2011/12/23 - 2012/01/03
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korotamaさん
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1693年に起きた大地震により、シチリア島南東部 Val di Noto ノート渓谷に点在する多くの村々が全壊の目に遭いました。その後、建築家のバッカリーニなどによってバロック様式の華やかな建築物で再建され、今も統一的で美しい景観を見せています。
Catania カターニア、
Caltagirone カルタジローネ、
Ragusa ラグーサ、
Modica モディカ、
Noto ノート、
Militello in Val di Catania ミリテッロ・イン・ヴァル・ディ・カターニア、
Scicli シクリ、
Palazzolo Acreide パラッツォーロ・アクレイデ
の8つの町が、2002年「ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々」として世界遺産に登録されました。
今回の旅では5つの町を訪れました。
ノート渓谷世界遺産シリーズ最後の町はカターニアです。
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【行程】
12/23(金) Narita - Munchen
12/24(土) Munchen - Piazza Armerina
12/25(日) Gela, Caltagirone(Piazza Armerina)
12/26(月) Enna(Piazza Armerina)
12/27(火) Piazza Armerina - Modica
12/28(水) Ragusa(Modica)
12/29(木) Modica - Noto - Siracusa
12/30(金) Siracusa
12/31(土) Siracusa - Tarmina - Catania
01/01(日) Catania
01/02(月) Catania -
01/03(火) Narita
(101円/EURO)
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
Catania カターニアの町に入ると、いきなり大きな溶岩が落ちて?いました。
-
カターニアはカターニア県の県都で、パレルモに次いでシチリアで2番目に大きい町です。
国際空港もあり、korotamaのシチリアへの離発着はこの町なのでした。
町はギリシャ時代からありますが、1669年のエトナ山噴火による溶岩流と1693年の大地震のために町は崩壊し、18世紀に入ってからバロック様式で再建されました。
旧市街を歩きます。
町を南北に走る Via Etnea エトネア通りは大きなバロック様式の建物に囲まれています。
そして、先には雪化粧したエトナ山がそびえています。 -
旧市街の北、Piazza Stesicoro ステシコロ広場に建つ、
Monumento a Vincenzo Bellini
alla Norma の、
カターニアを代表する作曲家ヴィンツェンツィオ・ベッリーニの像 -
その前には、
2世紀に造られた、Anfiteatro Romano ローマ時代の円形闘技場跡。 -
大都会の真ん中に? このような遺跡があるなんて、少々驚きました。
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エトナ山の溶岩で造られています。
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卵型の闘技場だったのですね。
現在の町の地図も描かれていますが、下の中ほどに"Piazza Stesicoro"の文字が見えます。そのすぐ上の長方形の部分が、現在見ることができる闘技場跡です。 -
ここは戦う人たちが通るところだったのかなぁ。
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通路は現在の地下の奥のほうへと続いています。
遺跡のすぐ脇には近世以降の建物が建っていますが、どうなっているのでしょう。 -
ローマ時代から現代を眺む。
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この日は元日でしたが、エトネア通りにはたくさんの人がいました。
時刻は12時を少しまわった頃。
シエスタタイムにたくさんの人を見たのは、これが初めてだっただろうか…。 -
裏通りで、魚を焼いていました!
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旧市街の西、半円状の Piazza Dante ダンテ広場でユニークな建物発見。
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trenino トレニーノがやってきました!
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Piazza Dante ダンテ広場に建つ
Chiesa di San Nicolo l'Arena サン・ニコロ・ラレーナ教会。
教会?
教会です。
17世紀に建て始めたはいいものの、規模が大きすぎて技術的困難ということで、ファザードが未完に終わったのだそうです。
今の時代だったら完成まで漕ぎつけるのかな? でも、これはこれでいいや! って感じなのかな。
中途でプチっと切れている円柱が印象的です。
その向こうのファサードも、うん、かなり、かなり半端な感じです。 -
クーポラは、きれいなのができているんですね。
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サン・ニコロ・ラレーナ教会のお隣に、
Terme Romane di Piazza Dante
ローマ時代の温泉跡がありました。 -
カターニアにはバロック様式の教会がたくさんあります。
緩やかにくぼんだデザインのファサードは、Noto ノートの町でもよく見かけました。 -
黒と白のモノトーンなバロック建築がカターニアの特徴。
Chiesa di San Chiara -
この穴はなんだろう?
