2012/08/02 - 2012/08/02
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norisaさん
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富山城と白川郷を歩きました。
長野県白馬のシェラリゾート白馬を出て新潟の糸魚川から富山に入り、富山城見学を経て岐阜県の飛騨白川郷見学をします。
おりからの猛暑でしたが日本海のドライブを経て富山ー飛騨への移動と観光は良い思い出になりました。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
糸魚川を北上し日本海に突き当たります。
ここから北陸自動車道をひた走って富山市に向かいます。
折からの猛暑、日本海側はフェーン現象でしょうか、さらに酷暑です。 -
富山城は名将佐々成政から前田家が君臨した富山の必見スポットです。
現在は復元されたお城が建っています。
平成18年からの富山城石垣改修工事に合わせて石垣の調査が行われ、石垣の築造技術のすばらしさや、歴史的価値の高さがわかってきています。 -
水濠と河川とで2重に囲まれた10万石級の大名としては大規模な構えの城だったようです。
ここを流れる松川とお堀が一体化しています。 -
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お堀の中を進むと大きなビルの手前に再建された富山城が見えます。
(本当は富山城ではなく富山郷土博物館が正式名称です)
最近の耐震工事のためとても新しく見えます。 -
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佐藤記念美術館がありましたが、時間の関係で中には入りませんでした。
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千歳御門というそうです。
前田利保の隠居所の御門だったそうです。
(隠居所の門にしては立派です!) -
戦災で大被害を受けた富山城ですが、この門のみが唯一残ったそうです。
門形式は三間薬医門(さんげんやくいもん)といわれる格式の高い城門建築だそうです。
現存する同形式の門は東大の赤門(旧 加賀屋敷御守殿門)だけです。
(しかし、東大の赤門も東京大空襲に耐えたのですね!)
非常に貴重なものですね。
(しかし、アメリカもよくもまあ日本国中くまなく爆撃したものですーー) -
富山の地は北陸街道と飛騨街道が交わる越中中央の要衝であり、富山城は16世紀中ごろ神保長職により築かれたとされます。
神通川の流れを城の防御に利用したため、水に浮いたように見え、「浮城」の異名を持っていたそうです。 -
入館料を支払って中に入ります。
耐震工事と同時に内部もリニューアルしたため大変キレイです。 -
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さすが薬が特産品の県!
富山の薬売りの置き薬などが一杯に展示されています。 -
天主閣から見た西側方向です。
遠くに神通川が見えるはずですーー。 -
同じく南方向です。
国際会議場はじめ多くの建物に囲まれています。
お堀は広くかつ深そうです。 -
西方向です。
しかし、今でこそ天守閣の模擬建造物しかありませんが、昔は二の丸、三の丸、西の丸その他多くの建物と櫓に守られ、さらに川や堀で堅固に囲まれた名城だたようです。
いずれ本格的な修復がなされるのでしょうかーー? -
城内には(おきまりの)鳩が遊んでいます。
しかし、折からの猛暑に日蔭から出ませんーー。 -
と、そこに!
