
2012/09/08 - 2012/09/11
15位(同エリア35件中)
冷風扇さん
バンコクからの日帰りスポットを探していて、ペッチャブリーに決めたのはやはり食べ物です。
ペッチャブリー県は少しカオヨイからすこし内陸に入ったところに温泉があったり、ラオスやベトナムからこの辺に住み着いた山岳民族の料理(ナマズや蛙の料理)が食べられるお店があったり、北東の川沿いにうまいシーフードを食わせる店があったり(これは中華系だろう)、町中では麺類がおいしいと評判だったりするのですが、ええ、すべて食べれなかったんですよ。列車が遅れたのと、列車で弁当がでてしまったので。(詳細はhttp://4travel.jp/traveler/fkubo/album/10707955/)
内陸には山岳民族、海沿いには華人やムスリムが住んでいて、食文化も多様なんですって。でも日帰りじゃ食べられるのは麺くらいだなぁ・・・と思ったら麺も食べれなかったという話です。
なので、残る目的の一つ。タイスイーツをたくさん買い込みました。
ペッチャブリーはタイスイーツの4つの主原料である「アヒルの卵」「椰子砂糖」「ココナッツ」の産地なのでお菓子作りが盛んなんだそうです。
もう一つの材料は小麦粉って聞いたのですが、米粉でもある気がする。周辺には水田が広がるのどかなところです。
お菓子で有名になったのは良質な材料がそろうというだけでなく、王様の別荘地だったことも関係している気がします。
立派なお寺も多いし、門前町っていう感じです。
というわけで、タイスイーツのおみやげ編です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 3.0
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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-
ペッチャブリーはラマ4世の離宮があったカオワンの周辺にお菓子屋さんがずらりと並んでいます。
並んでいますが、最も有名なお菓子屋さんである
「BAN KANOM NUNTAWAN」にわざわざ買いに行きました。
日本語でそのまま読むとバン・カノム・ヌンタワンですかね。
ここはペッチャブリーの町中から徒歩圏内といえば徒歩圏内なのですが、高速道路の様に車が飛ばしまくる国道4号の先にあるので大変です。
それこそ道路を渡るのが命がけ。歩道橋とかないんですよ〜。 -
お店の入口の看板です。
矢印が道路方向に向いていますが。
ペッチャブリーのスイーツといえばカノムモーゲン。
カノムモーゲンといえばバン・カノム・ヌンタワンです。
このお店のモーゲンには例の緑のお椀マークがついてます。
店内撮影禁止なので残念ながら店内の写真はございませんが。
超有名店です。
ちなみにタイ政府観光局のデータベースにもこのお店の情報は掲載されています。ペッチャブリーのお店で唯一の掲載。 -
カノム・モーゲンです。
カノム・モーゲン・ルーク・ブア。蓮の実のモーゲン。
カノム・モーゲンというお菓子はココナッツミルクと砂糖椰子、アヒルの卵で作ったプディングのようなお菓子。
ポルトガルがアユタヤ王朝に伝えた菓子です。
ココナッツミルクや椰子砂糖など、タイの良質な材料を使うことで定着していったのかなと想像します。
伝わったのが1700年代(日本の江戸時代)です。
日本でも九州の方はポルトガル由来の菓子が結構ありますが、
ポルトガル人としたら、日本に来る前の通り道だものな〜。タイは。 -
よくモーゲンは「タイ風プリン」と言われますが、プリン生地と緑豆やタロイモで作った餡とが2層〜3層になっています。
だから、「このくらいいける!」と食べ始めても、途中でおなかが重くなって完食出来ない・・・。
これは蓮の実モーゲンなので、あんこも蓮餡なのかな〜?
