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2011/07/12火 エレヴァン(アルメニアの首都)市内観光<br />(エレヴァン到着7時20分)<br />・スルプ・グリゴル・ルサヴォリチ大聖堂(エレヴァンで最も新しく最も大きい教会)見学<br />〜地下鉄で共和国広場へ〜<br />・国立歴史博物館見学<br />・カトギケ聖母教会(エレヴァンで最も古く最も小さい教会)見学<br />〜アボヴィヤン通り〜<br />・オペラ座のある自由(アザトゥテャン)広場<br />・カスカードからエレヴァン市を見下ろす<br />〜メスロプ・マシュトプ通り〜<br />・ブルー・モスク(夕方遅くて入れず)<br />【エレヴァン泊:ホテル・アララト(Ararat)】<br /><br />初めてのアルメニアの初めての首都エレヴァンの1日目は、慌ただしく始まりました。<br /><br />グルジアの首都トビリシから寝台車の一等車両の2人部屋を一人で占領できたのはいいのですが、どうせ終点だし、到着1時間前には車掌さんが起こしにきてくれるはずだ、と思い込んですっかり油断し、目覚まし時計のセットに失敗しました。<br />なんとなく騒がしくて目を覚ましたら、もう列車はとっくにエレヴァン駅のホームに入り、作業員が私の部屋を清掃しに来ていました。<br />車掌のおばちゃんに、「なにやってるの、アンタ! 早く、早く!」と、たぶんロシア語でそんなようなことを怒鳴られ、大慌てで着替えて、荷物をまとめました(苦笑)。<br /><br />でも、この程度のことは、自分のドジを笑い飛ばせる小さなエピソードです。<br />エレヴァン1日目は総じて、調子よく行ったと言えるでしょう。<br /><br />というのも、アルメニア旅行部分の手配をしてくれた現地代理店の方が、アルメニアが初めてだという私のために、ホテルのロビーで落ち合い、ホテルから徒歩10分くらいの地下鉄近くのスーパーまで案内してくれたからです。<br />方向音痴の私は、新しい街で、土地勘を得るまで、いや、ホテルから10分程度の地下鉄駅までたどりつく程度でも手間取るのが常なので、それがなければ、その徒歩10分の目的地ですら、30分以上はかかったにちがいありません。<br />雑談の中で、地下鉄の利用方法やだいたいの物価など、旅行者にとってとてもありがたい情報も教えてもらえました。<br />また、スーパーでは、朝食用のパンと牛乳を買ったり、両替所で換金もできました。<br /><br />そのスーパーで買っためちゃくちゃ美味しかったパック牛乳の写真もあるエレヴァン初日の朝食の写真とホテルレポートは、こちらのハイライト旅行記にまとめました。<br /><br />「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその3:ホテルと朝食編<アルメニア編>」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10586294/<br /><br />これはあくまで、代理店の方が自主的にサービスしてくれたものでした。<br />ご本人の買い物のついででしたけど、それでもとても助かりました。<br />その方は、個人で旅行代理店を経営し、アレンジもガイドも含めてすべてトータルでアルメニアの旅をアレンジしているので、そういう融通もきかせてくれたのでしょう。<br />代理店の方とはスーパーで別れました。<br />あさってからの地方めぐりのときに、お世話になります。<br /><br />ホテルのチェックインは通常2時からなので、荷物を預けたまま市内観光に出かけようと思いましたが、ロビーでゆっくり朝食をとっていたら、10時15分頃には部屋に案内してもらえました。<br />おかげでクーラーのきいた部屋でちょっとくつろいでしまいましたが、12時35分から町歩きを開始しました。<br /><br />2日前に大雨が降ったため、この日は全体的に少し気温が下がっていたようです。<br />でも、覚悟していたとおり、エレヴァンは、夏にはとても暑くなる都市でした。<br />もっとも湿度が低いため、東京の蒸し暑い灼熱地獄よりはずっとましでした。<br /><br />この日は、カラッと晴れて、きれいな青空が広がっていて、撮影意欲が刺激される天気でした。<br />ただし、これも予想していたことですが、エレヴァンは、コーカサス3カ国の首都の中で、最も写欲がそそられなかった街でした(苦笑)。