2012/01/06 - 2012/01/10
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kunyuさん
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2012年1月6日から1月10日までの5日間で台湾に行ってきました。
今回の目的は台湾の鉄道に乗り、B級グルメを堪能することです。
台湾の鉄道は島内を一周する幹線の他、山間部に入っていくローカル線があり、日本と中国と熱帯地方の雰囲気が混じった不思議な景色を堪能することができます。
中国語は全くしゃべれませんが、漢字ですからなんとなく意味が分かります。
そして我々日本人には筆談がある!紙とペンを持って、いざ台湾へ!
今回もブログ『マリンブルーの風』に掲載した旅行記を若干省略の上再編集して掲載しています。
写真も大きなものを使用しておりますので、ブログ版の旅行記もぜひご覧ください。
『マリンブルーの風』
http://blog.livedoor.jp/buschiba/
2012年台湾旅行記目次
http://blog.livedoor.jp/buschiba/archives/52232192.html
■ 日程
1/6 羽田空港→台北松山空港 故宮博物館見学
1/7 台北→台中→高雄→旗山→高雄
1/8 高雄→台東→花蓮→台北
1/9 台北→台湾高速鉄道→左営→高鉄台中→集集線→台北
1/10 台北→平渓線→台北→台北松山空港→羽田空港
台湾旅行記の第15回です。
台湾旅行も5日目の最終日。
平溪線の十分駅で下車し、台湾のナイヤガラと言われる十分大瀑布を見に行きました。
線路際の十分老街もアジアン情緒たっぷりです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝9:20、平渓線の十分駅で降りました。次の列車は2時間後。まずは台湾のナイヤガラと名高い十分瀑布まで歩いてみましょう。
雨の降るローカル駅を後にします。 -
線路に沿って道が続いています。観光客目当てでしょうか、素朴な飲食店やお土産屋が並んでいます。
-
すごいところに出ました。線路の両側にお店が並んでいます。線路に柵はなく、地元の人も旅行者も線路に入り放題です。
ここは十分老街と言い、観光名所の一つとなっています。日本なら柵で隔離するところですが、ここは線路が商店街に溶け込んでしまっています。
アジア的カオスな雰囲気を強く感じました。これはいいです。ぜひ列車が通過するシーンを撮影しなければ! -
朝なのでまだ観光客は少なく、閉まっている店もあります。
-
線路に沿って細い道を歩きます。列車は行ったばかりですからしばらく来ません。
-
野良犬が何匹かうろついています。まるで旅行者を道案内するかのように先導してくれました。
-
観光地化が進んでいるようで、案内看板がしっかりしています。日本語の案内もありました。十分大瀑布の滝へはこの道をひたすら進めばよいようです。
ですが滝までは結構な距離があり、駅から滝へは歩いて20分以上かかります。 -
十分老街を抜けました。線路に沿って道を歩きます。
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十分大瀑布の看板がありました。その横でおばさんが屋台を出しています。歩いている人はおらず、暇そうにしていました。
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舗装された山道をしばらく歩くとバス停があります。バス停には地元議会の候補者のポスターが貼ってありました。
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路線図はあるのに時刻表がありません。これではいつになったらバスが来るのかわからないと思うのですが・・・。
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道路を外れ、滝への道を降りていきます。不気味な廃墟に立派な看板が出ています。滝まであと300メートル。
それにしてもこれは何の廃墟なんでしょうか。レストランのようにも、ホテルのようにも見えます。 -
廃墟の周りは庭園のようになっています。
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滝へと向かう吊り橋を渡ります。
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美しい渓谷ですね。マイナスイオンをビンビンに感じます。
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滝の入口までは線路沿いの道を歩きます。
日本と違い線路と通路を区切る柵がありません。観光バスで来たと思しき団体とすれ違いました。 -
十分大瀑布への入口です。滝の周辺は公園になっています。入場するには80元払わなければなりません。
ネットの旅行記を見たら「通常100元だが平溪線1日乗車券を持っていると50元に割引される」とありましたが、今は一日乗車券の有無にかかわらず80元均一らしいです。 -
公園の案内図です。
滝の周りの公園はもともと不法に占拠された土地なのですが、今では時効という扱いになっているようで、なし崩しに認められてしまったようです。
このあたりの経緯はアジア的ですね。 -
展望台から滝を眺めます。落差約20メートル、幅約40メートル。カーテン型の滝としては台湾最大級です。
ただ台湾のナイヤガラは言い過ぎですね。
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怪しげな仏像が並んでいます。なぜこんなものがここにあるのか。きっと誰にも説明できないでしょう。
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滝の近くをぶらぶらした後、先ほど渡った吊り橋の下まで行ってみました。
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このあたりは整備された公園になっています。晴れた日にぶらぶらしたら気持ちよさそうですが、今は雨が強く降っています。
