李舜臣の足跡を訪ねて　其の２(牙山編）

2012/03/27 - 2012/04/03

李舜臣が幼少〜青年時代を過ごした忠清南道牙山。

牙山市には李舜臣の功績を称える上で韓国一の施設である
顕忠祠(ハンジュンサ)と彼のお墓があります。

エリア その他の都市(韓国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: アシアナ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝８：２０、大元旅館出発。

この旅館は地下鉄３号線景福宮駅すぐ近く。

地下鉄景福宮駅

ここから３号線で一本。
ソウル高速バスターミナルから牙山バスターミナルへ向かいます。
９：２５発
料金6,000Ｗ。韓国は本当に交通費が安い。

１０：５０、牙山バスターミナルへ到着

で、まず近くのリオモーテルにねぐらを確保。

市内バスで温陽駅へ。

案内所で観光地図を貰い、バス路線を確認してと。

温陽駅前（牙山市）には李舜臣の町らしく顕彰碑。

バス停近くの手頃な店で腹拵え。

大好きなスンドゥブチゲを注文。6,000Ｗ。

バンチャン沢山。クルビも。

この店のスンドゥブチゲは美味しかった。バンチャンも含め完食。
メーン料理の美味しい店はバンチャンも美味しい。

店のアジュンマも笑顔だし、優しいし。

ふらっと入った店がヒットした時は本当に嬉しい。

お腹も心も満たされてバスにて顕忠祠へ。

途中の道路もイスンシンデロ

迎えてくれたのはまず石碑

「必死即生必生即死」李舜臣の筆跡で。
意味は大体判りますな。悟るのは難しいけど。

顕忠祠と遺物館に至る入り口。

ここも無料。

遺物館は後回しにして顕忠祠へ。

ひ、広ーい！

ようやく顕忠祠入り口。

トコトコと歩いて、歩いて

韓国でよく見る・・・フムサルムン？
日本の神社の鳥居みたいなもの。

さらにテクテク・・・

やがて辿り着いた楼門をくぐり抜け・・・

顕忠祠本殿

建物自体は古いものでなく、掲げられている額はハングル。

顕忠祠はもともと1704年に粛宗によって建立。

粛宗は「トンイ」に登場しますね。
ついでにいえばイサンのひいお爺さん

本殿内部には李舜臣の影幀。

お線香をあげ、記帳。

幼少時代を過ごした古宅。

使われていた井戸。

いまでも美味しい水が滾々と湧き出しています。
勿論、一杯。

家の前には紅梅が真っ盛り。

裏庭には二羽ニワトリが・・・

じゃなくて蕗の薹

典型的な両班住宅。

オンドルの焚口を初めて見た。

台所

正面の広間。なんて言うのか知識がありません。

先祖を祀る・・・

家の横手には子孫のお墓が点々。

別格だったのは李舜臣三男のミョンのお墓。

父に似て英邁剛毅な人だったようですが慶長の役の際、殺害される。
２１年の生涯。

旧本殿。現在の本殿よりだいぶ小振り。

さて、遺物館。

壬申倭乱の際の朝鮮水軍主力船パノクソン（板屋船）

右側が船首になります。

有名な突撃船コプクソン（亀船）

李舜臣

三道水軍統制使任命書。

全羅左水使として文禄の役で倭軍相手に幾多の海戦で勝利。
その功績を認められ慶尚、全羅、忠清三道の水軍の頂点に。

もっともこの目で見たかった「乱中日記」。国宝です。

壬申倭乱の際、ほぼ毎日、何らかの記録が書き残されています。
ただ残念なのは、半分以上が失われています。

乱中日記誌面。勿論自筆です。

こちらは後半部分。

李舜臣将軍佩刀。２ｍ近い大刀です。

大刀に記された銘。

三尺誓天 山河動色
一揮掃蕩 血染山河

うっすらですが読み取れます。

顕忠祠からバスで温陽駅前に戻り、今度はお墓へ。

バス便が不便そうなのでタクシー利用。
墓入り口の顕彰碑

奥様のお墓。

将軍のお墓は少し歩いて・・・

松林に囲まれた広い敷地。

李舜臣のお墓

正式には死後、諡名されて「忠武公墓」

お墓参りも済ませ、再び温陽駅前。

因みにタクシーは往復、待ち時間も含め21,000Ｗ。
言葉はあまり通じずとも気持ちのいい運ちゃん。

近くの市場へ。
疲れていても市場があると立ち寄らずにはいれませぬ。

春とあって貝類が豊富で旨そう。

ホテルに向かう途中で見つけた中華レストラン上海チャンポン。

韓国では初めての中華レストラン。その訳は？

店頭の写真に美味しそうな貝料理の写真があったのです。
さっきの市場で触発されてます。

韓国名は不明ですがムール貝のスープかなと思ったら
下から麺が現れた。

味はなかなか良かった。

マンドゥ。焼いてありちょっと堅いよ。イマイチ。

最初の料理に麺が入っていると判っていたら注文しなかった
チャンポン麺。

美味しかったけど２杯はちょっと。半分残す。

料理３種とビールで19,800Ｗ。

リオモーテル１泊40,000Ｗの部屋。

広々、水廻りも申し分なし。

翌朝８：４４発の麗水駅行ＫＴＸに乗るため７：００に
ホテル出発。
バスで温陽駅へ。

温陽駅から天安駅行普通列車

天安駅について切符売り場でＫＴＸハナジュセヨ。

「お客さんＫＴＸは天安牙山駅ですよ」と窓口のお兄さん。勿論ハングル
最初は何を言われているのか聞き取れなかったけど、間違いに気づき・・

来た路線をバックしてＫＴＸ天安牙山駅。
新しい駅で駅の廻りも高層ビルが聳えつつあり。

最初の普通列車の車窓から見えてたのに・・・その時はボンヤリ。

それでも発車３０分前には切符購入。

駅構内のポンジュク＆ビビンパで朝食。
ナクチチゲジュク。

美味しかったけど熱くて熱くて、食べきれないうちに発車時間だー

次は麗水編で・・・