サルラ　(2) 朝寝坊な町　サルラ!

2012/08/24 - 2012/08/24

宵っ張りな町サルラの寝覚めは遅い。

まだ観光客が夢の中にいる間にサルラの町を歩きました。

中世の町に21世紀からタイムマシーンの自転車に乗ってやってきた人がいるようです。
それがこの自転車♪
一見どこにでもあるような自転車ですが、実はタイムマシーンなのです。


☆サルラ発11時30分発のバスでスーイヤック駅着12時23分。
スーイヤック発12時33分発パリ行きの列車に乗り、リモージュに14時3分着。
リモージュで1泊する予定です。

エリア サルラ=ラ=カネダ(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5

朝7時。
大聖堂の鐘の音で目が覚めます。

宵っ張りの観光客たちはまだ夢の中。

朝のサルラは寝静まっています。

市庁舎。

市庁舎前のテラスを掃除している人だけは早起き。

市庁舎に向かって右手の看板「Hotel」が私たちが泊まったオテル・ド・ラ・マリーの看板で、入り口はここから右の路地にあります。

リベルテ広場からリベルテ通り。

仕事の車は朝から動いていますが、観光客は誰一人として歩いていません。

ホテルの朝食も普通なら6時半か7時には始まっているのに、ここでは9時頃かららしい。

誰もいないサルラの町を散歩してみましょう。

写真の階段を上がった先に、見えるでしょうか。
きのうの夜道化師を見ていた青年が。

手前のショーウインドーは昨日は前にずらーっと白い洋服を着た男女のマネキンが立っていたお店です。

手前が昨夜は道化師たちのパフォーマンスでやんや喝采を浴びていた広場です。
マネキンたちはまだショーウインドーの中で待機中。

青年像の真後ろに架かっていた看板には青年が描かれていました。

中世の建物に囲まれてぽつんとおかれた自転車・・・タイムマシーン?

ショーウインドーはシャッターが閉められていないのでウインドーショッピングは楽しめます。

鴨のコンフィーやフォアグラの缶詰などなど。

夜遅くまで賑やかだったレストラン。
外に置かれたテーブルすら町の風景になっています。

サン・サセルド大聖堂。

ひょっこり中世の姿をした人が現れてもおかしくない小道。

メインストリート「レピュブリック通」。

放水車が水を撒いて掃除をしています。

レピュブリック通りのおもちゃ屋さんの店先もおもちゃを出したまま。

誰も盗んだりしないんだうな〜

今まであまり好きでなかったサルスベリですが町並みに似合ってオシャレに咲いているので気に入ってまた撮ってしまいました。

夕べ食事したレストラン。

この細い道にテーブルがぎっしり並んでいたんだ。

朝たった一軒開いていたパン屋さん。

私はここでパンを買いたかったのに、昼食も食べられるパン屋さんにしたいと言って・・・
中の人がこっちを見てにっこり笑ってくれました。

またレピュブリック通りに戻って。

洗い流された道路が綺麗。

ウインドーショッピングは楽しめてもまだ買い物はできないな〜

脇道。

この看板面白い。
ウサギの衣を借りた大トラでしょうか。
危ないオジサンだね。

くねくねした道を歩くと素敵なシーンに出会う。

真っ白い木の開き窓。

昨夜は人が多すぎて気がつかなかった城塞内のレストラン。

フェネロン通り。

半円形の水色の窓。

一回りして市庁舎に戻ってきました。
市庁舎のテラスから宿泊した「オテル・ド・ラ・マリー」のカフェレストランを記念に写しました。
朝食の準備はしているようですが、まだまだ始まらない。

昨日写した市庁舎の玄関ロビー。

サルラの市庁舎ってトカゲがいる!
ほら階段の壁に!

こんな綺麗なトカゲが♪

と、書きましたがトカゲでなくてイモリでした(pedaruさんからのご指摘☆)。

中庭の壁にも!

