2012/07/31 - 2012/08/02
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norisaさん
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志賀高原のホテル白樺荘をチェックアウト後、妙高でトレッキングを楽しんだ後は白馬のホテルに宿泊しました。
やはり2泊したシェラリゾート白馬は白馬のリゾートホテルです。
温泉はじめ多くの施設があります。
建物は基本的に低層(2階か3階)なのでマンション的威圧感もなく、自然に調和したリゾートホテルです。
これから二日間はこのホテルを拠点に動き回ります。
しかし、このリゾートホテル、特に動き回らなくても、ホテルライフも十分楽しめるところでしたーーー。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
白馬のメインストリートから少し上っていきます。
側道を入るとしばらくしてホテルが見えてきます。
エントランスも平屋ですが、アメリカなどのリゾートにありそうな造りです。 -
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全76室の大部分は36平米のゆったりした洋室で、一部にスイート(57平米)があります。
全室が緑に面していて、中庭側のお部屋は芝生が、外側のお部屋は針葉樹の森に囲まれています。 -
ダブルベッドもありますが、norisa夫婦はいつもツインを選択します。
当然寝ぞうが悪い方が壁側を選択し、墜落死?を防止します(笑) -
洗面台とアメニティは特別豪華というわけではありません。
しかし実用的には問題ありません。 -
もちろん全室バストイレ、冷暖房、テレビ、衛星放送、冷蔵庫付きですが、全室ジャクジー付というのが嬉しいです。
また浴室も居室同様天井が高いので広々しています。
ジャグジーの心地よさにつられ二泊なのに5,6回は入っていました。 -
エントランスからは中庭の芝生が輝きます。
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屋外オープンスペースは各所にあります。
ここは途中まで屋根がある室内の延長で、さらにパラソルのあるウッドデッキがあります。
爽やかな風が真夏ということを忘れさせてくれます。 -
このホテルの特徴のひとつにフリードリンクコーナーがあります。
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ホットドリンクコーナーではコーヒー、紅茶、緑茶がいつでも頂けますし、コールドドリンクコーナーにはアイスコーヒー、各種ジュース類やウーロン茶などの他にも缶入りオレンジジュースや瓶入りラムネ、さらにはアイスキャンデーなども自由に頂けます。
また、別の場所にはとれたてのキュウリやトマトなどが冷水に浮かべてあり、自由に食べることができます。
リゾート地らしい心配りではあります。 -
日も暮れて来るとムーディーな照明がホテル全体を包みます。
気温は都会では望めないほど低く、短パンでは寒いくらいです。
子供連れもいらっしゃいますが、カップルやシニアカップル、あるいは大人のみというケースが多く、落ち着いた雰囲気です。
子供連れのお客さんもしつけの良い子が多いようで喧騒感は全くありません。 -
お腹が空いていますので、食事が楽しみです。
レストランはフレンチです。
ジャパネスクフレンチということで、日本食材、日本の調味料をフレンチに生かしたいいとこどり?の美食が楽しめるそうです。 -
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最初の晩は窓側の席に案内されました。
庭の木々、特にシラカバの白い幹がとても素敵です。
高原の夜の食事はこういう雰囲気でないと、という見本のようなセッティングです。 -
異国のレストランのようなあつらえです。
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田舎風パテとアスパラのオードブル。
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norisa(夫)は赤ワイン、norisa(妻)は白ワインをいただきます。
焼酎、ウイスキーその他ドリンクも充実していますので飽きません。 -
今日歩いた野尻湖や乙見湖、夢見平の話題になります。
夢見平は名前ほど夢中ではないかしらーー? -
アップダウンが予想外に多かったのでお酒がおいしいのではーー?
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スープは10種の野菜スープでした。
これは舌平目です。
普通舌平目はそれほど多くサーブされません。
しかし、これは見た目よりもかなり多く、大満足でした。 -
フランス産のホロホロ鳥。
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デザートの盛り合わせです。
この時点で満腹でしたが、別腹を動員しました(笑) -
食事後の外廊下のお散歩もステキです。
こちらは2ベッドルームの建屋です。 -
右手にあるのは57平米のスイートルーム棟です。
左手奥に露天風呂があります。 -
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屋外に面したフリードリンクコーナーにやってきました。
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室内から見ると一幅の絵のように縁どりも鮮やかです。
時間はのんびりとしています。
テレビやインターネットもありますが、ただ黙ってのティータイムーーー。 -
ドリンクコーナーの室内はいろいろなタイプの椅子があり、本を読んだり新聞を読んだりできます。
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翌日の朝!
