2011/04/29 - 2011/05/01
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2011年4月。
ゴールデンウィークの休暇に倉敷を訪れました。
倉敷といえば、奥さんが小学校時代の6年間を過ごした町なので、今回の道案内はすべて奥さんまかせ。
白壁の美観地区、重要伝統的建造物群保存地区、大原美術館、赤レンガ、そして歴史と伝統の名旅館。
2泊3日の倉敷紀行1日目~2日目(朝)です。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
10時頃に新大阪を出て新幹線で1時間。岡山駅に到着。
そこから伯備線に乗り換えて。
ローカル線の方が俄然ワクワクします。 -
岡山駅から各駅停車で15分ほど。
倉敷駅に到着。 -
とりあえず、倉敷時代の記憶を呼び戻すために、奥さんが小学生の頃によく食べていたという、ぶっかけうどん発祥の「ふるいち」でお昼ごはん。
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「ぶっかけうどん(冷)」
出汁は若干甘め。程よい弾力のうどんにからめて食べると、とても美味しい。
倉敷っ子のソウルフード。 -
さらにもう一つ。
奥さんの子どもの頃の大好物「えびす饅頭」。
今もお店が健在で感激。 -
大阪では回転焼。関東では今川焼とか大判焼とか言われるものです。
あっさりとした餡子がいっぱい入っていて、1個75円。
変わらず美味しいことに、奥さんはまた感激。 -
少し美観地区から歩いて「日本基督教団倉敷教会」。
倉敷には白壁だけじゃなくて、見ごたえのある近代建築もあるのです。 -
設計は東京・神田に文化学院を創立した西村伊作。
大正12年建築。
登録有形文化財です。 -
中では信徒さん達がイベントのようなものをやっていたので、外観だけの撮影となりました。
葡萄のステンドグラスがとても印象的。 -
今度は、倉敷中央病院(旧倉紡中央病院)。
創立は倉敷で最も重要な人物、大原孫三郎。 -
大正12年から現在も残っている建物は、今では病院内の保育園。
建物は旧倉紡中央病院外来棟。 -
こちらの病棟も大正12年築。
どちらも設計は薬師寺主計。 -
重伝建地区まで戻って、楠戸家住宅。主屋店舗部分は、倉敷市指定重要文化財。
明治中期に建てられたもの。 -
楠戸家は「はしまや」の屋号を持ち、明治2年の創業以来現在も営業が続けられている呉服店です。
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老舗の品格を漂わせる暖簾。
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そして、楠戸家の隣の露地には、気になるお店があるということで…
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カフェ「夢空間はしまや」。
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カフェの内部は、米蔵を再生した落ち着いた空間。
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僕はホットコーヒー、奥さんはアイスコーヒー。
倉敷には街歩きの合間に寛ぐ、ちょっといいカフェも充実しています。 -
美観地区へと向かう町並み。
左右に並ぶお店を眺めながら。 -
青い空に白い壁。
江戸時代の豪商の蔵屋敷群。 -
そして、倉敷といえばこの場所。
かつての天領を支えた運河。 -
誰もが一度はテレビや雑誌で見た景色。
さすがに、昼間は観光客が絶えることはないので、人がいない写真は明日の早朝に撮ろう。 -
倉敷を語るのに欠かせない人物が大原孫三郎。
この家こそが、その孫三郎の旧宅、旧大原家住宅。
江戸時代後期の建築。非公開なので外観のみの見学。 -
大原家別邸の有隣荘。
通常は非公開ですが、春と秋の年2回のみ特別公開しています。
この時期に倉敷を訪れたのは、この中を見学することが大きな目的。 -
緑御殿と呼ばれる有隣荘。
遠くからでもひと際目立つこの緑色の瓦は、泉州の瓦職人に特別に造らせたもの。
ちなみに、建物の設計はあの薬師寺主計と、伊藤忠太(明治神宮や築地本願寺を設計)。内外装のデザインは児島虎次郎。庭園は植治こと7代目小川治兵衛。 -
残念ながら内部は撮影不可なので、写真は外観のみ。
内部は外観に負けないぐらい、贅を尽くした調度品や見事な細工の設えなど、和室洋室ともに見ごたえたっぷり。 -
倉敷川にかかる今橋の石の欄干。
線刻の龍。 -
もう一つの欄干は、浮き彫りの龍。
どちらも児島虎次郎のデザイン。 -
倉敷観光の最大の目玉、大原美術館にやってきました。
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昭和5年(1930年)開館。
西洋美術を展示する美術館としては、日本で最初の美術館です。
ちなみに、ニューヨークの近代美術館(MoMA)の開館が前年の1929年。その翌年、中国地方の一地方都市に過ぎない倉敷に、これだけの規模の美術館が設立されたことは驚異的ですらあります。 -
エル・グレコ、マティス、ゴーギャン、藤田嗣治、岸田劉生…
児島虎次郎が収集した西洋美術から日本近代洋画を、ゆっくり時間をかけて堪能。 -
大原美術館を見た後は、倉敷民芸館へ。
江戸時代後期の米蔵を再生し、昭和23年(1948年)に開館。 -
日本をはじめ、世界の民芸品を数多く収蔵。