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吊り橋の近くに眼鏡滝といわれる滝がありました。
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吊り橋の下でしばらく待っていたら列車がやってきました。鉄道ファンとしては外せない構図です。何枚か写真を撮りました。
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今度は滝がよく見える場所に行ってみました。滝の正面に回ると水しぶきが飛んできます。
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雨で水かさが増しているせいかなかなか迫力があります。私はここで台湾人に記念撮影を頼まれ、何枚か撮ってあげました。
公園はさらに奥まで続いており、山道を歩いて行くことになりますが、残念ながら雨が降っており道は泥だらけ。危険なのであまり奥には入れません。 -
10:30、団体客で混み合ってきたので十分駅に戻ることにしました。
あのカオスな十分老街を走り抜ける列車の写真をどうしても撮りたかったのですが、無情にも十分老街にたどり着く前に列車が走り去ってしまいました。
十分駅発八堵行きの列車は10:40発だったので間に合わなかったのです。滝から十分駅までは徒歩20分。もっと早く滝を出るべきでした。
次の十分老街を通る列車は十分発11:28の菁桐行き。私が乗る予定の列車です。これに乗らないと帰りの飛行機に間に合いません。
つまり十分老街を通って駅に入っていく列車を撮影した後、通り過ぎた列車を追いかけて駅まで猛ダッシュし、発車間際の列車に飛び乗るという荒業に挑戦する必要があります。
さっそく時刻表とにらめっこしてみました。一つ手前の大華駅から十分駅へは最短9分で到着しますが、11:28発の列車は11分かかっています。
となると、どうやらこの列車は十分駅で約2分停車するようです。2分あれば追いつけます。もし列車が時間通り来てくれれば、十分老街を走る列車の写真を撮れるかもしれません。 -
十分駅に戻ってきました。次の列車まではあと30分以上あります。川を渡って対岸へと続く吊り橋を渡ってみました。
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吊り橋から見る十分駅。山に張り付くように店が並んでいます。
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吊り橋を渡り終え、狭い路地を歩きます。
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川の対岸には古い素朴な家並みが続いていました。
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旧正月を迎えるからでしょうか、扉には台湾語で何やらおめでたい言葉が書かれています。
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川の対岸から十分駅を眺め、駅に戻りました。
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駅に隣接したお土産屋さんを物色します。
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切符を模したお土産が目立つところに売られていました。
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さて、ここ十分でのお楽しみの一つに「天燈上げ」があります。
天燈とは紙と竹でできた手作りの気球です。紙袋に願い事を書き、火種となる紙に火をつけて紙袋の中を熱し、熱気球の要領でうまく飛ばすことができれば願いがかなうと言われています。
沿線の平溪で行われる「平溪國際天燈節」が有名なんだそうで、祭りがある2月になると国内外から観光客が訪れます。
お祭りの時期以外ではここ十分で天燈上げが体験でき、十分老街にはそうした天燈の店が集まっています。
写真の店「阿媽の天燈」は天燈の老舗。「の」という文字が入っていますが、別に日本人が経営しているわけではなく、台湾語の一つとして日本語の「の」と同じ意味用法で使われているそうです。
ところで、飛ばした後の天燈はどうなるかって?
そんなことを気にしていたら天燈上げは楽しめませんよ。
紙と竹なんですからそのうち自然に帰るんです。無問題です。
もっとも、最近はゴミをまき散らしてしまうことが問題になっており、台湾国内でも天燈の存廃が議論されているそうです。 -
天燈にはこのように願い事を書きます。天燈の色によって願い事が違うようです。
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昼近くになり、観光客の姿が増えています。この女性二人組は線路の上で記念撮影。
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この店も天燈の店です。時刻は11:20になりました。まもなく列車がやってくるはずです。
線路際でスタンバイします。ここから駅までは徒歩3分ほど。時間通り列車が来れば駅で2分止まりますから写真を撮った後でも走って列車を追いかければ間に合います。
ですがもし遅れれば駅で待つことなくすぐに発車してしまうでしょう。 -
今度の列車は11:28発。今は11:25。祈るような気持ちで線路の向こうを見つめていたら、列車の接近を知らせるチャイムが鳴りました。
来た!時間通りです。 -
列車はディーゼルエンジンをうならせ、風を巻き起こしながら十分老街を過ぎ去っていきます。すごい迫力です。
観光客や地元民は動じることもなく道を歩き、列車を背に記念撮影しています。すばらしい光景だ!これぞアジア!
私は夢中でシャッターを切りました。 -
日本では絶対に見られない、いかにもアジアと言った光景。
台湾に来てよかったです。私は満足し、過ぎ去った列車を全力疾走で追いかけました。
幸い列車は速度を落としており、11:28の列車に無事乗り込むことができました。
次回はいよいよ最終回、平渓線の終点菁桐へと向かい、そのまま台北に向かって引き返します。
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