2012/04/19 - 2012/04/21
1497位(同エリア1785件中)
ちゃおさん
午前中で奈良の観光を済ませ、天気が良ければ途中の生駒山へ登ろうかとも思っていたが、生憎の霧雨。これでは生駒山頂に行っても雲に隠れて下界は何も見えないだろう、とそのまま大阪造幣局に向かう。造幣局はやや交通不便な場所にあり、鶴橋で駅員に聞いたところ、東西線の大阪城北詰が一番近い、とのことで、大阪環状線から乗り換えて北詰駅で下車する。
かなりの人がぞろぞろ造幣局に向かって歩いて行く。この人波に付いて行けば迷いもなく造幣局へ行けるだろう。と、通りを歩いてると途中に「藤田庭園」がある。藤田組、藤田財閥の創始者、藤田伝三郎氏の庭園跡だ。奇兵隊元隊士の藤田氏は関西を代表する財界人で、事業はことごとく成功し、莫大な富を得て、ここにこの様な広大な邸宅を構えることが出来た。戦後財閥解体によりこの広大な敷地も大阪市に売却されたが、現在は公園として市民に開放されている。
まあ、時間もあることだし、少し覗いてみようと、園内に入る。入場無料ということもあったかも知れない。広大な庭園だ。市によって綺麗に整備されているので、散歩には気持ちが良い。何人かの散策者も見えるが、この直ぐ近くに造幣局の通り抜けがあるので、それ程多くはいない。桜は既に終わった感じだが、春の樹木が初々しく生い茂っている。
遠方にOBP(Osaka Business Park)の高層ビル群が見える。20数年前、大阪へ来て初めてこのOBPを見た時、東京丸の内や新宿高層ビル街以上の綺麗で近代的なビルの集合体に驚きと共に大阪の興隆を思ったが、あの頃が大阪経済の最高潮だったかも知れない。最近の松下、武田、住友等々、大阪を代表する企業の地盤沈下はとみに激しい。
そんな思いでOBPを眺め、藤田庭園を出ると、直ぐ横に「大阪市公館」がある。買い取った藤田庭園の一部を市の公館として利用しているのだろう。橋下市長はどう思っているだろう。こんな無駄なものは売却しちゃえとでも言っているんだろうか。余計な心配をしつつ先に進むと、大川の堰堤に出る。堤防に植えられている桜並木は既に咲き終わり、花も見えない。・・来るのがちょっと遅すぎたか・・、と心配しつつ造幣局へ急ぐ。
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