ニームの市庁舎にはワニがいたけれどサルラにはイモリがいる。

また散歩でもするか。
サルラは『花の町』(スーイヤックもそうでした)とも言われているようで、なかなか良い雰囲気に花があしらわれています。

藤も日本の花のようなイメージですが、藤棚にしないで自然に咲かせると西洋の古い家並みにとても似合っています。

城壁をレストランにそのまま使われています。

このレストランも夜に備えてまだお休み中。

サン・サセルド大聖堂の裏にまた来てしまいました。

おっ、大聖堂の真下に突如現れたちびっこ騎士。

朝食は適当にカフェで食べて、11時30分頃のバスでスーイヤック駅に戻ります。

サルラからリモージュまでの国鉄のチケット(バスと列車込み)をSNCFのサイトから買ったので、サルラからリモージュまでチケットは1枚。

バスの運転手さんは昨日来た時と同じ肝っ玉かあちゃん。
私たちを見て
「よしよし」
と頷く。。。後姿を記念にカメラにおさめました。

SNCFサルラ駅でたくさん人が乗り込みます。

サルラからスーイヤック駅に戻るバスの車窓。

クルミの木がいっぱい植えられています。

ここら辺は『クルミ街道』と呼ばれているんですって。
素敵な名前♪

おかげで美味しいクルミのリキュールやチョコレートが味わえるのですね。

ピンクと濃紅色のサルスベリ。

ルフィラックというバス停のあたり。

またしてもオック圏なんだなぁと思う地名。

モワサック
スーイヤック
ベルジュラック
フィジャック
ルフィラック

ドルドーニュ川でしょうか。

スーイヤック駅に12時23分に着き、スーイヤック駅発12時33分発の列車に乗る予定。

マダム肝っ玉のバスは定刻通りにちゃんと着いたのですが、
なんと列車が
「40分到着遅れます」のアナウンス。

みんな一斉に「おお〜」と声を上げてニヤニヤ顔を見合わせたけれど特別怒るわけでもなく。
のんびりとお昼用のパンなぞ取り出してホームに腰掛けて食べ始めています。

日本だと駅員に文句言ったり怒ったりする人見かけるけれど、誰もそんなことせずのんびりしています。
第一駅員がホームにいないからね〜
日本だとバカンスの日数が少なく「明日から仕事。どうしてくれるんだ!」になるし。

私たちもサルラのスーパーでバスに乗る前に買ったパンやフルーツ食べてみんなでピクニック気分。

終いには廃線の線路に下りて平均台遊び。

この小学生の女の子とても上手。

私はおっかなびっくり。

夫は上手だったけど女の子は手をたたかず、私が上手くできると女の子と母親が「ブラボー」と手をたたいてくれた。

「君は背が低いから女の子から仲間だと思われたんだよ」
と悔し紛れに言う夫。

そうこうしているうちにアナウンス通り40分遅れで列車がホームに入ってきて、何事もなかったように皆乗り込み出発。

その後は正確に走り、リモージュ駅到着14時43分。

リモージュ駅ってリヨン駅より立派な時計台がなってなかなか素敵な駅です。

パリまで直接帰らずリモージュで途中下車してみよう、と気まぐれにチケットを買っただけなのですが期待できそうな町の予感。

この旅行記へのコメント （8）

• pedaruさん 2013/01/05 04:48:32

  早朝の街歩き

  コクリコさん　明けましておめでとうございます。
  
  早朝のひとり街歩き、冒険をしているようで楽しいですね。
  
  市庁舎の壁のトカゲはきっとヤモリでしょうね。あの手足の形からして・・・
  古い我が家には時々壁に張り付いています。体をくねらせている様子など、よく特徴を捉えています。
  
  遅れた列車を待つ間の線路遊び、これを楽しいエピソードにしてしまうコクリコさんの文章力には感心しました。
  
  pedaru

  コクリコさん からの返信 2013/01/05 20:58:24

  RE: 早朝の街歩き

  pedaruさん、
  明けましておめでとうございます!
  
  去年のフランス旅行記、未だに完結していないノロノロペースなのですが、ご覧いただきありがとうございます。
  早朝散歩はどこの観光地でも新鮮で楽しいものですが、中世の町がそのまま残っているサルラはことさらでした。
  
  > 市庁舎の壁のトカゲはきっとヤモリでしょうね。あの手足の形からして・・・
  > 古い我が家には時々壁に張り付いています。体をくねらせている様子など、よく特徴を捉えています。
  
  ありがとうございます!
  ホント、良くみたらヤモリですね。
  実は我が家でも時々見かけます、可愛いから撫でたりしてたのに・・・
  旅行記のコメント訂正しますね。
  
  > 遅れた列車を待つ間の線路遊び、これを楽しいエピソードにしてしまうコクリコさんの文章力には感心しました。
  
  ありがとうございます。
  でも、文章力があるのではなく、そのままを書いただけなのですよ。
  列車を待っている皆さん、のんぴりお弁当食べたり、線路遊びしてたりして楽しかったですよ。
  
  pedaruさん、今年も楽しい旅行ができる年になりますように。

• パルファンさん 2013/01/04 17:15:39

  ステキなタイトル！

  M. et Mme.コクリコ、
  
  遅ればせながら、あけましておめでとうございます！
  今年もいろいろお教えと、刺激を頂きたくよろしくお願いします(^o^)
  