<br />エレヴァンはソ連時代に急速に整備された新しい街ですので、町歩きの面白味はもともと少ないのです。<br />これが海外旅行初日なら、いかにも旧ソ連らしい街並みであっても、日常見られる日本の街並みとの違いにテンションが上がったでしょうが、いまや日本を出て10日目、もう旅慣れてきたことだし、旧ソ連らしいそそられない街並みは見飽きました。<br /><br />それでも首都らしく、素人の私でも建築的に興味深いと思える建物はあちこちにありました。アルメニア産のバラ色の凝灰岩の建物が、やさしいピンク色で街並みを彩っていました。<br />でも天気が良いおかげで、かろうじて写真を撮る気になったくらいで、町歩き自体はあまりテンションが上がりませんでした。<br /><br />とはいえ、本日のエレヴァン市内観光でもっとも楽しみにしていたのは、撮影不可の国立歴史博物館です。<br />エレヴァンのみどころは、町歩きなどの屋外よりも、充実した博物館なので、この日の写真がおのずと少なくなりました。<br />というわけで、エレヴァン初日の旅行記は前後編の2つに分けました。<br /><br />エレヴァンが最終滞在地なので、そろそろみやげ物を買うために財布のひもも緩みはじめて、ちょこちょこと買い物も楽しんだのですが、その写真はこちらのハイライト旅行記にまとめました。<br /><br />「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその14:ゲットしたものゲットしたところ」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10591863/<br /><br />前編の旅行記では、ホテル最寄りの地下鉄駅ソラヴァル・アンドラニク駅の近くにあった、エレヴァンで最も新しく最も巨大なスルプ・グリゴル・ルサヴォリチ大聖堂の写真と、博物館や公官庁や一流ホテルが並ぶエレヴァンの中心の共和国広場の写真が中心です。<br /><br />17時前に目当ての国立歴史博物館の見学を終えた後は、Lonely PlanetのWalking Tourを参考にしながら、エレヴァン市街を見渡せる階段状な巨大なモニュメントであるカスカードまで歩きました。<br />その写真は後編の旅行記にまとめました。<br /><br />町歩きは、夕方涼しくなって歩きやすくなった後半の方が、テンションが上がった気がします。<br />いろいろ迷いながらもエレヴァンでの地下鉄もちゃんと利用できて適度にエレヴァンに慣れはじめ、楽しく買い物もできたせいもあるかもしません(苦笑)。<br /><br />「聖山アララト(5,165m)を望むアルメニア共和国の首都で、人口127万人。その名は近郊のエレブニ遺跡に由来するようだが、町の起源は19世紀に帝政ロシアが設けたアルメニア州の州都エリヴァン。当時のアルメニア人の政治・文化の中心は歴史的アルメニア(現トルコ南東部)やティフリス(現トビリシ)にあり、この辺りはアゼルバイジャン人などムスリムの方が多かった。しかしロシア政府は、ムスリム国家のオスマン帝国やイランとの国境地帯に敵性臣民が住むのを好まず、各地のアルメニア人の移住を奨励。その名を冠した州まで作ったのだ。<br /> 第一次大戦前後に、トルコでの大虐殺や戦争を逃れた難民が大量に流れ込み、さらにアルメニア系の割合が高くなった。そうした移民や難民を抱えて、近代的な都市計画のもとにソヴィエト・アルメニアの都として発展したのが、今のイェレヴァンだ。旧市街のない新しい街並みや、またマラシュやキリキアなど、地区名に歴史的アルメニア(現トルコ南東部)の地名が用いられているのにも、納得がいくだろう。」<br />(「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)より)<br /><br />※2011年コーカサス3カ国旅行の旅程一覧はこちら。<br />簡易版「2011年コーカサス3カ国旅行プロローグ(旅程一覧)地図付」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10584724<br />詳細版「2011年コーカサス3カ国旅行の詳細旅程(写真付き)」<br />http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-1ab0.html<br />