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気を付けなければ素通りしてしまいそうな入口は、
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Teatro Romano & Teatro Antico Odeon
ローマ劇場&小劇場オデオン
円形闘技場と同じ頃に造られたものです。
あまりの天気の良さに、とんでしまいました(^_^;) -
大きいほうが2世紀に建てられたローマ劇場。
小さいほうは3世紀に建てられた小劇場オデオン。
今ではほかのビルに囲まれているので、通りからはまったくその存在に気付けません。 -
驚くことに、少し前までこの遺跡の上には住宅が建てられていました。
デザイン的には美しい気もするけれどー。 -
今でもその名残はあります。
大小両方の劇場に食い込むような感じで住宅が建っています。 -
あ。
ぼくも住人^_^; -
舞台の殆どに一般住宅が覆いかぶさるオデオン。
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三方を住宅に囲まれているローマ劇場。
-
エトナ山の湧水でしょうか。
住宅ビルの下から、きれいな水がゆるゆると流れ出ています。 -
住人、もうひとり。
窓からは電話で話をする声や、ティータイムを楽しんでいる香りやら。
生活感あふれるローマ劇場。
ここは、円形闘技場の管理人のオニイサンお薦めの場所でした。
その言葉に違わず、非常に印象に残る劇場でした。 -
通りを歩いていたら目に飛び込んできた!
Chiesa di San Francesco d'Assisi all'Immacolata
アシジの聖フランシスコ教会 -
その向かいに、
Casa Natale di Vincenzo Bellini
作曲家ヴィンツェンツィオ・ベッリーニ(1801-1835)の生家。
博物館になっているようですが、修復中。 -
Chiesa di San Francesco d'Assisi all'Immacolata
アシジの聖フランシスコ教会前の
Piazza di San Francesco サン・フランシスコ広場から北に伸びる
Via dei Crociferi クロチフェリ通りには、
200m程の距離に18世紀に建てられたバロック様式の教会と修道院が集中して建ち並んでいます。 -
Chiesa di San Benedetto
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Chiesa di San Francesco Borgia
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Chiesa di San Giuliano
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Chiesa di San Camillo
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ヨーロッパの町には猫が似合うけど、ボクだって!
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南北にのびる Vai Etnea エトネア通りの中ほどにある、
Villa Bellini ベッリーニ公園
市民の憩いの場。 -
ベッリーニ公園の高台からは Etna エトナ山がよく見えます!
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カターニアは大きな大きなバロックの町。
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この町にもkorotamaの目を楽しませる彫刻たちがいらっしゃいます!
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エトネア通りの南の視点、Piazza Duomo ドォーモ広場にやってきました。
広場の東には
Duomo di Catania ドゥオモ、
その左奥には
Chiesa della Badia di Sant'Agata 聖アガタ大修道院教会
が堂々たる佇まいを見せています。 -
Duomo di Catania ドゥオモの正式名称は Cattedrale di Sant'Agata 聖アガタ大聖堂。
カターニアの守護聖女聖アガタに捧げられています。
この場所、ローマ時代は浴場だったそうです。
大震災の後に現在の形に建て替えられ、クーポラは18世紀後半、鐘楼は19世紀中頃に完成しました。 -
ドゥオモ広場の南西に、Fontana di Amenano アメナノの噴水。
19世紀に造られたもので、足元には Fiume Amenano アメナノ川が流れています。 -
元日でもレストランは幾つか開いておりまして、
ドゥオモ広場近くの
Ristorante Royal Ceres
Via San Giuseppe al Duomo 17-21
Catania (CT)
Italy
訪れた時には入口に新鮮な魚たちが並べられていて、思わず吸い込まれました。
Ristorante ではありますが、Pizzeria でもあり、Pubでもあり、気軽に入れるお店です。 -
アンティパストはパスして、
プリミは、
Pennette al pistacchio(ピスタチオのペンネ)
Spaghetti al nero di seppia(イカスミのスパゲッティ)
セコンディは一皿で、
Frittura di paranza(魚介のフリット)
入店したのが夕方の4時頃でしたが、店内、とても賑わっていました。大家族のパーティーがあったりしてワイノワイノ。
カメリエーレ達も気さくで、楽しいレストランでした。 -
お腹も満たされてドゥオモ広場に戻ると、市内観光バスのドライバーに声をかけられました。
不景気なんですね・・・。
だけど、なんと、ふたりで 5euro の大ディスカウント!