  サルラのホテルは、古いエリアのど真ん中でとっても便利でしたね。
  
  パルファンの時は排水関係が悪かった部屋だけど・・
  で、入り口が路地から出入りできたのは、やはりシーズンだったからかな？
  我々の時は、もっぱらバーの方からだけ。
  
  大聖堂の鐘の音で、やはり目覚めてしまったのですね。
  
  人がまだ活動していないサルラの町、懐かしいです！
  朝、街灯を消して歩く人がいたのも思いだしました。
  
  タイトルの“朝寝坊の町“ぴったりのネーミングでした〜
  
  パルファン
  

  コクリコさん からの返信 2013/01/05 20:43:19

  RE: ステキなタイトル！

  パルファンさん、
  
  明けましておめでとうございます!
  今年も楽しい話題で盛り上がりたいですね。
  こちらこそ、興味深いお話お聞きしたいと思っております。
  
  >サルラのホテルは、古いエリアのど真ん中でとっても便利でしたね。
  > パルファンの時は排水関係が悪かった部屋だけど・・
  > で、入り口が路地から出入りできたのは、やはりシーズンだったからかな？
  > 我々の時は、もっぱらバーの方からだけ。
  
  サルラではパルファンさんご夫妻が宿泊されたホテルと同じホテルでしたね。
  お部屋は可愛くて快適でしたが、ホテルへの出入りが「これで良いの?」と思えるほどの無防備さ。
  ホテルの従業員の方たちとはチェックインの時に宿泊費を払った時以外は接触ありませんでした。
  チェックアウトの時は裏の出入り口の鍵をかけておく壁に鍵をひっかけて出ただけでした。
  
  > 人がまだ活動していないサルラの町、懐かしいです！
  > 朝、街灯を消して歩く人がいたのも思いだしました。
  > タイトルの“朝寝坊の町“ぴったりのネーミングでした〜
  
  ありがとうございます!
  バカンスシーズンのため夜遅くまで大賑わいだったので、朝と夜のギャップが新鮮でした。
  活動していないサルラは中世の町を彷徨っているようで素敵でした。
  
  今日は朝から頭痛と寒気がして、ちょっと油断するとすぐ風邪ひくようになってしまいました。
  回復したらパルファンさんの旅行記拝見しに行きますね・・・魅力的な旅行記UPされているのでじっくり楽しみたいです。
  
  今年もどうぞよろしくお願いします♪

• 一歩人さん 2012/12/23 07:13:42

  ふ、ふ、タイムマシンだ〜あ、いいですね。

  コクリコさんへ
  ふ、ふ、サイクリング大好きな一歩人です。
  
  中世の街には、確かに、タイムマシンでしたよね。
  
  ふ、ふ、早朝の一歩人は、誰もいない浅草仲見世通りが大好きです。
  
  ここも、人影がなく、かえって中世にいるような（？）雰囲気がしました。
  
  ふ、ふ、静かな町に、子供の騎士が！かっこよかったです。
  
  小さいころ、赤胴鈴の助にあがれていました。（古すぎかしらね）
  
  ありがとうございました。
  失礼しま〜す♪

  コクリコさん からの返信 2012/12/23 08:26:33

  RE: ふ、ふ、タイムマシンだ〜あ、いいですね。

  一歩人さん、
  
  朝早くからお出でくださりありがとうございます!
  
  > ふ、ふ、サイクリング大好きな一歩人です。
  
  一歩人さんもサイクリングが大好きなのですね!
  
  > 中世の街には、確かに、タイムマシンでしたよね。
  
  ではあの自転車に乗っていたのは一歩人さん!
  
  > ふ、ふ、早朝の一歩人は、誰もいない浅草仲見世通りが大好きです。
  
  私も浅草大好きですが、早朝の浅草は遠いのでなかなか体験できません。
  
  > ふ、ふ、静かな町に、子供の騎士が！かっこよかったです。
  > 小さいころ、赤胴鈴の助にあがれていました。（古すぎかしらね）
  
  古すぎといっても赤同鈴の助は江戸末期ですよね、中世ヨーロッパより古くないのでご安心を。
  一歩人さんも、夢は大きな少年剣士♪の時代があったのですね☆
  
  今年も残りわずかですね、一歩人さんは年末年始とお江戸巡りで大忙しでしょうか?

