秋の星空と紅葉散歩　in Queenstown テカポ編

2012/04/20 - 2012/04/30

以前どこかのWEBサイトでテカポの教会上に広がる星空の写真を見て感動し、とても行きたくなった場所です。

普通は不思議な色合いのミルキーグリーンのテカポ湖を見るためや、マウントクックへの足がかりとして訪れるのかもしれませんが、晴天率のよいテカポは星空観測するのに適した場所で星空を売りにしている場所でもあります。
市街地左側に見えるマウント・ジョンには天文台も設置されており、私は参加しませんでしたがスターウォッチングツアーも行われていて、多くの日本人も訪れているようです。
日本人が多く訪れる証に、KOHAN　というレストランや、スターウォッチングツアーを主催している会社にも日本人が何名も在籍しており、町の小ささと比べると日本人の姿をよく見かける場所のように思います。
ただ、私のいったときは中国からの団体ツアー客でにぎやかでしたが。

テカポへはクイーンズタウンより InterCity Coach Line （Newman Coach Line）のバスを乗ってきました。
↓はクイーンズタウンからのタイムテーブルと予約のできるWEBサイトです。
http://www.intercity.co.nz/
http://www.intercity.co.nz/timetable/lookup/zqn

ハイシーズンをはずれたのか、車内もそんなに混み合ってなくゆったりと座ることができました。
バスはクイーンズタウンを午前８時に出発して途中２回トイレ休憩をはさみお昼ちょっと過ぎに到着しました。
ただの移動手段だと思っていたのですが、いい意味で予想を裏切られ、車窓からの眺めはとてもすばらしいものでした。
しかもバスというと時間が不確定のイメージでしたが、時間も正確で（集合時間に５分の遅刻でも行っちゃうので注意）運転手さんによっては見せ場となるポイントで見えるものの案内をしてくれたり写真撮影のためにおろしてくれたりします。
クイーンズタウンからテカポまでの往復をこのコーチで行き来しましたが、とても思い出深い車旅になりました。

テカポでは星空撮影をメインに、昼間は周辺散策を楽しみました。

星空の動画にご興味あれば以下からどうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=fuL7jpJkdro
http://www.youtube.com/watch?v=rGGFJVXz6xA


テカポでは２泊しました。
場所は一番教会に近い　パークブレーエステート Parkbrae Estate　です。
ホテルのWEBサイトより直接申し込みをし。決済はWEBで完結しました。
いずれもキッチン付でホテルというよりレンタルハウスといったほうがいいかもしれません。

宿の情報はTripAdvisorにも記載しているので、重複で申し訳ないですがその感想をペタリ。

■パークブレーエステート Parkbrae Estate
ニューマンコーチでクイーンズタウンからやってきました。
コーチのバス停から宿までは大きな荷物を転がして１５〜２０分程度かかります。
宿は湖の脇なので若干のスロープはありますが丘の上の宿に比べればかなりマシだと思います。
川沿い丘の上に広がる住宅地にある宿は、散歩したときにわかったのですが荷物がある場合結構キツイと思います。
ちなみにこの街にタクシーはないので、個人での宿選びは体力次第か宿のピックアップサービスがあるかで決められるのがいいかと思います。
泊まって一番楽なのはゴッドリー、ペッパーズ、YHAあたりのお店がそろう街の中心部でしょうか。

こちらの宿はレンタルハウスといったほうがいいでしょう。
教会の近くに広く敷地を持ち、母屋と４棟のレンタルハウスがあり、そのうちビルディングと呼ばれる棟の１階部分に２泊しました。
眺望的にはチャーチハウス、ビルディングの２，３階部分が一番かと思います。