お陰さまで、korotama、初めてヨーロッパバス観光ができました。
カターニアの町は大きいので、今回の短時間滞在ではこのバス観光、全体の様子を見るにはもってこいでした。 -
ドゥオモ広場の中央に建つ、
Fontana di Elefante 象の噴水(水は出ていませんでしたが)。
黒い象はローマ時代のもので溶岩製、
オベリスクはエジプトから持ってきたものだそうです。
なんで象なのかな〜、と思ったら、こちらはカターニアのシンボルなんだそうです。 -
ちょっとだけ足を伸ばしまして、
Castello Ursino ウルシーノ城。
Duomoから南西に10分弱のところに位置します。
シチリア王 Federico II フェデリーコ2世により13世紀中頃に建てられたもので、当初は港に張り出していたのが、1669年のエトナ噴火による溶岩流により現在のようになったとのこと。 -
暗いしひと気も少ないし、かすかに不安感もあったけれど、この手の城塞好きとしては、見られてよかったな。
中は市立博物館になっています。
開館していましたが、敢えて観たいという程でもなかったので、パス。 -
そう言えば、カターニアでは教会の中にほとんど入っていない。
というよりも、ほとんど扉が閉まっていました。
Collegiata Santa Maria dell'Elemosina -
Collegiata Santa Maria dell'Elemosina
天井にはフレスコ画。
絢爛豪華な聖堂です。 -
Collegiata Santa Maria dell'Elemosina
クーポラは、なんだか部屋の窓のようです。 -
Collegiata Santa Maria dell'Elemosina
ピレゼーピオ -
そして、ドゥオモ
Duomo di Catania(Cattedrale di Sant'Agata)
聖アガタ大聖堂
このドゥオモで印象的だったのは、正面中央の扉が目一杯開放されていて、少し離れた外からも聖堂内の様子が伺えるところです。
何か物足りなさを感じる見慣れぬその光景に、初めは不自然さを感じましたが、徐々に「開かれた教会」的な感じがして、少しだけ嬉しくなりました。 -
Duomo di Catania(Cattedrale di Sant'Agata)
ドゥオモ(聖アガタ大聖堂)
バロック様式なるも、重厚感も漂ってきます。 -
Duomo di Catania(Cattedrale di Sant'Agata)
ドゥオモ(聖アガタ大聖堂)
祭壇 -
Duomo di Catania(Cattedrale di Sant'Agata)
ドゥオモ(聖アガタ大聖堂)
プレゼーピオ -
Duomo di Catania(Cattedrale di Sant'Agata)
ドゥオモ(聖アガタ大聖堂)
聖堂からも外の様子がうかがえます。 -
Duomo di Catania(Cattedrale di Sant'Agata)
ドゥオモ(聖アガタ大聖堂)
オペラ作曲家ヴィンチェンツォ・ベッリーニの墓があります。 -
Duomo di Catania(Cattedrale di Sant'Agata)
ドゥオモ(聖アガタ大聖堂) -
ドゥオモ広場の夕暮れ
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Università degli Studi di Catania
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ところで、カターニアには2泊しました。
そのお宿がこちら。
チェントロから3kmほど北東に位置する、イオニア海に面した
Aga Hotel
Viale Ruggero Lauria
Ognina
Catania, CT 95127
Italy -
徒歩での移動は無理だけど、海に面していて、落ち着きます。
海に面したバルコニー付きのお部屋でした。 -
スタンダードダブル、朝食・駐車場付き 2名1室2泊で14,684円。
あまり広くはないけれど、クローゼットも十分な容量だし、シンプルで居心地良しです。
昼間はシャッターを閉めなければいられないほど、地中海の陽射しがとっても強かった! -
バスルーム、快適。
シャワーブースにはすべてが閉まるガラスの扉が付いているので、安心して浴びられます。 -
朝食は地下1階のレストランで。
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イタリアチックな甘いメニューだけでなく、ハム、チーズ、ベーコン、スクランブルエッグ、茹で卵もあります!
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温かいお飲み物はカメリエーレにお願いして、出来立てをいただきます。
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海の反対側からは、エトナ山!
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ホテルの近くにジェラテリアがありまして、リコッタのジェラートをいただきました。
けど、頼んだ後に、 Cannolo カンノロがお薦めよ、なんて言われちゃって、食べ損ねてしまいました。
カンノーロ:リコッタチーズ、チョコレート、砂糖漬けの果物などが入ったシチリアの名物だそうです。 -
2011年には、Aga Hotelのお部屋から別れを告げました。
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町の至る所から、ドカンドカン、ヒュルヒュル、花火が上がります。
周囲はほとんど夜通しお祭り騒ぎでした。 -
そして、2012年、Buon Anno!
だったけど、起きたときは既に日の出あと。
ということで、翌2日の日の出を眺めました。
ま、出始めはお隣のマンションで見えなかったのですけどね(^_^;)
いい一年になりますように!
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