フランス-バスク-スペイン　点と点を繋ぐくるり旅（１２）　坂の多い旧市街はカラフルな町クエンカ其の2

2012/06/21 - 2012/06/22

(以下、『世界遺産』より）
8世紀北アフリカから侵入してきたイスラム勢力に領土を奪われたスペイン。
レコンキスタを推し進めるキリスト教徒の前に400年も立ちはだかったイスラム最前線の難攻不落の要塞がクエンカ。
対岸からクエンカの間に横たわる渓谷を渡す橋はわずか二本。イスラム教徒はその二本の橋さえ守ればよかったのです。1000人にも満たないイスラム教徒は、その何倍ものキリスト教徒に囲まれてもびくともしませんでした。
兵糧攻めにしようにも、イスラム教徒は昼は羊を放牧させ、夜は城壁内に入れてしまいます。
そこで、カスティーリャ王アルフォンソは兵士に羊の皮を被せ、城壁内侵入に成功。これをきっかけにクエンカは落城しました。
その後はキリスト教の重要な拠点となり、毛織物で発展。
狭い土地故建物はどんどん上に伸びていき、今のような町の景観が生まれました。


6/16　《成田》〜（CDG）〜《トゥールーズ》　　トゥールーズ泊
6/17　《コンク》〜《コルド=シュル=シエル》〜（アルビ）　トゥールーズ泊
6/18　《サン=ジャン=ド=リュズ》〜《バイヨンヌ》　バイヨンヌ泊　
6/19　《オンダリビア》〜《サンセバスチャン》　サンセバスチャン泊
6/20　《マドリード》〜《チンチョン》　　マドリード泊
6/21　《マドリード》〜《クエンカ》　クエンカ泊
6/22　《クエンカ》〜(バレンシア）〜《バルセロナ》　バルセロナ泊
6/23　《バルセロナ》　　バルセロナ泊
6/24　《バルセロナ》〜(ﾛｰﾏﾌｨﾐﾁｰﾉ）〜
6/25　《成田》

エリア クエンカ(スペイン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

マドリードからクエンカに来て、パラドールにチェックインした後クエンカの旧市街を散策します。

15:00過ぎ、日はまだ高い位置にあります。

この鉄と木でできた橋を渡って。。

宙づりの家を眺めながら。。

旧市街に入ります。

マヨール広場の周辺は明るい色の建物が多いです。

亀？虫？

カテドラルは13:00〜16:00まで休憩中。16:00過ぎに入りました。3.8ユーロ。フリーのオーディオガイドがありますが日本語は無いのでパス。
カテドラル内は撮影禁止。
もとはイスラムのモスクがあった場所にたてられたイベリア半島最初のゴシック様式の大聖堂。

中世のキリスト教にとって重要な大聖堂というだけあって内部は相当に立派です。
撮影禁止ですが、くやしいので中庭につながる扉を出た所から覗きこんで一枚だけ撮ってしまいました。オレンジ基調のステンドグラスがキレイですがこれは新しいものらしく幾何学模様が現代風。さすがに3.8ユーロかかるだけあって、本当に見応えのあるカテドラルです。この後バレンシアで見たカテドラルも相当立派でしたが、それ以上にクエンカのカテドラルが印象に残ったかも。

かわいいマヨール広場です。

カラフルな町並みは、中世にイタリアから呼ばれた建築家によるもの。現在も当時の色を再現しているそうです。

この間を新市街から上ってくるバスが潜り抜けていきます。

裏側は色が違いますね。

下からきれいなタイルがみえるバルコニー。粋な感じです。

ワクワクするような細いトンネルや小道がいろんなところにあります。
こういう迷宮都市みたいなところもこの街の魅力。

アーティストが多いのか、こんな壁の絵も色々なところで見られます。

坂道をどんどん登っていくと、旧市街から新市街まで見渡せる展望台（？）にでます。

立派なバラドールの全景も見渡せます。

対岸は断崖。
これでは中世、キリスト教徒がなかなか攻め込めなかったわけです。

川が見えるかと思って、展望台から続くけもの道をさらに進んでいきました。
振り返って展望台が遠くみえます。

パラドールも相当けわしいところに立っています。
外側の部屋の窓から下をのぞくと崖なんですね。

どんどん遠ざかります。

道はこんなところ。
当然歩いてる人は他にはいません。
後でおなもみがパンツにいっぱいついてしまい、ふりはらうとトゲがささって痛かったです（＞＜）

道はどんどん狭くなっていきます。

ちょっと足をふみはずすと転げ落ちそう。
でも落ちても自己責任です。

廃墟が見えます。その奥には家も。
あんなところ誰が住んでいたんでしょう。

大分歩いても結局川は見えなかったけれど、なかなか雄大な景色が広がっていました。

展望台のところまで戻ってきました。

イグレシアサンペトロ教会。

この教会は1ユーロ。
窓口におじさんが一人いて、スペイン語の手書きガイドのスクラップ帳を手渡されました(後で返すものです）。スペイン語だから何書かれているかわからないけど、とりあえず受け取ります。
中はだれもいないげど、涼むにはよいところです。