母屋はちょっと奥に入った場所にあり、紅葉やバラの生垣など美しい庭の中のあります。
道路から母屋に行く途中および敷地内は芝生または砂利道なので、転がすタイプの荷物の人はちょっと大変です。
母屋に到着すると玄関や窓が開け放たれたフロントらしき場所があり、そこでしばし人を呼んでもだれも来ず。
よく見るとだれもいないときはこちら、というような案内と地図があり、それを見て電話をかけ予約の旨を伝えると、地図を案内しながら直接レンタルハウスへ向かってねと。
鍵はどうするのか問うと、レンタルハウスのドアにささっているとの答えが。
なんともおおらかな・・・と感心していると、レンタルハウスの壁にもチェックアウトのとき鍵はドアにさしたままか部屋の中にいれておいてね、との貼り紙があり、ここは日本の田舎と同じレベルもしくはそれ以上の安全さなのだな〜と感動。
もしかしてこのままチェックアウトまでオーナーと顔を合わせないままかもと思ってましたが、WiFiを使いたかったので、母屋に行くと人のよさそうなおじいちゃんとおねえさんがいらしてほっとしたものです。
母屋の周りには子供の遊ぶおもちゃも散乱していたのできっとお子様もいるんでしょう。
また、近くでヒンヒンないているのでちょっとその方向をのぞくとポニーが二匹こちらを伺ってました。
私が近づくと興味津々に二匹ともスリスリしてきました。とても優しい目をした人懐こい子たちに癒されました。
なお、WiFiですが定額制で５日間２５０M分の使用料５ドルが請求されます。
早速自室で使おうとしたのですが、レンタルハウスまで距離があるようで、電波が非常に微弱。なかなかつながらないので諦めてしまいました。
なので、ちょっと使いであればフロントのPCをオーナーに断って使わせていただいたほうがいいように感じました。
ちなみに各レンタルハウスへは教会へのアスファルトの道を経由していくことも可能ですが、地図に点線で書いてあるとおり敷地内のショートカットをたどったほうが早くたどり着けます。

部屋は清潔で広く、とても落ち着いた雰囲気で気に入りました。
ベッドは２台あり、ダブルとシングル。シングルの窓からは日差しがよく入り、教会も眺められます。
キッチンは必要なものがすべてそろっています。塩コショウ砂糖などもありました。
私はゴッドリーホテル脇にあるスーパーで食材を買い、キッチンで自炊をしていました。
町のスーパーは小さいので必要最低限のものがそろう感じでしょうか。
シャワールームはバスタブはないですが、シャワーヘッドが可動式のため嬉しかったです。石鹸とシャンプーは付属してました。
ハウス自体は若干安ぶしんのため、上の階に人がいると騒々しく感じるかとおもいます。
幸い私が泊まったときはほかに宿泊者がいなかったのでゆっくり過ごせました。
レンタルハウスの目の前は芝生でたまに隣の犬がしっぽふりふり遊びにやってきます。
ただ、野うさぎが多い土地柄なのか、野うさぎのと思われる糞尿の香りが随所でするので、前向きに考えれば田舎気分が味わえます。

私がこの宿を選んだ理由は教会に近いことです。
昼間の教会も湖と山々をバックに素晴らしい眺めなのですが、私の目的は教会をバックに星空の撮影をするためでした。
長時間の撮影になるので、機材の運搬やトイレのことも含め、教会の近くであるというのが大前提で探しました。

エリア テカポ(ニュージーランド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

バスはクイーンズタウンをでるとすぐショットオーバー川を渡ります。

コロネット・ピークの上を気球が飛んでいました。
気持ちよさそう〜

しばらくギブストン・ハイウェイを進むとバンジージャンプの名所、カワラウ橋が見えてきました。

一回目のトイレ休憩場所はクロムウェル。
リンゴ畑の周りのポプラ並木が見事でした。
もしかしたら夕方の方が陽を浴びてキレイなのかも。

陽の良く当たる端から順に染まっていってるみたいですね。

休憩所はフルーツや雑貨も売っていて、店先に咲いていた秋薔薇も見事でした

とても大きな松ぼっくり。クリスマスのデコレーション用かな？？

周辺は一大ブドウ産地

鏡のような湖面

ひつじもたくさんいました

Tarrasの停留所。
ここでもちょっと休憩。

大きなトラックにはひつじが満載です

荒涼としてて雨が少ない地域なのだろうなと感じます。

途中Omaramaを抜け、Twizelで2回目のトイレ休憩。
写真を撮り忘れていますが、行きも帰りもTwizelでアイスを食べてしまいました。
Twizelでも雑貨屋さん（お土産やさん）とスナックコーナーがありました。

