2012/08/24 - 2012/08/24
3位(同エリア19件中)
コクリコさん
スーイヤックからパリに一直線に帰っても良かったのですが、それではちょっと味気ない、途中下車してみようか。
どこか良さそうな駅はないかな。
リモージュだったら聞いたことがある!
陶磁器のリモージュ焼きとリモージュ大学に留学していた島崎藤村、画家ルノワールの生まれた町!
観光地ではないけれど何かありそう。
ということだけで決めたリモージュ。
日本でサルラ〜(バス)〜スーイヤック〜(鉄道)〜リモージュまで通しのチケットを予約購入。
チケットはパリのリヨン駅の自動販売機から受け取りました。
駅を降りたら日本の焼き物の町みたいに焼き物屋さんがずらーっと軒を並べているのかな?
予備知識のないままリモージュ駅に降り立ちました。
☆Limoges(リモージュ)
フランス中部リムーザン地域圏の首府。
オート=ヴィエンヌ県の県庁所在地。
白く透き通った輝きのある陶磁器リモージュ焼きの生産地で有名。
Limogesの地名はケルト系の部族レモウィス(Lemovices)に由来する。
愛知県瀬戸市はリモージュ市の姉妹都市のひとつです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
-
スーイヤックからリモージュ・ベネディクタン駅に到着したのは40分遅れの14時43分。
駅のホームから立派な駅舎と時計台を見た時、
意外と良い町かもしれない♪と思いました。 -
駅だけでなく駅前広場も広く、広場に続く公園も広い。
いつものように駅近くのホテルを予約したのだけれど、どう歩けば良いのかしばし迷ってしまいました。
後でわかったことですが、広い公園を通って行けば駅から7分くらいかな。
オテル・ド・パリ。
リモージュなのになぜパリホテルなのかわからないけれど、今回泊まったホテルの中で一番良いホテルでした。
2☆のホテルだけどね(^^)v -
バスタブもあるし、ツインベッド、テレビ、ドライヤー付き、天井は高い、部屋に大きな鏡がある、ちょっとした邸宅のお部屋みたいです。
ホテルのコンシェルジュも、立派な紳士でした。
立派な紳士ですが、ちょっと神経質そうで無意識な滑稽っぽさがある・・・例えばジーンズはクタッと穿くのが普通なのにキリッと穿いているのがご愛嬌・・・のが私のツボにはまりました〜好きだわ〜
二人で75.8ユーロ(朝食代14ユーロ込み)、朝食つけなければ61.8ユーロです。 -
ホテルに荷物置いて、さっそく街歩き。
あっ、古い館なのでホテルにエレベーターはありません。
でも2階だったので問題なかったです。 -
リベラシオン通りからまず中心街へ。
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瀟洒な建物が見えてきました。
県庁です。 -
アドリアン・デュビューシェ通りへ。
ロクシタンの店先からラベンダーの香り♪ -
あの建物は、、、やっぱりマルシェ!
マルシェは大好きなので覗いてみました。 -
だまし絵のある建物。
-
モット広場。
リモージュはレストランやショップが並ぶ商業地区シャトー地区と古い家並みが残るシテ地区に分かれています。
このあたりは近代的な町並みの続くシャトー地区ですが、木組みの家が集まっている地帯がありました。 -
石造りの立派な建物も。
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コンスラ通り。
でも、でもですよ。
ショップやレストランが立ち並ぶどの通りを歩いてもリモージュ焼きのお店はありません。
日本では焼き物の町といえば、ずらーりと焼き物のお店が並んでいますよね。
ルーアンやカンペールにはルーアン焼きかカンペール焼きのお店が多くはなかったけれどあったのでリモージュでも期待していたんだけど・・・
☆ところが帰国後調べたところ、ちょうど私たちが歩かなかった通りルイ・ブラン大通りに食器屋さんがひしめき合って並んでいるとのこと。
途中下車でちょっと1泊という軽い気持ちで,陶磁器を買おうとも思っていなかったので調べなかったのがいけなかったのですね。
もう行くことのない町ですが、これからリモージュに行く予定で陶磁器のお店を覗いてみたい方はお見逃しなく! -
ダンス用品のお店。
クラシックダンス、バレエ、ヨガのものまで。 -
道の突き当たりにスリムな尖塔が見えてきました。
-
多分、サン・ピエール教会。
ケーキに1本ロウソクが立っているみたい。
先に進みます。 -
ここも教会のよう。
どれどれ、、、イエズス会の学校のシャペル
と言うようなことが建物の前の「歴史版」に書いてありました。
1597年に着工されてルイ13世のご時世1629年完成。
2つの鐘楼を持つ。
最初はコレージュ(college教会の学校)、帝政から共和制の頃リセ(高校)になる。
500人ほどの貴族、裕福な商人の指定たちが学んだ・・・と言うようなことがもっと詳しく書いてありました。 -
やっとリモージュ焼きのショップを見つけた!