• ippuniさん 2012/12/20 19:24:30

  朝のサルラ

  コクリコさん、こんにちは。
  
  朝のサルラは涼しそう〜
  まだ観光客も夢の中にいるので町はひっそりと準備中って感じですね。
  朝の町はいろんな意味で新鮮で良いですよね〜
  これから一日が始まるんだ！というワクワク感も潜んでいる気がします。
  
  以前サルラに行った時に、「また来たいなぁ」と思ったことを忘れていました。
  コクリコさんの旅行記を見ていて、サルラにまた行きたいなぁと思いました。
  二度も同じことを思うということはやっぱり魅力的な町だったんですね。
  灼熱だけどやっぱりサルラの町には夏が似合いますよね！
  
  SNCFは相変わらずですね^^
  もうこちらでは日常茶飯事だからみんな慣れているんですよ〜
  でも以前、電車の遅れで大事な面接に間に合わなくて失格になってしまったのよ、
  という人も周りにはいたので、心の中の心境は様々ですね。
  でも起こっても騒いでもここでは何ともならないので^^
  C'est la vie（これが人生）という言葉がまさにこんな感じで使われています。
  
  コクリコさんってお会いしたことはないですけど、
  コメントでのやりとりや旅行記の様子からして少女のような方みたいですね^^*
  良い（純粋な）意味で言っているので、怒らないでくださいね！
  
  寒い冬に熱いサルラの旅行記、まるで温泉効果です^^
  もう数日でクリスマスですね。
  素敵なクリスマスをお過ごしください☆
  
  ippuni
  
  

  コクリコさん からの返信 2012/12/20 21:55:32

  RE: 朝のサルラ

  ippuniさん、
  
  いつもありがとうございます!
  ippuniさんのサルラ旅行記に投票するの忘れたかな〜と思っていたのですが投票すみでした。サルラに行く前にチェックした時に投票していたんですね〜
  
  > 朝のサルラは涼しそう〜
  > まだ観光客も夢の中にいるので町はひっそりと準備中って感じですね。
  > 朝の町はいろんな意味で新鮮で良いですよね〜
  > これから一日が始まるんだ！というワクワク感も潜んでいる気がします。
  
  そういえば、この朝から涼しくなりました!
  
  > 以前サルラに行った時に、「また来たいなぁ」と思ったことを忘れていました。
  > コクリコさんの旅行記を見ていて、サルラにまた行きたいなぁと思いました。
  
  ありがとうございます。
  ずっとロマネスクを追って地味な場所ばかり行っていたので、やっとサルラで観光地。
  すばらしいロマネスク美術はなかったけれどなんだか楽しかったです。
  
  > 二度も同じことを思うということはやっぱり魅力的な町だったんですね。
  > 灼熱だけどやっぱりサルラの町には夏が似合いますよね！
  
  そうですか、今頃はどうなのかしら。
  クリスマスマーケットもなさそう?
  
  > SNCFは相変わらずですね^^
  > もうこちらでは日常茶飯事だからみんな慣れているんですよ〜
  > でも以前、電車の遅れで大事な面接に間に合わなくて失格になってしまったのよ、
  > という人も周りにはいたので、心の中の心境は様々ですね。
  > でも起こっても騒いでもここでは何ともならないので^^
  > C'est la vie（これが人生）という言葉がまさにこんな感じで使われています。
  
  それは大変でしたね。
  親戚の子は先日JRが送れて面接に間に合わずおまけに携帯も忘れたので連絡も取れず失格ですって。
  夫の通勤のJRはいつも遅れているそうです。
  真面目な夫はそのためいつも1時間早く家を出ていますよ〜
  世界で一番列車の時刻が正確なのは韓国なんですって。
  二番は日本、三番目はチェコだそうで、それを聞いたチェコ人(最近会ったのですが)が「えーーっ!いい加減なチェコが! 信じられない」
  と上手な日本語で驚いていました。
  
  > コメントでのやりとりや旅行記の様子からして少女のような方みたいですね^^*
  > 良い（純粋な）意味で言っているので、怒らないでくださいね！
  
  そうですか〜頭の中でいろいろ想像してばかりいるから〜
  でも、全然純粋ではありませんよ〜学生時代は男子に「きついお言葉のコクリコ」と言われていましたよ。
  
  > 寒い冬に熱いサルラの旅行記、まるで温泉効果です^^
  > もう数日でクリスマスですね。
  > 素敵なクリスマスをお過ごしください☆
  
  ありがとうございます!
  子供が成人したのでもうクリスマスとは縁がなくなりました。
  ippuniさんの旅行記で味わっているのみですよ☆