ナポリ旅行記　その?　エルコラーノとヴェスビオ登山

2012/05/18 - 2012/05/24

ナポリ３日目。

イタリアをレンタルカーで北奔南走する某夫妻に刺激されてエルコラーノへ向かう。
遺跡を見た後は陶器の町ヴィエトリ・スル・マーレへ向かう予定でした。
ところがてっきりヴェスビオ周遊鉄道でサレルノへ行けるものと勘違いしてて到着した駅はソレント。
ポンペイに引き返しｆｓ線の駅に向かおうとしてたら目についたヴェスビオ登山バス。高い所の好きな私めは迷わず乗り込みました。

その時点では曇りがちながらも頂上はくっきり。
迫る雨雲と競争しながらの登山となりましたが、なんとか下界を一望することは出来ました。

エリア ナポリ(イタリア)

ホテルで朝食を済ませ、ナポリ中央駅へ向かいます。

小さな路地を駅に向かって歩いていると、なんと市場に出くわしました。
こんなところに市場があったんだ。

通常の店舗と露店が混在して大変賑わっています。

場所はノラーナ門の内側。メルカート広場まで食料品、雑貨が中心。

ガリバルディ広場からは目と鼻の先ですが大通りを歩いていると、なかなか気が付かないかもしれません。

市場は別の日にゆっくり見学するとして・・

周遊鉄道Ｓ.Ｆ.Ｓ.Ｍ駅。

これも後で地図を見るとノラーナ門近くに始発駅があった。
わざわざ中央駅まで歩く必要はなかった。

結構頻繁に電車は出ており（２０〜３０分間隔？）、
まもなくソレント行入線。

ヴェスビオ山が見える左側の席に陣取り・・・

天気は快晴とはいかないもののヴェスビオの頂上に雲はなし。

２０分ほどでエルコラーノ スカビ駅。

駅前から海岸方向に真っ直ぐに伸びる道を下って行くと・・・

やがて入り口の門が見えます。

ところがキップ売り場が無い。係員も誰もいないし・・・
まあ、入ってみましょう。

入るとすぐにエルコラーノの全景を眺めることが出来ます。
その先は海。

この全景だけなら無料で見学出来ます。
ナポリから１時間半あれば往復出来ます。
ソレントに行く途中寄ってもいいしね。

入り口から２００ｍ程行くと案内所兼切符売り場があります。

まず、遺蹟と新市街、ヴェスビオのショット。

西暦７９年８月２４日に起こったヴェスビオの噴火当初は灰が数センチ積もっただけだったエルコラーノであったが、２７日夜になって火砕流により一気に襲われた。

遺跡は碁盤の目状に道が整備されており、当初から計画的な街作りがなされた様子が伺えます。
ポンペイに較べると道は狭いような気がしますが表面は左程擦り減っていません。

以下、遺蹟の様子をご覧下さい。

２５０もの人骨が見つかったボートハウス。

約２時間半で見学終了です。

発掘されている部分はまだ小さく、見学はポンペイよりずっと楽です。
ポンペイのような大規模な建造物は発掘されていません。
貴族階級の邸宅が多い。それだけに壁画、床のモザイク等はポンペイより見応えあり。

