2012/01/04 - 2012/01/04
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SATORUさん
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1月4日 ビリニュス〜ミンスク
早朝宿を出発し、ビリニュス駅へと向かう。ミンスク行きの列車はチケットには一応「Express」と書かれていた。ベラルーシのビザは48時間有効の東京の大使館へ送って取得したトランジットビザ。「ミンスクから先の鉄道のチケットが取れるのかどうか…」「48時間以内に無事にベラルーシを出国することが出来るんやろうか!?」「無事出入国することが出来るんやろうか?」色々な不安が頭をよぎったけど、結局最後は「何とかなる!」って自分に言い聞かせた。
早朝出発の列車だったせいか、ほとんど列車に乗っている人はいなかった。列車に乗ってから早々に切符を回収しに来るのと引き換えに、出入国書類とクシェットの布団のシーツなどを車掌が渡しに来た。「3時間しか乗らんのに、布団なんか使わんやろ」って思わず突っ込みを入れる。
列車は40分くらいしたところで止まり、まずはリトアニアの出国。「どこへ行くのか?」「ビジネス?」と2つ質問して、出国のスタンプを押してくれた。全員の出国審査が終わり、次はベラルーシ側の入国審査。入国審査官は女性2人。パスポートを偽造旅券じゃないかどうかまじまじと眺め、ベラルーシビザもちゃんと発行されたものかどうかまじまじと眺める。パスポートの透かしなんかも見るため、パスポートを確認するため、あらゆる角度からパスポートを確認されたが、何も質問はされることなくスタンプをパスポートと出国書類に押して返却してくれた。その間10分程度。それにしてもえらくまじまじとパスポートを見ていたな〜と思った。
全員の入国審査が終わった所で、列車はミンスクへ向けて出発した。2時間後、ミンスクへ到着。ATMからベラルーシルーブルを引き出そうと思うが、私が持っている銀行カードではお金を引き出すことが出来なかった。とりあえず、「ポーランド・ワルシャワ行きの列車のチケットは抑えておかないと」と思い、切符売場へ向かう。ここでもロシア語に苦しめられる。何を話しているのかわからない。なんか「向こう」って言っているので、同じ建物内の反対側の切符売場へ行ってみる。そこでも「あっち」というので、どこなのか紙に書いてもらった。読めるのは、「4」という数字のみ。建物の外へ出て、少し離れた建物に向かう。建物の側面を見ると「▲■○※#4」って書かれたプレートが張られていた。ここか…と思い建物の中に入っていくと、やっと国際列車のチケットが買えるカウンターを発見。そこで、ドイツ鉄道のホームページからコピーしたミンスク発ワルシャワ行の時刻表を見せて、「3時間後に出発するワルシャワ行の切符が欲しい」って伝えると、「今日は21時40分発の夜行列車しかないよ」って言われた。これから11時間くらいミンスクに居れるので、ゆっくりと観光することが出来るって思うと一安心。その切符をカードで払おうと思ったが、カードは使えないっていうので、駅の中にある銀行でラトビア、リトアニアでため込んだ紙幣を全てベラルーシルーブルに両替しチケットカウンターへもどった。
私のチケットはすでに準備されていて、ミンスク〜ワルシャワまでの寝台料金(588,000ベラルーシルーブル)を支払うと、「ハラショー!」って言ってすぐに切符を渡してくれた。確かモンゴル語とロシア語の寝台車を表す言葉は「クッペ」という言葉だったな〜。っていうことを思い出し、切符を見せて「クッペ?」って聞くと、「ダー」と言う言葉が返ってきた。
切符を買ったので一安心。駅の地下にある荷物を預ける場所に大きな荷物を置き、昼食を食べ観光に出かけることにした。この日もマクドナルドへ向かい軽食を取る。ミンスクのマクドナルドは今まで見たことがないくらい多くの人が並んでいて、なかなか自分の順番が回ってこない。40分くらい待ってようやく自分の順番が回ってきた。この間、決して誰かに順番抜かしをされたわけではなく、ただ多くの人が並んでるから、仕方なく並んで待っていただけ。並ぶだけで疲れた。ミンスク市内を方々行ったけど、私が見たマクドナルドはこの1軒のみ。「もっと増やせばいいのに」って思った。
手早に昼食を済ませて、大祖国博物館、ベラルーシ民族文化博物館等々を見に行く。ミンスクっていう町は観光客を寄せ付けたくないせいか、観光施設がほとんどない。大祖国博物館は2部屋目から人が首を吊った処刑現場の写真があり、なかなか強烈だったけど、そのあとは普通のお偉いさんの功績を称えたただのプロパバンガ博物館だった。
