2011/12/27 - 2012/01/08
37位(同エリア49件中)
ちゃおさん
バンコク北バスターミナル、通称チャトチャックバスターミナルは年末の凄い人出だった。タイの年末年始の人の移動は年を追うごとに激しくなる。外国企業に勤める人も多くなり、それ等外国会社はクリスマスから年末年始にかけて本国のカレンダー通り連続の休みにするから、タイ人の生活習慣も段々と欧風化してきているのだろう。
タイには3つのお正月があると言われている。このグレゴリオ暦のお正月と、2月初旬頃、中国人などが盛大にお祝いする春節、即ち旧暦のお正月と、タイを含めた上座部仏教国の佛暦(タイ暦)による4月のお正月。この3回のお正月で人も物も大いに移動し、経済も活性化する。日本でも盆暮れ5月の連休の高速道の大渋滞は、実は経済活性化の為には良いことなのだ。人々が家に閉じこもって、じっとしていたら、経済はいよいよ縮小する。
人々の熱気に包まれたターミナル。長距離バスが指定場所に入庫すると呼び子のけたたましい叫び声に人々はバスに吸い込まれていく。両手いっぱいに荷物を抱えた親子、ボストンバッグ一つの青年。これから夜のお仕事に出かけるかのように着飾った美人のお姉ちゃん。全く元気そのもののタイの風物がそこにあるようだった。
1時間以上も待って、漸くメーソッド行のバスが入庫した。すべて座席指定だから、慌てて乗り込むこともない。隣席は40歳前後のサラリーマン風の青年で、聞くと、パタヤの先の町から来たと言う。ここでバスを乗り換え、メーソッドの実家に帰省する予定とのこと。仕事を聞いたら、韓国系の会社に勤務しているとのことだった。
いつもは寝られない夜行バスも、バスのクッションが良かったのか、前夜余り寝ていなかったせいか、バスが出ると共に、いつの間にか寝てしまい、途中の休憩も知らなかった。数年前、同じこのコースを昼間来て、タークから先、アジアハイウェイの快適な自動車道を走り、更に山道に差し掛かり、如何にも元日本兵が潜むには適した山塊の密林を通り越してメーソッドの町に入ったが、今回は、眠りから覚めたのはもうメーソッド到着間近の地点だった。
朝4時前、大半の乗客がメーソッドの町中で降り、当方を含め数人が終点のメーソッドバスターミナルまで行く。ここで乗合ジープのソンテウに乗り換え、国境のゲートまで約10分乗って行く。まだ4時で辺りは暗い。200m程先に国境のゲートが薄らと見えるが、ゲートは固く閉ざされている。この国境は夕方の6時から朝の5時まで通行禁止となっている。明るくなるまで待つしかない。
- 旅行の満足度
- 4.0
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