2012/07/09 - 2012/07/09
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りょしゅうさん
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出雲大社と聞いて、真っ先に思い浮かべるのが神楽殿に架かっている日本最大の大しめ縄ではないだろうか?
こんな大きなものをどうやって作るのだろう?
そんな疑問にお答えするため昨日は飯南町・・、今日は出雲大社に・・と、やって来ました。
この大しめ縄は、神楽殿が完成した昭和55年から島根県飯南町の「飯南町注連縄クラブ」に製作を依頼しており、今回のしめ縄は6代目。
慎重に作られてきた巨大な2本の縄をクレーンと人力で撚り合わせた大しめ縄を「出雲大社神楽殿」に取り付ける。この最後の大仕事をブログアップすることにより、訪問して下さった皆様方に神聖なしめ縄のご利益をちょっぴりおすそわけします。
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来年5月に出雲大社御仮殿(おかりでん)のご神体を本殿に戻す遷座祭を前に、“島根のてっぺん”飯南町「頓原」で作成された大しめ縄は、今日の午前8時に作成元の旧頓原町体育館を出発して出雲大社に向かった。
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午後1時から大しめ縄の取付作業が始まると聞き、出雲大社に来たが、もう始まっていた。
午前中に古いしめ縄を下ろしたそうです。 -
そして神楽殿で、神職による簡単な儀式の後、取付の作業が始った。 -
「出雲大社勧農講社」と言うんですね!?
正式に奉納なさるところは。
昨日までの作成の場では「飯南町注連縄クラブ」と紹介されていました。 -
神楽殿のすぐ左側にはこのような看板が・・・。
しかし、この窓口近くに寄る人は誰もいません。 -
昨日と同じでクレーン車が2台用意されていました。 -
昨日とは違って今日は出雲市の業者。
この後の、細かい作業ができる業者は他にありません。 -
今まで吊り下がっていた大しめ縄。
4年間「お疲れ様でした!」
こうして見ると、不敬かも知れませんが、巨大な「トド」か「鯨」が横たわっているように見えますね(失礼)。
僕は見ていませんが、しめ縄が降ろされた時、上に乗っかていた硬化がジャラジャラと落ちて、参拝客のどよめきが起きたそうです。 -
さあ! 新しいしめ縄。取り付け前の最後の作業が始ります。
もし落ちたりしたなら・・本当に縁起が悪い・・・。
あくまでも慎重に・・!! -
クレーンでしめ縄を吊り上げて。 -
「注連の子」の取付。 -
注連の子は高さ2mもあります。 -
注連の子の上端のフックにワイヤーを引っ掛けて・・・、 -
しめ縄の真ん中に開けた穴の中にワイヤーを通し、クレーンで吊り上げます。 -
しめ縄は「蛇の和合」だ、・・と云う人がいます。
なるほど「注連の子」の意味が理解できました。
結局子供は三匹なんですね(笑) -
高さ47mの国旗掲揚塔には、いつもの日の丸とちがい、75畳分の大きさがある二重亀甲に剣花菱の出雲大社の社紋入の旗が掲げられていました。
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しめ縄クラブの方たちは、古いしめ縄の中の硬貨を探しています。
かって参拝客は、下から5円玉を注連の子に向かって投げ、刺さると“ご縁”が授かるとおっしゃて、盛んにしめ縄に向けて硬貨を投げていらっしゃいました。 -
しかし、それは神聖なしめ縄を傷つけ、ましてやお金を投げるなど、お金を粗末にするのも甚だしい。それに落ちたら、ご縁(5円)が落ちます。
ということで去年の11月に、注連の子に金網を張り、それができなくなりました。 -
その前の約4年間に貯まったお金・・縁が留まった縁起の良い5円玉を皆さんさがしておいでなのです。 -
見学の参拝客は、古いしめ縄の藁を頂き、それを自分の財布から出した5円玉で、“ご縁結び”を作っていらっしゃいました。 -
このように・・・。
僕は棟梁にお願いして、注連の子に留まっていた“ご縁玉(5円)”で作っていただきました。
注連の子に入っていた5円は錆びています。 -
硬貨を取り除いた後の注連の子。
いったいどこに運ばれるでしょうか? -
燃やすかそのまま腐らせ肥料とし、しめ縄を作るための稲藁を育てる1町5反の田に還す・・・? -
見学者には紅白のお餅が奉祝記念にいただけました。 -
午後3時過ぎ・・・。
注連の子を付け終わった大しめ縄が、クレーンで神楽殿に運ばれて行きます。 -
梁と吊木を繋ぎ止めるワイヤーも用意されました。 -
この梁に吊木を取り付けるのです。
問題は屋根の下、奥まった所にクレーンの先端が入るかどうかです。 -
昨日の時点では、「一体どうするんだろうか?大きな滑車か何かで持ち上げるのだろうか?」 -
・・・と、前回の作業を見ていない地元雀は囁き合っていましたが・・。
僕のことです(笑) -
出雲国風土記の国引き神話で、八束水臣津野命(やつかみずおみずぬのみこと)が新羅の国からここ杵築の地を“モソロ、モソロ”と引っ張って来たと記されているが、こんな感じではないでしょうか?