旧ロシア圏というと「警官」。私も警官に姿を見られて、賄賂などを取られないように、びくびくしながら観光をした。結局まだベラルーシの警官は大人しく、見られても賄賂を要求されなかったのでよかった。
その後デパートでお土産に人形などを買って教会へ。午後5時になり夕方のミサが始まった。外に出ても何もすることがなかったので、ぼんやりとミサを眺めていた。ミサが終わり外を見てみると、日本の浦上天主堂から贈られたといわれる鐘があり、「広島」「長崎」「福島」の土が入ったカプセルが、地中に埋められているとの事だった。こんな所にも日本のことを思ってくれている人がいると思うとうれしくなった。
夜のミンスクの写真を撮りながら駅へ戻り、駅の中にあるレストランで食事をとって、荷物を引き取り、あとは駅構内のベンチの上で列車が来るまで待っていた。案内表示板にワルシャワ行きの表示が出て、プラットホームが表示されてから列車に向かった。列車は5両くらいの編成でそのうち後ろ2両くらいがベラルーシ・ポーランド国境の町ブレスト止まりだったと思う。ワルシャワ行きは全て定員4人の個室寝台車だった。入り口で1両ずついる車掌に切符を渡し車内に入った。同室の人は若いベラルーシ人男性と2人だった。列車が動き始めると、車掌がシーツを配り始めた。ベットメークは自分でしなければいけなかったが、邪魔くさいので何も敷かず布団無で寝た。どうせ国境で夜中起こされるんだから…。
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ビリニュス→ミンスク行きの切符。クッペで38Lts。前日にビリニュス駅にて購入した。パスポートの提示等々は無し。
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午前6時5分発の特急にてミンスクへ。ミンスクには午前10時7分に到着。リトアニアとベラルーシの間には時差が1時間あるため、列車の乗車時間は実質3時間ちょっと。その間出入国審査なんかも行われるので、意外に近くびっくり。
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車両はベラルーシ国鉄のものが使用されていて、各車両に車掌さんが乗っていた。車両は4両で、寝台、クッペ、座席の3クラス制。車両を探索していないので、クッペ以外どのような感じになっているのか不明。
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少し読みにくいけど、窓には出発先と到着先、列車の客車番号なんかが記載されていた。
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クッペ内。薄暗さが気になる。向い合せに3段ずつ、通路を挟んで縦方向に3段ずつベットがあった。
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一番上は布団が置いてあった。列車が動き始めると、車掌がシーツを配布しに来た。寝たければ上の布団を下に敷いて、シーツを敷き寝ることが可能のようだけど、3時間の移動(その間出入国審査有り)では、誰も布団にシーツを掛け、寝ている人は無し。当然と言えば当然。
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列車は定時に出発。列車内は半分も人が乗っていない。ミンスクは観光資源に乏しいし、政府自体が観光客の受け入れを渋っているみたいなので仕方がない。当然、観光客らしき人なんていなかった。
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列車に乗ると出国カードを渡された。列車内でその出国カードに必要事項を記載する。40分程度でリトアニアの国境に到着。「どこに行くの?」「観光?ビジネス?」とだけ聞かれた。少し列車が動き、ベラルーシ側の国境に到着した。2人組の女性の出入国審査官がパスポートの透かしなどを見るためか、角度を変えながらまじまじパスポートをチェックする。ロシア語で話しても無駄という事がわかっているらしく、質問は無し。しかし、スタンプを押してもらうのに10分位かかった。強制保険等々の話は無し。税関によるチェックも私の顔を見て素通り。無事入国することができ、一安心!
