2012/08/02 - 2012/08/02
229位(同エリア1178件中)
はんけんさん
「参観」に当選し、赤坂の迎賓館に行って来ました。(パンフレットの表紙には「迎賓館 赤坂離宮」と書かれているので、きっとそれが正式な呼称と思います。)
(現在は、状況ががことなりますが2011年当時の迎賓館は、)年に1度(概ね7ー8月が多い)、「参観」と称して10日間ほど一般公開されます。
この年の、応募期間は、平成24年5月11日(金)ー6月5日(火)(消印有効)。往復はがきで申し込み、合計2万人が当選するというシステム。実施期間は10日(平成24年7月24日(火)ー8月2日(木) )という一日あたり2000人の狭き門です。
なぜ、迎賓館の参観に申し込んだのか?うちの嫁はんは、小磯良平画伯の大ファン。で、彼の集大成ともいえる「絵画」「音楽」という2枚の大油絵が飾られているのが、この赤坂の迎賓館なのです。そもそもこの「絵画」「音楽」(昭和49年作)は、迎賓館の改修に伴い広間に壁画として飾るために発注されたものなので、迎賓館でしか見られません(おそらく門外不出でしょう)。まさか、我々夫婦が迎賓館に呼ばれることなどありえないので、この小磯画伯の大作を鑑賞するには、「参観」に当選するしかない というわけです。
小磯画伯の絵の素晴らしさはもちろんのこと、参観できる4つの部屋(間)はいずれも素晴らしく、プチ・ベルサイユ宮殿と言っても過言ではないぐらい美しく豪華でした。「日本にこんな場所があるんだなぁ」というのが率直な感想です。日本に居ながらにして欧州の宮殿を訪れているかの様な錯覚も楽しめ、とっても貴重な体験でした。
もの凄く暑い日だったのが玉にキズですが、この様な暑い時期だから国賓も来ず、「参観」をさせてもらえるわけですよね。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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某日、我が家に嬉しい知らせが届きました。
迎賓館の参観証です。(つまり当選通知)
年に約10日ほど、1日あたり2000人の狭き門なので、当選は難しいか?と思っていたため喜びもひとしおです。 -
さて当日。
四谷駅から徒歩数分、見えてきました赤坂迎賓館。 -
正門の柵越しにパチリ。今回はこの前庭は公開されておらず入れません。(この年は11月に数日間公開されたようです)
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正門脇には、イギリスを思わせるような衛兵のボックス(?)もあります。
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参観者は、西門から入ることになっています
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西門から入り受付に向かいます。
橋を通るのですが、下は何だろう?と覗くと、 -
おぉ、何と首都高です。
首都高のトンネルを何気なく通っていますが、迎賓館の下をかすめて走ったこともあったのか?と今更、気づきました。
確かに、首都高って皇居のそばとかも地下を走ったりして、改めてスゲーなと思いました。 -
受付で、この参観バッジとパンフレットを受け取ります。
参観バッジは帰る時に回収されます。緑や黄色など様々な色があったのだけど、色分けの意味はなんだろう?受付時間別なのかな?? -
おぉ、これが迎賓館。身が引き締まります。
緊張して、右手・右足、左手・左足が出る、変な歩き方になってしまいました。(ウソです) -
この西側(向かって右)が入り口です。(兼出口であることを出た時に知りました。)
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さて、入館時に「どこにも触ってはいけません!」と厳重注意(?)を受け、いよいよ中に入ります。
中は残念ながら撮影禁止なので、受付時に頂いたパンフレットに掲載されている写真を転用させていただきます。
最初は、「採鸞の間」。暖炉の両脇に「鸞」と呼ばれる架空の鳥の浮き彫りがあることに由来するようです。
この部屋は表敬訪問の賓客を最初に通す控えの間であったり、国賓とのテレビインタビューなどに使用されるようです。
ブータン国王のインタビューの写真が飾られていました。 -
「花鳥の間」。壁面に飾られた30枚の七宝に花や鳥が描かれていることに由来するそうです。この七宝は日本最高峰レベルとのこと。
国賓・公賓主催の公式晩餐会んい用いられ、最大130名の席が設けられるそうです。実際の晩餐会に使われる食器も飾られていました。 -
イチオシ
そして、今回の「参観」最大の目的地、2階大ホール。ここに飾られている小磯良平画伯の「絵画」「音楽」。
パンフレットには写真が無かったので、帰り際に購入した絵葉書の写真を載せておきます。
小磯画伯は、昭和49年、この絵の据え付けの時に「地塗りが暗かった、、、」と絶句し、いかにも不満そうで残念そうであった と聞きます。確かに白を基調とする内装と比べると小磯画伯の気持ちも分からないでも無いが、(私の様な素人からみたら)素晴らしく対をなした作品だと思います。
惜しむらくは、手前3mぐらいにロープが引かれてしまい、絵に近づけなかったことです。例えば「音楽」の手前に描かれているフルート。「いきなり定規をあてて太い線を引いたかと思ったら、それにちょんちょんと点を加えて、ものの5分でフルートが描かれた。まさに神業の領域」と聞く、それの過程の痕跡でも見られないか?と思ったのですが、、、、。 -
「朝日の間」。天井に描かれた「朝日を背にした女神が香車を走らせている姿」絵に由来するとのこと。
ここは国・公賓のサロンとして使われ、表敬訪問や首脳会談が行われるそうです。
各部屋にはボランティアの説明員(宮内庁を定年退職された方々?と勝手に推測)が配置されていて、色々な逸話を教えていただき、とても楽しめました。
また、一日2000人と限定されていることから、特に混雑することなく、ゆったりと見られるのが良かったです。 -
「羽衣の間」。謡曲「羽衣」の景趣を描いた天井の大絵画に由来するとのこと。
この部屋は、晩餐会の食前酒や食後酒が供されるなどの使い方をされているそうです。
いやー、それにしても豪華絢爛。日本に居ながらにして欧州の宮殿を見学している様な気分になりました。プチ・ベルサイユ宮殿と称しても過言ではないでしょう。こんな豪華な場所が日本にもあるのだなぁというのが率直な感想です。 -
外にでて、庭を見ながら建物を反時計回りに一周します
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噴水
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庭には、記念植樹もあります
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こちらはフォード大統領によるもの
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これはゴルバチョフ大統領によるもの
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南面からの外観
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イチオシ
噴水と迎賓館。
この日は本当に暑かった、、、、。このまま噴水に飛び込んでしまいたい気分でした。 -
盆栽展示コーナもありました
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一周して、北側に戻ってきました。
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イチオシ
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うっかり見落とすところでしたが、上の方の装飾もスゴイです
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郵便局の出張販売所がありました。
ここで、2階大ホールの絵葉書(100円)を購入しました。 -
素晴らしかった迎賓館。毎年「参観」に応募してしまいそうです。
何と言っても、小磯画伯の「絵画」「音楽」は、ここでしか鑑賞できないのですから。
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