2012/06/29 - 2012/06/30
39位(同エリア111件中)
クッキーさん
ストックホルムの観光もそこそこに、ゴッドランドのヴィスビーを訪れました。
ゴッドランドはバルト海にある石灰岩の島で、森や草原、美しい海に恵まれています。 気候は穏やかで、美しいバラの花でも有名です。
ハンザ同盟の頃からバルト海交易で大いに繁栄し、中世(日本の鎌倉時代)の街並みを 残すヴィスビーと、そこを囲む城壁は世界遺産に指定されています。
最盛期はストックホルムよりも多くの人口を抱えていたといわれており、スウェーデンで最も古い町並みを残すとされ、8月上旬の中世週間が特に有名。
教会廃墟で行われる音楽フェスティバルやシェイクスピア劇など、夏はイベントが多く行われます。「バラと廃墟の街」と言われる所以です。
スローライフという言葉が似合うゴットランドの人口はわずか57,000人ですが、毎年 70万人以上の人々が 訪れます。島の主な産業はツーリズムと農業(農地の約16%が有機農業)です。
実は、夏のヴィスビーはリゾート地としてとても人気が高いと聞いていたので、駄目元で、格安航空券を扱うというDestiniaからヴィスビー往復チケットを予約したのが、去年の9月6日。111.71ユーロ。それから2週間も経たない9月14日にフライト時間の変更の知らせ。
不信感と共に年を超し、旅行が近づいた6月4日に受け取ったのは
「The airline Skyways has been closed.
Your booking has been canceled, ・・・」というe-mail。
生まれて初めてのイーチケットでこんなことを経験するなんてありえない。
でもヴィスビーをキャンセルする訳にはいかないし、リベンジもあり得ない。
急きょ、ASAで調べたところ、翌日には往復のフライトが取れましたが、料金は20,330円でした。
LCCが台頭してきていますが、私は利用しないぞと決意した瞬間でした。
スタート時にはハプニングがありましたが、やっとの思いで訪れたヴィスビーは期待に違わぬものでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- スカンジナビア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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乗ってきたのは、こんな飛行機。
でも滑走路は1本。着陸して、くるっと180度回転しました。 -
ヴィスビー空港。
もっと小さい空港を想像していたので驚き。
さすがに人気のリゾート地だけのことはあります。
空港バスを待つこと20分程。チケットはドライバーから買います。50クローネ。カード利用可。
10分程でバスステーションに到着です。 -
バスステーションは東門の真横です。
目の前には一面の壁です。
ここまで城壁が残っているとは思いもしませんでした。 -
この島の歴史と言えば、バイキングがすぐ思い浮かぶが、考古学上確認されている最初の住民は約8千年前に本土より移住。例外に漏れず石器時代、青銅時代、鉄器時代、バイキング時代へと変遷して行くが、中世にデンマークの王によって占領されるまでは、ある意味での東西の文化の中継地点として、その時代その時代の文化を各分野で取り入れている。
ローマ、ギリシャは無論のことサラセン文化の影響も色濃く受けているのは見逃せない。(ウィキペディア) -
城壁に沿って緑地帯を歩き、南門から入ります。
内側はどうなっているのか期待がふくらみます。 -
その前に、南門の左側に延びる城壁も撮っておきます。
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南門を入ってすぐの所には、もうこんな建物。
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広場に面したレストラン。
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Adelsgatan通り。
観光客でいっぱいです。 -
バスを降りて、ゆっくり歩くこと10分。今夜のホテル、Hotell Villa Borgenです。
Booking comにて去年9月5日に予約。この時点で選択の余地はほとんどないほどでした。
3時前でまだチェックインはできないと言われたので、街を散策。 -
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左に小さく見えているベンチで今日のランチ。
観光ルートから外れているのか、落ち着いて食べられました。 -
ベンチからこんな景色をみながらの、ランチです。
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大通りを辿って、
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ホテルにチェックイン。
これはホテルの中庭。 -
奥の方にもこんな中庭。
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今夜のお部屋です。
スーツケースだと狭いかも。 -
1階のホール。
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ベンチの横の部屋です。
夜遅くに人の話し声が聞こえてきて、ちょっとうるさかった。 -
中庭の隅にはこんな仏像が。
オーナーの趣味? -
中庭に通じる裏口。
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さあ、散策開始です。
有名な「漁師の小路」まで行かなくとも、もうこんなに素敵な小路がここにも。 -
どこを見てもカメラに収めたくて、なかなか前に進みません。
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銀行?も風格があります。
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蔦屋敷。
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歴史博物館の閉館は6時までということで、街歩きの前に行ってみることにしました。例の如くちょっと道に迷いましたが・・・。
入場料は100クローネ。ちょっと高い気もします。
中に入ると先ず絵画石碑の展示があります。
これらの石碑に心惹かれましたが、説明がよくわかりません。とても気になって、帰ってから調べてみると、ますます興味がわいてきました。
以下の説明は「絵画石碑」という言葉でヒットしたウィキペディアを参照(ほとんどそのままですが)したものです。
興味がある方は一読下さい。 -
ゴッドランドはスウェーデンの一部でありながら、本土とは異なる歴史を積み重ねてきた。絵画石碑もそのひとつである。