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ミンスクに定時に到着。
ミンスク駅は近代的で綺麗な建物だった。まずここでしなければいけないことは、ワルシャワ行の切符を購入すること。色々と話を聞くと、駅を外に出て、左側の「4」と記された建物に行けばいいらしい。(紙に書いてくれたものに「4」の表記があったので、そう思った)
メインの建物を出て、すぐ横の建物(建物横に「4」の字を見て納得)が国際線の列車のチケットを扱う建物だった。ドイツ国鉄のホームページからプリントアウトしてきた時刻表を見せて、3時間後のワルシャワ行きの列車を指さすが、「そんな列車はない!今日のワルシャワ行は午後9時40分発のみ」って言われた。内心、3時間の観光なんて何にもできひんって思っていたので、なんか安心した。結局その9時40分発のワルシャワ行きのチケットを購入。 -
ベラルーシ駅前の時計台。
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ミンスクの大通り。軍事パレードが出来そうなくらい広い。
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街を歩く。
警官から賄賂の要求があっては困るので、警官とは目を合わさないように、街を散策した。サングラスなんかもして歩いてみたけど、誰もサングラスをしていないので、余計に目立ちすぐに外す。
思っていた以上にミンスクの町って観光ズレしてなく、意外と安全。夜の一人歩きも問題なかった。東洋人は12時間くらい町を散策してたけど、すれ違う事は一度もなかった。 -
発見!レーニン像。
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プラネタ寿司。ロシア系企業らしいです。まさかこんなところで寿司屋に出会えるとは思ってもいませんでした。
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寿司屋入口。当然ながら入ろうとも思わず。
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デパート。中にも入ってみた。お土産なんかも値札がついていて良心的。ベラルーシの民族衣装を着た人形を2体購入。値引きの交渉を出来る雰囲気でもない。
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遠くにマクドらしき建物を発見!
迷わず向かう。 -
ワルシャワ行きの切符を購入でき、ホッとする。
事前に色々と調べ物をしていると、ミンスクにはマクドナルドがあるらしい。という事で、直行した。
店舗に入ると、今までに見たこともない人の多さ。マクドナルドのお客さんが多いこと、多いこと。最初に注文を取ってもらってから40分後、ようやくお支払。60000ベラルーシルーブル前後だったと思う。
1つしか頼んでないのに、チェリーパイが2つ。仕方ないので2つとも完食。
ジュースやポテトはレギュラーサイズの割には多いような感じがした。 -
今回注文したのは、ご当地バーガー・チキンベーコンサンド。バンズが四角って言うのもびっくりしたけど、バンズの上にはゴマと四角くカットされたベーコンがちりばめられていた。このカットされたベーコンが良い味が出ていて美味しかった。チェリーパイも食べ満腹。
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「これぞ共産主義国!」って思わせる広場に到着。
かつて私が働いていたモンゴルのスフバートル広場、中国・天安門広場、そしてラオス・ビエンチャンにある広場…。どれもこれも無意味に広い。どうして、こんな無駄に広い広場を町の一等地に作るのか…。 -
こうして写真を見てみると、クリスマスツリーがものすごく大きくて立派やった。夜、見に行かなかったので、見に行けばよかったと後悔。
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近くでクリスマスツリーを見てみる。
やっぱり大きい。 -
広場周辺ではお店も出ていたので、色々と見て回った。
その店の一軒に、ヨーロッパ最後の独裁主義者でもあり、ベラルーシの大統領でもあるルカシェンコ大統領の缶バッチなんかもあって、「買おうかな」と思ったけど、結局買わず。
ブッシュ大統領時代、ベラルーシは悪の枢軸国の一国と名指しされていたけど、町の様子からはそんなことは一切感じない穏やかで、良い国だった。 -
何かの劇場!?
ここが大祖国博物館だと思って入ったら、ロシア語で何やら「違う」というニュアンスの言葉を言っていたので、いったん外へ。 -
ベラルーシのプロパガンダミュージアム、大祖国博物館に入った。入場料は8000ベラルーシルーブル。マクドの約7分の1の値段。2部屋目の展示で、首吊ってる写真なんかが展示されていたので、後々思いやられるが、その後は目にキツイ展示物はなかった。
説明書きがロシア語で全く分からず…。しかし、政治色の強いミュージアムであったことは確か。英語で説明書きをするなど外国人への配慮が無い部分もさすがベラルーシ! -
ここでもレーニン先生の展示が…。
大祖国博物館の展示物の写真はこれだけしか撮ってません。 -
ワルシャワ行の列車のチケット。
寝台車を指定。確かモンゴル語で寝台車の事を「クッペ」と言っていたけど、ロシア語でも同じと聞いていたので、窓口で「クッペ?」って聞くと、「ダー」って返ってきた。 -
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サーカス。
多分子供たちがこのサーカスの周りに集まっていたので、開催日やったのかもしれない。 -
さすが共産主義国!看板での宣伝活動も怠りません!
