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三日目の最終日は雨模様。しかし、雨にぬれた夏の緑も、それはそれでいいもんです。そういう意味で、選んだ先は等持院に、金地院。<br /><br />二つををメインにして、近くで気になっていた先を組み合わせましたが、とにかく、京都は、何を組み合わせてもドラマになる。知っていたようでも、常に新しい発見があって、京都の魅力は尽きません。

根来寺・粉河寺から高野山経由、祇園祭の京都へ(三日目)~雨の京都の街歩き、これはこれでいいもんです~

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2011/07/18 - 2011/07/18

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たびたび

たびたびさん

三日目の最終日は雨模様。しかし、雨にぬれた夏の緑も、それはそれでいいもんです。そういう意味で、選んだ先は等持院に、金地院。

二つををメインにして、近くで気になっていた先を組み合わせましたが、とにかく、京都は、何を組み合わせてもドラマになる。知っていたようでも、常に新しい発見があって、京都の魅力は尽きません。

  • 今日のスタートは、今出川通りの北野天満宮前の粟餅所「澤屋」から。<br />創業は、天和2年。三百年以上も続く、粟餅の老舗茶店で、聞くと現在のご主人は12代目。88才だそうです。

    今日のスタートは、今出川通りの北野天満宮前の粟餅所「澤屋」から。
    創業は、天和2年。三百年以上も続く、粟餅の老舗茶店で、聞くと現在のご主人は12代目。88才だそうです。

  • 店内は、こじんまりした感じでしたが、実は奥に長い間取りで、イスとテーブル席が5〜6か所。けっこうゆったりしています。<br />さて、写真の粟餅は、あんこと黄粉を付けた2種類です。 黄粉のお餅はちょっと伸ばした形ですが、これが大きめのお餅を食べやすくしています。なるほど。木の皿に、あわもちと書いた湯飲みもいい感じです。

    イチオシ

    店内は、こじんまりした感じでしたが、実は奥に長い間取りで、イスとテーブル席が5〜6か所。けっこうゆったりしています。
    さて、写真の粟餅は、あんこと黄粉を付けた2種類です。 黄粉のお餅はちょっと伸ばした形ですが、これが大きめのお餅を食べやすくしています。なるほど。木の皿に、あわもちと書いた湯飲みもいい感じです。

  • 堂本印象美術館は、金閣寺から続くきぬかけの路の沿道、立命館大学衣笠キャンパス正門前のあります。バス道路からも写真の現代アート的な建物はよく見えます。<br />ここは、日本画家堂本印象が自らの作品を展示するために設立した美術館。この外観も堂本印象自らのデザインによるものです。中央付近に女性の顔がありますが、印象の母の顔だということです。館内は、印象の軌跡を辿ったもの。水墨画なども含めた伝統的な絵画から、60歳になって欧州に渡り、洋画の世界を広げて、最後は現代アートの世界までの華麗な転身です。<br /><br />なお、京都市内には細かいものを入れると印象の作品は2000点にもなるのだそうです。ちなみに、私のお勧めは東寺の小子房の水墨画の障壁画です。ほかには、苔寺の本堂内障壁画や智積院の応接間の襖絵もいいです。

    堂本印象美術館は、金閣寺から続くきぬかけの路の沿道、立命館大学衣笠キャンパス正門前のあります。バス道路からも写真の現代アート的な建物はよく見えます。
    ここは、日本画家堂本印象が自らの作品を展示するために設立した美術館。この外観も堂本印象自らのデザインによるものです。中央付近に女性の顔がありますが、印象の母の顔だということです。館内は、印象の軌跡を辿ったもの。水墨画なども含めた伝統的な絵画から、60歳になって欧州に渡り、洋画の世界を広げて、最後は現代アートの世界までの華麗な転身です。

    なお、京都市内には細かいものを入れると印象の作品は2000点にもなるのだそうです。ちなみに、私のお勧めは東寺の小子房の水墨画の障壁画です。ほかには、苔寺の本堂内障壁画や智積院の応接間の襖絵もいいです。

