![4月の子供たちの春休みの間に休みを取ってソウルに出かけた。北朝鮮からのミサイル発射の不穏な動きの中での旅行となったが、ソウル市民には動揺する様子は全くなかった。<br /><br />私にとってはソウルは4回目、家族で出かけるのは2回目となる。前回はまだ子供たちが小さかったので、ロッテワールドとエバーランドの遊園地巡りであった。昨今の韓流ブームの時代と言われるなかで、日韓の歴史と、日本と激しい競争を繰り広げる製造業の現状、また家族と共にソウルの世界遺産やファッショナブルな新しいソウルを観察する機会にしたいと思った。<br /><br />名古屋からソウルへは全日空のほか、大韓航空、アシアナ航空、済州航空の日6便が就航しており、直前に全日空のチケットを取った。行きは朝10:30発、帰りは18:35と便利な時間に飛んでおり、2時間でソウル・インチョン空港に到着する。札幌や那覇よりもかなり近い。ボックスに入ったサンドイッチの軽食も出て家族にも好評であった。<br /><br />ホテルはエクスペディアで、明洞に近い四つ星のベスト・ウェスタン・プレミア・ククドを予約した。2007年建設の新しいホテルで、日本人の団体が多く利用している。フロントは皆日本語が堪能で、日本人向けのデスクもある。家族4人だと2部屋必要で、欧米では2部屋続きのコネクティングルームが一般的であるが、このホテルにはなかった。空港からはリムジンバスが直結しており、料金は10,000ウォン(1ウォン=0.09円)とリーズナブルである。またこの町はタクシーも初乗り2400ウォンと安く、4人家族であれば地下鉄に乗るよりも安くて早い。<br /><br />昨年だけでも香港、シンガポール、バンコック、深セン、カラチ、ドバイ、デリー、ムンバイ、チェンナイなど成長するアジアの大都市を巡る機会があった。しかしこれらの町と比べてやはりソウルは垢抜けしている。これはもしかしたら日本以上かもしれない。2001年仁川(インチョン)国際空港が開港して東京を一歩リードした、と感ずるのは私だけではないだろう。<br /><br />仁川国際空港は永宗島と龍遊島の間にあった干潟を埋め立て建設された。私は建設中に見学したことがあるが、日本の海上空港、関西国際空港や中部国際空港よりも経済性に優れ、離発着料ははるかに安価で競争力が高い。現在3本の滑走路を持つアジアを代表する巨大空港で、利便性、デザインなど世界有数の評価を持つ国際空港である。旅客ターミナルはイギリスの建築家テリー・ファレルの設計で、外観は空気と水の力学的な流れ、大型船舶の帆をイメージした柔軟なリズム感、そして安全性をイメージする芸術的造形美を取り込んで設計されたという。<br /><br />2008年に現旅客ターミナルの北側に新コンコースが建設され、韓国以外の航空会社が利用している。地下を通る「スターライン」という新交通システムで、旅客ターミナルとの間を約1分で連絡する。鉄道アクセスもソウル中央駅まで約50分、主要ホテルにはリムジンバスが直結しており便利である。<br /><br />ソウル市新庁舎はソウル広場の正面に2012年5月に完成予定、韓国の建築物としては最大規模の約25%の再生可能エネルギーを使用する環境に優しいランドマークとして建設中、完成間近の様子を見学した。<br />1階前面部の室内空間をエコプラザとして冷房・暖房効率を最大化させ、エネルギーの削減はもちろん、世界最大規模の屋内大型グリーンウォールを造成し、空気浄化などの快適性をうたい文句にする。 <br />ソウル広場はアジサイなどの花が満開で、庁舎が完成後間もなくソウル一の市民の憩いの場となることだろう。 <br /><br />ソウルの中心部はドバイほどではないにせよ、高層ビルの建設ラッシュで、アジアの中心都市として存在感を高めている。なお、続編としてソウルの2つの世界遺産、若者の町明洞と仁寺洞を別旅行記で紹介する予定である。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/66/02/650x_10660274.jpg?updated_at=1334336542)
2012/04/04 - 2012/04/06
13289位(同エリア25810件中)
ハンクさん
4月の子供たちの春休みの間に休みを取ってソウルに出かけた。北朝鮮からのミサイル発射の不穏な動きの中での旅行となったが、ソウル市民には動揺する様子は全くなかった。
私にとってはソウルは4回目、家族で出かけるのは2回目となる。前回はまだ子供たちが小さかったので、ロッテワールドとエバーランドの遊園地巡りであった。昨今の韓流ブームの時代と言われるなかで、日韓の歴史と、日本と激しい競争を繰り広げる製造業の現状、また家族と共にソウルの世界遺産やファッショナブルな新しいソウルを観察する機会にしたいと思った。
名古屋からソウルへは全日空のほか、大韓航空、アシアナ航空、済州航空の日6便が就航しており、直前に全日空のチケットを取った。行きは朝10:30発、帰りは18:35と便利な時間に飛んでおり、2時間でソウル・インチョン空港に到着する。札幌や那覇よりもかなり近い。ボックスに入ったサンドイッチの軽食も出て家族にも好評であった。
ホテルはエクスペディアで、明洞に近い四つ星のベスト・ウェスタン・プレミア・ククドを予約した。2007年建設の新しいホテルで、日本人の団体が多く利用している。フロントは皆日本語が堪能で、日本人向けのデスクもある。家族4人だと2部屋必要で、欧米では2部屋続きのコネクティングルームが一般的であるが、このホテルにはなかった。空港からはリムジンバスが直結しており、料金は10,000ウォン(1ウォン=0.09円)とリーズナブルである。またこの町はタクシーも初乗り2400ウォンと安く、4人家族であれば地下鉄に乗るよりも安くて早い。
昨年だけでも香港、シンガポール、バンコック、深セン、カラチ、ドバイ、デリー、ムンバイ、チェンナイなど成長するアジアの大都市を巡る機会があった。しかしこれらの町と比べてやはりソウルは垢抜けしている。これはもしかしたら日本以上かもしれない。2001年仁川(インチョン)国際空港が開港して東京を一歩リードした、と感ずるのは私だけではないだろう。
