2012/03/10 - 2012/03/13
290位(同エリア1265件中)
ricさん
昨年末の激務のおかげでたまっていた振替休暇をフルに取得し、ワシントン・ニューヨーク旅行を計画。
前半は1人で3泊のワシントン、後半は関西からやってくる友人とニューヨークで待ち合わせて5泊です。
1日目 成田発デトロイト乗り継ぎでワシントンDC着
2日目 ナショナルギャラリー、ハッシュボーン美術館
3日目 国立航空宇宙博物館別館、ニュージアム★
4日目 アムトラックでニューヨークへ移動
人工的に作られたワシントンDCはとにかく何もかもが巨大で、大国アメリカを思い知らされます。
またドイツのホロコースト博物館はあるのに原爆資料館はなく、ベトナム戦争もアメリカ兵の追悼碑はあるのに枯葉剤や地雷の被害についての博物館はなくて、この大きな国の正義について考えてしまう訪問でした。
★これは3日目の旅行記です。
日付は3月12日。東日本大震災から1年と1日のこの日、ちょうど1年前に書かれた石巻日日新聞の展示を見に行きました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 航空会社
- デルタ航空
-
3日目の朝です。
カメラレンズの故障によりiPhoneでの撮影を余儀なくされ、シャッター音を消すアプリをDLしたら画質がすごく荒かったです。
これからの旅行記、見苦しくてごめんなさい。
ダンキンドーナツの朝ごはんです。 -
この日は、ワシントン市街地から市バスで1時間・さらにシャトルバスで15分という、ダレス国際空港近くの国立航空宇宙博物館別館・ウドバーハジーセンターに行く予定。
地下鉄イエローラインのL'Enfant Plaza駅前から、ダレス国際空港行きのバスが出ています。
出口が複数ある上、週末と平日では乗り場が違うそうなので注意。 -
この日は平日なのでD&7th Sts方面の出口へ。
週末は7th&Marylandの角にある乗り場とのこと。
市バス"5A Dulles"に乗車。
バスは40分に1本程度なのでこれも注意です。 -
空港までは$6。
両替は受け付けず、おつりも出ないので料金をきっちり用意しておかなくてはなりません。
私の後ろに並んでいた親子が$20札しか持っていなかったらしく、バスの乗客全員に両替出来る人いませんかと聞いて回っていました。
日本で両替した新札の$1札をたくさん持っていたため、私が両替。
とても喜んでくれたけど、帰りは私がほかのお客さんに両替してもらうことに。笑。
でもみんなが親切で、全員がお財布をゴソゴソ探してくれて、普段からこのような時はお互い様で助けあっているようでした。
個人主義だと思っていたアメリカを見直した出来事。 -
ダレス国際空港に到着したら、すぐ後ろで待っている小さなシャトルバスに乗り込み、ようやく別館へ到着です。
シャトルバスは50セント。
運転席の横に置いてある紙コップに入れます。 -
国立航空宇宙博物館別館・ウドバーハジーセンターです。
遠かった。
朝出発したのに、接続の待ち時間やバスの遅れもあり、11時頃の到着になってしまいました。 -
さっそく館内へ。
月曜の午前中だからなのか、遠いからなのか、シーズンオフ(3月)だからなのか、かなり空いています。
入り口を入ると、ますは"Aviation Hanger"、「航空展示」です。 -
だだっ広い館内にところ狭しと飛行機が並びます。
天井までめいっぱい展示に使っています。
その数は毎年増えているそうです。またここは、本館の展示も含めての修理施設としても機能しているとのこと。 -
本館もそうですが、アメリカの航空博物館は実際の戦争で使用した戦闘機の展示が充実しています。
軍事国アメリカだからこそのラインナップと言えるかも。
これは「月光」(川崎航空機製作)とのこと。
※当初「晴嵐 愛知M6A1特殊任務攻撃機。大戦末期の戦闘機で、潜水艦に搭載するため折りたたんで、洋上で組み立てられるようにした」と解説していたのは誤りだそうです。
ご指摘いただき誠にありがとうございました。
