2012/10/01 - 2012/10/01
145位(同エリア1026件中)
- #遺跡・歴史
- #75年の地震後のアーナンダ寺院
- #アーナンダ寺院
- #寺院訪問の注意点
- #拘楼孫仏(くるそんぶつ)
- #拘那含牟尼(くなごんむに)
- #朝日の中のアーナンダ寺院
- #迦葉仏(かしょうぶつ)
- #釈迦牟尼(しゃかむに)
関連タグ
SUR SHANGHAIさん
- SUR SHANGHAIさんTOP
- 旅行記919冊
- クチコミ6826件
- Q&A回答49件
- 5,825,360アクセス
- フォロワー234人
以前、ミャンマーを訪れたのは1995年と2000年。
そのたびにバガンも訪れて、大小無数の寺院や仏塔が広大な平原に姿を見せる光景に息を呑んだ。
バガンは、カンボジアのアンコール・ワットやインドネシアのボロブドゥールと並んで世界三大仏教遺跡の一つ。
エーヤワディー川(イラワジ川)東岸の平原に文字通り林立する仏教遺跡群は11世紀?13世紀に建てられたもので、今も残る遺跡の数は三千以上とも言われているんだそう。
今ではそれらの遺跡を上空から眺めるバルーン・ツアーもありますが、個人で行く方は馬車を雇ってお寺さん巡りをしてみるのも風情あり。
夕景で有名なお寺さんもありますよ。
今回はあちこち動き回るより、じっくり腰を落ちつけて歩いてみたいねとやって来たSUR SHANGHAIとその旦那。
この編では、数あるバガンのお寺さんの内、アーナンダ寺院を取り上げてみようと思います。
アーナンダ寺院へは日と時間帯を変えて数度訪れたので、画像は適宜取捨選択して、バガン滞在最終日の旅行記としてまとめます。
表紙の画像は、朝日を浴びるアーナンダ寺院本堂。
青い空に白い月、金色に輝く寺院の姿が美しい。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ちょっと退屈な出だしですが、アーナンダ寺院の場所をご説明。
これは、アーナンダ寺院内にあった説明地図。
この地図は上方が北方向。
画像をクリックして元画像にすると拡大されます。
アーナンダ寺院があるのは、オールド・バガンを囲む城壁東側のすぐ外。
地図の左手の茶色い線がその城壁。
オレンジ色の四角は、城壁の門の一つのタラバー門。
緑の線で囲まれているのがアーナンダ寺院の境内で、その中央に本堂が。
タラバー門近くには、タラバー・ゲートというリゾート・スタイルのホテルがあって、そこに泊まる人ならアーナンダ寺院へは徒歩3分程度。
お散歩気分で朝夕行けますよ。
地図の上下を左右に通っている二本の道は、バガンの空港方面(右手)へと続く舗装道路です。 -
アーナンダ寺院は、バガンに数ある寺院の中でも最大規模、かつ一番美しいとされているお寺さん。
バガンをツアーで訪れる人も、ここには必ず寄るのだと思います。
アーナンダ寺院は、11世紀末から12世紀にかけてバガン朝三代目の国王チャンスィッターによって建てられた荘厳華麗な寺院。
アーナンダの名は、釈迦の一番弟子の名前から取ったんだそう。
この寺院は境内の外で既に靴を脱ぐようになっています。
暑い時間帯に訪れると、本堂外回りの石畳を素足で歩くのが大変ですよ。要注意。 -
アーナンダ寺院の本堂外回り。
角々を守っている石造りの獅子はどれも厳めしい顔付きなんですが、その全身像を正面から見ると…、 -
…脚の造りが笑えます。 (^◇^)
何だかカエル座りしているみたいで威厳が半減。
罰当たりで申し訳ありません。<(_ _)>
この脚の形は、どの獅子も同じ造りでした。 -
アーナンダ寺院の境内にいくつもある鐘の一つ。
鉄棒に吊るしてある鐘の音は、ゴォ〜〜ンと重々しいというより、コーーンと軽やか。
バガンの空へと突き抜けていくような爽やかな澄んだ音。
釣鐘の鉄棒を通す部分の装飾を見てみると…、 -
…それぞれに意匠が凝らしてあって美しい。
そうそう、釣鐘型の風鈴が、あちこちのお寺さん前のお店で売られています。
音色と鐘の表面の意匠をあれこれ比べて買って行くといいですよ。
日本の南部鉄器の風鈴とはまた一味違ったもの寂しげな音色が魅力。 -
アーナンダ寺院本堂外回りの壁面装飾。
浮き彫りになった表面が剥げたり欠けたりしている箇所もありますが、原型を留めている部分も多数。
ここに出したのは、釈迦に傅いているらしき人々、捧げ物を持って礼拝に訪れたらしい人々の姿のほか、鬼(?)やラクダ(?)のような動物の絵柄。
このほかにもまだまだ面白い浮き彫りが残っていました。
お気に入りを探してみては? -
アーナンダ寺院の境内を囲む塀には東西南北の門があります。
旅行記始めの地図をご覧ください。
その内、SUR SHANGHAIたちが滞在した数日間いつも開いていたのは北門と西門。
東門と南門は閉まっていたのでご注意を。いつもそうなのかな?
