【番外編】ヨーロッパでこれまで借りたレンタカー

2003/08/15 - 2011/10/16

この10年、何回かヨーロッパに行くことができ、その都度、レンタカーでフラフラしていました。ということで、この10年に借りた車を振り返ってみたいと思います。

エリア その他の観光地(フランス)

• 同行者: その他
• 交通手段: レンタカー

最初にヨーロッパで借りたレンタカーはプジョー307でした。
2003年夏のことです。

もともとプジョーが大好きで、中学生の時には自転車を買い、会社に入ってからは205、306に乗っていました。

この旅でもソショーのプジョー博物館に行くことを最初から決めていましたので、この車のキーを受け取った時にはすごく喜んだ記憶があります。

この写真はパリ市内でちょろっと路上駐車したときのもの。初めての海外ドライブにパリの混雑ぶり、交通マナーは厳しく、そうそうに田舎方面にむけて出発しました。

二日ぐらいかけて南下していき、この写真はバイヨンヌです。

交通ルール、マナーが良くわからないとはいえ、パリを出てしまえばだいぶ運転は楽です。

もし、海外でドライブしようと思われている方がいらっしゃったら、いきなり都心に出ないでちょっと地方都市や、田舎を運転して慣れてから都心に出るようにするとだいぶ楽になると思います。

バイヨンヌの後、スペインのビルバオと言うところまで足をのばしましたが、さすがにスペインの運転は荒く、早々にフランスに出戻り。


慣れてくるとそれなりなスピードを出してみたくなるもので、それなりのスピードを出すとフロントに虫がついてしまいます。

ほぼほぼフランスを横断し、さらに北上してたどり着いたのがコルマール。

8月の末でしたが、すでに秋の風情でした。

ところで、プジョーの車は「猫足」と言われ、やわらかめでよく粘るサスペンションがその特徴とされていました。私が乗っていた205はその代表格ですし、306もフアフアした乗り味なのですが、この307からはドイツ社的なしゃきっとしたサスペンションになっていることに驚いたものです。

再びパリを目指し、その道中でゴッホ最期の地として有名なオーベルシュルオワーズに寄ったときの一枚。

この写真をとった私の背中あたりに、オーヴェルの教会がありました。

そして最終日の1枚。

ずっとモーテルみたいなところに泊っていたのですが、帰国前日のみどこの宿も取れず、しょうがなくサービスエリアに車を止めて車中泊でした。

結局、14日間で5,000kmくらい。楽しい車でした。

次に旅に出たのは2007年の冬でした。

このときはリヨンからパリに向かうという旅程で、この写真はシャロールでの朝の1枚。

シャロールというのは「フランスの松坂牛」と呼ばれるシャロレイ牛の産地で、そこでステーキを食べるためだけに行ったという。。。

この前の1枚もそうですが思いっきり結露しておりまして、この後暖房をガンガンにして窓の氷が解けるのを待ったものです。

申し遅れましたがオペルのベクトラという車ですね。プジョーの407とか、ルノーのラグナと同じクラスになります。

プジョーやら、ルノーやらは愛してやまないわけですが、あまりオペルに愛着がないために、写真もこの3枚だけ。

悪くはなかったんですけどね、、、足はドイツ社的な固めの足で、それなりに飛ばしてもきちんとしています。ただ、パワーが不足しているのか、重いのか軽快感には乏しかったと思います。

ここはアミアンに向かう途中のモーテルの駐車場。

この旅では12日くらいで、3,000kmほどだったと記憶してます。

さらに番外編な感じで2008年夏のハワイ旅行でのったリンカーンコンチネンタルさんです。

いまどきめずらしいアメリカ〜ンな車で、低速トルクたっぷり、足はゆるゆる、そしてでかい！

ただ、ゆるゆるといっても節度のあるゆるさで高速などで怖さを感じるようなことはありませんでしたし、でかいといってもハワイは駐車場やら道の作りも大きいのでそんなに気にはなりませんでした。

ハワイでオープンカーを借りるのも楽しいですが、実は、日差しが強すぎてあまり空けて走ると次の日あたりから大変なことになってしまうもの。

少し趣向を変えてアメリカンビッグサイズに乗るのもお勧めかと思います。なお、このクラスの料金は意外と安くてオープンカーよりも安いくらいです。

次は2010年秋の旅。

フランクフルトin、ミュンヘンoutで、この写真はフランクフルトで借りたときのもの。

このときから今まで、レンタカー会社はsixtになっています。なにせ料金はメジャー会社よりもだいぶ安く、サービスはそれらとあまり変わらない（はず）なので。

で、2007年は思いっきりユーロ高で車もおとなしい車にしていたのですが、このときは円高になっていましたので、奮発してBMWのオープンカーにしてみました。

残念だったのは、オートマだったこと。。。

それまではいつも安いクラスだったので、言うまでもなくマニュアルだったのですが、今回、それなりに高い（といっても、一週間で７万円とかですが）クラスだったこともあってオートマでした。。。

