2012/08/07 - 2012/08/08
22位(同エリア124件中)
前日光さん
出雲への執着が始まって10年経った。
今回の旅で、今まで行けなかった「船通山(せんつうざん)」を訪れ、頂上までは無理だったが、その山中にある「鳥上の滝(とりかみのたき)」まで登ることができた。
鳥上の峰は、手のつけられない暴れん坊だった素戔嗚尊が、高天原を追放されて辿り着いた場所である。
姉の天照大神は輝かしい太陽神であるが、弟の素戔嗚尊は荒ぶる神であり、服わぬ者でもある。
言わば無用者の彼が、出雲では英雄となってしまう。
数々のスサノオ伝説を生み出したこの地には、何があるのだろう?
興味は尽きない。
この旅行をもって、「八岐大蛇」に登場する場所を(不十分ながら)、ほぼ回ることができた。
そこで過去の旅行記も含めて、大蛇神話のルートを再構成してみた。
主な参考資料 佐藤高著 『「古事記」を歩く』
「日経おとなのOFF」2010.11月号
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松江から、車で2時間弱。
奥出雲「金屋子(かなやご)神社」近辺の風景。
出雲らしいと私が思う、山あいに石州瓦の家が散在する里山風景。 -
今回、この行程を踏破しようとして、参考にした佐藤高著『「古事記」を歩く』(光文社まなびの森文庫)の地図。
2001年購入したものなので、変色しているが、実によく眺めた地図である。必要なこと以外は書いてない、素っ気ないほどの案内書だが、分かりやすいと個人的には思う。 -
船通山は、どこか?
ナビに案内され、急峻な山道を登って下り、奥出雲町竹崎周辺を彷徨うも、それらしき目印が見つからず。
道行く「稲田姫」の親の「手名椎(てなづち)」のような媼に尋ねてみたところ、ここをまっすぐどこまでも行けば着きますよとのこと。
言われた通りに進むと、見えてきたのが「歓迎 斐乃上温泉」の看板。
そして、その側に、「船通山登山口」の標識。
「登山」。。。確かに船通山に行くということは「山に登る」ということだ。それまで軽く考えていたが、「登山」とは私が最も苦手とする分野なのだった! -
駐車場に車を駐めると、既に二台の車が駐車してある。
そして山から下りてきた3,4人の、いかにも山男らしい男性たち。
「鳥上滝」までですが、大丈夫でしょうか?」と、相棒がその屈強そうな人々に聞いている。
「ゆっくり登れば、行けますよ。」との返事^^;
それでは!と、この時の為に用意したリュックに飲み物を入れて出発。 -
三年前、鳥取三徳山三佛寺「投入れ堂」に向かった時には、このような道らしい道はどこにも無かったと、あの時と比べればまだマシだと頻りに自分に言い聞かせる。
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このように、けっこう急な登りが続いた。
10分もしないうちにひと休みし、昼食のおにぎりを食べると少し元気が出た。 -
鳥上の滝からの流れがつくる渓流に沿って、歩いていく。
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何カ所も渓流を横切って登るこのルートは、健脚向きと参考にした「日経おとなのOFF」にも書いてあったっけ(T_T)
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しばらく行くと、整備された橋があった。
この近くにはベンチもあるはず。 -
何気なく発見した標識に「鳥上滝」とあったが、ここがその場所だという実感が湧かず、通過しそうになった。
登山口からここまで20分とあるが、そんな短い時間で辿り着いたとはどうしても思えなかった。
実際には、昼食の時間を引いてみて約30分の登山だったようだ。(写真撮影の時間で確認) -
ずっと来てみたかった「鳥上の滝」は、岩と岩の間からその細い流れを見せていた。高さは16メートルだとか。
高天原を追放されたスサノオは、この鳥上の峰辺りに降り立ったと言う。
そして船通山中腹のこの辺りはまた、斐伊川の源流とも言われている。
斐伊川の源流を辿るということにも大いに興味があり、今回その目的が達成できて本当にうれしい。 -
滝の側には、樹齢300年以上の「石割欅」もある。樹高は15メートル。
ヤマタノオロチが、ここを根城にしていたと古事記にも書かれている。 -
滝壺の様子。
水は澄んで冷たかった。
この山歩きは真夏ではあっても、鬱蒼と生い茂る樹木によって太陽光線が遮られるため、意外にもそれほど暑くはなかった。 -
滝壺のアップ。
辺りに漂う雰囲気が神秘的と言いたくなるのは、こちらの思い込みのせいだろうが、一人でここまで登山というのはちと怖い。
頂上までは行かずここから引き返したが、標高1142メートル、鳥取県境にあるこの船通山は、やはり特別な山だと思う。 -
先ほど船通山に向かう途中に通過してしまった「鬼上(おにがみ)神社」が、横田町の国道沿いにあった。
ここではかつて多くの火の玉が見られて、それが船通山の方角に飛んでいったのだそうだ。人々は、これをオロチの怨霊と考えたらしい。
今でも毎年催される「龍燈(頭)祭」は、このオロチの怨霊を鎮めるものである。 -
この大岩は鳥居の脇にあるもので、スサノオは、高天原から新羅に渡り、かの地より「埴船(はにふね)」に乗って、イソタケルと共にここに降り立ったという言い伝えがある。
だからこの大岩は、またの名を「岩船大明神」とも言う。
埴船が大岩と化してこの地に残ったもので、誰も動かすことができないほど、その先端は地下深くにまで達しているのだそうだ。
この神社の反対側にある「稲田神社」には、時間の関係で寄らずに来てしまった。ザンネン! -
船通山の麓には、伝統的「たたら吹き」で刀剣用の「玉鋼(たまはがね)」を生産する「日刀保たたら」の工房が佇んでいる。
残念ながら、毎年厳冬期の数週間だけ作業を見せてくれるとのことだった。
ヤマタノオロチの尾から出た「草薙剣」と、この地の「たたら工房」とを結びつけて考えてしまうのは、必然的なことだろう。
オロチの正体とは何か?
なぜ、この地にこのような伝説が存在し、古事記にまで記されているのか?