何か異質なものがーー。 -
これは立派なSLです。
なんでも 高山本線で使用された9600形機関車(大正3年製 9628)が、旧国鉄から無償貸与されたものだそうで、先ほど通った佐藤記念美術館の裏手に展示されています。
屋根に覆われていますので保存状態は良さそうです。 -
鉄道ファンならいろいろな角度で撮影したいでしょうねーー。
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車に戻り、一路白川郷を目指します。
長野ー新潟―富山ー岐阜と移動しますのでかなり忙しい日程です。
(って自分で立てたので、誰にも文句言えません(涙)) -
途中で昼食を食べるために立ち寄ったサービスエリアです。
ミストを発生させており、少しでも体感温度を下げようと努力しています。 -
さて、なんとか白川郷に到着します。
川の反対側の大きな駐車場に車を停めて歩きます。 -
階段を上り橋へと向かいます。
橋の向こう側が有名な萩町合掌造り集落になります。
現在ではそこの駐車場は使用制限があるようです。 -
大型観光バスが何台も到着していました。
さすがに世界遺産です。
しかし、この世界遺産にはふたつの課題があります。
ひとつは世界遺産に登録されたことにより観光客が激増して、かえって遺産の保護、保全が危ういことが指摘されていることです。
実際、この白川郷は登録以前には60万人/年の観光客が150万人と大幅に増加し、車の渋滞や廃棄物増加の問題が起こりました。
(もちろん一部の地元の方は潤っているわけですがーーー)
もうひとつの問題はその選定基準です。
ユネスコが認定するわけですが、その選考者は基本的に白人至上主義的偏見が皆無とはいえないようです。
実際、世界遺産の登録件数でも、スペイン、イタリア、フランス、ドイツなどが40件前後も登録されていますが、日本の登録件数は16件程度ですし、中近東、アジア、アフリカ、南米などの登録数はそれほど多くありません。
あの4000年の歴史を持ち、広大かつ各地に遺跡や建造物のある中国ですら3位に甘んじています。
もちろんイタリア、スペイン、フランスなどに素晴らしい建築物や自然があることは確かです。
しかし、4000−5000年の歴史と広大な国土を誇るインドや中国、そして美しい日本などの登録数が少ないのには若干違和感を感じます。
そういう意味ではあまり世界遺産崇拝一辺倒ではなく、本当に後世に伝えるべき物は何か、人類の哲学/歴史として誇るべき物は何かを真剣に考えて頂きたい気がします。
オリンピック選考委員よろしく世界遺産選考責任者が半ば観光を兼ねて訪問し、コメントだけを残して帰るのに違和感を感じるのはヒガミというものでしょうかーーー。 -
さて、日本の数少ない世界遺産に向かいます。
橋の名はであい橋。
あまり広くはありません。 -
その下を流れるのは庄川です。
流れは急ですが、水の色が美しいーー。
真夏の気温に僅かばかりの涼感を与えてくれます。 -
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どの家も実際に使用されているようで、生活感に溢れています。
後でわかりましたが、この建築様式は冬に温かく、夏の暑さにも耐えうる超耐久性のエコ住宅です。 -
飛騨・白川郷:あまりにも有名な世界文化遺産です。
1995年12月、ドイツ・ベルリンで開催されたユネスコの第19回世界遺産委員会で日本から推薦されていた「白川郷・五箇山の合掌造り集落」が、世界文化遺産として登録することが決まりました。
文化遺産としては法隆寺、姫路城、京都の文化財に次いで4番目で、原爆ドームや厳島神社あるいは奈良の文化財よりも早く認定されました。
合掌造り家屋は、江戸中期から昭和初期まで白川村から富山県の五箇山地区にかけて建てられました。古い建物で築300年と言われています。 -
県重要文化財の明善寺です。
付近の住宅にマッチしています。
この白川郷の夏は緑と茶色、そして青い空です。
これが真冬になると白と茶のツートンカラーに変貌するのでしょう。
毎年2月のライトアップ時期も訪れてみたい気がしますーーー。 -
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この明善寺、中に入れるようです。
ここは浄土真宗のお寺で親鸞聖人の直接の教えを受けた上人様がこの白川郷に教えを広めたそうです。
(今でもノーベル受賞者のXX教授から教えを受けた**准教授とかいうとちょっとハクがつきますが、古今東西こーいうものでしょう!?) -
かなりのお客さんが入り口で靴を脱いだり、履いたりしています。
合掌造りの内部を覗いてみます。 -
料金を支払い、二階へと上がります。
目が慣れるまで時間がかかりますが、そこにはなにやら農機具類が置かれています。
この屋根裏、いや庫裡の上部では幕末からは養蚕が盛んにおこなわれていたそうです。
ここは五階建てであり、屋根の角度も他の合掌造りと同様に60度もの急こう配で作られているため積雪を免れます。
また釘やかすがいを一切使わない特殊な工法で建てられています。
かのドイツの有名な建築家のブルーノタウトもその合理性にいたく感心しています。 -
窓からは遠くに何軒もの合掌造りが見えます。
それらは大概3階建てのようです。 -
これは駕籠ですね。
意外と小さいので乗り心地はあまり良くなさそうです。
(お殿様、お姫様用でないとこのくらいの大きさが普通でしょうか。車で言えば系自動車?!) -
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屋根を支える構造は意外とシンプルです。
しかし手造り感100%です。 -
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一階に降りて仏様を拝みに行きます。
途中に古い琵琶が展示されています。
耳なし芳一もこんな大きな物を持って平氏の亡霊たちに曲を奏でていたのでしょうか?! -
御本尊様です。
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外人の観光客も多数訪れていました。
暑さにもめげずふざけています。
やはり世界遺産に指定されると遠くアメリカやヨーロッパからも観光客が来るのでしょうか。 -
びっくりしたのがこれです!