でもここは高級そうだし、夫は興味ないからさっさと先に行ってしまう。 -
急いでショーウインドーだけ写しておこ。
ベルナルドの陶磁器。
リモージュ焼きといえばアビランド、ベルナルド、ジョルジュ・ボワイエなど有名なメーカーがひしめいていますが、工場は郊外にあるようです。
1768年にリモージュ近郊のサン・ティエリで外科医M・ダルネが良質のかカリオンを発見したことでリモージュ陶磁器の歴史が始まったという。
家に1枚だけリモージュの30cmx10cm位の古い使い込んだサンドイッチプレートがある。
メーカーは「GIRAUD(ジロー)」っていうの。
1836と書いてあるから1836年創業なのかな、上記のメーカーのような有名メーカーじゃないような。
ルノワールは1854年13歳の時にリモージュの磁器工場に入って磁器の絵付け師の見習いになったそうですが、ジローだったら嬉しいな。 -
どんどん歩きますよ〜
七宝細工師の看板。
リモージュは陶磁器で有名になるより遥か昔12世紀から七宝焼きで有名だったんですって。 -
火縄銃兵・・・って書いてある看板。
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古本屋。
「古本買います、売ります」 -
古本屋の看板。
ネズミが古本齧っている。
フランスの観光地の看板はオシャレなのが多いけれど、リモージュの看板はざっと見たところ錆びていたり、埃っぽかったり、ダサかったり。 -
オートシテ通り。
シテ地区の山手通り、とでも訳すのでしょうか。 -
サンテティエンヌ大聖堂前広場のお土産屋さん。
ポストカードの見せ方がしぜーんにオシャレ。 -
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サンテティエンヌ大聖堂。
11世紀のロマネスク様式に始まり13世紀のゴシック様式で完成したカテドラル(大聖堂)。 -
かなり大きな建物で長さ81メートル、幅11.3メートル、一番高い天井の高さが23.5メートルだそう。
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正面扉口からは入れず。
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こちらから入ります。
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身廊
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サン・テティエンヌ殉教場面の彫刻。
弁舌に優れ熱心な説教者だったためユダヤ教徒に憎まれキリスト教の最初の殉教者。
頭を集中的に狙う投石の刑により殉教。
石を投げつけられている聖エティエンヌ(聖ステファノ)の姿です -
この立派な聖者は?
聖王ルイでしょうか?
名前が書いてなかのでわかりません。 -
ジュベと呼ばれている石でできた教会内陣の仕切りの繊細な彫刻が見ものだそう。
トロワのサント・マドレーヌ教会のジュベの方がレースのようにな絢爛豪華だったような気がします。
それでも石でできているとは思えない繊細なジュベでした。
写真はブレてしまいましたが、ジュベとその上のパイプオルガンが荘厳な空気を醸し出していました。 -
-
石に彫られた線描画がとても気に入ったのですが、ちょっと調べただけなのでいつの時代のものか、どんな聖人が彫られているのかわかりません。
もっともリモージュについての詳しいブログやガイドブックがほとんどない〜 -
気になる線描画。
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大聖堂のアーチから。
-
大聖堂を出て。
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隣にある市立博物館へ。
かつて司教舘が博物館になっています。
☆ 7月〜9月 10:00〜12:00
14:00〜18:00
10月〜6月 10:00〜12:00
14:00〜17:00
無料 -
リモージュの歴史、七宝焼き(有線七宝・彫金七宝)、印象派の絵画など展示されているそうです。
-
紀元前1〜2世紀頃
『うずくまる神』 -
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11世紀頃のロマネスク彫刻。
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中世の靴。
その頃から革靴を履いていたのですね。 -
軍神マルスの巫女の神殿(1〜2世紀頃)の模型。
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お馴染みガルグイユ(ガーゴイル)
恐竜みたいですね。
中世の時代に恐竜の記憶が伝わっていたのでしょうか、、、 -
要石に彫られたキリストの洗礼
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リモージュで宗教改革(新教)を唱えるジャンヌ・ダルブレ(ナバール公、後のアンリ4世の母)のステンドグラスと言われている1560年頃のもの。
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ルノワールの生まれ故郷なのでルノワールが故郷に寄贈した絵が数点。
『スザンヌ・ヴァラドン』
モデルはユトリロの母親スザンヌ・ヴァラドン!