信じられないくらいに快晴です。
昨日や一昨日も良い天気でしたが雲はありました。
これほど晴れ渡るのは久しぶりとかーーー。 -
ところでこの白馬、昔からリゾート地ではもちろんありません。
松本と日本海の糸魚川を結ぶ街道は千国街道と呼ばれていました。
この険しい山道を経てさまざまな物資が運ばれてきましたが、なかでも山国信州にとって塩は貴重な栄養素で、この街道は別名「塩の道」とも呼ばれています。
敵に塩を送る、なかなかのお話ですね。
戦国時代に武田信玄に敵対する今川氏と北條氏は太平洋で採れる良質の塩を武田に売ってかなりの利益を得ていました。
しかし、対立が決定的になると両者は結託して武田への塩の販売を厳禁しました。
これにそむくものは厳罰に処したため塩の輸送は完全に途絶えました。
しばらくは備蓄で対応しましたが、2年もたつと完全にお手上げ状態。
それはそうですね。現代こそ塩分過剰摂取による高血圧、脳卒中、心臓病などの成人病が死因の上位を占めていますが、人間の代謝、生命活動にとって塩は必須のミネラルであるナトリウムを含んでいます。
これなくしては死ぬしかありません。
というのも血清中のナトリウム量が一割減っただけで虚脱感、さらには精神錯乱、さらにもう一割減ると痙攣、こん睡を経て死亡します。
普段は減塩がもてはやされていますが、怖いですね―。
(コレステロールも同様で、最近は過多が問題になっていますが、少なすぎると死亡します。何でもほどほどが良いですね。モテ具合もお金も(笑))
さて、その困窮した信玄に手を差し伸べたのは上杉謙信で、彼の書状にはお互い長く戦ってきたがそれとこれとは別、という趣旨で塩を送るとしたためてありました。
この時ばかりは猛将武田信玄も感激し涙したようです。
上杉謙信も今川、北條から塩販売ストップを要請されていましたが、素の要請を蹴飛ばし、武田に塩を売りました。
しかも従来の値段で売るように厳命しましたので武田は住民の命をつなぐことができました。
しかし戦国時代の皮肉でしょうか、武田信玄と上杉謙信、この二人は知性、勇気、政治能力、経済感覚などで戦国大名のトップクラスであり、たまたま隣接していたため川中島などでぶつかりあっていましたが、もしこれが関東と中国あたりに分かれて覇を唱えていれば織田信長ー豊臣秀吉ー徳川家康と続く天下取りバトンタッチが流れるように(血も流れましたが)受け渡されることはなかったでしょう。
惜しむらくは両雄の対立ですが、それが日本の近代化に大いに寄与した徳川260年の安定の遠因と考えれば納得しますーーー。
というわけで、この白馬は街道の重要な拠点でした。
また温泉にも恵まれています。
白馬八方温泉は無色透明の肌に優しいアルカリ性単純温泉で、疲労回復・神経痛・筋肉痛・関節痛に効果があり、さらに「美人の湯」といわれています。
いずれにしろ登山やトレッキングで疲れた体を癒すのには好適な温泉です。 -
そして、栂池高原のトレッキングから帰ったばかりの中庭。
さすがに高原とは言え、夕方近くなっても眩しくて誰もいませんーー。 -
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広大な敷地をお散歩します。
これはホテル棟から少し離れたところにある結婚式場です。
我々も昔のことを思い出します。 -
別の区画にある散歩道を歩いて行くとーーー。
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こちらは披露宴会場だそうです。
でも雨が降ったら花嫁さんの移動が大変そう、などと俗なことを考えます。 -
敷地内には花々が咲き誇ります。
この時期でもアジサイが元気なのは高原がなせる技でしょう。 -
中庭とホテル棟の向こうにははるかな山並みが望めます。
このホテルの名前はシェラリゾートです。
シェラとはsierra、即ちスペイン語でのこぎり状の山々が連なった状態を指します。より平易には連山、あるいは山並みといっていいでしょう。
シェラリゾートというと少々オシャレですが、日本語で言うと「山並み旅館白馬」、んー、これではお客が来そうにないですね(笑)
シェラで思い出すのはシェラネバダ山脈です。アメリカ西海岸の山脈が有名ですが、元々アメリカ西海岸はシスコやロスも全てスペイン人の領地ですから、これもスペイン人の命名でしょう。
本家のシェラネバダ山脈はスペイン南部にあるそうです。 -
中庭の花壇を歩きます。
宿泊客は満員近いようでしたが、皆ハイキングなどしているのか午睡でもされているのかーーー。
無人状態が続きます。 -
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真夏の光が芝生や花々のたっぷりとエネルギーを降り注いでいます。
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少し歩くと、子供の歓声が聞こえます。
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奥にあるプールで楽しむ家族連れがいました。
あまり大きくはありませんが、子供にとっては十分でしょう。 -
今晩は(今晩も?!)お腹が空いているのでディナーは6時半前に頂くことにしました。
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昨日のような夜景はのぞめません。
そのかわり暮れゆく時間、トゥワイライトゾーンのディナーが楽しめます。 -
norisa(夫)は横着して?赤ワインと芋焼酎を同時オ―ダ―!?