スウェーデンの西海岸地帯に集中して見られる青銅器時代の岩石線画が自然の平面岩に刻まれたのに対し、絵画石碑は石灰岩を石板の形状に加工したものを用いている。何らかの記念として建立されたと考えられるが、死者崇拝や埋葬習慣に起源を持つと考えられている。 -
絵画石碑(かいがせきひ、英語:picture stone、image stone、figure stone)あるいは刻画石碑とはゲルマン鉄器時代・民族移動期からヴァイキング時代にかけて、スカンディナビアに建立された装飾を施した石板である。こんにち400基以上が確認されており、そのほとんどはゴットランド島にある。
ヴァイキング時代のものはいわゆるルーン石碑であるが、7世紀以前のものはだいたい絵画のみが描かれる。この絵画が非常に興味深い。ゲルマン神話を描いたものもあれば、太陽をかたどったと思しき文様もある。
ルーン石碑とは異なり、絵画石碑のほとんどは伝えようとする事象が絵画によって描かれている。ルーン碑文を伴うものもあるが、誰に対して捧げられたか刻まれることはほとんどない。言葉による説明を欠くために絵画石碑の解釈は困難になっている。 -
絵画石碑の年代は形状と装飾の研究に基づき分類される。石碑はさらに芸術的な観点と建立の立地や目的により3つのグループに分類できる。
第1グループは紀元前400年から600年までのものである。これらはまっすぐな形をしているが、上面は斧の刃のような形状をしている。装飾は大抵は渦巻模様をともなう円で、これは太陽を象徴するものと考えられる。船や人間や動物が描かれたものもある。これらの古い石碑はふつうは墓地の近くに建てられるが、それら自体が墓の上に置かれることはない。 -
この色鮮やかな文様。
第2グループは紀元500年から700年までのもので様式的な文様が施された小さなもので、「こびと絵画石碑」とも呼ばれる。図式化された小舟や船のほか、鳥やシカと思われる角のある動物が描かれているが、装飾が両面に施されているものもある点がより古いものと異なっている。縁飾りの文様がジグザク状になっているのも特徴のひとつである。 -
これも第2グループですね。
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第3グループは紀元700年から1100年に作られたもので、このグループには背が高く、弓なりに長い両側面をした、いわゆるキノコ型の石碑が含まれている。
このグループの石碑には格子模様の入った帆を張った船や、異なる場所での出来事などの絵が多数装飾として見られ、石碑の周囲は様々なパターンの編み目文様で飾られている。
ほとんどは供犠や戦いの場面であるが、馬に乗った男性が角杯をかかげた女性に出迎えられる絵もよく見られる。
絵画石碑には伝説や神話の様々な場面が描かれており、北欧神話や北欧の伝説の描写と同定出来るものもあるが、絵画の背景となった物語のほとんどは文書として現存していない。 -
絵画石碑は船や帆についての考古学的な知識を補完するさまざまな情報源であり、武器や馬車、橇(そり)についての知識も得られる。
このグループの後期には、周囲をルーン文字で装飾されたものや、竜などの動物文様、石碑の上部にキリスト教えの影響と思われる十字架が刻まれたものが属している。これらは道や橋の近くなどよく見える場所に置かれた。
石碑が建立当時の場所にそのままの姿で発見されることはごく稀で、キリスト教伝来後の墓石や教会の石材として再利用される形で見つかっている。 -
700ー800A.D.のもの。
船に乗った人々や、馬上の男の人が描かれています。 -
キリスト教の影響を受けている石碑ですよね。
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1950年頃までは、地質学における時代区分において、シルル紀を「ゴットランド紀」と称していたが、これはゴッドランド全島がシルル紀の化石サンゴ礁から構成されていることに由来する。
これは、たぶんウミユリの化石。 -
考古学的な展示品
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土器などの展示。
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死者の埋葬の様子。
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バイキングの行動範囲?を示している地図。
北欧から南欧まで広がっています。
UKのマン島で見られる背の高い十字架の墓石には、ゴットランド島の絵画石碑と類似した、戦士や北欧の神々を題材とする装飾がたくさんほどこされていものがあるとのこと。
第3グループに属する絵画石碑は、ヴァイキング時代のものだということなので、その影響なのでしょうか。 -
キリスト教関係のものですね。
左の彫り物は、教会のドア。 -
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これは聖杯?
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100以上の教会が全島に建てられたと云います。
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ヴァイキングが着ていたもの。
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ハンザ同盟に関係する部屋?
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ゴットランド島が地質学・考古学上の「宝庫」であるならば、ヴィスビーは中世都市とバルト海の記憶の「倉庫」である…
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ヴィスビーの様子。
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親子で勉強中。
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衣装が勢ぞろい。
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どうみてもヴァイキングの衣装?。
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戦いを象徴するもの?
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城壁が築かれていく様子。
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ヴィスビーの最盛期の頃の様子みたいです。
訪れたのはGodlands Museumです。が、今資料を見てみると、中世の教会の彫刻収集が有名だと云われる歴史博物館 Godland Fornsal というのがあるらしいのですが、行きそこなったのでしょうか?
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