ここでヴァラドンに会えて良かった〜 -
なぜか古代エジプトのものまで!
ところで市立博物館の七宝焼きの展示が素晴らしい、と旅行記やガイドブックに書いてあるのだけれど、見落としたのか?
まあ、七宝焼きに興味のない夫が「もういいや〜」という感じでさっさと出てしまったのでちょっと残念。 -
市立博物館を出ると、気持ちが良いほど広々とした庭園が目の前に現れました。
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「司教の庭園」という名前がついていたかな。
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市立博物館を背景に色どりも鮮やかな花々が植えられていました。
名札がついていたのに気がついたのは後からだったので花の名前はわかりません。 -
ダリアの一種かな。
ルドベキアにも似てる。 -
サラダにしたら面白そうな葉っぱ。
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庭園は段々になっているので、上から見下ろして。
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テラス状になっている所に下りて、、、
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ヴィエンヌ川を望遠で撮りました。
ヴィエンヌ川まで下りたかったけれど残念ながら行く時間はありませんでした。 -
また上に戻って。
またまたオシャレなサルスベリ発見。 -
綿毛みたいな花。
この花の名前だけはメモしました。
Anaphalis margarita
アメリカ産の永久花らしい。
調べたらヤマハハコ属の多年草のようです。
ヤマハハコ、ちゃんと日本名もあるんだ・・ -
小さな池には黄色い睡蓮も可憐に花咲かせていました。
-
まだ空は青いけれど、18時を過ぎているはず。
そろそろまた市街に戻ろう。 -
堂々とした市庁舎。
県庁も素晴らしかったけれど市庁舎はさらに瀟洒な建物。
革命で破壊された後、19世紀になってリモージュの町は建築ラッシュになったそう。
陶磁器だけでこんなに立派な町になったのかよくわかりませんが、駅舎といい、市庁舎といい、素晴らしい建物です。
そういえばホテルも19世紀の建物でした。 -
リモージュはトラムではなく、トロリーバスが走っていました。
トロリーバスなんてずいぶん懐かしい。
私が子供の頃に乗ったトロリーバスよりはかなりオシャレになっていますけれど。 -
若いアーティストたちがいらなくなったダンボールを集めて何か作ろうとしています。
-
小さな教会堂?
そろそろカフェに人々が集まってきました。
私たちも何か軽い物でも。 -
先ほど通ったマルシェの近くにちょっとスタイリッシュなお店があったので、ワインか何かおつまみでもとフラッと入ってみました。
メニュに描いてあるのはキノコではありません。ワインのコルクです。
そう、このお店の名前は「LE P'TIT BOUCHON」(小さなコルク)です。 -
ワインはモチロン、飲み物の品揃えが豊富。
南西フランスを旅行した記念に南西フランスのワインMADIRAN MAESTRIAというワインをグラスで。
グラス1杯3ユーロ、安くて美味しい!
濃い目のワインがすっかり気に入ってしまいました。 -
「LA PLANCHE CUL NOIR」
CUL NOIR(キュノワール)黒尻ブタって何だ?!
