フィンランドの世界遺産①：ヘルシンキからフェリーで行くスオメンリンナの要塞

2012/03/24 - 2012/03/25

ヘルシンキでの乗り継ぎの間に世界遺産のスオメンリンナを訪れた。私にとって110ヶ所目の世界遺産になる。と言っても世界遺産は年々増加しており、ドレスデンのように橋梁の建設による景観の変化により登録を抹消されたり、日本の平泉が登録されたりしてこの数は正確ではないかもしれないが。

ヘルシンキはこれまで乗り継ぎの度に滞在しているが、世界遺産のスオメンリンナへは時間の制約からなかなか訪れる機会がなかった。しかしヘルシンキ・ヴァンター空港からはフィンエアーバスで中央駅まで約30分、そこからフェリー乗り場までは歩いても20分の距離、フェリーは30分～１時間間隔で運行されており、所要15分で到着する意外と近いところにある。もともと要塞として建設された地味な世界遺産ではあるが、現在は公園として整備されており訪れる価値はある。

この日は時折小雪が舞って、まだ所々には雪が残っている肌寒い日であった。曇り空で鮮明な写真は撮れなかったのは残念である。帰りのフェリーに乗り込むころ、次第に晴れ間が見えるようになった。またこの公園は思いのほか広く、すべてを見て回ることはできなかった。

スオメンリンナの要塞は、フィンランドの首都ヘルシンキ市内の海防上の要衝である６つの島の上に建造された要塞である。1748年東の隣国ロシアの境界の防衛のためスウェーデンにより建造が開始され、完成には約40年を要した。その後1809年にフィンランドがロシア帝国の自治大公国になってからは、東を守るために築かれた城は、皮肉にも西の隣国スウェーデンの境界を防衛するため機能することになる。

フィンランドが独立した翌年の1918年、城塞は愛国主義の高まりからフィンランド語のスオメンリンナと改名される。その後の数年間は、内戦のための捕虜収容所となるが、1973年ようやく開放され市民の憩いの場となり、現在では約900名の住民が居住していると言う。

帰りのフライトに遅れないよう確認しておいたフェリーに乗るため、小走りでフェリーターミナルに向かう。行きと同じくヘルシンキ中央駅から空港バスに乗る。広大な世界遺産を歩き回った１日が過ぎて、名古屋行きのフィンエアーに乗り込んでほっとしたとたん、あっという間に寝込んでしまった。

エリア ヘルシンキ(フィンランド)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 3.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

スオメンリンナ島に渡るフェリー

ヘルシンキ港に停泊する豪華客船

フェリーから眺めるヘルシンキ大聖堂

途中の島に建設された建物

フェリーからスオメンリンナ教会を眺める

スオメンリンナ島のフェリーターミナルに到着

スオメンリンナ島のフェリーターミナルの近くの建物

スオメンリンナ島の城壁のアーチの入り口

スオメンリンナ島の城壁のアーチの入り口

スオメンリンナ島の教会

スオメンリンナ要塞の城壁が続く

スオメンリンナ島のビジターセンター

スオメンリンナ島のビジターセンター内の博物館の入り口

スオメンリンナ島のビジターセンターの展示品の風車の模型

ビジターセンターに展示された帆船の模型

スオメンリンナ島のビジターセンターの展示品

ビジターセンターのスオメンリンナ島の模型

スオメンリンナ島内の島をつなぐ橋

スオメンリンナ要塞の城壁

スオメンリンナ要塞の城壁のアーチの入り口

スオメンリンナ要塞の城壁のアーチの入り口の内部

スオメンリンナ要塞の城壁のアーチの入り口

スオメンリンナ島内のオーガスティン・エーレンスヴァルトの墓

珍しい乾式のドック

珍しい乾式のドック

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