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あなご、海老、すずきのオードブル。
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豆と穀物6種のスープです。
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norisa(妻)はやはり白ワイン。
今日の栂池高原の快晴の白馬岳や白馬槍ヶ岳の話になります。 -
つぼ鯛のラタテュイユ添え。
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豚フィレ肉と地鶏のファルシーです。
ボリュームたっぷりでした。 -
デザートですが、何とか食べ切りました。
パンが焼き立てでおいしかったので食べ過ぎてデザートを忘れていましたーー。 -
多くのカップル、シニアカップル、ファミリーがくつろぐこのホテル。
しかし、夜は次第に冷気を増してきます。
大人がグラスを傾ける夜更け、静けさは深まるばかりですーーー。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- moonさん 2012/10/16 22:28:31
- こんばんわ。
- 大人の避暑地 素敵ですねー。
お写真もみんな綺麗。
こうゆう所は旦那様とか恋人と行くところですねぇ。
子供のしつけが良いには少し笑ってしまいました。
さすが大人の避暑地ですね。
私は、何故かしつけの悪い子供と妙に縁があります。
moonより
- norisaさん からの返信 2012/10/17 08:55:27
- RE: こんばんわ。
- moonさん、
こちらにもお越しいただきありがとうございます(笑)
なかなか良いムードのリゾートでした。
少々込み過ぎているのが難点でしょうかーー。
冬はスキー客で混雑するそうですが、新緑や紅葉の時期が狙い目かもしれません。
でも関東から遠いのが最大の難点ですねーー。
またよろしくお願いします!
norisa
-
- DANAさん 2012/09/07 21:38:29
- 大人はリゾートしながら考える葦になる?
- norisa様
ご夫妻の素敵な晩餐を拝見しました。このホテル、オールインクルーシブとまでは行かなくても、上級ホテルのクラブルームみたいな感じで堪能できそうですね〜。こういう旅も大好きです。
塩の道、食いついてくると思われたでしょう? はい、パクリと。
この夏、高山や京都などに一泊ずつの旅をしながら、何故か「塩」のことを考えていました。美味しい塩。海からやってきて進化を遂げた生き物たちにとって必要不可欠なミネラル。
武田信玄、上杉謙信。徳川家康が開いた260年の泰平の世の先駆けともいえる方たちですよね。歴史は面白いです。塩を送った謙信は、きっと姑息な戦術よりも、人の痛みに共感できる人だったのでしょうね。その彼が、塩分の過剰な摂取が遠因の脳卒中で亡くなった。
でも、みんな時分の花。
DANA
- norisaさん からの返信 2012/09/08 17:24:59
- RE: 大人はリゾートしながら考える葦になる?
- DANAさん、
わーご親切に食いついていただいてありがとうございます。
DANAさんのように歴史に造詣が深い方にそういうコメントいただけると緊張します(笑)
しかし、歴史の重みを考えると、こうして安穏にリゾートでお酒なんぞ飲んで良いのかという気にもなりますが、それとこれとは別、戦国の英雄の夢に思いをはせながらジンを飲みましょう!?
(DANAさんもお酒がお好きなような気がしますーー)
DANAさんの母子旅行も楽しく拝見しています。
旅行記の中で、あの飛騨高山でお会いしましょう??
norisa
-
- aoitomoさん 2012/09/06 22:59:11
- 相変わらずラブラブ〜
- norisaさん
相変わらず、いや愛変わらず
ラブラブで高級料理を舌鼓!
私には見たことも食べたこともない
料理が次から次へと・・
フランス産のホロホロ鳥は特に美味しそう!
白馬八方根・栂池は冬にスキーでお世話になるところです。
乗鞍は初心者用のなだらかなスキー場で子供が小さいときにはよく行きました。
夏場には、このような涼しいホテルライフがあることをnorisaさんのこの旅行記で知りました。
前の旅行記の『苗名滝』もよかったですねー。
日本の滝百選の滝の名前もなかなか覚えれませんが旅行記を見ながらだと頭に入ります。
涼しい避暑地で熱いラブラブ旅行記楽しめました。
ありがとうございました。
aoitomo
- norisaさん からの返信 2012/09/07 07:18:48
- RE: 相変わらずラブラブ〜
- aoitomoさん、
そうですね。
スキーで訪れるのがふつうですよね。
でも我々はスキー、数十年?もご無沙汰です。
すっかり海派に転向!?してしまいましたので。
しかしくそ暑い関東を抜け出て行く信州は良いですね!
クーラー不要の生活は、今こそエコ生活の見本です。
来年もおじゃましたいですーー。
norisa
-
- pedaruさん 2012/09/04 05:44:11
- ホテルステイ
- norisaさん お早うございます。
優雅な高原のホテルステイ、非日常がここにありますね。ここにくつろぐ人達までが、上品さを備えているような・・・・
このモダンな佇まいとは、マッチしないかと思われる、戦国時代のnorisa節、知っていながら、つい引きこまれる名調子、熟読してしまいました。
pedaru
- norisaさん からの返信 2012/09/04 06:53:56
- RE: ホテルステイ
- pedaruさん、
おはようございます。
いつも本当にありがとうございます。
確かにここは静かな時間が流れていました。
場所もあるのでしょうが、これが東京から近かったらかなりお高いホテルでしょうねーー。
あいかわらずの脱線旅行記ですがご愛顧くださいーー。
norisa
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