地理的風土的要因が関係しているのは、疑いようがない。 -
船通山方面を振り返ると、夏空の元、出雲的な風景が広がっていた。
伝説の舞台として、ふさわしいと思いませんか? -
この後、オロチが住んでいた所と伝えられる「天が淵」に向かって、国道314号線を進んだが、これは思った以上に船通山から離れていて、しかも標識も見当たらない。
信号機くらいの位置に、標識があるはずと思っていたが、それは生い茂る樹木に遮られて見つけられなかったことが、後で分かった。
ただし木次(きすき)方面に向かう道路左側に、公園のようなスペースがあり、そこにこの写真の石を発見! -
川岸に降りて、船通山方面を望めば、このような「斐伊川」の美しい流れが目に入ってくる。
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しかし目の前の流れは、ここだけが澱んで淵のようになっており、なんとも不気味な緑色になっている。
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ここにオロチが住んでいたと言い伝えられるのも、分からないではないと思った。
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河床の赤っぽい色が、オロチの腹から滴る血とほうずきのような目を連想させ、更にこの辺りで産出される砂鉄へと繋がっていく。
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木次の町を松江方向に向かって行くと、道路右側に「印瀬(いんぜ)の壷神」という標識があった。
慌てて右折したが、道がどんどん細くなり、幾つかの小さな集落を通過した。またしても道を間違えたような頼りない気分になってくる。
しかも車1台しか通れないような道を、大きな工事用のトラックがやって来たのだ。
小回りのきくこちらが動くしかないので、狭い道をバックし、やっと見つけたスペースに車を入れて無事すれ違うことができた。やれやれ。。。
狭い坂道を登って行くと、道路拡張工事をしているらしい。
やはりこの狭さでは、ここで生活している人もいるので、広げる必要はあるのだろう。
こんな道を何をモノズキに来たのだろう?といったような、道路工事の人たちの好奇の目の中を進んで行くと、見えてきたのが、この鳥居。
錦織良成監督の映画「島根3部作」の第2作目が、この印瀬の壷神さんが舞台になっている「うん、何?(雲南にかけている)」だ。
主人公の少年と少女が、この道を自転車に乗って走っていたが、相当の坂道である。 -
夏草に覆われて目立たない場所に案内板があった。
「八口神社(壷神さま)」とある。
スサノオノミコトがオロチを退治する時に用いた酒壺の一つを祀っている。
映画「うん、何?」の重要な舞台になっていた。 -
この白い鳥居は、ずいぶん新しいが、映画で見た時には、木の鳥居だったように思う。
その方が、いろんな意味でいいと思うのだけれど、神社仏閣は建て替えられることがあるので仕方ありませんね。
出雲大社も60年に一度の「大遷宮」の真っ最中ですし。 -
さて、この階段はたぶん元のままなんでしょう。
勾配が急で、けっこう何段もあるらしい。
今日はとにかく登りの多い日なのだった! -
登り切った所にあったのは、神社というより、「祠」としか言いようのない小さな建物だった。
まぁ、祀ってあるのは酒壺だし。 -
この真新しい柵の中にあるのが、その酒壺。
でも、鳥居も柵も新しすぎる!
新しくしたとしても、わざと古めかしい感じにするともっといいのに、などと勝手なことを考えてしまう。 -
柵の中には、大きな石。
どうやらこの石の下に、問題の酒壺があるらしい。
この石を動かそうものなら、天地は鳴動して雷鳴轟き、オロチの祟りがあるのだそうな。
映画「うん、何?」では、主人公の少年がこの石を動かしてしまったことで、天は掻き曇り、オロチのような雲が広がっていくという展開だった。
「この地で生まれ、この地で生きる」というコンセプトの、大蛇ロードが舞台のもので、地味だけれど「RAILWAYS」よりも、むしろ地に足が着いていたような気がする。 -
社と壷神さまは、こんな感じで並んでいた。
ここも、ひとりで黄昏時に行くような場所ではないと思った。 -
階段の途中から車を駐めた辺りを見下ろしてみると、棚田?が広がっている。
画面右寄りのオレンジ色のマーチが、今回借りたレンタカーです。
その左側にグレーの車を駐めて、この神社にやって来る二人連れがあった。
「けっこう登るんですか?」
「少し急ですが、たいしたことはありませんよ。でも、コワイですよ〜」
と、答えておいた。
出雲は今年、折しも古事記編纂から1300年、「神話博」も開催されている。このマニアックな神社にやって来る人がいるのも、そのためか?
でも、車のナンバーは「島根」ナンバーで、地元民のようだ。 -
八口神社の案内板の側には、「なでしこ」が咲いていた。
そういえば「なでしこジャパン」の試合も迫っている。 -
画面真ん中よりもいくぶん左寄りの所に、鳥居が見えるだろうか?
ちょうど樹間から西日が射して、不思議な写真になったのでアップしてみた。よく見てみれば、失敗作でもあるのだが。。。 -
神社の傍の人家。
かなり高い所にも家が建っているのが、中国地方の特徴のようだ。
住人の平均年齢を思えば、日常生活での上り下りは大変なのではないだろうか?