仁川国際空港は永宗島と龍遊島の間にあった干潟を埋め立て建設された。私は建設中に見学したことがあるが、日本の海上空港、関西国際空港や中部国際空港よりも経済性に優れ、離発着料ははるかに安価で競争力が高い。現在3本の滑走路を持つアジアを代表する巨大空港で、利便性、デザインなど世界有数の評価を持つ国際空港である。旅客ターミナルはイギリスの建築家テリー・ファレルの設計で、外観は空気と水の力学的な流れ、大型船舶の帆をイメージした柔軟なリズム感、そして安全性をイメージする芸術的造形美を取り込んで設計されたという。
2008年に現旅客ターミナルの北側に新コンコースが建設され、韓国以外の航空会社が利用している。地下を通る「スターライン」という新交通システムで、旅客ターミナルとの間を約1分で連絡する。鉄道アクセスもソウル中央駅まで約50分、主要ホテルにはリムジンバスが直結しており便利である。
ソウル市新庁舎はソウル広場の正面に2012年5月に完成予定、韓国の建築物としては最大規模の約25%の再生可能エネルギーを使用する環境に優しいランドマークとして建設中、完成間近の様子を見学した。
1階前面部の室内空間をエコプラザとして冷房・暖房効率を最大化させ、エネルギーの削減はもちろん、世界最大規模の屋内大型グリーンウォールを造成し、空気浄化などの快適性をうたい文句にする。
ソウル広場はアジサイなどの花が満開で、庁舎が完成後間もなくソウル一の市民の憩いの場となることだろう。
ソウルの中心部はドバイほどではないにせよ、高層ビルの建設ラッシュで、アジアの中心都市として存在感を高めている。なお、続編としてソウルの2つの世界遺産、若者の町明洞と仁寺洞を別旅行記で紹介する予定である。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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インチョン空港ターミナルはイギリスの建築家テリー・ファレルの設計で、外観は空気と水の力学的な流れ、大型船舶の帆をイメージした芸術的造形美を持つ斬新なデザイン
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インチョン空港ターミナル内の搭乗フロア
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空港アクセス鉄道の空港駅
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空港アクセス鉄道の内部
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インチョン空港のなだらかな曲線のコンコース
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インチョン空港のラウンジ
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インチョン空港の新ターミナルから旧ターミナルを眺める
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インチョン空港の民族衣装を着たパレード
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インチョン空港の民族衣装を着たパレード
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インチョン空港の民族衣装を着たパレード
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ソウル広場に建設中の新ソウル市庁舎
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ソウル広場に建設中の新ソウル市庁舎
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ソウル広場に建設中の新ソウル市庁舎の側面
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ソウル広場に咲く満開のアジサイ
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ソウル広場に咲く可憐な花
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ソウル広場を取り囲むビル群
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ソウル広場近くの特徴的なビル
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明洞近くの建築とモニュメント
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明洞近くの建築
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明洞近くのロッテホテル、デパート
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明洞近くの建築群
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明洞近くの建築
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明洞近くの建築とモニュメント
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ホテルからのソウル市街の眺め
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ホテルからのソウル市街の眺め
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ホテルからのソウルタワーを見る
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