誤った情報を載せてしまい申し訳ありません。 -
下の薄緑の特攻機。
空技廠「桜花」、敗色濃厚の大戦末期に、民族の存亡を賭けた最後の手段として開発されたそうです。
ここにある、ということが、その結末を生々しく思い知ります。 -
川崎 キ45 改 屠龍。
開戦直前にインドシナに配備された防空戦闘機とのこと。翼がない状態での展示がいたたまれません。 -
川西N1K2Ja 紫電21型 改
日本海軍最後の制式戦闘機とのこと。洗練化が十分に行われないままの実戦投下ではあるが、ヘルキャットやコルセアと対等以上に戦えた唯一の戦闘機だそう。 -
そして私の目的は唯一これなわけで。
-
-
ボーイングB-29 エノラ・ゲイです。
-
私は広島出身です。
この機体が展示してあると初めて知った時から、死ぬまでに絶対見に行かなければならないと思っていました。 -
操縦席のシミュレーターがあります。
-
2階の回廊に周り、操縦席を間近に見ました。
色々な物議がある中で、歴史的背景などを持ち出さず展示されていることから、破壊行為などないように複数の監視カメラで厳重に監視されての展示だそうです。 -
幼いころからの表現しがたい感情は、ここへ来ても、やはり言葉にはなりませんでした。
-
そのほか、朝鮮戦争やベトナム戦争で使用した航空機材も多数展示してあります。
端のほうに、無造作においてあります。
すべて見たいと思っていたけど、エノラ・ゲイと対峙したあと、何だか気力がなくなっていました。 -
遠くにはコンコルドが展示されています。
このような旅客機と、戦闘機がひとところに展示されていることにも、違和感を感じつつ… -
落ち込んだ気持ちをどうにかしようと、宇宙科学の展示場に行ってみました。
-
スペースシャトル・エンタープライズ。
実際に宇宙空間へ打ち上げられたことはないそうですが、NASAのスペースシャトル第一号とのこと。
この前で三脚まで用意し、1人で記念撮影している日本人の紳士がいらしたので、お撮りしましょうかと声をかけたら、「いいえ、大丈夫、ありがとう」とにこやかに撮影を続けられていました。
他のとも全部撮るんだろうな。
ちょっと和みました。 -
衛星か何かのようですが、いかんせん説明が英語なので写真に収めるだけ。
-
情報中継衛星。
-
衛星で撮影に使われるレンズ。(だと思う。)
キヤノン。 -
ひと通り館内を回ったので、おみやげ屋を冷やかしに。
お茶をするようなところはマクドナルドしかありません。
さすがアメリカ。 -
最後にもう一度館内を見回しました。
遠い中見に来て、よかったです。 -
市内に戻ってきました。
バスや地下鉄の接続にやや翻弄され、スミソニアンに着いたのは15時ごろ。
お腹がすきました。 -
お腹がすいてもここへは行かねば〜と思っていたホロコースト博物館。
整理券が必要なほど人気だそうで、まずは並んでみることに。
が、20分ほどして「本日分の整理券配布は終了しました。整理券をお持ちで無い方は入場できません。」と美人のお姉さんが拡声器で叫びだしました。
そもそもアジア人観光客が少ないワシントンで、この博物館の列には特に少ないと感じていました。
私がエノラ・ゲイを見に行くのと同じで、ユダヤ人の方やドイツの方々がまず見るべき博物館なのだろうなぁと妙に納得。
ゴハンを食べに行こう! -
当たりをつけておいたポールへ。
公文書博物館の向かい側にあります。 -
久しぶりの野菜!サラダを注文しました。
それにミニクロワッサン。
for hereでお願いするとお皿で席まで運んでくれました。
チーズが美味しかった〜 けど、さすがに最後はギブアップ。
モッツァレラチーズ、ひと塊くらいを1人で食べてしまったようです。 -
もう16時前。時間がない〜。
急いで最後の目的地、ニュージアムへ向かいます。 -
ニュースの博物館です。
ここはスミソニアン教会の博物館ではないのか、有料で$20ほどします。
親切な受付のお姉さんが(またもやすごい美人だった)、「入館料がもったいないから明日ゆっくり来ては?」と提案してくれました。
閉館時間は17時半だと思ってたら、17時だった!