「けんかをやめて〜」みたいな。

なんのシーンだかわかりません。
やっぱ聖書もそろそろ勉強しないと。

あれだけ探していた川が、パラドールとは反対側にみえました。

さすがこの町の慣れている人は階段も自転車に乗ったまま下ります。
でも登りは大変そう。

これらの建物はこちら側からみると４階建てでも、裏から見ると１１階建てだったりするそうです。

表からみると４階建て

裏からみると・・・
浮いてます。
この建物はNHKの『世界ふれあい街歩き』で写ってました。
赤ちゃんのいる若いカップルが住人でした。

子猫が、かわいそうに窓の柵の陰でふるえています。
なぜかというと。。

この場所に３匹の猫がいたのですが、突然中型犬が戯れてきて追っかけまわしました。うち一匹はどこかに逃げてしまい、もう一匹は先ほどの窓のところへ。この一匹はどんなに犬にほえかけられても元いた場所から一歩も動かずここにじっとしていました。
でもよく見ると背中の毛が立っています。
相当怖かったんでしょうけど、勇気のあるニャンコでした。

旧市街散策後、小学生がたまっていたお土産屋でビールと水を購入。４０人くらいの小学生で小さいお店はいっぱい。一人づつ何回も会計をしていくので、なかなかレジに辿りつけません。店の人には「あなたがこの子たちのプロフェソールか？」と聞かれました。
そんなわけない。
部屋でビールを開け、シャワーをあびます。

再び旧市街に出て夕食ができる店をさがしました。お目当ての宙づりの家はCLOSE。他のお店も一人ではちょっと重そうと思い、パラドールに引き返し、パラドールで夕食にします。満腹状態で部屋に帰り、ベッドの倒れ込みました。

夜中にこの廊下を散策したかったのですが、眠気と散々歩いた疲れで起き上がれず。

6/22(金）
8:00過ぎ支度をして朝の散歩にでます。
朝は順光ではありますが、崖にさえぎられて陰になってしまうので、手前が真っ暗です。

うーん。昨日の夜はなんで閉まってたのかなぁ。残念。

壁が派手なら干されている洋服もカラフルです。

朝の旧市街へ。

朝からお店にはけっこう人が入っています。

どなたでしょう？
フェデリコ　ムエ・・なんとかさん。

朝の挨拶をしてくれたワンコです。

きれいにお掃除をしていました。
さすが世界遺産の町。

大聖堂前には何やらお年寄りの列が。

これは宙づりの家の裏側。

さて、この景色も見納めです。
パラドール9:20チェックアウト、ディスカウントチケットのようなものをいただきました。

パラドールのフロントでタクシーを呼んでもらい、フェルナンドソベル駅まで12.5ユーロ。
なんでこんなところにという、周囲に何もないところに駅だけがポツンとあります。
AVEやALVIAなどはこちらの駅を利用します。
一応タクシーも３台くらいは待機してました。

電車がくる20分前までは、荷物チェックも開始されないのでひたすら待ちます。
本当はもっとゆっくりクエンカを出たかったのですが、バレンシアからバルセロナに向かうユーロメッドやアラリスがいい時間帯のものが３本、既に２ケ月前なのに予約できなくなっていました。
ちなみにRENFEの予約はネットではカードがはねられてできなかったので、スペインペリカントラベルネットさんにお願いしました。
クエンカ(ﾌｪﾙﾅﾝﾄﾞｿﾍﾞﾙ)10:09-バレンシア(ﾎｱｷﾝｿﾛｰﾘｬ)11:13　ALVIA
バレンシア(ﾉﾙﾄﾞ)14:05-バルセロナ(ｻﾝﾂ）17:39　ALARIS
手数料込計105ユーロです。

ホームはたった4本。
長いので乗る位置がよくわからない。。
人がたまっているところでとりあえず待ってみます。

この旅行記へのコメント （1）

• こあひるさん 2012/08/20 02:25:59

  クエンカ、懐かしいな〜。

  mykonosさん、こんばんは。
  
  クエンカ、２００５年にスペインに行った時に、日帰りで行ってみました。日帰りだったともあり、そんなにゆっくりと路地を味わうこともなく、帰ってきてしまいました。
  
  でも、あのカラフルな家並みや、石畳の路地、崖の上にある街並みなど、改めて、こんなに素敵な町だったんだな〜と堪能させて頂きました。
  
  パラドールに泊まられたんですね〜。夜の探検ができずに残念でしたが、昼間の探検のお写真だけでも、すばらしい雰囲気がわかりました。
  
  続きも、楽しみにしていますね。
  
  こあひる