真夏でもいろりの火を絶やさず燃やしています。
外気温推定33℃、室内温推定30℃くらいですが、この部屋の火は年中絶やさないそうです。
その煙により虫の侵入を防ぐとともに家の材木を表面から保護し、家の寿命を延ばすそうです。
その効果はかなりのものとのことですが、この部屋だけはかなり暑いので、恐らく薪をくべる時以外は利用しないのではと想像します。
(とても大きな建屋ですから敢えてこの部屋にいる必要性はありませんーー) -
お寺を出て集落を散策します。
お土産屋さんや食堂も全て合掌造りかまたは類似の風情ある建物で統一されています。
車の交通や駐車も規制し、世界遺産の稀少価値を守り、また観光資源を死守しようという住民や観光推進部署の熱意と執念が読み取れます。 -
-
本当に時代をタイムスリップし、室町時代か江戸時代にきたようです。
ここで昔の旅人の衣装で歩いたら似合いそうです(笑)
しかし、とりあえずは暑いのでソフトクリームか清涼飲料水が欲しいーー! -
盛夏の白川郷を見学させていただきました。
もう少しゆっくりしたいのですが、大移動の一日です。
つまり信州白馬から糸魚川沿いに新潟に出て、そこから富山城経由でここに来ました。
この後日暮れまでに飛騨高山にたどり着かなくてはなりません。
文字通りアクセル全開で飛騨高山へ!!
いずれ雪の白川郷を訪問しますので、しばしの別れですーーー。
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この旅行記へのコメント (10)
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- たらよろさん 2012/09/19 19:22:49
- 富山城
- こんばんは、norisa様♪
富山城って、全然ノーチェックでした。
素晴らしい赤門が残っているんですね。
確かにたくさんのモノを戦争で失ったけれど、
こうして残っているものもあるのが嬉しいし、これからも大事に保存して、
そして見に行きたいなぁ。。。
富山城、機会があればぜひ訪れてみます☆
たらよろ
- norisaさん からの返信 2012/09/19 20:52:08
- RE: 富山城
- たらよろさん、
いつもありがとうございます。
こちらが上高地の旅行記にカキコする前に書き込み頂き恐縮ですーー。
富山城は図面をもとに複製したものですし、規模も小さいので日本の名城とは比べるべくもありません。
でも浮城と呼ばれたように堀と川を融合させた工夫はなかなかです。
富山にホタルイカかノドグロかカニを食べにお立ち寄りの際にはオススメかも?
norisa
-
- 前日光さん 2012/09/17 21:41:57
- またハードな日程ですねぇ〜(@_@)
- norisaさま、こんばんは。
そちらも相当移動されていますね。
糸魚川沿いに蓮華温泉まで行ったことがありますが、これは旅ではなくて、相棒が朝日岳で骨折したとの報を受けて、職場の人の車で蓮華温泉まで行ったところ、糸魚川の病院にヘリで搬送されたというので、再び糸魚川に引き返したという、今から20年も前のことでしたが。。。
糸魚川と聞くと、どうしてもこのことを思い出してしまいます。
今、あの道路はどんな風になっているのでしょうか?
さてさて、世界遺産登録やオリンピック開催地の決定等、日頃私どもが疑問や不満に思っていることをnorisa様におっしゃっていただき、溜飲の下がる思いでした。
特にIOCのビップ待遇には疑問を持っていますので、共感しますよ。
さてしかし、これは旅の本題ではありませんね。
白川郷でしたよね。
まだ行ったことがありません。
いつの日かと思いながら時間が過ぎ去り。。。
思えば島根よりはずっと近い。
あの雪の白川郷の息を飲むような美しさ、近いうちにぜひと、norisaさまの旅行記を拝見して思いました。
前日光
- norisaさん からの返信 2012/09/18 06:50:51
- RE: またハードな日程ですねぇ〜(@_@)
- 前日光さん、
いつもありがとうございます!