ゆっくり、ゆっくりクレーンを伸ばします。 -
屋根の下にクレーンが入りました! -
ここでいったん下ろし、「飾り縄」の取付です。 -
「飾り縄」は4m〜6mの長さの縄が12本用意されていました。 -
1箇所を2本の縄でで巻いて行きます。 -
全部で6箇所。 -
「う〜ん!!近くで見ると『大しめ縄』は、さすがにでかいですね!!」 -
反対側にも回ってみました。 -
又、元の場所に戻って・・・。
TVの撮影用にポーズを取る棟梁。 -
硬貨を投げ入れようとしても入らないように網が張られます。 -
次回の取替まで、6年は持つように銅線の網です。 -
僕の隣で見学していた大阪から来た女の子。
「幸せになりますように!」とお願いごとを書き。
その紙を棟梁に手渡し・・・「お願い・・!」 -
「まさかそれを・・・!!」
大阪の女の子は感激でいっぱいでした。
でもこれはきっと真似事です!
僕は願いが届くように・・と心の中で祈ってあげましたが・・。 -
ひと通りの作業が終わると、いよいよ最後の取付です。
クライマックスと云っていいでしょう。 -
天井にあたるかあたらないかのギリギリの作業。 -
慎重にも慎重に・・・。 -
運転手さんも懸命の作業です。 -
ようやくワイヤーを通せる事が出来ました。 -
午後5時過ぎ、ほぼ完成!!
取付が終わったのを見届けて帰宅しましたが、この後ライトを点け、8時過ぎまで細かな作業が続いたそうです。 -
あくる10日。
出来上がりを見に行きました。
長さ13.5m 重量5.5トン。今までより若干大きいと云う。
注連の子の間にも「紙垂(しで)」が取り付けられていました。
この紙垂、下から見ると小さく見えますが、実際に近くで大きさを確認したかった。「残念!」。
でもこれで、来年5月に控える約60年ぶりの遷宮ムードを一層盛り上げそうです。
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この旅行記へのコメント (4)
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- poemyさん 2012/08/18 20:45:23
- 大注連縄
- こんばんは、りょしゅうさん。
大変ご無沙汰しています。
見たくてウズウズしていたけど、
楽しみはゆっくり味わいたく、
遅ればせながら、やっと、ゆっくり旅行記拝見できました。
りょしゅうさんならではの旅行記。
なかなか、その場に行く事も出来ない者にとっては
楽しみの一つでもあります。
大注連縄の賽銭投げ…
個人的には投げつけるのはどうかと
思っていましたが、
禁止となったのですね。
四年間の賽銭、詰まっているものですね^_^
poemy
- りょしゅうさん からの返信 2012/08/19 18:07:39
- RE: 大注連縄
- poemyさん、訪問を心待ちにしていました。
何故ならば、神聖なしめ縄のご利益をおすそわけしたかったのです(笑)
りょしゅう
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- 前日光さん 2012/07/21 23:46:25
- よく分かりました!
- りょしゅうさん、こんばんは。
さっそく、神楽殿大注連縄取り付け作業を報じていただきまして、ありがとうございます。
こんなに時間のかかる、デリケートな仕事だったのですねぇ〜
お陰様でとてもよく分かりました。
注連の子に突き刺さっている、硬貨や銅貨等々の行く末もどうなるのか知ることができて、すっきりしました。
来年5月の準備が始まり、そして本日は「神話博しまね」も始まりましたね。今年の夏の島根は、ますます暑くなりそう。
今年に限って、短期間しか滞在できないことが残念です。
見どころはどんな点にあるのか、もしこれはというものがありましたら、またブログを通じてご連絡くださいませ。
前日光
- りょしゅうさん からの返信 2012/07/22 08:59:50
- RE: よく分かりました!
- 前日光さん、おはようございます。
いやー!とうとう始まりました。「神話博しまね」。待ちに待っていたものです。(僕に取っては盆と正月が一緒にきたようなものですが・・・)
僕ははや、オープン前日の内覧会とオープン日である昨日と連続で行って来ました。
前日は特設会場の神話映像館の大型スクリーンで迫力のある “スサノオのオロチ退治”を一足先に見。昨日は、オープンセレモニーに引き続いての“谷村新司”が作詞・作曲した公式メッセージソング「はじまりの物語」を、本人と地元の合唱団との共演を直に見、聞くことが出来ました。
これも地元ならでは、・・のことでしょうね?
写真も大分撮りましたが、これをブログにして、皆様にご紹介するにはちょっと難しい・・。やはり直に出雲に来て、神々を肌で感じていただくのが一番だと思います。
前日光さんの8月の出雲旅行、暑い最中ご無理をなさらないようお気をつけください。
りょしゅう
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