遺跡から駅まで来た道を戻ります。
緩い登りだが遺跡を歩いた足にはキツイ。
１５分ほでｴﾙｺﾗｰﾉｽｶﾋﾞ駅に到着。

ここから、またうっかり八兵衛さん・・・

周遊鉄道がサレルノにも行くものだとすっかり思い込んでいて、
下り（ナポリから）の電車。

こんなレモン畑のレモンを眺めながら・・・

途中にあった美しい谷間の村に掛かる石橋。

着いた処はソレント。駅の周りは殺風景だし・・・
中心部に行くのは億劫になっって・・・

ポンペイ・スカビ駅に引き返す。

ポンペイでサレルノに向かうｆｓ線に乗り換える積りでした。

まあ、ポンペイも一枚くらい写真を撮っとくかと近くのマリーナ門から１ショット。

この時点で午後３時。朝食後、水以外口にしてなかったので道端のピッツェリア。

注文したのはご覧のようなラビオリ。
まずっ！
観光地仕様でした。

ｆｓ線のポンペイ駅に向かおうとキョロキョロしてたら・・・

目についた軍用車の如き、いかついバス。
ヴェスビオ登山バス（往復２０ﾕｰﾛ）
ただし、アルテカードがあれば７ｳﾕｰﾛで済みます。

雲行きが怪しいけど頂上は見える。

乗ってしまいました。

３０分弱でこんな中継地。
この先は一般車両乗り入れ禁止。

途中の道沿いにはリゾートホテルが沢山立ち並んでました。

で、中継地でこんな車に乗り換えて

九十九折りの道を行くごとに視界は開け・・・

確か標高1,100ｍくらいまで車で行けます。

その後はこんな火山性の砂利道を徒歩で登って行きます。

大分霞んでますが・・・

ナポリ方面。イスキア島も確認できますね。

ソレント方面。カプリが見えるでしょうか？

これなら確認できますね。

登ってきた道を振り返る。

この方角だとエルコラーノ。

１５分ほど歩いて頂上到着です。

頂上噴火口。標高１,２７７ｍ

噴火口の向こう側。

時間があれば噴火口を一周できますが、余程の健脚でないと帰りのバスに間に合いません。（私の乗ったのは４時発の最終便）

早い時間だと次のバスに乗れるかも知れません。そうすればゆっくり一周できる。

帰る頃にはポツポツと雨が落ちてきた。

カメラの電源も切れた。

ポンペイ駅に着いたのは午後６時４０分。
３時間弱の往復です。

なお、これも後で知ったのですがエルコラーノからも登山バスは出ているようです。なんだエルコラーノから乗っときゃ良かった。

夕食は今日もルチアーノ。

イワシのマリネと・・・
白ワインがグレードアップ。

タコの土鍋風煮込み。

魚介のスパゲッティ。

今日も大満足です。

日曜日とあって灯りの消えてるダ・ミケーレ。

ウンベルト１世通りも車が少ない様な・・・

ホテル帰着は午後１１時前でした。

この旅行記へのコメント （4）

• spumamiさん 2012/06/10 18:36:10

  面白い〜☆

  行き当たりばったりの旅行記、とっても面白かったです。
  
  へぇ〜ヴェスヴィオの頂上に行けるんだ！こんなバスや車に乗るんだっ！って
  未知の情報にワクワクしました。
  今日改めてガイドブックをみてみましたが、ちゃんとヴェスヴィオ登山の行き方が書いてありました。
  穴が開くほど見ているガイドブックなのに、見ていないページってあるもんなんですね。
  きっと関心がなかったからなんでしょうけど、この旅行記を拝読して
  「行ってみたい！」って思いました･･･でも行かないと思うけど（＾＾;
  
  本当に楽しませていただきました。
  では引き続き、楽しい旅行記ＵＰをお待ちしております〜☆
  と、プレッシャーかけておきます！
  
  spumami

  ゆーりはまーさん からの返信 2012/06/10 19:45:38

  RE: 面白い〜☆

  > きっと関心がなかったからなんでしょうけど、この旅行記を拝読して
  > 「行ってみたい！」って思いました･･･でも行かないと思うけど（＾＾;
  
  何とか時間を工面して登って来てくださいよ。
  あ、２月だったらもしかして雪山かな。
  上から直滑降で降りてこれますよ。エルコラーノまで一直線。
  
  天気が良かったら最高だったんですけどね。
  イスキア島からソレントまで一望。パノラマ撮影してみたい。
  チャンスを作って再挑戦といきます。
  
  ゆーりはまー

• keiさん 2012/06/08 23:45:13

  すごいね♪

  　こんばんは、うっかり八兵衛さん(笑)
  次はどうなっちゃうんだろうって
  読みながら親心のようになってしまいましたよ。
  ドキュメンタリータッチで面白いですけどね♪
  でも偶然にもヴェスビオ山に行くバスを発見して
  良かったですね!
  山は遠くから見ていただけなので、ゆーりはまーさんの
  写真で山の雰囲気を見られたし、ヴェスビオからの
  風景も他にあまり見ないしとても貴重だと思います。
  登りながらフニクラの歌うたってませんでしたか?
  
  帰った後のビールはさぞ美味しかったでしょうね♪

  ゆーりはまーさん からの返信 2012/06/09 17:42:44

  RE: すごいね♪

  > 　こんばんは、うっかり八兵衛さん(笑)
  
  普段は左程うっかりでもないんですが・・・
  
  > 登りながらフニクラの歌うたってませんでしたか?
  
  いやいや、雨雲に追われての山登りでしたから、そんな余裕などありませんでした。エルコラーノで写真摂り過ぎて電池が少なくなってくるし・・
  かろうじて下界は見えましたが、もっと天気の良い日だったら最高でしたね。
  
  ゆーりはまー