少なくとも下層のあんにもくだいた蓮の実が入っていました。
まあ、普通はこんなでかいのを丸ごと食べたりしません。
バンコクのお店ではもっと小さく切った物を売ってるそうです。
これで確か60バーツでした。 -
こちらはカノム・モーゲン・タロです。
タロイモのカノムモーゲンです。
冷やした方が美味しいだろうと思って自宅に持ち帰ってから(そう、日本に持って帰った。)冷蔵庫で冷やして食べたのですが、
なんと、常温の方がうまかったです。
常夏の国のスイーツなので常温で食べて美味しい味に仕上げてある。
冷えるとタロ餡が固めだし、結構甘さ控えめで上品な味なので、
特にあんこの甘さが物足りなく感じます。
常温だとあんこもとろりととろけて美味しい。 -
カノム・モーゲン・タロの断面です。
これも下にタロイモ餡、真ん中にアヒルの卵とココナッツミルクのプディング。そして一番上の層はちょっとクリーミーなタロイモプディングみたいな感じのものです。
一番上の層はあんことはちょっとちがってふわふわしている。
蓮のモーゲンに比べて、こちらはもっと芋っぽくて、
なんつーか田舎臭い感じもします。
甘さが上品なのはこれが椰子砂糖の実力なのでしょう。
このお店は4種類のモーゲンがありましたが、
10センチ角くらいのアルミの容器に入っているため、
買えたのは2個だけ。
人数がおおければ全種類試すのもアリだ。 -
こちらはバンカノムヌンタワンの持ち帰り用パック。
2個入るヤツ。ものすごくずっしりと重いです。
まわりのタイ人を見ていると、土産に買って帰る人が多いらしく、
1個ずつ小分けにパックして貰っていたりしました。
さすがに有名店です。 -
こちらはタイスイーツセットです。
モーゲンはタイ国内にいるうちに自分で食べきろうと思っていましたが(実際には食べきれなかったが)、
こちらは日本に土産に持ち帰る用に買いました。
4種類のスイーツがセットになっています。
一つ一つの量が少ないのでお土産に最適。
賞味期限は5日くらいでした。 -
中を開けるとこんな感じです。
左上はタロイモのカノム・モーゲン。
右上がマイ・ト−ン。直訳すると金の絹糸ですかね。
左下がトーン・ヨート。家鴨の卵と米粉で作るタイの伝統菓子。
右下がカノム・チャン・バイ。餅菓子です。 -
マイ・トーン(金の絹)です。
フォイ・トーン(金の糸)という名前の方が一般的。
このお店では商品名としてマイトーンとつけたのかも。
溶いたアヒルの卵を熱したシロップの中に落として固めるのですが、
そうめんよりさらに細い麺状にしたものをくるくるっとまとめてあります。 -
断面はこんな感じです。
生地は勿論、アヒルの卵でしょう。
ほんのりとした甘さのシロップに漬けてある。
このお菓子を「すごく甘すぎる」という人が多いところを見ると、多くのフォイトーンは砂糖のシロップなのかも。
特別甘いって程ではなく上品な甘さです。
サトウヤシのシロップだったのかな?
さすが金の絹糸です。 -
こちらがカノム・チャン・バイ・トゥーイ。
カノムは菓子、チャンは層とか階段、バイ・トゥーイはパンダナスの葉という意味。
菱餅の様に色の違う餅菓子が層状になっています。
チャンは層という意味ではなくて、階段を上がる様に一歩一歩前に進んでいくという意味なので、形は層状とは限らず、例えば、バラでピンクに色づけされたものはバラの形をしていたり、形は様々です。
甘さが控えめで日本の菓子で言うとすあまとか
ういろうとかそういうイメージです。
ココナッツミルクの香りがします。 -
トーン・ヨート。
米粉、家鴨の卵で作った菓子をジャスミンシロップ漬けにします。
(手に入りやすい小麦粉、鶏卵で作る人もいる。)
甘いのだけども、キーンという甘さではないのは
椰子砂糖のなせるわざだろうか。
それともジャスミンの香りのせいかな?
ちなみにペッチャブリーのお菓子屋では
椰子砂糖も商品として売られています。
現在、砂糖椰子はどんどん数が減っていて貴重品になりつつあるそうで、安価なお菓子屋では恐らくサトウキビからとった砂糖を使っているのだと思います。
砂糖椰子を使っているとべったりした甘さにならないようで、食べやすいです。
どうも中東などのキーンとした甘さを想像してしまうのですが、タイ菓子はそんなことないのでした。
(でも密閉容器ではないので日本に持ち帰るのが至難の業だった。) -
バン・カノム・ヌンタワンのお客さんが、
カノム・モーゲンの次によく手に取っていたお菓子。
なんか籠の中に2個とか3個とかわさわさ入れているんですよ。
賞味期限を見るとなんと10月29日まで!