マウントジョン。
小さくてわかりにくいですが、頂上に天文台が見えます。

テカポに到着〜

バスの停留所から宿までは橋をわたってしばらく歩きます。

橋の上からの眺め。
昼間はぱっとしない？

でも噂にたがわぬエメグリ色の水色に感動！

氷河湖特有のケイ素のまざった水色です。

宿へは教会の近くなので遊歩道をのこのこと
ガーデニングがかわいいおうち。
観光客が一番多い通りなので腕が鳴りますね。

遊歩道にはいい眺めの場所にベンチが

遊歩道は板張りです

まずは宿（Parkbrae Estate）へチェックイン。
宿のお庭は秋薔薇もさることながら紅葉もとてもきれいでした。

母屋前の囲いの中では馬が飼われていて、とても人懐こくていい子たちでした。

私はこの建物の１F部分に泊まりました。
本当は2F、3Fが眺めがいいのだろうけど、予算の関係と、１Fだと荷物運びも楽だし庭にすぐでれるので結果的に満足しました。

メインベッドルーム

リビング。日差しがさんさんと入ります。

居心地の良いソファと目の前の芝生がいい感じ

リビングのシングルベッド。
実はここからも教会が見えたりします。

フルキッチン

バスルーム。
バスタブはないけど可動式シャワーで快適

宿をでて教会周辺の散策開始

湖岸の風景。
人はなぜ石を積みたくなるのだろう・・・

ルピナスの花がまだ残っていました。
奥には湖に向かって瞑想中の方が。

シープドッグの銅像

個人的には教会の壁が飴色に輝く夕方が一番好き。

似たような写真を思わず何枚も撮ってしまう。

教会の中。
質素だけれども趣のある祭壇。
十字架の向こうに見える湖と山並みが素晴らしい。

橋から陽のあたった木々と奥に教会を臨みます。
やっぱり夕方最高。

対岸の山々がピンク色に染まる頃、私はいそいそと夜空撮影の準備に取り掛かります。

テカポの星空。
街中でも天の川がばっちり写ります。
大小マゼラン星雲もばっちりです。

ちなみに秋の南島では夜半にこのような感じでみることができます。さそり座のある華やかな天の川中心もほぼ天頂にくる素晴らしい時期でもあります。

左上の明るい二つの星がケンタウロスのポインター、南十字星にコールサック、その右隣にはピンクのエータカリーナ星雲がみえます。

部屋の前でこんなものが撮れてしまうのには驚きでした。

さすがに朝方まで起きていると昼間は眠く、昼過ぎまで寝てからお散歩開始です。
特にあてもなくテカポ湖右方面を攻めてみました。

右方面は湿地っぽくなってました

湖岸に生える柳の黄色と奥の針葉樹林のコントラストがきれいです。
湖では水鳥が羽を休めていました。

柳の木のシルエット

まぶしい〜

キラキラ

ちょっと右奥まであるいたら、マウントジョンでテカポの町からはみえなかったマウントクックがちらっと。
ほんと〜にちらっとですが。

湖岸から離れて針葉樹の中を走る道沿いを歩きます。
松林の中にはそこここにキノコが。

おいしそうなんですが〜
食べられないのかな？

まだ時間があったので、テカポの町の裏山、コーワンヒルにも行ってみることにしました。

マウンテンバイクでも走れるようですが・・・

途中に小さな天文台があります。
マウントジョンへ行くスターウォッチングツアーの他に割安なコーワンヒルへのツアーもあるようです。

轍がちゃんとあるので、やっぱり自転車もOKらしいです。

そのもの青き衣をまといて・・・

なんてことを思いながら歩きます。

テカポ湖が見渡せます。

振り替えると・・・

気持ちいい〜誰もいないし〜

そして丘をしばらく歩くとテカポの町の裏あたりにたどり着きます。
今度はうっそうとした杉林の中を歩くことになるので、まだ陽のあるときでよかったとホッとしました。

ちなみに青くけぶって写っているのはフィトンチッドのせい。

町の裏山から入るとここからがコーワンヒルへの道。

丘は住宅街になっていて、宿も複数ありました。
ただタクシーもない町なので自力で荷物を持っていく体力のない人にはこのあたりの宿はあまりお勧めしません。
眺めはいいと思いますが。

テカポ湖に注ぎ込む川にでました。
川沿いには歩道が整備されています。

いつもの橋にたどり着きました

おなかも減ったのでご飯はKOHANレストランでいただきました。

あ〜やっぱり日本の食事はほっとするな〜
ここでは日本人が何人も働いてました。日本語にもほっとしました。

レストラン前ではカモがのんびり

対岸から教会を懲りずに

テカポからクイーンズタウンへの帰り道、マウントクックの見える湖で撮影下車しました。

テカポ湖とも違う湖の色ですね。

クロムウェルを過ぎて川沿いにキブストンハイウェイを走ります

渓谷の景観も見事でした

ここではラフティングも行われるとのこと。
ちょっとやってみたいな。