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最終日(中禅寺湖、日光東照宮観光~移動 東京)<br /> <br /> ようやく風邪の熱もひいてきたが、止めの一服で薬は飲んでおこう。数々の悲惨な光景が、「風邪をひいている場合か」と下げたのかもしれない。最終宿は鬼怒川温泉だ。昨日、一泊二食付き6600円の大きな看板を見て決めた。古そうだが立派な旅館である。おまけに食べ放題、飲み放題、とにかく安い。鬼怒川は知名度抜群の温泉地だが、やはり底なしデフレの影響を強く受けているようだ。タオルに伊藤園グループとある。買収して再建を図ったのかもしれない。<br /> <br /> 快晴の朝、中禅寺湖を目指す。湖は高い所にあって車はスカイラインをぐいっと上がる。最初の展望台では関東随一の高さを誇る男体山(なんたいさん 2484m)が迫りくる。ふうちゃんが「これから登るんだって」と、ロープウェイに乗る登山客らを羨ましそうに見つめる。さては円錐形の美しいこの山を「登ろう会」の新しい目標の一つに見据えたか。ロープウェイは、華厳の滝を眼下に眺めながら中禅寺湖へと人々を運んでいる。もちろん私達は別ルート、車で先を行く。<br /> <br /> 湖と同レベルの高さまで上がった。先ずは華厳の滝だ。最初は無料の場所から眺めてみる。安全な滝の裏にでも巣があるのか、たくさんのツバメを目にすることが出来る。でもこの位置だと滝の高さの実感がイマイチつかめない(写真2)。続いて少し高いと言っても値段の事だが、500円払ってエレベーターで滝の下まで降りる。そこでは臨場感たっぷりに水しぶきをちょいと被りながら、その先に壮麗な滝を観る事が出来る(表紙写真1)。<br />  <br /> 湖の周囲で男体山方面の反対側に半月山(1753m)に通じるスカイラインがある。その道を上がると絶景かな、絶景かな。湖と男体山(写真3 円錐の美しい山)、更にはそれに続く日光の雄大な山々を一望できる(写真4 尾瀬だろうか?)。更に上って行き着いた先、そこでは湖の裏側の山々を眺める事が出来る。<br /> <br /> 続いて引き返し日光の中心部へ。世界文化遺産である東照宮を訪ねる。この地ではほかに二荒山神社と輪王寺も文化遺産登録されていてとても全部観て回れない。徳川家康が祀られる東照宮は、重厚な本社を始めとして陽明門とその廻廊(写真 5)・唐門・眠り猫等多くの国宝を有する。これら国宝群の多くは、建物に施された彫刻装飾の華麗さ・美しさで強く目を引く(写真6 国宝ではないが誰もが知っている)。今は平成の大修理の最終段階で、多数の職人により丁寧な装飾品の修復作業が行われている(写真7 唐門の修復)。平日にも関わらず多くの観光客で賑わう中を、やや足早にその要所を観て回る。<br /> <br /> 昼食を近くのそば屋でとる(写真8)。そばも湯葉も杏仁豆腐も美味い。小さいがいなり寿司もやり手だ。大好きなそば湯を飲み干して帰途に着く。<br /> <br /> 中国地方の人にとって東北地方は最も遠い地と言える。東北地方の人にも同様だろう。しかしながら遠いほどに行って価値がある。震災がなければずっと行かなかったかもしれない大切な訪問となり、世界遺産を二つも観る事が出来た。出発前、ボランティアを一日だけやる事の意味も自問した。災害ボランティアという貴重な経験をさせてもらい、かつ被災した人々の大切なメッセージを得ることが出来た。被災した傷跡を観て果たしてどんな気持ちになるのか。いつでも人は立ち直ろうと努力するものであり、その姿は貴重で感動的である事も教えてもらった。加えてそれすらも許さない原発の恐ろしさと惨状を目の当たりにして、再稼働は絶対に許せない事を改めて認識した。福島第一原発は、世界中の人々が忘れないよう、負の遺産として原爆ドームやアウシュビッツ等と共に世界文化遺産登録すべきである。<br /> <br /> 出発前の不安は、大きなお土産に姿を変えていた。私達は、やり終えた満足感を胸に、羽田空港へと急ぐ。首都高は混んでいない。やがて、右手に左手にとスカイツリーがその美しい姿を現す。「これで思い残すことなし」。ふうちゃんが再びあの言葉を口にする。いやいや、まだまだ、「次はどこに行きますか?」。<br />                                 (おわり)