(購入したのは9月10日)
勿論、常温の状態でです。 -
カーオ・マーク。これはいわゆる麹です。
英語だと発酵米プディングとか訳している人がいますが、
麹のない国だと表現しようがないですね。
甘酒みたいなものですが、まだ発酵が進んでおらず米粒が残っています。 -
一口食べると爽やかな酸味と甘味がぷーんと広がる。
「これはお酒が苦手な人は酔っぱらっちゃうな」
とうちの家族はいっていました。
アルコールはすごく弱いので私にとっては
酔っぱらうと言うほどでもないですけど。
賞味期限が2ヶ月以上ある意味がわかりましたね〜。
発酵が進むとどんどん米粒の形がなくなっていくはずです。
買ってからお好みの発酵具合で食べればよしというわけだ。 -
こちらはインドネシアで割礼のお祝いの時に戴いたポテンという麹です。
赤米を使っている以外はカーオ・マークと全く同じ。味も似た様なものでした。
ポテン:http://worldfoods.tabi-navis.com/asia/indonesia/poten.html
割礼っていうことはつまりムスリムのご家庭だったのですが、このアルコール菓子は食べることが許されているあたりが不思議な感じでした。
(私はこの食文化の方が先にあって、イスラム教の方が後から島に入ったのではないかと勝手に想像していたが。)
タイのカオ・マークも味は全く同じ感じ。
酸味は弱くてヨーグルトみたいな爽やかさです。
島にいる麹菌とマレー半島にいる麹菌が似てるのかな〜。 -
こちらはそのインドネシアのポテンが発酵しきったあとにできたどぶろくです。
バリなどに旅行した方は「ライスワイン」として飲んだことあるのではないでしょうか?ブルムといいます。
ブルム:http://worldfoods.tabi-navis.com/asia/indonesia/beram.html
私はロンボク、バリ島で口にする機会がたくさんありました。
(だって、路上でこれで宴会している人が多い。宴会に誘われたら吸い込まれるのが日本人だ。)
もしかしたら賞味期限ギリギリまで発酵させるとこうなるのかな〜。
カーオ・マークはバンコクのセブンイレブンでも売っていましたので、もし買う機会がありましたらだれかチャレンジしてください!!
私も次回いく機会があったら、日本に持ち帰って発酵させてから食べてみよう。
ちなみにセブンイレブンでは冷蔵ケースに入れて売られていましたが、ペッチャブリーのお店では常温でした。
常温の方が早く発酵が進むと言うだけで、冷蔵しなくても特に問題ないんでしょうね。 -
カノム・ピン
口の中でほろっととろけるココナッツミルクのボーロ。
タピオカ粉とココナッツミルク、砂糖を混ぜ合わせて焼いて作るのだそう。
これもペッチャブリーのお菓子屋さんで購入。
ばらまき土産には一番いいかも。
小さいパッケージは15バーツです。 -
開けてみると中身はこんな感じでした。
細長く作った生地を包丁で1センチ幅くらいに切断してそれをオーブンで焼いてあるみたい。大きさが不揃いなのはご愛敬。
味はなんつーか日本人には好みが別れると思います。
強烈な香りが鼻にツーンと抜けるのと、少し粉っぽいので、
子供のお菓子の「たまごぼうろ」を想像しながら食べると全くの別物でびっくりする。
クッキーとも違うし、口の中で溶ける様な、舌の上にざらっと残る様な不思議な食感です。
落雁とかもろこしみたいな感じなのですよ。残り方が。
たぶん、油分があまりないんでしょね〜。
落雁、唐土などの和菓子とぼうろの間みたいな味です。
香りの正体は焼き上がりにティアンオップと呼ばれる香り付け専用のろうそくを使って、燻しつけるのだそう。
ろうそくの中身はコブミカンやハチミツ、ハーブなどからできていて、材料をきくかぎりではこんな強い香りになるとは想像できない。 -
これはジャックフルーツのチップス。
土産用に試食しようとコンビニで買った物。
結局、食べそびれてしまったが、
パッケージも綺麗だし、手頃なので
そのまま土産にあげてしまった。
20バーツでした。 -
カノム・ブアンタイ
薄く香ばしく焼かれたココナッツミルクを練り込んだ生地にふわふわのメレンゲクリームをたっぷりトッピングしたもの。
一口たべて「あまーー。」と思わず漏らしたほど。
ただ、見た目より甘さ控えめという人もいるので、
食べたお店が甘かったのかもしれません。
屋台で売っているんで出来たてを是非どうぞ。
時間が経つと湿気て美味しくなくなる気がする。
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