しかし風景としては、とても良い! -
斐伊川と共に車を走らせ、JR木次駅近くの「斐伊川桜堤」周辺にやってきた。
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この写真を含む以下6枚は、2年前(2010年8月)にここを訪れた時のものである。
これは斐伊川に架かる「潜水橋」。
映画「うん、何?」で主人公の少年少女が、ここを渡る場面があった。
この橋はもちろん車は走れないが、ここを歩いて渡ると斐伊川をより身近に感じることができる。 -
木次大橋を望むこの辺りは、スサノオのオロチ退治の舞台となった所。
現在、「八岐大蛇公園」となっているが、この公園が名前に似ず、非常に小規模のもので、二年前には数度この公園の前を通過してしまったという記憶がある。
ポケットパーク的と言ってもいいくらいのこの公園も、神話の舞台としては欠かせないものだ。 -
なんと言っても、このオロチのオブジェがある。
これだけをアップにすると、なかなかの迫力である(^_-) -
そしてまた、オロチと対峙するスサノオの姿も見ることが出来る。
今は長閑な田園地帯も、昔は氾濫を繰返し人々を悩ませる暴れ川斐伊川と共に在った。
だから、八岐大蛇の正体は斐伊川だという説が出てくるのだろう。 -
出雲大社宮司の千家尊祀氏の揮毫による「箸拾いの碑」も、共にある。
「箸従其河流下」(ハシソノカワヨリナガレクダル)と書かれている。
スサノオはこの辺りで箸を拾い、川の上流に暮らす人の存在を知ることになる。
そして、足名椎・手名椎(アシナヅチ・テナヅチ)や、その娘「稲田姫」と出遭うのだ。
「稲田姫」という名前も、斐伊川の氾濫に巻き込まれる「水田」、そこから収穫される「稲穂」と捉えれば、斐伊川オロチ説は圧倒的な説得力を持つことになる。 -
スサノオが退治したオロチの尾から出てきた「草薙剣」は、この地で産出する砂鉄や、奥出雲の製鉄をイメージさせる。
神話や伝説には、やはりその土地と結びつく何かがあるに違いない。
古事記の世界は荒唐無稽なようでいて、読む者の好奇心を限りなく掻き立てるのだ。
出雲、この謎とロマンに満ちた土地。。。 -
ここから4枚目までは、また今年尋ねたもの。
これは、JR木次駅だ。 -
そしてその近くの住宅街にあるのが、八岐大蛇の八つの頭を埋めて、その上に八本の杉を植えたという「八本杉」である。
この鳥居に至るまでが、けっこう分かりにくく(たぶん別のルートを辿れば問題なく発見できたのかもしれないが)、買い物袋を持った「足名椎」のようなご老人に遭遇したので尋ねたところ、そのご老人の住まいがこの鳥居の直近であったのだ。
案内書の写真には、鬱蒼とした杉の中に鳥居があったのだが、実際には杉の葉がひどく少なくなっていて、思い込みと現実のギャップを実感させられた場所ではある。 -
「八本杉」の石碑。
斐伊川の氾濫によって、杉は何度も流失したらしく、現在の杉は明治六年に植えられたものだそうだ。 -
すぐ傍には倉庫のような建物があり、「壷神さま」や「天が淵」のような神秘性やミステリアスな雰囲気は感じられなかった。
どうも杉の枝越しに、周囲の建物がよく見えるということがその原因らしい。
古事記とは別に、この「八本杉」が、事件の謎解きに大きな意味を持つというミステリーも読んだことがあり、私の中でこの場所はかなりの不気味なイメージを持つものとして、長いこと捉えられていたので、「え、こんなもの?」というがっかり感は否めない。 -
次は「須我神社」である。
ここに行ったのは、もう6年も前の2006年夏のことになる。
オロチを退治したスサノオは、稲田姫を妻とし、新居の地を探して見晴らしのいい八雲山周辺に辿り着いた。
ここでスサノオは「わが心すがすがし」と言ったことから、「須我(すが)神社」の名がついたという。 -
スサノオは、立ち上る雲を見て次のように詠んだ。
八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を
この歌は日本で最も古い和歌と言われ、このため須我神社は「和歌発祥の地」として位置づけられている。
ここから北東約2キロほどの八重山中腹に奥宮があり、夫婦岩と言われる巨岩の磐座(いわくら)まで行かなければ、本当の意味で須我神社に参拝したとは言えないのだが、未だ機会を逸している。 -
これは、スサノオの歌が由来となった「八重垣神社」。
ここには、2005年冬と2010年夏の2回ほど訪れている。
縁結びで有名な神社である。
松江市佐草町にある。
スサノオは、この佐草の里に、八重の垣根を作って、その中に稲田姫を隠し、オロチ退治後は宮を作って夫婦で暮らしたという伝承がある。 -
神社にある「夫婦椿」は「連理玉椿」とも言われ、葉が二枚重なってハート形に見えるのだそうだ。
縁結びの神社と言われる理由の一つである。 -
元々須我の地(雲南市大東町須我)にあったものを、後に青幡佐久佐彦命(アオハタサクサヒコ)を祀る、この松江市郊外の佐久佐神社の境内に合祀したのだそうだ。
だからここにも「八雲立つ。。。」の歌碑がある。 -
「古事記編纂1300年」を記念した切手に描かれているこの絵は、宝物館(有料)にあるもので、平安時代の宮廷画家巨勢金岡(こせのかなおか)によって描かれたという説もある。詳細は不明。
神社の障壁画としては日本最古。重要文化財。
左が「伝素戔嗚尊」、右が「伝稲田姫命(天照大神との説もあり)」 -
神社の背後に広がる深閑とした杜は「佐久佐女(さくさめ)の森」。
この辺りが、稲田姫がオロチから逃れて隠れ住んだ場所だ。
鏡の池にやって来ては、恋占いをする若い人の声を除けば、いたって静かで荘厳な雰囲気に満ちている。 -
これが人気の「鏡の池」。
占いの紙に硬貨を載せて早く沈んだ方が良縁に恵まれるというもので、特に若い人々の往来が盛んだ。
この池にはイモリも住んでいる。 -
稲田姫は、境内の大杉を中心に周囲に八重垣を造って避難したと言われている。
八重垣とは、「大垣、中垣、万垣、西垣、万定垣、北垣、袖垣、秘弥垣」という垣根で、今でもその垣の名が山上や中腹に地名として残っているそうだ。 -
次は、出雲市佐田町須佐の地に鎮座する「須佐神社」。
こちらは「出雲国風土記」によれば、スサノオが御魂(みたま)を留め置いた終焉の地とされる場所だ。スサノオはこの地で、自分の名を「土地」につけると言ったのが、「須佐」という地名の由来のようだ。
鳥居を潜った正面拝殿の背後に大社造りの本殿がある。 -
拝殿に向かって左手にある、スサノオが国を鎮めるために井戸の水を撒いたと伝えられる「塩井の井戸」。
ここの水は塩分を含んだ清水で日本海に通じているとも言われているそうだ。 -
本殿の後ろの巨大な大杉が、ひときわ目を引く。