東北見聞録 ~ボランティア、視察、観光の旅~その5

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2012/05/10 - 2012/05/14

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つう

つうさん

最終日(中禅寺湖、日光東照宮観光~移動 東京)

 ようやく風邪の熱もひいてきたが、止めの一服で薬は飲んでおこう。数々の悲惨な光景が、「風邪をひいている場合か」と下げたのかもしれない。最終宿は鬼怒川温泉だ。昨日、一泊二食付き6600円の大きな看板を見て決めた。古そうだが立派な旅館である。おまけに食べ放題、飲み放題、とにかく安い。鬼怒川は知名度抜群の温泉地だが、やはり底なしデフレの影響を強く受けているようだ。タオルに伊藤園グループとある。買収して再建を図ったのかもしれない。

 快晴の朝、中禅寺湖を目指す。湖は高い所にあって車はスカイラインをぐいっと上がる。最初の展望台では関東随一の高さを誇る男体山(なんたいさん 2484m)が迫りくる。ふうちゃんが「これから登るんだって」と、ロープウェイに乗る登山客らを羨ましそうに見つめる。さては円錐形の美しいこの山を「登ろう会」の新しい目標の一つに見据えたか。ロープウェイは、華厳の滝を眼下に眺めながら中禅寺湖へと人々を運んでいる。もちろん私達は別ルート、車で先を行く。

 湖と同レベルの高さまで上がった。先ずは華厳の滝だ。最初は無料の場所から眺めてみる。安全な滝の裏にでも巣があるのか、たくさんのツバメを目にすることが出来る。でもこの位置だと滝の高さの実感がイマイチつかめない(写真2)。続いて少し高いと言っても値段の事だが、500円払ってエレベーターで滝の下まで降りる。そこでは臨場感たっぷりに水しぶきをちょいと被りながら、その先に壮麗な滝を観る事が出来る(表紙写真1)。

 湖の周囲で男体山方面の反対側に半月山(1753m)に通じるスカイラインがある。その道を上がると絶景かな、絶景かな。湖と男体山(写真3 円錐の美しい山)、更にはそれに続く日光の雄大な山々を一望できる(写真4 尾瀬だろうか?)。更に上って行き着いた先、そこでは湖の裏側の山々を眺める事が出来る。

 続いて引き返し日光の中心部へ。世界文化遺産である東照宮を訪ねる。この地ではほかに二荒山神社と輪王寺も文化遺産登録されていてとても全部観て回れない。徳川家康が祀られる東照宮は、重厚な本社を始めとして陽明門とその廻廊(写真 5)・唐門・眠り猫等多くの国宝を有する。これら国宝群の多くは、建物に施された彫刻装飾の華麗さ・美しさで強く目を引く(写真6 国宝ではないが誰もが知っている)。今は平成の大修理の最終段階で、多数の職人により丁寧な装飾品の修復作業が行われている(写真7 唐門の修復)。平日にも関わらず多くの観光客で賑わう中を、やや足早にその要所を観て回る。

 昼食を近くのそば屋でとる(写真8)。そばも湯葉も杏仁豆腐も美味い。小さいがいなり寿司もやり手だ。大好きなそば湯を飲み干して帰途に着く。

 中国地方の人にとって東北地方は最も遠い地と言える。東北地方の人にも同様だろう。しかしながら遠いほどに行って価値がある。震災がなければずっと行かなかったかもしれない大切な訪問となり、世界遺産を二つも観る事が出来た。出発前、ボランティアを一日だけやる事の意味も自問した。災害ボランティアという貴重な経験をさせてもらい、かつ被災した人々の大切なメッセージを得ることが出来た。被災した傷跡を観て果たしてどんな気持ちになるのか。いつでも人は立ち直ろうと努力するものであり、その姿は貴重で感動的である事も教えてもらった。加えてそれすらも許さない原発の恐ろしさと惨状を目の当たりにして、再稼働は絶対に許せない事を改めて認識した。福島第一原発は、世界中の人々が忘れないよう、負の遺産として原爆ドームやアウシュビッツ等と共に世界文化遺産登録すべきである。

 出発前の不安は、大きなお土産に姿を変えていた。私達は、やり終えた満足感を胸に、羽田空港へと急ぐ。首都高は混んでいない。やがて、右手に左手にとスカイツリーがその美しい姿を現す。「これで思い残すことなし」。ふうちゃんが再びあの言葉を口にする。いやいや、まだまだ、「次はどこに行きますか?」。
                                 (おわり)

同行者
友人
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
レンタカー JALグループ
旅行の手配内容
個別手配

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