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民芸館の2階から美観地区を眼下に見下ろして。
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明治42年創業の森田酒造。
この日の営業は終了していたので、店舗は閉まっています。 -
車も通れないような細い路地。
観光スポットやメインの通りだけでなく、こういった所にまで足を運びたいもので。 -
中国銀行倉敷本店出張所。
大正11年建築。薬師寺主計設計。国登録有形文化財。 -
現役の銀行なので、営業していれば内部を見ることはできます。
ステンドグラスやドームなど、本格的なルネッサンス様式の建物。 -
この日の観光はここまで。
本日のお宿、吉井旅館へ。 -
倉敷の町並みに佇む築270年を誇る吉井旅館は、旅館くらしき、鶴形旅館と並ぶ、倉敷を代表する名旅館。
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ここが今日から2泊でお世話になる部屋。
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どことなく艶っぽさを感じる灯りと障子の紅い色。
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薄茶と落雁で、ホッと一息。
夕食までの時間、お風呂で疲れを落として。 -
切子硝子の食前酒は、森田酒造の「激辛」。
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海老、蝦蛄、穴子、菜の花の酢の物。
瀬戸内の春の幸。 -
平目の薄造り。鮪の山かけ。
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熱燗。同じく森田酒造の「万年雪」。
先ほどの「激辛」まではいかなくても、なかなかの辛口。 -
蟹身上。
旬菜の喉ごし、鰹の香の効いた出汁。 -
鰆の山椒焼き。
いい旅館は器も楽しみ。 -
メバルの味噌煮込み。
この辺で、もう一本「万年雪」。 -
オコゼのフライ。
衣にあられを使っているため、もちもちの食感。 -
浅蜊の入ったにゅう麺。
お腹もいっぱいのはずが、山葵の香でさらに美味しくいただけます。 -
ご飯、お味噌汁、香の物。
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黒蜜アイス。
大満足の夕餉。 -
夕食後、昼間歩いた町を、今度は夜の散歩。
昼間の喧噪からうってかわって、静かで人の気配がない美観地区をゆっくりと歩いて。 -
ライトアップされて、白く浮かび上がる大原美術館。
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大正6年に倉敷町役場として建てられた擬洋風の建物。
今は、観光案内所「倉敷館」として、美観地区の名所の一つになっています。 -
1時間ほどの散歩から戻って。
灯りのもれる吉井旅館。
明日の行程なんかを考えながら、12時頃就寝。 -
2日目。
6時に起床して、早朝の散歩。 -
道の両側に連なる民家やお店の扉は閉まっていて。
人々が動き出す直前の、静かな時間。 -
旅館のすぐ横には、鶴形山の阿智神社へと続く階段が。
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倉敷の総鎮守、阿智神社。
旅の安全を祈願して。 -
神社の境内からは、倉敷の町並みが一望。
最高の見晴らしです。 -
昼間では撮れない、観光客の写りこまない写真を今のうちに、と。
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倉敷川の橋の上から、美観地区を望んで。
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昨日訪れた有隣荘。
緑の屋根と褐色の壁は、倉敷の町並みの中でもひと際存在感があります。 -
旅館に戻って。
部屋へと続くエントランス。 -
小さな坪庭を眺められる、とても素敵な部屋。
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楽しみの朝食。
大きな御膳に乗りきらないぐらいの品々がずらりと。 -
玉子焼き、なめたけと大根おろし。
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焼魚はカマス。生たらこ。
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生ハムサラダ。イワシの佃煮。
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湯豆腐は出来上がりを、すぐに持ってきていただきました。
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お味噌汁。
馴染みのある関西風のお味噌です。
一日の始まりは、とても美味しい朝食でスタート。 -
2泊目は違うお部屋に泊まるので、この部屋はこれで最後。
出かける前に荷物をまとめて。
とても居心地がよく、素敵な部屋に大満足。
いい気分になって、2日目の観光へ。
白壁の町・倉敷紀行〜吉井旅館に泊まる 2/2につづく。
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