ええ、結構移動しましたが、九州も北海道も車で行くnorisa夫妻ですからへっちゃらです(笑)
そして、世界遺産のコメントありがとうございます。
そう思うのは我々だけでないと知ってほっとしています。
さて白川郷ですが、いろいろ行かれている前日光さんが未踏とは驚きました。でも交通便利ではないのでむべなるかなーー。
いずれどうぞ!
でも真夏は暑いです!!
norisa
-
- n.arakiさん 2012/09/17 11:32:26
- 白川郷は行きたいです。
- noarisa様、こんにちは。
いいですね、白川郷。
以前五箇山には行ったことありますが、白川郷はまだです。
金沢に義兄がおりますので、数年ごとに近くまでは行っています。
王子をはじめ、琵琶で盛り上がっていますね。
さすが王子は結びつけるのがお上手。
いつも感心します。
今日SL撮りに行きましたが、失敗ばかり。
一発勝負は難しいですね。
n.araki
- norisaさん からの返信 2012/09/17 15:00:43
- RE: 白川郷は行きたいです。
- n.arakiさん、
どうもありがとうございます。
毎回見ていただけるので励みになります。
白川郷、一泊するともっといいのでしょう。
n.arakiさんなら紫とかピンクベースの夜景を造りそう!??
norisa旅行記、画像も内容も乏しいのでお恥ずかしい限りですが、やはり白川郷という集落はさすがですーー。
是非次回お近くに来られたらチャレンジしてください。
また、関東にも是非お越しください。
お近くに来られたらご案内(実はよく知らないけど)いたします(笑)
norisa
-
- はなかみno王子さん 2012/09/16 21:01:24
- 琵琶法師、、
- norisaさま
こんばんは。。
琵琶法師って小学生のときに少し憧れた時期がありましたよ。
奈良で生まれ育った王子、たぶん正倉院展で螺鈿の美しい琵琶を
見たからなんでしょうね。
耳なし芳一の話を聞いたこともあって、人前で平家物語を
弾き語る・・。なんともカッコいい!!なんて思ったのでしょう。。
そのお陰もあって、今では耳なし芳一の教訓をしっかり護ってますよ。。
なんでまた--って思われるでしょ!?
答えは。。
山に入るときは耳の裏側にも防除けスプレーかけ忘れないこと。。
そうでないと、耳たぶボコボコにされますからね。。。
王子、虫に弱いんです、、すぐに腫らします。。
なんだか、世界遺産の旅行記にくだらない書き込みしてしまったようで。。
失礼しましたあ。。
下関の赤間神社には是非行かないとね、、芳一に感謝!!
王子
- norisaさん からの返信 2012/09/16 21:26:41
- RE: 琵琶法師、、
- 王子様、
こんばんわ!
投稿直後のご訪問、誠にありがとうございます。
正直、琵琶というものを初めて見ました。
風格のある楽器ですねーー。
そしてnorisaご幼少のみぎりの強烈な印象のひとつに耳なし芳一が耳を失うワンシーンがあります。
(未だに怖い!!??)
なるほど山好き王子様もその教訓を応用しているのですね(笑)
ありがとうございました!
norisa
-
- ガブリエラさん 2012/09/16 20:50:04
- 憧れの白川郷♪
- norisaさん☆
こんばんは♪
ずっと憧れ続けてる白川郷、やはり素敵ですね!
夏も、緑が綺麗でいいですね(*^_^*)
でも、夏でも火がたかれてたら、ちょっと暑いでしょうね(^_^;)
海外も大好きですが、こういう「和」な所にも、とても憧れます♪
ガブ(^_^)v
- norisaさん からの返信 2012/09/16 21:22:29
- RE: 憧れの白川郷♪
- ガブ様、
ものすごく早いチェックありがとうございます。
あまりにも早いご訪問やご投票なのでビックリ!
大変光栄です!
白川郷、猛暑なのに混んでいました。
駐車場は広いのにかなり駐車していて場所確保にひと苦労ーー。
やはり世界遺産の肩書はスゴイの一言です。
またよろしくお願いします!
norisa
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