東と南側には人が歩く小道も少ないから閉めているのかも?
西門から出入りする人が多い感じでしたが、北門が正式の出入り口になるんだそう。
この二つの門から寺院に延びる屋根付き参道の下にはお土産屋さんもびっしり入っています。
アーナンダ寺院は地元の人も多数参拝に訪れる場所のせいか、しつこく付きまとうお土産売りの子どもはいませんでした。
安心してゆっくり歩けます。
で、これは、寺院本堂の出入り口を守る像の一つ。 -
コケがびっしり付いたこの物体は何かと申しますと、飲料水入れの素焼きの壺。
気化熱で冷えた水を誰でも飲めるようにと置いてあります。
これはアーナンダ寺院だけの話ではなく、道のあちこちでも見かけます。
気付いた限りでは、いつも壺が二つ一組になってました。
SUR SHANGHAIは、これまでの半バックパッカー的インド旅行歴でも一度もお腹を壊したことが無いのが自慢ですが、この壺の水は残念ながら飲んだことがありません。
地元の人とは慣れの度合いが違うし、生水には警戒してしまう。
わが身の健康を守るためにはそれでいいのかも。 -
さて、アーナンダ寺院本堂に入って行きます。
ここだけに限らず、ミャンマーでお寺さん見学をする時の最低限のマナー注意事項はこれ。
まず、靴や靴下は脱いでから中へ。ストッキングも不可。
脱いだ靴や靴下を袋に入れて持ち歩くのも不可。
靴脱ぎ場に置いて行きましょう。
1日にいくつもお寺さん巡りをするなら、脱いだり履いたりが楽なサンダルがいいですよ。
土埃で汚れることも考慮に入れて行きましょう。
出入り口が複数あるお寺さんでは、自分が靴を置いた場所をお忘れなく。
体の露出が多い服装は不可。
(o'ω'o)? こういう肩を露出した形の服をスパゲティ・ブラウスって呼ぶの?
肩掛けを有料で貸しているお寺さんもありましたが、最初からお寺さん訪問モードで決めていくのが礼儀なんじゃないでしょうか。
チケットについてですが、空路バガンに到着すると、空港出口のカウンターで≪バガン考古学ゾーン一週間有効チケット≫を10米ドルで売っていました。
あちらから声を掛けてくるので見落とすことは無いと思います。
後は、提示を求められた時のため、バガン歩きをする時には常に持ち歩くと憂い無し。 -
無知なSUR SHANGHAIとその旦那は西門から入って見学を始めたんですが、正式には北門から入って、本堂内は北から左回りに東→南→西→北と進むんだそう。
よって、本堂内部の金ぴか仏像はその順番でご紹介します。
本堂内部の回廊は二重になっているので、ちょっと離れた場所から撮った写真と、足元に近寄って撮った写真をセットにしようと思います。
まず、これは本堂北側の仏像、拘楼孫仏(くるそんぶつ)。
アーナンダ寺院本堂内にある東西南北の仏像の内、オリジナルのまま残っているのは北と南の像なんだそう。
定期的に補修はされているんでしょうね。お肌がつるぴかでした。 -
イチオシ
アーナンダ寺院本堂内部。
北側の仏像、拘楼孫仏(くるそんぶつ)の足元に集まって祈りを捧げる地元の人々。
その後姿が端正。
今では誰でも、二重になっている回廊の内側も外側も通れますが、昔は内側の回廊は身分が高い人用で、庶民は外側の回廊までしか入れなかったそうです。 -
アーナンダ寺院本堂内部。
これは東側の仏像、拘那含牟尼(くなごんむに)。
女性的なお顔立ちとお体のシルエットが優美。
オリジナルは火事で消失したので、今見るお姿は後世になって造られたものだそう。
同じ本堂内でも、この東側の仏像と南側の仏像前には、地元の参拝客がほとんどいなかったのが不思議。 -
アーナンダ寺院本堂内部。
これは南側の仏像の迦葉仏(かしょうぶつ)で、北側の拘楼孫仏(くるそんぶつ)とともにオリジナルの作とされています。
どちらも一本の松材で出来ているそうです。
この仏像は、遠くから見ると微笑みのお顔、近くから見ると生真面目なお顔と言われています。
これは、外側の回廊から拝む庶民にとっての仏は優しい存在、近くから仰ぎ見る身分の高い者にとっての仏は訓戒を垂れる厳しい存在である事を表わそうとした造りになっているからなんだそう。
なるほど、そう言われてみると、確かにお顔の表情が違って見えます。 -
アーナンダ寺院本堂内部。
これは西側の仏像、釈迦牟尼(しゃかむに)。
境内西側の門から入ってくる人が多いので、この仏像前がいつも一番賑わっています。
アーナンダ寺院内で一番写真に撮られるモデルさんもこの像じゃないでしょうか。
北側の門が正式な入口って本当かなあ…。 (・・?