あと52分…。
明日、帰らなきゃいけないんです。と伝えたら、あらぁ〜残念〜急いで、楽しんで!といった感じのことを言われ、ダッシュ。
ワシントンの博物館で働くお姉さんはみんな本当綺麗。スーツを着てはいるけど学生かも?若い方が多いです。 -
入ってすぐ吹き抜けになっていて、3階からはこのように見渡せます。
報道ヘリに緊迫感が漂います。 -
急いでいたので係員の方に場所を聞きます。
Where is the ハンドライティング ジャパニーズ ニュースペーパー???これで十分でした。
あそこに見えています。 -
2011年3月12日発行の石巻日日新聞。
写植も印刷もできない中で手書きで発行された号外です。
これも今回の旅行の目的のひとつでした。
2012年3月12日、発行から1年後の同じ日、この新聞の前に立ちました。
仕事で、資料として使わせていただいたことがあります。ご厚意で無償のご許諾をいただいたもので、私はいつか実物を見に行かねばならないと思っていました。
これからもこの地震に対してどう気持ちの折り合いをつけていいか分からないけど、この日、ここに来ました。
黙祷。
文章を読んでいると当時の状況が眼前に迫ってくるようでとても苦しくなります。 -
展示パネル。
-
気持ちを落ち着けたら、残った時間は見たかったピューリッツァー賞の展示を見に。
-
受賞写真が一覧で見られます。
かなり見応えあり。
名残り惜しかったので写真集を買って帰りました。 -
これがおもしろかったです。報道の自由を色で表したパネル。
赤ー自由なし
黄色ーやや自由
緑ー自由
日本の報道は自由になっているけれど…。 -
4トラにアップするのにあまり楽しい旅行記でなくてすみません。
とても重い1日でしたが、この日は自分にとって大変意味がありました。 -
ワシントン滞在にとても納得したことだし、昨日買って帰ろうか迷っていた画集を記念に買うことにしました。
まだ開いているハッシュホーン美術館へ。 -
最後に記念塔をもう一度。
-
結局ワシントンで買った書籍は3冊。
ピューリッツァー賞の写真集、ナショナル・ギャラリーのカタログ、アリス・ニールの画集。
こいつらが重くて重くて、後々スーツケースを持ってくれる紳士にもれなく'too heavy'と嘆かれることに。
短くも充実のワシントンでした。
翌日はもうニューヨークへ!
アムトラックに乗ったので、短いですが別記事にします。
つづく〜
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この旅行記へのコメント (2)
-
- takayuki132さん 2014/04/09 16:04:57
- はじめまして
- ricさん
はじめましてtakayuki132と言います。
旅行記拝見させていただきました。
私も今年の9月にワシントンDCに訪れ
国立航空宇宙博物館別館に行きたいと思い
その旅行記を探しておりました。
まずは空港までのバスを乗るんんですね
ユニオン駅から直接行く方法を探していましたが
これといって、わからなかったですが
非常に参考になりました。
ただ旅行記を見ていますと、駅から空港への
アクセスもそれ程良くなさそうですね。
ありがとうございました
もし可能であれば色々質問させて下さい
以上
- ricさん からの返信 2014/04/10 18:02:16
- RE: はじめまして
- takayuki132さん
はじめまして。コメントありがとうございます。
D.C.に行かれるのですね!とても印象に残る旅行だったので
これから訪れると伺ってうらやましい気持ちです。
国立航空宇宙博物館の別館はほかのスミソニアン博物館群に比べて
一つだけ不便な場所にあり、私は「地球の歩き方 ワシントンD.C.」を参考に
一番安い方法で行ったので、かなり時間がかかってしまいました。
別館に直接行ける公共交通機関はダレス国際空港から発車している
シャトルバスしかないので、まずはダレス国際空港を目指すことになると思います。
または、日本から直接ダレス国際空港に到着されるのであれば、
荷物を空港で預けてそのまま行ってしまうのが時間の節約になりそうです。
ANAのサイトによると、予算にこだわらなければ
ダレス国際空港へのアクセス法はさまざまあるようです。
http://www.ana.co.jp/int/airinfo/guide/iad/access.html
細かい記憶は薄くなりつつありますが、私にお答えできることがあれば
お問い合わせいただければと思います。
どうぞよい旅を!
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