昨今パワースポットとして、脚光を浴びている。
この大杉は「昔加賀藩から帆柱用に金八百両で所望があったとき、須佐国造がこれを断ったと伝えられている。」と説明があった。
推定樹齢 約1300年(古事記が編纂された頃、植えられたということか(@_@) -
素戔嗚尊と、姉神天照大神を祀った神社として、出雲市大社町日御碕にあるのが、「日御碕神社」だ。
2006年に訪れたが、写真がほとんど残っていないのが残念。
徳川三代将軍家光の命によって造営された朱塗りの鮮やかな社殿。 -
訪れた八月七日が偶然にも例大祭で、儀式が執り行われており、貴重な祭礼を見ることができた。
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たくさんの人が集まった儀式を見学できたのはよかったが、この時の暑さはハンパではなかった。
思えば、出雲の夏はいつでも暑いのだった(/_;)
それでもついこの地に向かってしまう習性が、ここのところ富に激しい。
素戔嗚尊は上の宮(神の宮)に、天照大神は下の宮(日沈宮)に祀られている。
日本海を背景にして建つその姿は、華やかで本当に美しい。 -
スサノオ関連の神社はまだまだたくさんあるが、「出雲国風土記」や「延喜式」にその名が記された「韓竈(からかま)神社」を、最後に紹介したい。
ちなみに、ここに行ったのは、昨年(2011年夏)のことである。
場所は出雲市唐川町後野。
後野のバス停(ここが終点)から、この鳥居まで約800メートルの山道を徒歩か、小型車で無理矢理進むと辿り着く。
鳥居を潜ると急斜面の石段300段を登る。
けっこうキツイ。杖を持った方がよい。
女性が一人で行くのはお薦めしない。(何があっても、誰も気づいてくれないと思われるので。)(>_<) -
石段を登り、幅約45センチほどの狭い大岩の間をくぐり抜けると、本殿に到着する。ここを潜ることができなかったりするとショックを受けるが、大抵の人は大丈夫。(お相撲の力士さんは無理かも。)
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本殿は、岩を刳り抜いたような所に造られている。
小さな祠のようにも思える。
パワースポットとして、テレビなどで紹介されてからは県外からも野次馬的観光者が増えたそうだ(私もその一人であるが(^_-))
興味深いのは、この神社のある辺りには「野だたら」の跡もあって、朝鮮半島を経由して日本に渡来した鉄器文化と神社の関連が指摘されているところだ。
山陰を初めとする日本海側は、地理的にみれば大陸に近く、そのために大陸の文化が直接、近畿圏よりも早くもたらされたはずだという五木寛之氏の言に代表される考え方は、本当にその通りだと思う。
「古事記」にはないが、「日本書紀」には、高天原を追放されたスサノオが辿り着いたのは、新羅国の曾尸茂梨(ソシモリ)、現「伽耶」の地で、地元ではウドゥサン(牛頭山・海抜1046メートル)と呼んでいる所だそうだ。
スサノオは、「ここは自分の居るべき場所ではない」と言って、子どものイソタケルと共に出雲にやって来て、ひの川上にある「とりかみ」に至ったとある。
鬼神神社の「岩船大明神」のことをとっても、現代人が考える以上にかつての出雲と大陸との関係には密接なものがあったのではないだろうか? -
こうして神話は、現代に受け継がれる。
2011年夏、浜田市の「お魚センター」広場では、真夏の野外ステージにて、まさに神楽「八岐大蛇」が上演されていたのだった。
スサノオとオロチの一騎打ちのシーン。
オロチに巻き込まれるスサノオ。
熱心にステージに見入る地元の子どもたち。 -
抜け出そうとあがくスサノオ。
心配そうに見つめる稲田姫と足名椎・手名椎。
その運命やいかに。。。 -
今度は稲田姫が、あわやオロチに呑み込まれそうに。。。
スサノオがんばれ(^O^) -
すかさず登場のスサノオ、勇敢にオロチを切り倒します。
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オロチも退治され、大団円。
この一連の神楽を、私は生まれ故郷の栃木県の片田舎にあった、その名も「八雲神社」で見ていたのだ。
もちろん、こんなに見事な衣装で華やかに舞われるものではなかったし、今客観的に見ることがあったなら、その未熟な舞におそらく失望するかもしれない。
しかし、幼年時代に暗闇の中、夏祭りや秋祭りで怖さ半分に眺めて居た太々神楽の強烈なイメージは、潜在意識のどこかに深く沈潜していたものと思われる。 -
その遠い思い出が、この出雲の地と繋がっていたのだろう。
この神楽を見ている子どもたちは、昔の私でもある。
幼年時代の体験が、この子どもたちの中で、美しい宝石として輝き続けることを願いたい。
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この旅行記へのコメント (23)
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- antabaさん 2012/09/05 23:52:53
- 八岐大蛇総集編!?
- 前日光さん、こんばんは〜
自分の旅行記を作り終えてからお邪魔しようと思っていたのですが、
なにぶん作業が遅くて…
何度か遊びに来て頂いたので夏の旅行記にお邪魔させて頂きました!
今年の夏も島根へ行かれていたのですね〜
今回で八岐大蛇関連は大体制覇されたんですね〜
またマニアックな神社に行かれたみたいで。(笑)
車が脱輪、田んぼに転倒しないで良かったですよ、いかにも道が狭そうで。
自分で描いたイメージと現実とのギャップが大きいとかなりガックリきますよね。
特に思い入れが強いと尚更。
それにしても、やはり島根は空が青いですね。
何気ない日本の風景がフォトジェニックですよね〜〜
私ももう少し王子が大きくなったら、(まだあの世との境に連れて行くには小さすぎる気が…)
リピートしたいもんです!
antaba
- 前日光さん からの返信 2012/09/07 00:10:31
- RE: 八岐大蛇総集編!?
- ntabaさん、こんばんは〜
こちらこそすみません!
痕跡だけ残してコメントもせず。
この時期、例によって超多忙でして、出雲編の前後の旅行記も、7月の軽井沢旅行記もアップできていません。
そちらの中国旅行記、もう少し経ったら、また拝見させてください。
> 自分の旅行記を作り終えてからお邪魔しようと思っていたのですが、
> なにぶん作業が遅くて…
同感です。
夏の間は、パソコンの調子もよくなくて、それで旅行記のアップができなかったという事情もあります。
> 何度か遊びに来て頂いたので夏の旅行記にお邪魔させて頂きました!