「ヨーロッパと言ったらマニュアル」という方はお気を付けください。

前から取るとこんな感じです。

素敵じゃないですか？素敵な方たちにぜひ乗ってもらいたいと思う車です。（私は完全に車に負けていますので。。。）

この旅の目的の一つはアウトバーンで心行くまで飛ばすことだったのですが、その願いをかなえるにはまずまずの動力性能です。200kmくらいまでは鼻歌歌ってても大丈夫な感じ。

エンジンは2リッターのモデルで、シャシーがエンジンに勝っていることもあり、終始らくちんドライブです。また、屋根が空いちゃったりするのですが、風邪の巻き込みもうまく抑えられており、屋根を開けたまま200kmくらい出しても致命的な問題にはなりません。


ここはニュルンブルグのツェッペリンフェルトのあたりです。

屋根を開けてとると撮るとこんな感じです。

屋根を開けてしまうとそれはトランクに収納されるため、トランクの容量がだいぶ少なくなってしまいます。

今回の旅は小さな荷物で行って、最後にリモワのトランク（旅行用の）を追加することを予定していたので、小さなトランク（車の）でも問題はありませんでしたが、トランク（旅行用の）を二つ以上のせることはたぶん無理です。

実際、最後にリモワのトランクを買った後はそれを後席に乗せるしかありませんでした。

そしてここはダッハウの収容所の駐車場ですね。

これも同じ場所での1枚。

金属屋根のオープンカーというのも初めて乗りましたが、屋根を開ければもちろんオープンカーなのに、閉めてしまえば普通のクーペと変わらないというところはやはり便利なものです。

この旅は7日間で2,000kmくらい走ったと思います。なんと行ってもアウトバーンの走りやすさは驚くほどで、飛ばし屋の私でなくても150km位、普通に出せるのではないかと思います。

実際、走行車線のスピードがだいたい150kmほどだったと思います。

さて、2010年冬の旅です。

パリin、フランクフルトoutの予定で、当初ずっと車で行こうと思っていたのですが、折からの大寒波でどこまで車で移動できるかわからず。。。

とはいえ、パリに入ってみると雪は積もっていたけど、なんとか車移動もできそうなので、急きょアウディA1を借りてみました。

ここはラ・ヴァレ・ヴィレにむかう高速のサービスエリア。

これも同じ場所ですね。

この車は本当によく走ります。小さなボディで剛性はしっかり。その割にターボが効いたエンジンは低速からトルクを出し、中回転以上もひゅんひゅん回ります。

ちょっとアクセルを踏めばバッと走りだして、キュキュッて曲がれる感じ。これは欲しいと思いましたが。。。

なんとも顔がいかついのですね。

顔がいかつい車と言うのは昔からどうも好きになれないのです。

残念だなぁー。でも、いい車です。日本でもばっちりなサイズですので、見た目が気に入られた方は何も気にせずに買っちゃっていいと思いますよ。


ここはサンジェルマンデプレの裏辺りだと思います。

1日だけだったので、200kmくらいしか乗らなかったと思いますけど、好き、嫌いで行ったら、これまで乗ったレンタカーのなかで一番好きかもしれません。

軽くて、固くて、キビキビしてる。

レンタカーにしては、例外的にいいエンジンだったです。

さて、A1はパリで返却し、ケルンまでタリスで向かいました。そこで借りたのがメルセデスのBクラス。

もともと予約した車のクラスは「代表的な車はシトロエンC5」だったのに、Bクラスだったので「なんでやねん」と思ったのですが、スペースユーティリティがC5並みと言うことのようです。

レンタカーを借りるときに馬力とかそういのは書いていませんが、何人乗れて、どれくらい荷物が積めるかっていうのは必ず書いてあるでしょう？
要はレンタカーのクラスはスペースユーティリティーによって分類されているということなのだと思います。

そして、この写真はドイツ−ベルギー国境沿いのアウトレット。

これも同じアウトレット。

その後調べたら他の方も書いていらっしゃいましたが、ベルギーの道はあまり良くなく、ドイツの道はヨーロッパで最高です。

このアウトレットに行くために一瞬（距離にして50kmほど？）ベルギーに入国したのですが、ベルギーに入国した瞬間に道の除雪が散漫になり、ドイツに戻った通りにばっちり除雪された道になります。