この釈迦牟尼仏のオリジナル像はかつての地震で失われ、今見るお姿は後世の作だそうです。
東西南北の仏像はどれも高さは9.5m程らしいのに、この西側の像が一番大きく見える。
SUR SHANGHAIの目の錯覚? -
アーナンダ寺院本堂内部。
外側の回廊と内側の回廊を結ぶ通路脇には、出入り口を守る像が一対ずつ配置されています。
それぞれ表情が違っているのがおもしろいですよ。
これはそのうちの一つ。
この像の前に立つと、
「皆様、極楽浄土はあちらでございます。どうぞ。」
と案内されているような気持ちになる。
「へへ〜、ありがたや、ありがたや。<(_ _)>」 -
アーナンダ寺院本堂内部。
これは、内側の回廊の様子。
明るく輝いているのは、西側の仏像を照らすライト。
仏像の足元に集まって来ている人たちの姿も見えています。
ドーム状の回廊がミステリアスな光と影の空間。
壁に見えているのは、小さな仏像を納めた窪み。
それらの仏像も、一番多い時にはアーナンダ寺院だけで2万体近くあったのだとか。 -
アーナンダ寺院本堂内部。
回廊の片隅には、小振りの涅槃像もあった。
頭の方が下がっていると、寝苦しくないですか〜?
たびたび、罰当たりで失礼します。<(_ _)> -
アーナンダ寺院内にあった、昔のアーナンダ寺院の説明画像。
英語でも簡単な説明が付いていて、それによると、これは1975年の地震後のアーナンダ寺院で、西側の門の外から見た様子。
寺院の塔の先端が崩れているのがはっきり分かります。
この時の地震で多くの寺院や仏塔も被害を受けたのだそう。
寺院群が広がる平野を行くと、その地震で壊れたものなのかどうか、半壊になった遺跡もよく見かけます。 -
バガンの寺院群の中には、夜になると全体がライトアップされるお寺さんもあります。
アーナンダ寺院もその一つ。
これは、馬車を雇って近郊を回って戻って来た時に見たアーナンダ寺院。
走る馬車から撮った写真なのでブレブレですが、この雰囲気は好き。
ここで見えている門は、境内へと入る南門。
いつも閉まっていましたが、夜になるとこうしてライトが点いていました。 -
アーナンダ寺院の西側の門。
あれ? ネオン・サインまで出来ちゃって。
あんまりこういうのは取り付けないほうがいいのになあ。( ̄m ̄*)
本堂へと通じる通路から、お参りも済んでおうちに帰る人たちが出てきた時刻。 -
夜に入ったアーナンダ寺院は、そのライトアップされた風情もよし。
SUR SHANGHAIはうまく撮れずに退却。
夜になったらアーナンダ寺院の夜景がよさそうと思う場所をあらかじめ探しておくといいのでは。
バガンの夜は暗くて手元も足元も見えなくなるので、小さいライトを持ち歩くといいですよ。 -
バガン滞在の最後の朝には、アーナンダ寺院へ行ってみた。
旦那はいつものごとくベッドの中から、「何? 朝日? お前、一人で行って来い。(-_-)zzz 」
これは、10月始めの午前7時を回った頃の空。
朝日を見に早朝から馬車で遠出するのもいいですが、自分の泊まる場所の近くに形のいいお寺さんや仏塔があったら、ちょっとだけ早起きして行ってみては?
