フランス-バスク-スペイン　点と点を繋ぐくるり旅（１３）　本物！？最後の晩餐の聖杯が大聖堂に！バレンシア

2012/06/22 - 2012/06/22

クエンカの町の魔法がとけた後はバルセロナに向かいます。
・・とそのまえに、乗継のバレンシアで3時間ほど時間が空くので、これまた13年ぶりのバレンシアを散策することにしました。
バレンシアの思い出といえば、超空腹のお腹にイカスミのパエリアを詰めた直後にグロッキーになり、カテドラル前のレイナ広場でお行儀悪くうなだれていたという冴えない思い出があります。カテドラルやラロンハ周辺の怪しげな雰囲気もあり、バレンシアという名前から思い浮かぶイメージとは違う、ちょっと陰気な街という印象がありました。
13年ぶりの今回は、夏の太陽がふりそそぎ、人もたくさん歩いていて以前とはまったく逆の活気ある都会という様相。13年の間になんかあったんでしょうか？？
そして時間を潰すために入った（しかも入り口を間違えて）カテドラルには、なんと最後の晩餐の聖杯が！？
日本語のオーディオガイドを半信半疑で聞いていましたが、帰ってネットで調べるとどうやらローマ法王のお墨付。
最後の晩餐なんて本当の話なの？なんて思ってちゃきりがありません。
思いがけないものを見られてラッキーでした。

6/16　《成田》〜（CDG）〜《トゥールーズ》　　トゥールーズ泊
6/17　《コンク》〜《コルド=シュル=シエル》〜（アルビ）　トゥールーズ泊
6/18　《サン=ジャン=ド=リュズ》〜《バイヨンヌ》　バイヨンヌ泊　
6/19　《オンダリビア》〜《サンセバスチャン》　サンセバスチャン泊
6/20　《マドリード》〜《チンチョン》　　マドリード泊
6/21　《マドリード》〜《クエンカ》　クエンカ泊
6/22　《クエンカ》〜(バレンシア）〜《バルセロナ》　バルセロナ泊
6/23　《バルセロナ》　　バルセロナ泊
6/24　《バルセロナ》〜(ﾛｰﾏﾌｨﾐﾁｰﾉ）〜
6/25　《成田》

エリア バレンシア(スペイン)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

クエンカ(フェルナンドソベル）10:09-バレンシア（ホアキンソローリャ）11:13　ALVIA5490　ALVIAはスーツケースラックが少なく、通路に置くわけにもいかないので、小さくて軽いスーツケースをちょと上の空きスペースにどかして、私の大きめのスーツケースを乗せようとしたら、持ち主のおばさまに文句を言われました。そんな小さなスーツケースなら座席の上の棚に乗っけられるでしょつーんだ。他に置き場もないので座席の前に置くしかありませんでした。けっこう広めのだったからよかったというものの。。。長距離列車に途中から乗るにはスーツケース置き場が見つからないというリスクがあります。
バレンシアホアキンソローリャ駅は新しくて立派な駅。
フェラーリのブースが出ていて何かと思いましたが、後から知りましたがこの週末はバレンシアでF1グランプリが開催されてたのでした。5ユーロのコインロッカー(日本語表示あり）にスーツケースをあずけ、ノルド駅との間を行き来している無料(切符を持っていれば）のシャトルバスに乗り込みます。

シャトルバスに乗ってからハタと気づきました。そういえばバルセロナ行きのALARISは
ノルド駅からだった・・・。ホアキンソローリャにスーツケース預けてきてしまいました。失敗。まぁまたシャトルバスに乗るか、歩いてもいける距離だから取りにいけばいいか。。
ノルド駅脇でバスから降り、街の中心部に向かいます。
ノルド駅横には立派な闘牛場。

立派な市庁舎です。
有名な火祭りのクライマックスはこの前の広場で行われます。

こんな町並みだったっけか。
13年前の印象があまりありません。

ただ一つ言えることは、13年前より活気があります。
その時は2月終わりか3月初めの寒い時期だったからかな？

忘れもしないレイナ広場です。
その昔、ここのベンチで胃のむかつきを抑えるのに必死でした。

カテドラルに入りました。13年前当時入った記憶はありません。
無料と思ってたらなぜか有料。実は左側の入り口から入れば無料だったのに、それを知らず右側の入り口から入ってしまいました。でもそのおかげで無料では見れない思いがけないお宝を目にすることができました。
ガイド無し3ユーロ、オーディオガイド付きだと4.8ユーロ。日本語もあり、引き換えにパスポートを預けます。有料側にはいくつもの見応えのある聖堂があります。
ゴヤの画が飾ってある聖堂もあります。ゴヤはこの絵において初めて、後の彼の絵によく出てくる悪魔的な人物を描いたそうです。横たわっている人の上にかがみこんでいるのがたぶんそれでしょう。

こちらもゴヤの絵です。

このカテドラルにおいて最も重要と言われる聖杯礼拝堂の、美しい天井です。

そして最後の晩餐の聖杯。
由来はキリストの弟子の聖ペトロがローマに持込み、その後弾圧を逃れてピレネーに移され巡り巡って15世紀にバレンシアにもたらされたもの。スペイン独立戦争の際にはナポレオン軍による略奪から逃れるためイビザやマジョルカに運び出され、1916年に現在の礼拝堂に設置されたとのこと。

2006年に現ローマ法王ベネディクト十六世がこの聖杯を使ってミサを行いましたが、全教皇ヨハネ・パウロ2世も30年前にこの聖杯を使用したことがあるとか。
本物なんですね。いや、本物と思うことにしましょう。
それにしてもこれだけの教会を巡っても今までまともに聖書を読んだこともないのはどんなものかと反省しました。

この祭壇の青い部分のモザイクは2006年？に発見された(修復された？）とかなんとかオーディオガイドが言っていたような・・・。

どなたか聖人のミイラ化した手があります。

オーディオガイドが長かったので1時間以上いたでしょうか。なかなか見応えがありました。でもほとんど覚えていません。。

ラ・ロンハ。世界遺産です。
前回みたので今回は中には入りませんでした。

このおじちゃんたちはずっとここで口論してました。

市場です。
時間ないのでここも今回は入りませんでした。
徒歩でホアキンソローリャに戻り（ノルドから10分弱）、ロッカーからスーツケースを出して、再びシャトルバスに乗りノルド駅に向かいます。

バルセロナ行きALARISのホームがなかなか表示されないので、お昼のパンを食べながら椅子に座っていたら15分前にやっとホームの表示がでました。まだ時間あるしと思ってゆっくりしていましたが、奥に長蛇の列が。なんとネットで申し込んだチケットで入れる入り口は一つ。電車がホームに入ってきてるのになんという効率の悪さ。
しかもホームに入ってるはずの電車のドアがあかず、よく見るとその後ろに連結されていない車両があって、そちらが本物。紛らわしすぎる。こういった不親切なところはどうにかしてほしいな〜、と思いながらバルセロナ行きに乗り込みます。