  • 等持院は、臨済宗天龍寺派の寺院。堂本印象美術館から、キャンパスを抜けて行くのが便利です。

    等持院は、臨済宗天龍寺派の寺院。堂本印象美術館から、キャンパスを抜けて行くのが便利です。

  • ここは、足利尊氏の墓所としても有名。

    ここは、足利尊氏の墓所としても有名。

  • この先にある霊光殿という建物には、足利歴代の将軍の木像があって、けっこう、これは荘厳。一見の価値ありです。

    この先にある霊光殿という建物には、足利歴代の将軍の木像があって、けっこう、これは荘厳。一見の価値ありです。

  • また、写真の庭園は、夢窓疎石作と伝えられる、これも名高い庭。実際は、江戸時代中頃の作のようですが、石を立てた厳しい配置が気持ちいいですね。

    また、写真の庭園は、夢窓疎石作と伝えられる、これも名高い庭。実際は、江戸時代中頃の作のようですが、石を立てた厳しい配置が気持ちいいですね。

  • 左手には茶室清漣亭。京都でも最も古いといわれる、足利義政公好みの茶室を庭のアクセントにしています。こういう庭は雨の日がお勧め。しっとりとした雰囲気で落ち着きました。

    左手には茶室清漣亭。京都でも最も古いといわれる、足利義政公好みの茶室を庭のアクセントにしています。こういう庭は雨の日がお勧め。しっとりとした雰囲気で落ち着きました。

  • 今度は、京都市内を横断して、東山の南禅寺へ。ここは、大本山南禅寺の塔頭の1つ。金地院です。

    今度は、京都市内を横断して、東山の南禅寺へ。ここは、大本山南禅寺の塔頭の1つ。金地院です。

  • 元々は鷹ケ峯にあったようですが、

    元々は鷹ケ峯にあったようですが、

  • 江戸時代に徳川家康の信任が篤く、

    江戸時代に徳川家康の信任が篤く、

  • 黒衣の宰相と呼ばれた崇伝が現在地に移転しました。

    黒衣の宰相と呼ばれた崇伝が現在地に移転しました。

  • 有名なのは写真の「鶴亀の庭」。

    有名なのは写真の「鶴亀の庭」。

  • これは、崇伝が徳川家光のために作らせたもの。作庭は小堀遠州。特に、遠州が作庭した際の資料が残っていて、唯一の貴重なもの。特別名勝です。

    これは、崇伝が徳川家光のために作らせたもの。作庭は小堀遠州。特に、遠州が作庭した際の資料が残っていて、唯一の貴重なもの。特別名勝です。

  • 久しぶりに見ましたが、こんなに大きかったかなあと思いました。将軍に見せるためのものなので、相当の規模です。また、別料金のエリアなのですが、京都三名席の1つとされる茶室「八窓席」。長谷川等伯の 「猿猴捉月図(えんこうそくげつず)」など。見所は豊富です。

    久しぶりに見ましたが、こんなに大きかったかなあと思いました。将軍に見せるためのものなので、相当の規模です。また、別料金のエリアなのですが、京都三名席の1つとされる茶室「八窓席」。長谷川等伯の 「猿猴捉月図(えんこうそくげつず)」など。見所は豊富です。

  • お昼は、南禅寺の門前にある湯豆腐の店「順正」へ。<br />京都で湯豆腐の店はたくさんありますが、この順正と奥丹がよく知られた店としては双璧だと思います。

    お昼は、南禅寺の門前にある湯豆腐の店「順正」へ。
    京都で湯豆腐の店はたくさんありますが、この順正と奥丹がよく知られた店としては双璧だと思います。

  • これは、庭から上がってすぐの大広間。いつもながら、老舗の雰囲気があります。皆さん、夏の時期でも、やはり人気は湯豆腐のよう。

    これは、庭から上がってすぐの大広間。いつもながら、老舗の雰囲気があります。皆さん、夏の時期でも、やはり人気は湯豆腐のよう。

  • ただ、私的には、湯豆腐はそんなに積極的な旨さがあるものではないので、この時期なら、さっぱりとしたそうめんにしました。これも、出汁のコクと具を別々に味付けして、最後にそれを合わせるといった、京都らしく手を掛けた味わい。手長えびの味噌が濃厚で、さすがのひと品ですね。

    ただ、私的には、湯豆腐はそんなに積極的な旨さがあるものではないので、この時期なら、さっぱりとしたそうめんにしました。これも、出汁のコクと具を別々に味付けして、最後にそれを合わせるといった、京都らしく手を掛けた味わい。手長えびの味噌が濃厚で、さすがのひと品ですね。

  • ここから、南下して、霊山観音。

    ここから、南下して、霊山観音。

  • その脇を登って霊山歴史館へ。<br />ここは、幕末から明治維新期の歴史を総合的に展示する専門の博物館。当時の政治の中心地、京都で活躍した志士、大名、公家などにまつわる資料が豊富です。

    その脇を登って霊山歴史館へ。
    ここは、幕末から明治維新期の歴史を総合的に展示する専門の博物館。当時の政治の中心地、京都で活躍した志士、大名、公家などにまつわる資料が豊富です。