ごめんなさいねぇ〜
催促したわけではないんですよ。
この夏はどちらに行かれたのかと気になったものですから。
> 今年の夏も島根へ行かれていたのですね〜
> 今回で八岐大蛇関連は大体制覇されたんですね〜
島根行きは恒例化してしまったようです(^_-)
大蛇関連、完璧ではありませんが、素人が回れる範囲はこんなものかなと。
熊野大社にも(島根の)行っているのに、残念ながら写真が見つかりません。スサノオは熊野大社にも関係しているんですよね。
> またマニアックな神社に行かれたみたいで。(笑)
> 車が脱輪、田んぼに転倒しないで良かったですよ、いかにも道が狭そうで。
八口神社のことでしょうか?
かなりおもしろコワイ所でした。
あの映画「うん?何」に出てきましたよね。
> 自分で描いたイメージと現実とのギャップが大きいとかなりガックリきますよね。
> 特に思い入れが強いと尚更。
八本杉は、ちょっとガッカリでしたねぇ〜
でもずっと行って見たかったところなので、オロチの首を埋めた所ということで、話の決着もつくし。
> それにしても、やはり島根は空が青いですね。
> 何気ない日本の風景がフォトジェニックですよね〜〜
そうですねぇ〜
空と海が、ホントにいいなぁと毎回思います。
やめられません!
> 私ももう少し王子が大きくなったら、(まだあの世との境に連れて行くには小さすぎる気が…)
> リピートしたいもんです!
ぜひぜひ行ってみて〜
奥出雲はantabaさん一家も、以前に行ってるじゃないですか。
今回は奥出雲ワインも飲んでるヒマがありませんでした。
また行きたいな。
今度の土・日はヤボ用でお出かけです。
来週の半ば過ぎにまたそちらに遊びに行きますね。
では〜
前日光
>
>
>
>
-
- momotaさん 2012/08/25 21:04:48
- 集大成
- 前日光さん、こんばんは。
いつまで暑いんだかねぇ、元気ですか?
ヤマタノオロチ紀行一先ず完結?
なるほど~どうしてこの神話にこれほどまで思い入れがあるのかようやく
わかりました。
子供のころにみたもの聞いたものってずっとおとなになっても自分のどこかに
残っててふと確かめたくなることありますよね。
最後の〆が決まってる~(゜∇^d)!!
私はこの夏能登半島にいってきたんですけど日本海側独特の風土や神話が
語り継がれていたりする感じが出雲に似ているなって思ったよ。
輪島で何気に立ち寄った神社にかの酒壷の石に似たものがあったよ。
その石は地震を抑えこむ役割をしていて同じように柵で保護されてた。
えいがの中で石を動かして地震になったエピソードに似てない?
神話の世界を辿る旅これからも続けてくださいね~(〃⌒ー⌒〃)ゞ
- 前日光さん からの返信 2012/08/25 22:20:08
- RE: 集大成
- momoちゃん、こんばんは(^_^)v
ご無沙汰していてごめんねぇ〜
我が家のパソコンは暑さに弱いので、昼はあまり使えず、夜は自分のブログを作成するということで、なかなか皆さまの所にも行けてません。
> いつまで暑いんだかねぇ、元気ですか?
全くです!
涼しくなる日が来るのだろうか?
ますます夏はイヤじゃねぇ〜
> ヤマタノオロチ紀行一先ず完結?
> なるほど�・どうしてこの神話にこれほどまで思い入れがあるのかようやく
> わかりました。
う〜〜ん、自分ではまだ不完全と思っているんだよね。
稲田姫の両親であるアシナヅチ・テナヅチを祀っている温泉神社とか、稲田姫自身が祀られている稲田神社も通過してきちゃったし。
後でもう少し付け足すかも。
私のオロチ神話への思い入れ、分かってくれた?
幼児体験なんだろうと思うんだよね。
あの私の地元の太々神楽(まだ続いているのかどうか不明)、もう一度見てみたいです。
> 子供のころにみたもの聞いたものってずっとおとなになっても自分のどこかに
> 残っててふと確かめたくなることありますよね。
> 最後の〆が決まってる�・(゜∇^d)!!
うん!
初めて出雲に行った時、なんだかどこかで感じた空気と同じだと思ったことがあって。(デジャブーっていうらしい。)
なんにしても、いいんだな、出雲が。
> 私はこの夏能登半島にいってきたんですけど日本海側独特の風土や神話が
> 語り継がれていたりする感じが出雲に似ているなって思ったよ。
能登半島にも、そんな感じがあったの?
私が行ったときには三月だったのに寒くて寒くて。。。
> 輪島で何気に立ち寄った神社にかの酒壷の石に似たものがあったよ。
> その石は地震を抑えこむ役割をしていて同じように柵で保護されてた。
> えいがの中で石を動かして地震になったエピソードに似てない?
へぇ〜、どんな謂れがある石なんだろ。
これから旅行記、アップするの?
わぁ〜、楽しみにしてるよ。
> 神話の世界を辿る旅これからも続けてくださいね�・(〃⌒ー⌒〃)ゞ
うん!
シツコイけど、オオクニヌシも、イザナギ・イザナミもあるし。
まだまだ行き足りてない。
見捨てないで、遊びに来てね。
前日光
- momotaさん からの返信 2012/08/25 23:12:20
- RE: 集大成
- 残念ながらその石はふらりと立ち寄っただけなので写真撮ってないんだ。
ただその石が地震を抑えてるって言われていて震災の神さまとして祀られてたよ。
能登半島を金沢へ下るとき○○ノミコト的な話が出て前日光さん絶対この辺り
も好きそう~っておもったんだ。
出雲を極めたら次は能登どうですかぁ
- 前日光さん からの返信 2012/09/01 23:22:05
- RE: RE: RE: おじゃま致します♪
- ss.hotmanさん、お久しぶりです。
その後、ssワールドから生還されたのでしょうか?