リモージュの特産らしい。
フレンドリーなお店のお兄さんのお薦めでした。
顔とお尻が黒いく、黒いパンツを穿いたみたいな可愛いブタです。
http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E9%BB%92%E5%B0%BB%E3%83%96%E3%82%BF+%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5
可愛いだけでなく美味しい♪
お兄さんの感じが良かったので「クチコミに書きますね〜」と言ったら嬉しそうにレストランの名詞を渡してくれました。 -
気分良くホテルに帰る道すがら。。。
百貨店ラファイエットの窓ガラスに映る夕日。 -
歩道に帆立貝が。
ああそうだ、リモージュは、
フランスからサン・ティアゴへ向かう4つの巡礼路のひとつヴェズレー起点の「リモージュの道」でした!
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この旅行記へのコメント (4)
-
- 唐辛子婆さん 2013/02/11 00:38:23
- 黒尻豚
- コクリコさん、こんばんは
こんなパンダみたいな豚がいるんですね^^
チーズのせフランスパンもサラダもワインもおいしそおおお!
この時代から靴を履いてたのね、も、なんだか嬉しい1枚です。
人の息遣いが感じられて。
唐辛子婆
- コクリコさん からの返信 2013/02/11 07:15:58
- RE: 黒尻豚
- 唐辛子さかん、お久しぶりです〜おはようございます!
> こんなパンダみたいな豚がいるんですね^^
> チーズのせフランスパンもサラダもワインもおいしそおおお!
でしょう〜?
黒いブルマーはいてるみたいで面白い。
日本ではスペインのイベリコ豚はよく知られているけれど、リモージュの黒尻豚はほとんど知られていないみたいね。
調べたら鎌倉のどこかとか、どこかのレストランで食べられるようです・・・でももともと少ないものだから高いかな?
> この時代から靴を履いてたのね、も、なんだか嬉しい1枚です。
> 人の息遣いが感じられて。
そうそう!私もこの革靴に注目しました。
もっと写真が上手だったら雰囲気良く撮れたのに。
-
- CANさん 2013/01/28 21:12:05
- これはなに?
- コクリコさん
こんばんは!CANです。
今日は久々に早く帰れて、4トラでいろんな人の旅行記見てます!!
それにしてもコクリコさんって、安くていい宿、安くて美味しい
レストランを探す天才だわ!!
高くて良い、高くて美味しいは当たり前だけど、なかなか探せないですよ。
この生ハム・・そして濃くて美味しい赤ワイン♪たまりましぇん!!
ところで横のフランスパンみたいのはなんですか??
チーズか何かかしら・・
確かにこれに美味しい赤ワインがあれば何にもいりません!!
この街もヴェズレー起点の「リモージュの道」なんですね。。
- コクリコさん からの返信 2013/01/28 23:14:22
- RE: これはなに?
- こんばんは、CANさん!
ご無沙汰しています。
去年のフランスの旅行記まだ完了してなくて。
このリモージュの旅行記も写真多すぎたわね〜
それなのに読んでくださってありがとうございます。
> それにしてもコクリコさんって、安くていい宿、安くて美味しい
> レストランを探す天才だわ!!
> 高くて良い、高くて美味しいは当たり前だけど、なかなか探せないですよ。
今回は偶然ですよ。
クチコミを書く時にトリップアドバイザーを見たら評判良かったので、そうかそうなんだ〜と思いました。
旦那が旦那だから安くて美味しいレストラン、ホテル探すのに苦労しますわ(^^;)
> この生ハム・・そして濃くて美味しい赤ワイン♪たまりましぇん!!
> ところで横のフランスパンみたいのはなんですか??
> チーズか何かかしら・・
> 確かにこれに美味しい赤ワインがあれば何にもいりません!!
南西フランスの濃赤ワイン、美味しいです!
そうそう、このバゲットの上にのっているのはチーズです。
オリーブオイルとニンニク(タプナードみたいなのだったか?
)の上にチーズがのってたと思います。
グラスワインで何種類か飲み比べるのも楽しいかも。
でも、またリモージュに行くということはないと思うので、違う所で探さねば。
イベリコ豚も美味しいけれど黒尻豚も美味しいわよ〜
餌はドングリで、放牧されている豚だから身が絞まってて美味しいんですって。
イベリコ豚と同じく日本で食べたら高そうね。
> この街もヴェズレー起点の「リモージュの道」なんですね。。
お〜〜〜そうでした。
CANさんが去年いらした遥かなるヴェズレー起点の道(遠い目)♪
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