  • 人気は、坂本龍馬、中岡慎太郎、西郷隆盛、木戸孝允、高杉晋作など倒幕派志士なのですが、龍馬暗殺に実際に使われたという小刀にはちょっとびっくり。これは、京都見廻組で小太刀の名手、桂早之助という人物の刀だそうです。京都見廻組は、京都守護職、松平容保の配下の組織。新撰組など、こうした幕府側に関する資料も充実しています。

    人気は、坂本龍馬、中岡慎太郎、西郷隆盛、木戸孝允、高杉晋作など倒幕派志士なのですが、龍馬暗殺に実際に使われたという小刀にはちょっとびっくり。これは、京都見廻組で小太刀の名手、桂早之助という人物の刀だそうです。京都見廻組は、京都守護職、松平容保の配下の組織。新撰組など、こうした幕府側に関する資料も充実しています。

  • 歴史館の隣りにあるのが護国神社。境内を少し登ったところに、龍馬の墓はあります。

    歴史館の隣りにあるのが護国神社。境内を少し登ったところに、龍馬の墓はあります。

  • 傍らには、坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像もあります。これは意外に小さいですが。

    イチオシ

    傍らには、坂本龍馬と中岡慎太郎の銅像もあります。これは意外に小さいですが。

  • さて、坂本龍馬の最期は、いわゆる大政奉還が実現したの1867年10月の翌月。場所は近江屋です。その日、龍馬は風邪気味で、母屋の二階奥の八畳間で、火鉢をはさみ中岡と対座していました。そこに刺客が訪れたのです。刺客は京都見廻組とする説が有力とされながら謎も多い事件ですが、龍馬を慕うファンの熱い思いは今も変わっていません。

    さて、坂本龍馬の最期は、いわゆる大政奉還が実現したの1867年10月の翌月。場所は近江屋です。その日、龍馬は風邪気味で、母屋の二階奥の八畳間で、火鉢をはさみ中岡と対座していました。そこに刺客が訪れたのです。刺客は京都見廻組とする説が有力とされながら謎も多い事件ですが、龍馬を慕うファンの熱い思いは今も変わっていません。

  • 二年坂まで進んで。<br />ここは、夢二が数か月暮らしていたという竹久夢二寓居跡。悲運の恋、笠井彦乃からここに逃れてきたのですが、住んでいたのは彦乃が追ってくるまでの期間です。

    二年坂まで進んで。
    ここは、夢二が数か月暮らしていたという竹久夢二寓居跡。悲運の恋、笠井彦乃からここに逃れてきたのですが、住んでいたのは彦乃が追ってくるまでの期間です。

  • で、隣りにあるのが、「かさぎ屋」。<br />創業は、大正3年。竹久夢二が通ったことで知られます。夢二の住んでいた家は建て替わっていますが、このかさぎ屋さんはその当時のままだとか。<br /><br />

    で、隣りにあるのが、「かさぎ屋」。
    創業は、大正3年。竹久夢二が通ったことで知られます。夢二の住んでいた家は建て替わっていますが、このかさぎ屋さんはその当時のままだとか。

  • また、ほとんどメニューも変わらず。自ら吟味した材料で手作りで伝統の味を守り続けています。<br />ところで、女将さんに、ぜんざいとおしるこの違いを尋ねたら、待ってましたとばかりに詳しく説明されてしまいました。粒々の残っているのがぜんざいなのですが、関東だと特に田舎しるこ。関西のぜんざいでは汁のないものがあって、こちらもそのタイプがありました。

    また、ほとんどメニューも変わらず。自ら吟味した材料で手作りで伝統の味を守り続けています。
    ところで、女将さんに、ぜんざいとおしるこの違いを尋ねたら、待ってましたとばかりに詳しく説明されてしまいました。粒々の残っているのがぜんざいなのですが、関東だと特に田舎しるこ。関西のぜんざいでは汁のないものがあって、こちらもそのタイプがありました。

  • ただ、私は、カキ氷。<br />蜜の砂糖は秘伝のもの。トロトロ煮込んで、丁寧に作ってますとのことでした。<br /><br />さて、この辺で、今回の旅は終了。雨に庭に、堂本印象、竜馬に、夢二。端々ですが、それも京都のいいところ。こんなかけらが次の旅への意欲につながっていくんです。

    イチオシ

    ただ、私は、カキ氷。
    蜜の砂糖は秘伝のもの。トロトロ煮込んで、丁寧に作ってますとのことでした。

    さて、この辺で、今回の旅は終了。雨に庭に、堂本印象、竜馬に、夢二。端々ですが、それも京都のいいところ。こんなかけらが次の旅への意欲につながっていくんです。

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