> いかすタイトルに惹かれてやってきたら
> 二人を見かけたんで乱入しちゃった!
わぁ〜、こういう乱入、大歓迎です(~o~)
いつでもいらしてくださいませ。
> この手の話題って大好き。
> どこかで聞かされたような
> どこかで夢見たような、そんな感じ。
おお、どうやらssさまのワールドと近い所もあるようですね。
私もこの荒唐無稽、曖昧模糊とした中に跋扈する妖怪変化vs英雄的な世界がたまりません。
神話って、何て素敵なんでしょう!
幼年時代の不思議世界を引きずりながら、いつしか時が経ってしまいました。
ssさまも「鳥髪」の辺りで、あの家族に遭遇したのですね?
> 訳を聞くと、8体のデスワームが現れ
> 家族をさらって行く・・・と。
全く、あのデスワームには困ったものです。
> 旅の途中だったけど放っておけず
> いつもの調子で一応退治しておきました。
そうですよね。
困っている家族は放っておけません。
ssさまも出雲に行けば、英雄になってしまうかも(^_-)
> あ・その時倒したデスワームの尾で創ったのが
> いつも使ってるレジェンド・ソード。
> 娘のお父さんは「草薙剣」って呼んでました。
あ、そこでレジェンド・ソードと「草薙剣」が繋がるわけですね。
> あれから地球時間だとどれくらい過ぎたんだろう?
> 多分二人が生まれる2000年くらい前になると思うんだけどね♪
はい、なが〜い歳月(とき)が流れました。
歳月は、「momo」なんていう、かわいいおもしろフシギちゃんも出現させてくれましたよ(*^_^*)
前日光
- momotaさん からの返信 2012/09/02 11:54:25
- RE: 不思議ちゃん?
- どうかワタシをここに置いてくだせぇ
退治しないでけれ…
- 前日光さん からの返信 2012/09/03 00:19:17
- ふ、ふ。。。
- 安心して、momoちゃん、いつまでもここに居ていいよぉ〜
そんな退治なんて、とんでもない!
せいぜい後ろからケリ入れる程度だから(^_-)
前日光
-
- 旅猫さん 2012/08/25 18:32:00
- 過去が。。。
- 前日光さん、こんにちは。
山陰への定期巡礼ですね(笑)
今回は八岐大蛇でしたか。
今年は、古事記の静かなブームで、山陰地方も多少は訪れる人が増えているのでしょうか?
八重垣神社、懐かしい限り。
鏡池の占い、置いた途端に沈没。
早過ぎて、かえってまずかったらしい(^^;
出雲大社といい、どうも出雲の神様には縁が薄い。。。
旅猫
- 前日光さん からの返信 2012/08/25 21:58:32
- RE: 過去が。。。
- 旅猫さん、こんばんは〜
いつも本当にありがとうございます。
それにしてもいつまで暑いのでしょうか?
朝夕は、けっこう涼しいのに、いつの間にかまた今日も暑い!という日々ですね。
> 山陰への定期巡礼ですね(笑)
はい、ビョーキです。
十周年(十回目)記念ですよ。
> 今回は八岐大蛇でしたか。
> 今年は、古事記の静かなブームで、山陰地方も多少は訪れる人が増えているのでしょうか?
神話博は主に出雲市で開催されておりまして、私今回は松江から広島に向かうコースでしたので、神話博には行ってないのですが、おもしろいという噂も聞こえてきます。
11月までなので、なんとかそれまでに行ってみたいと思っています。
でも、無理かな?
> 八重垣神社、懐かしい限り。
> 鏡池の占い、置いた途端に沈没。
> 早過ぎて、かえってまずかったらしい(^^;
そうでしたか、鏡池の占いは早く沈んだ方がよかったのでは??
いや、諦めるのはまだ早いですよ(^_-)
> 出雲大社といい、どうも出雲の神様には縁が薄い。。。
おかしいなぁ、出雲の神様はけっこう効き目があるんですよ。
今年こそ行ってみてくださいよ。
思いがけない幸運に恵まれるかも。(~o~)
前日光
-
- ちゃみおさん 2012/08/21 21:39:35
- 興味深く拝見しました!
- 前日光さん、こんばんは。
先日はありがとうございました<(_ _)>
この「八岐大蛇編」を大変興味深く拝見しました。
神楽の中で私が気に入っている演目なので、頭の中で旅行記の内容と神楽を重ね合わせていました。
すごく分かりやすい内容で、八岐大蛇を深く知ることが出来ました。
今度神楽を観る機会があれば、また違った目で観れるような気がします。
おまけに先日のランチの時に、様々な裏話などもお聞きしていたので、一層楽しく拝見する事が出来ました♪
GWに主人の両親に神楽鑑賞してもらって以降、特に義父は神楽に興味を持ったようです。
帰省中にもまた神楽の事を話していたくらいです。
その時、「昔は栃木でも神楽があったけどな〜。あまり記憶には残っていないけど・・・」って言ってました。
続編を楽しみにしています。
ちゃみお
- 前日光さん からの返信 2012/08/21 23:09:46
- RE: 興味深く拝見しました!
- ちゃみおさん、こんばんは〜
旅の疲れはとれましたか?
栃木は、あれから毎日、本当に暑いですよ〜(T_T)
あの次の日、平野早矢香さんの凱旋パレードを見に行ってしまいました!