冬季にベルギーで運転するつもりの方は、ちょっと覚悟した方がいいと思いますよ。

特にナビを指定してはいなかったのですが、この車には簡易型のナビがついていました。

どう簡易型なのかというと、目的地を入れると、インパネに「何kmさきで、どう曲がれ」という指示がでます。

意外とこれば正確。

ちなみにここはイーダーオーバーシュタインです。宝石の町として有名で、さらにブルースウィリスが産まれた街でもあります。

ナビに戻ります。ここにナビの画面が出ていますが、これが最大です。普通は大きな地図があって、交差点の近くだけこういう拡大画面が出てくるわけですが、このナビはこれが最大なのです。

という簡易型ナビ。

でもナビなしでがっちり地図見て動こうと思っていたのに、これがついていたことですごく旅が楽になりました。

ケルンからアーヘン、ベルギーを回ってマインツまで来ました。

本当はホテルの駐車場に止めるのが正しいのでしょうが、ホテルの前に駐車スペースっぽい路上があったので、そこに止めちゃいました。

それにしても、雪の季節はみなさんどういう感じで運転しているんでしょう。高速を走っているとどんどん雪が積もってきまして、ワイパーで書き出しても汚れはたまっていき、しょうがないのでウォッシャーで洗うと。

これを繰り返すとウォッシャー液がガリガリなくなっていくんですよね。。。

どうにかウォッシャー液もなくならずに済みそうななかで、最終日に近づいていきます。

所用によりトランクが3個なわけですが、わけなく詰めるのがBクラスの素晴らしいところ。

正味4日間で1,000kmくらいだったと思います。


車としては可もなく不可もなくですが、すべてが平均よりもよくできている感じ。乗り心地も、乗り味も、そしてスペースユーティリティは非常に優れていますね。

最後にフランクフルト駅の近くで路上駐車。


正味4日間で1,000kmくらいだったと思います。


車としては可もなく不可もなくですが、すべてが平均よりもよくできている感じ。乗り心地も、乗り味も、そしてスペースユーティリティは非常に優れていますね。

そして、やっぱりなんか絵になる気がします。

さて、現状最新の旅は2011年秋。

今回は人数が多いのと、円高をいいことに買い物をしまくるつもりだったのでステーションワゴンにしてみました。

Cクラスのワゴンだといいなぁって思っていましたが、結局、3シリーズのワゴンでした。ちょっと残念でしたが、前年、これのオープンに乗ったので、使い勝手が分かっていて便利でした。

前の1枚も含めて、トロワで撮ったものです。

夜だったし、雨だったので思ったようには撮れていないのですが、このナトリウムランプっぽい色って、ヨーロッパっぽいなと自己満足です。

2003年に引き続いてコルマールにも来てみました。

ちなみにこの車はディーゼルだったのですが、本当によく走る車です。ガソリンみたいにズバーンと高回転まで回ったりはしませんが、低速トルクがモリモリな感じで街乗りはもちろん不満はありませんし、高速でも200kmオーバーまで軽くひっぱります。

320カブリオと比べると下も上も力強い感じで、上の爽快感が少ないこと以外は、こっちのエンジンの方が好みでしたー。

街の名前が思い出せない。。。

ストラスブールの手前です。

前期型のワゴンはテールランプがもっちゃりしたデザインだったのですが、後期型はシャープでかっこよくなったように思います。

ワゴンの割にボディ剛性がしっかりしているところもよかったです。

そして、最終日。またマインツです。

さっき、メルセデスを止めていた路上駐車スポットにまた止めていたのですが、どうも観光バス用のところに止めていたようでまさかのレッカー移動です。。。

250ユーロくらい取られ、それだけあればどれだけ豪遊できたのだろうと後悔することしきりです。

とはいえ、道中に買い物はガッツりしまして、さらに3人分だったのでトランクはこんなことになりました。

そしてまたまたフランクフルト空港のsixtの車置き場。
3シリーズのオープンを借りたのと、ベンツのBクラスを返したのと、そしてこの3シリーズツーリングを返したのが同じ場所。

この旅はどれくらいだったのだろう。

1週間で3,000kmくらいだったと思いますが、積載量とか高速性能も含めた総合評価はこの車が一番だったように思います。

あと、燃費がいいです。15km/lくらい走ったと思いますので、ぜひ、BMWのディーゼルを日本にも導入してもらいたいものです。（と、思ってたら、今年あたりから導入するらしいですね）


というわけで、つれづれなるレンタカー話にお付き合いいただきましてありがとうございます！

また、ちょこちょこあげていきますのでお楽しみいただければです。