あらかじめ、ホテルの人に日の出の時刻を確かめてみるといいですよ。
混雑した昼の様子や、赤い夕日に照らされる風情とはまた別のしっとりした眺めが楽しめます。 -
爽やかな空が広がり始めたアーナンダ寺院上空。
いや、実際には朝からジクジク暑いんですけどね。
それでも太陽が本格的に昇り始める前は気温は低めで歩きやすい。
朝の7時を回ったばかりの頃には、アーナンダ寺院の西側の門は開いていて、本堂へ向かう通路のお土産屋さんもボツボツ開業準備といった風情。
ただし、北側の門はこの時間帯には閉まっていました。ご用心。 -
西側の門から入ったSUR SHANGHAIは、日が当たり始めた本堂東側へ移動中。
四角い本堂の一辺は50〜60m位あったはず。
アーナンダ寺院本堂の主塔は高さ50m。
回り込んでいくうちに、元々金箔で覆われているそのてっぺん部分が朝日を受けて更に輝き始めた。
グッド・タイミング!! (*^。^*) -
昇る朝日を受けて、重々しい金色に染まったアーナンダ寺院の本堂。
ふと気付くと、朝日と入れ替わるように、西を目指す白い月が見えたバガンの朝。
朝早くからお参りに来る人がポツポツだけのアーナンダ寺院境内。
こんな景色を独り占めできたSUR SHANGHAIは果報者でございます。 -
あ、あの月、アーナンダ寺院の塔の先端に乗っかっているように撮ってみよう!
…と場所を移動してパチリ! -
満月から少し欠けた月を乗せたアーナンダ寺院の主塔。
2012年9月30日は日本では中秋の名月、中国では中秋節だった。
ミャンマーにも、同じように満月を愛でるお祭りはあるのかな? -
イチオシ
朝の青い空に懸かる白い月。
朝日に金色に染まるアーナンダ寺院の塔。
これで月が満月だったら…と願うのは欲張り。
何事も不完全なのがこの世の定めなのでございます。 -
イチオシ
アーナンダ寺院本堂の東側。
本堂から突き出ている部分は東の門から続く通路。
上の方で言ったように、アーナンダ寺院の境内へ入る東の門はいつも閉じられていたので、この通路にはお土産屋さんもありません。
シーンと静まり返った境内に、時折聞こえて来るのは鳥の声。
宗教を持たないSUR SHANGHAIも、何かに向かって手を合わせたい気持ちが湧いて来る朝。 -
西に向かって落ちて行く白い月。
今度はその月を東側通路入口の塔に乗せてみた。
なんだか丸い電球のようだね。 (^◇^)
そう言えば、ライトアップするほどの規模を持たない寺院や仏塔のてっぺんには電球が取り付けられていて、夕暮れからはあちこちにポツポツとその明かりが見えたっけ。
すっかり暗くなる前だと、夕暮れの空を背にしたシルエットが美しかった。 -
アーナンダ寺院の金色の主塔と、東側通路入口の白い塔。
月が白い塔の上に留まる朝。 -
アーナンダ寺院境内に入る東の門。
SUR SHANGHAIたちが滞在した数日間はいつも閉まっていた。
人は入って来られなくても、朝の日の光は入って来れる。
入口を守る像や壁に格子の模様が出来て、太陽の動きと共にその影も動いていく。
その様子を動画でお見せできないのが残念な小さい風景。 -
日も高くなってきて、昼の光に近くなってきたアーナンダ寺院上空。
そろそろ寺院を訪れる人が増えてきた気配。
今日もいい日になりますように。 -
月も自分の居場所を求めてどんどん西に落ちて行く。
SUR SHANGHAIもそろそろお宿に戻って荷物を詰めなくちゃね。
バガンって、どこか自分の気持ちにピッタリ来るところがあって、またこれからも訪れてみたい町。
アーナンダ寺院には次はいつ会えるだろう。 -
北の門から本堂に続く通路上からSUR SHANGHAIを見送ってくれた女性像。
(o'ω'o)? 何だかヒンズー教のラクシュミーっぽいいでたちだけど…。
バガンのお寺さん巡りをすると、インドの神々に近い風情の像や浮き彫りも結構あって大発見をした気分。
またバガンに来たら、次にはどんな発見があるだろう。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
SUR SHANGHAIさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
バガン(ミャンマー) の人気ホテル
ミャンマーで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ミャンマー最安
689円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
36