鹿沼にもこんなに人がいたんだ〜って思うくらい、たくさんの人が暑い中、集まってきました。
そりゃあ21日の銀座に比べればチャチなものでしたが、それでもバッチリ、カメラに収めることができました。
いつの日か、アップできるといいのですが。
> 先日はありがとうございました<(_ _)>
こちらこそ、忙しい中を来ていただき、ありがとうございました。
とっても楽しい時間を過ごせてうれしかったです(~o~)
> この「八岐大蛇編」を大変興味深く拝見しました。
> 神楽の中で私が気に入っている演目なので、頭の中で旅行記の内容と神楽を重ね合わせていました。
安芸高田の神楽、いいですよねぇ〜(^_^)v
私も浜田で何年ぶりかで、神楽を見て熱くなってしまいました。
演目の中では、やっぱり「八岐大蛇」がいいなぁ〜(^o^)
> すごく分かりやすい内容で、八岐大蛇を深く知ることが出来ました。
> 今度神楽を観る機会があれば、また違った目で観れるような気がします。
お役に立てれば幸いです。
近くで神楽を見られるなんていいですよね。
東京公演があるようなので、私も来年4月以降なら行けるかも。
> おまけに先日のランチの時に、様々な裏話などもお聞きしていたので、一層楽しく拝見する事が出来ました♪
そう、人様にはあまり詳しいことは言えませんが、物事には裏事情もあるんですよね(>_<)
> GWに主人の両親に神楽鑑賞してもらって以降、特に義父は神楽に興味を持ったようです。
> 帰省中にもまた神楽の事を話していたくらいです。
> その時、「昔は栃木でも神楽があったけどな〜。あまり記憶には残っていないけど・・・」って言ってました。
お父さんも、栃木の神楽のことをおっしゃっていたのですね。
昔はいろんな所で、きっと今よりもたくさん演じられていたんだろうなぁ。
テレビもゲームもなかったし。。。
子どもの頃見た太々神楽、また見てみたいです。
> 続編を楽しみにしています。
そのうちにねぇ〜
いつになることやら(^_-)
でもめげずにまた遊びに来てくださいね。
前日光
-
- poemyさん 2012/08/18 20:10:49
- 古事記
- こんばんは、前日光さん。
大変、ご無沙汰しています。
山陰、今年もいらっしゃったのですね(*^_^*)
久しぶりに、ゆっくりPCの前にすわることができて、
ちょうど、前日光さんの旅行記を拝見することができました(*^。^*)
やはり、前日光さんの山陰は内容が濃いくて、興味をそそられますね。
楽しみにしています。
poemy
- 前日光さん からの返信 2012/08/18 23:44:00
- RE: 古事記
- poemyさん、 こんばんは。
こちらこそ、大変ご無沙汰しております。
多少の時間がある時に旅行記をアップしようとすると、皆さまへのご訪問がままならなくなってしまうのです。
暑い毎日、いかがお過ごしですか?
熱中症などには充分注意なさってくださいね。
> 山陰、今年もいらっしゃったのですね(*^_^*)
はい、なにしろビョーキですから(笑)
今回はサンライズ出雲で松江入りしました。
伯備線沿線に「上石見」という駅名を見つけてビックリ!
「岩美」は鳥取県にありますが、島根県西部の「石見」と同じ字の「石見」なので、ちょっと驚きました。
> 久しぶりに、ゆっくりPCの前にすわることができて、
> ちょうど、前日光さんの旅行記を拝見することができました(*^。^*)
> やはり、前日光さんの山陰は内容が濃いくて、興味をそそられますね。
今回は、私の出雲探訪10周年を記念しまして、今までの旅行記の中の写真も使って、「八岐大蛇」に関するものをまとめてみました。
オオクニヌシ、イザナギ・イザナミに関しましては、まだまだ不十分ですので、これからも山陰通いは続くことでしょう。
> 楽しみにしています。
古事記に関しては、今回はこれでおしまいです。
後は、サンライズ出雲乗車の件や、島根の後行った広島のことなどが中心になると思います。
また遊びに来てくださいね。
前日光
>
>
-
- 義臣さん 2012/08/16 08:53:53
- 出雲
- 出雲良いですね
ロマンがあります。
ゆめがありますね。
個人的にゆっくり歩きたい地方ですが
知識もなく 遠くて
義臣
- 前日光さん からの返信 2012/08/18 10:15:52
- RE: 出雲
- 暑い日が続いております、また急激な大雨が降るなど、最近の天候は変わりやすく思いがけない災害をもたらしたりしますので、油断できませんね。
義臣さんがお元気にお過ごしの様子は、旅行記を拝見すれば分かるのですが、熱中症等には充分にご注意なさってくださいませ。
私の旅行記へのご訪問やコメント等、いつもありがとうございます。
相変わらず出雲に向かってしまう自分に呆れます。
> 出雲良いですね
> ロマンがあります。
> ゆめがありますね。
出雲へのこういう感想は、出雲を愛する者として大変うれしいです。
「出雲?へぇ〜、あんな遠い所のどこがいいの?」なんていう言葉をよく聞きますが、分かってくれる人が分かってくれればいいと思っています。
> 個人的にゆっくり歩きたい地方ですが
> 知識もなく 遠くて
確かにゆっくり歩きたい土地ですが、公共の交通機関があまりに少なくて、結局レンタカーを借りてしまいます。
でも今回の旅は、実は飛行機ではなく、「サンライズ出雲」で行ったんですよ。熟睡してないところに山登りをしたものですから、戻ってから疲れがでてしまい、ちょっと大変でした。
寝台特急乗車などにつきましては、またボチボチまとめたいと思います。
どうぞ、またお立ち寄りくださいませ。
前日光
- 義臣さん からの返信 2012/08/18 10:47:14
- RE: 出雲
サンライズなら、いくらかは楽だったのでは
最初の出雲は大阪からの夜行列車でとても眠れる状態でなくて
大失敗、、ろくに出雲を見る事が出来ませんでした
数年後の四国に行ったときはサンライズでした。
岡山で別れましたね。。あの旅はよかったです
四国をレンタカーで回りましたが
良い思いでもできました、
出雲路をレンタカーで走る 面白そう、、
知識をもう少し知ってから計画してみたいと思います
義臣
- 前日光さん からの返信 2012/08/18 21:57:43
- RE: RE: 出雲
- > サンライズなら、いくらかは楽だったのでは
そうですね、寝台特急として、人気の列車ですからね。
意外だったのは、大阪・京都辺りのレールの継ぎ目?部分がひどく揺れたように記憶しています。
伯備線は揺れるに違いないと覚悟していたせいか、岡山以降はかえって落ち着いたような気がします。
> 最初の出雲は大阪からの夜行列車でとても眠れる状態でなくて
> 大失敗、、ろくに出雲を見る事が出来ませんでした
昔の夜行列車は、大変だったのでしょうね。
サンライズでも東京〜松江間は11時間かかりますから、昔はいったいどれくらいかかったのでしょうか?