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町の装飾も見事!
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勝利広場までとりあえず歩いてみた。
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塔に到着。
何人かの若者がこの塔の前で記念撮影をしていた。 -
ロータリーから一直線に伸びる道。
ルーマニア・ブカレストの「国民の館」近くもそんな感じやったかも。
あと、社会主義国のラオスにも似たような道があったような…。 -
民族文化博物館。
建物に何の特徴もないので、探すのに苦労した。
博物化には興味がないけど、時間があったので仕方がない。
とりあえず中に入り、見学。
記憶に残ったものがないことを思うと、
あまり大したことのない博物館やったのかもしれない。 -
駅近くへ引き返す。
地下鉄の駅やと思って地下に降りると、何とも大きなショッピングモールがあった。ここで食事なんかをとろうと思ったけど、どの店も満員。ゆっくりできる様子もなかったので、地下3階建てのショッピングモール内を一店一店じっくりと見学した。
お土産物なんかも見たけど、デパートの方が価格が安いように感じた。 -
大きなクリスマスツリーも店内に展示されていた。
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外に出ると暗くなり始めていた。
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今立ってる下は大型ショッピングモールです。
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派手な建物発見。
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教会にて。
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それにしても、飾り気のないビルがたくさん。
そして、とにかく広場が広い! -
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とにかく時間がありすぎたので、教会の中に入り礼拝場で休憩。すると、午後5時夕方のミサが始まった。外に出てもやることが何もなかったので、引き続きミサに参加してみる。1時間半位かけてミサが行われ、終了。ミサが終了したと同時に外に出た。
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外に出るともう太陽が完全に落ちて真っ暗。
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教会の脇には長崎・浦上天主堂から贈られた鐘があって、そこには「広島・長崎・福島の土のカプセルが埋められている」って記載されていた。こんな日本人が知らないベラルーシでも、ベラルーシの人々は日本の事を思ってくれているんだって考えると感動した。
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浦上天主堂か贈られた鐘。
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レーニン先生の像が「これでもか!」と言わんばかりに立ってた。今まで何回かレーニン像を見てきたけど、このレーニン像が一番立派!
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夜の広場。
夜になるとやっぱり町が美しくなる。
夜も一人歩きを続けたが、身に危険を感じたことは一切なし。 -
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この建物が国際列車のチケットを売っている建物です。建物横の「4」が目印。
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駅前の時計台。
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ミンスク駅もライトアップされ、美しい!
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正面から時計台。
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駅構内のレストランで食事を摂る。
高いとわかっていたけど、他にどのレストランに行けばいいのかわからず、駅構内のレストランに入った。英語なんてものは一切通じず…。
とにかく、ビール、サラダ、スープを持ってきてもらった。 -
チーズとツナなどのサラダ。
このサラダが無茶苦茶美味しかった。 -
ボルシチって言うと写真のようなスープが出てきた。多分このスープはボルシチではないと思うけど、酸味が効いていて美味しく食べた。
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ブラウンパン。
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ビール。少しビールが白っぽく濁っていたのが印象的。結構コクがあって美味しかった。しかし、店にビールが無かったせいか、料理を食べ終わった後にビールを出してきたのはいただけない。
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他の方々も投稿されてますが、駅に日本の新幹線が描かれていました。
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午後9時40分、ミンスク発ワルシャワ行。
列車はベラルーシ国鉄の車両を使用。 -
各車両にいる車掌さんに切符を見せて、車両内に入ります。
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通路はやっぱり暗い。
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1部屋4人部屋のコンパートメント。この日はベラルーシ人のお兄ちゃんと2人で使用しました。
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食堂車は無し。代わりにコーヒーやビールなどを販売していた。
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ピロシキ2個とモンゴルでよく食べていたロシア製ウエハースを購入。ウエハースは懐かしい味。これらを食べて眠りにつくが、すぐに国境に着き起こされることに…。
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