルヘルム記念教会は、補修工事中だったようです。戦争の悲惨さを伝えるモニュメントとして、教会の塔はそのままの姿で残されたようですが、残念ながらその姿を今回見ることはできませんでした。
ベルリン市内観光はこれで終了です。
午後はこのまま、ポツダムを訪れました。そのときの記録はVol.22へ続きます。
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