出雲見学がままならなかったこと、残念でしたね。
> 数年後の四国に行ったときはサンライズでした。
> 岡山で別れましたね。。あの旅はよかったです
サンライズは、岡山から「出雲」と「瀬戸」に別れますね。
岡山駅周辺の写真は今回何枚か撮りましたので、そのうちアップしたいと思います。
> 四国をレンタカーで回りましたが
> 良い思いでもできました、
>
> 出雲路をレンタカーで走る 面白そう、、
ぜひ、実行なさってください。
出雲路は、殊にレンタカーの似合う土地だと思いますよ。
道路は立派ですから。
ここぞと思った所で車を止め、その場の空気を感じる、
出雲の良さが、じわじわと心の中に染みいってきます。
> 知識をもう少し知ってから計画してみたいと思います
宍道湖や出雲平野から立ち上る雲に、「八雲立つ」という言葉を実感できれば、知識はそれほど必要ないと思うのですが。
なんだか不思議な神宿る気分にさせてくれる土地、それが出雲だと。。。
前日光
- 義臣さん からの返信 2012/08/19 06:22:40
- RE: 出雲
- 八雲立つは昨年の出雲の旅で実感しました。
>
> 義臣
-
- 横浜臨海公園さん 2012/08/15 06:30:07
- 出雲伝説
- 前日光さま、おはようございます。
出雲國に大和朝廷勢力が進出した結果、現在では南北朝に於ける後南朝史と同様、史実が徹底的に書き換えられ、今日に於いて此れを発掘する事は今後の日本史上で、どこまで追究が可能か学会でも論議されております。
但し、大和朝廷が出雲進出の際に、早くに大和側に帰順した者はそれなりに重用され、東夷平定の為に現在の甲信越地方以北に配置された事は紛れも無く、例えば、前日光さまの旅行記の撮影された写真で斐伊川のものがございますが、該河川は平安期まで肥川(ひかわ)と称され、武蔵國一之宮氷川神社の原典は正に肥川から命名された事は吾妻鏡にも記述があり間違いないと考えられております。
また、信濃國諏訪大社、甲斐國浅間神社、駿河國富士山浅間神社、相模國寒川神社、及び、武蔵國秩父神社等々も、元は出雲がルーツとされております。
関東にも出雲伝説が残存している様に、探求する事に拠り、意外な史実が発見される可能性は捨てきれないと考えております。
横浜臨海公園
- 前日光さん からの返信 2012/08/18 00:41:49
- RE: 出雲伝説
- 横浜臨海公園さま、こんばんは。
暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
返信が遅くなりまして申し訳ございません。
とりあえず、この「八岐大蛇編」を作成してしまおうと思いまして、そちらの方を優先させていただきました。
古代出雲王国につきましては、梅原猛氏なども、最近は存在していなかったという前言を撤回し、「葬られた王朝」などの書も出して、その存在を認めているようですね。
斐伊川(ひかわ)、ひいては出雲が、全国に散在する格式ある神社のルーツとなっているということは、聞いたことがあります。
しかし、詳しいことについては存じておりません。
この私の旅行記も、今まで訪れたスサノオ関連の神社を寄せ集めたもので、深みのあるものではありません。
ただ、この辺りで一度まとめておきたいと思ったものですから。
まだまだ回っていない場所も数多くありますが、これはあくまでも私の趣味の範囲でして、学術論文ではありません。
出雲探訪10周年記念みたいなものでしょうか?(笑)
> 関東にも出雲伝説が残存している様に、探求する事に拠り、意外な史実が発見される可能性は捨てきれないと考えております。
同感です。
曖昧模糊とした神話的世界からは、多くの含蓄ある事柄が浮かび上がってきます。
こういった世界を生涯追及していけましたなら、人生これ以上の楽しみはありません。
イザナギ・イザナミ、オオクニヌシ等々、これからも興味を持って向き合っていくつもりです。
コメントやご訪問、ありがとうございました。
前日光
-
- norisaさん 2012/08/15 05:53:26
- いよいよ!
- 前日光さん、
いよいよ出雲シリーズ開始ですね。
お待ちしていました。
個人的に国譲りの真相、両者のDNA(これは無理ですね?!)などにとても興味があります。
そして多くの神話のルーツ、当時の人々の世界観ーーー。
言い出したらきりがありませんが、やはりこの出雲の国、全てを解き明かす原点の地のような気がします。
前日光探偵さん?の解析が楽しみです。
って、ちょっとプレッシャーかけすぎでした(笑、そしてスミマセン)
是非前日光さん調の旅行記でお願いします!
norisa
- 前日光さん からの返信 2012/08/16 17:13:03
- RE: いよいよ!
- norisaさん、ご訪問&コメント等、ありがとうございます!
励みになります。
毎日暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
お互い熱中症には注意して、なんとかこの時期を乗り切っていきましょうね。
> いよいよ出雲シリーズ開始ですね。
→シツコイですよね(笑)
> お待ちしていました。
> 個人的に国譲りの真相、両者のDNA(これは無理ですね?!)などにとても興味があります。
→実は今回は、八岐大蛇編だけでオオクニヌシやイザナミ・イザナギに関しましては、もう少しいろいろ巡ってからきちんとアップしたいと思っています。
まだまだ出雲通いの理由は立ちそうですね。
> そして多くの神話のルーツ、当時の人々の世界観ーーー。
> 言い出したらきりがありませんが、やはりこの出雲の国、全てを解き明かす原点の地のような気がします。
→そうなんです!出雲には何かがあると私も思っています。
古代出雲王国は、やはり存在していたのではないでしょうか?
> 前日光探偵さん?の解析が楽しみです。
→解析できるほど深く知っているわけではないのですよ。
最初に「出雲が好き!」という単純な思いがあって、それがすべてです。
ま、これは旅行記ですからご容赦を。
> って、ちょっとプレッシャーかけすぎでした(笑、そしてスミマセン)
> 是非前日光さん調の旅行記でお願いします!
→むしろ、うれしいプレッシャーですよ。
ご期待に添えるかどうか分かりませんが、時々覗きに来てみてくださいま せ。
前日光
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