サウジアラビアは広い・・・・ロングドライブ・・・ジェッダからアル・ウラへ（２）

2012/03/26 - 2012/04/01

３月２８日（水）

今日は昨日行くことが出来なかった、ジェッダから少し南東に下がった位置にあるメッカの限界点へ向かい、その後この旅行のハイライトとも言うべきマダイン・サレ遺跡、エレファント・ロックを見るためジェッダからやや北西方面に位置するアル・ウラまでの一日かけたロングドライブとなった。

早朝メッカからおよそ２５ｋｍ離れていると言う限界点へ向かう。約一時間の道のりである。この限界点からはムスラム（イスラム教徒）以外は進むことを許されないのである。

ただ何もない「イスラム教徒以外立ち入り禁止」となっている看板が道路脇にしっかりと掲げられているだけの場所である。

アル・ウラまでは昼食まで３９５ｋｍ、午後から３８９ｋｍ、合計８００ｋｍ近くの超ロングドライブである。途中、これ又イスラムの聖地である「メディナ」にあるホテルで昼食をとる以外は途中の用足し以外はなしである。ひたすらアル・ウラのホテルに向かって走るだけ、しかしどこからともなくムタワ『ムタワ(アラビア語：مطوعين)とはイスラム教において悪徳とされる行為を禁止し、徳のある行いを推奨することを目的とした、イスラム価値観における倫理道徳的な立場から一般人に教育的指導を行なう組織である。欧米では宗教警察であると解釈されている。』
が表れて我々のバスの目を走ったり、後ろ走ったりして監視している。

これが何と最終目的地のアル・ウラのホテルまでついてきた。又、途中でも車を止めて確認されることが何度かあった。勿論他の自家用車も同じである。

そしてようやく午後８時ごろに目的地のアル・ウラのホテルに到着したのである。
明日の観光に備え、夕食の後ぐったりで就寝。

サウジアラビアの特殊事情として観光客を受け入れる態勢は整っていない、観光予定場所も突然のオープン・クローズにより入れない事態も起こりうる。

サウジアラビアのモスクには原則入場できず、一日５回のお祈りの時間が始まると、旧市街の商店や観光地、レストランも含めて一定の時間閉まってしまい機能が停止してしまうのである。

ジェッダに在住の日本人駐在員の話：
●公開処刑
ハラムを破ると、極めて厳しい刑罰が待っています。また、毎週金曜日に行われる礼拝の後には公開処刑(斬首や斬手)が行われ、希望すれば一般の人も見ることができます。
これは「目には目を、歯には歯を」という原則に基づくもので、人を殺せば首を切られ、物を盗めば手を切られる、というもの。この公開処刑では、一日に二度も斬首が行われることもあり「これほど厳しい刑罰をもってしても犯罪は抑止できないものなんだなあ」と、人間の性（さが）の悲しさを思い知らされるのですが、現地の人々は「厳しい戒律のおかげで、サウジアラビアの犯罪発生率はどこの国よりも低い」と言います。
実際、戒律を破らない限りにおいては、我々外国人にとって安全な国、といえるでしょう。

エリア その他の都市(サウジアラビア)

ジェッダで宿泊したホテル、道路に面した左側の看板

限界点を示している看板・・・イスラム教徒以外立ち入り禁止ときさいされている。

限界地点のある場所、ただ道路脇に大きな看板があるだけであるが、勝手に入って行けば必ずムタワにつかまり強制送還される。

限界地点

限界点を引き返す折り返すため、道路の高架に上って反対側で引き返す方向転換地点の高架道路からメッカ方面を望む。

元来た道へ引き返す

途中の様子、どこまでも砂漠のなか舗装道路が走っている

トイレ休憩場所の全景

右奥が男性トイレ

男子トイレの入り口看板

男子トイレ入り口から中の写真左右の個室がトイレ、真ん中で手足を洗っている

左側の建物に女性のトイレがある

簡単なガソリンスタンドにトイレが併設されている・・・・全ての場所のガソリンスタンドにある訳ではない

ガソリンスタンドのすぐそばにある「スーパーマーケット」は小さい。

結構買い物をしていた人もあるが、とても日本の土産にできるものはなかった。

結局、我々と東京の京橋で医者を開業している医師だけはとうとうサウジアラビアでは何も買うことが出来なかった。

あとは最後の宿泊地リヤドかアブダビ空港で買えなければ土産はなしになってしまう。

ハラム地区の表示：

ある駐在員の一言
「ハラム」とはアラビア語で、宗教上許されないことを意味する言葉。このハラムによって、サウジアラビアには酒はもちろんのこと、ナイトクラブ、カジノなどの娯楽施設も一切ありません。食事の際には必ず給仕から「ビアー　オア　サウジシャンペーン？」という決まり文句が聞かれますが、この国のビールとは、アルコール無しの芋ビール（芋の風味がする）で、シャンペンとはリンゴジュースとペリエにいろいろな果物を入れたまったく酔えない代物で、味だけは何となくシャンペンっぽい飲み物を指します。
これらの飲み物も慣れてくると不思議とおいしく感じますが、アルコール依存度の高い駐在員としては満足できません。その反面、入国して３日もすれば、身体はシャッキリ、気分はスッキリ。自分が普段、いかにアルコールにスポイルされているかに気付けます。「サウジアラビア人は、いつもこんな爽やかな状態でいるんだなあ、それに比べて自分は････」と反省させられます（とはいえ、日本に帰ってくれば、そんな反省は跡形もなく消えてしまうのですが）。

このような景色が延々と続く

わずかな住居群が見える

途中で見た遊園地・お母さんと子供たちが切符の購入で並んでいるのが見えたが、バスが高速で走っているので撮影チャンスを逃がした。

道路脇にある遊園地

このように交差点も広々としている

昼食を取ったメデイナにあるル・メリデイエン・ホテル、昼食もおいしいし立派なホテルである。

メリデイエンホテルの入り口

昼食で取ったノンアルコールビール

車中からの景色

車中からの景色

車中からの景色

車中からの景色

車中からの景色

アル・ウラの目的地に近づいてきたが、暗くなっても前を走るムタワの車、前方の真ん中で灯りが付いているのがその車の灯り。

ホテルに近づいたところで車の接触事故でもめていた脇を通る。

ホテルの庭までムタワの車がつけて来た、小さなジープである。

アル・ウラのホテル「アラックホテル」でチェックイン、カリードさんがやってくれている

ホテルのショウウインドー

ホテルのショウウインドー

ホテルの各独立した部屋が並ぶ、全て平屋で繋がっている

我々の宿泊した部屋の入り口。