2011年コーカサス3カ国旅行第10日目(1)エレヴァン:バラ色の凝灰岩の建物が美しく歴史の新しい街散策と街一番の大きさと新しさを誇るスルプ・グリゴル・ルサヴォリチ大聖堂

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2011/07/12 - 2011/07/12

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まみ

まみさん

2011/07/12火 エレヴァン(アルメニアの首都)市内観光
(エレヴァン到着7時20分)
・スルプ・グリゴル・ルサヴォリチ大聖堂(エレヴァンで最も新しく最も大きい教会)見学
〜地下鉄で共和国広場へ〜
・国立歴史博物館見学
・カトギケ聖母教会(エレヴァンで最も古く最も小さい教会)見学
〜アボヴィヤン通り〜
・オペラ座のある自由(アザトゥテャン)広場
・カスカードからエレヴァン市を見下ろす
〜メスロプ・マシュトプ通り〜
・ブルー・モスク(夕方遅くて入れず)
【エレヴァン泊:ホテル・アララト(Ararat)】

初めてのアルメニアの初めての首都エレヴァンの1日目は、慌ただしく始まりました。

グルジアの首都トビリシから寝台車の一等車両の2人部屋を一人で占領できたのはいいのですが、どうせ終点だし、到着1時間前には車掌さんが起こしにきてくれるはずだ、と思い込んですっかり油断し、目覚まし時計のセットに失敗しました。
なんとなく騒がしくて目を覚ましたら、もう列車はとっくにエレヴァン駅のホームに入り、作業員が私の部屋を清掃しに来ていました。
車掌のおばちゃんに、「なにやってるの、アンタ! 早く、早く!」と、たぶんロシア語でそんなようなことを怒鳴られ、大慌てで着替えて、荷物をまとめました(苦笑)。

でも、この程度のことは、自分のドジを笑い飛ばせる小さなエピソードです。
エレヴァン1日目は総じて、調子よく行ったと言えるでしょう。

というのも、アルメニア旅行部分の手配をしてくれた現地代理店の方が、アルメニアが初めてだという私のために、ホテルのロビーで落ち合い、ホテルから徒歩10分くらいの地下鉄近くのスーパーまで案内してくれたからです。
方向音痴の私は、新しい街で、土地勘を得るまで、いや、ホテルから10分程度の地下鉄駅までたどりつく程度でも手間取るのが常なので、それがなければ、その徒歩10分の目的地ですら、30分以上はかかったにちがいありません。
雑談の中で、地下鉄の利用方法やだいたいの物価など、旅行者にとってとてもありがたい情報も教えてもらえました。
また、スーパーでは、朝食用のパンと牛乳を買ったり、両替所で換金もできました。

そのスーパーで買っためちゃくちゃ美味しかったパック牛乳の写真もあるエレヴァン初日の朝食の写真とホテルレポートは、こちらのハイライト旅行記にまとめました。

「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその3:ホテルと朝食編<アルメニア編>」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10586294/

これはあくまで、代理店の方が自主的にサービスしてくれたものでした。
ご本人の買い物のついででしたけど、それでもとても助かりました。
その方は、個人で旅行代理店を経営し、アレンジもガイドも含めてすべてトータルでアルメニアの旅をアレンジしているので、そういう融通もきかせてくれたのでしょう。
代理店の方とはスーパーで別れました。
あさってからの地方めぐりのときに、お世話になります。

ホテルのチェックインは通常2時からなので、荷物を預けたまま市内観光に出かけようと思いましたが、ロビーでゆっくり朝食をとっていたら、10時15分頃には部屋に案内してもらえました。
おかげでクーラーのきいた部屋でちょっとくつろいでしまいましたが、12時35分から町歩きを開始しました。

2日前に大雨が降ったため、この日は全体的に少し気温が下がっていたようです。
でも、覚悟していたとおり、エレヴァンは、夏にはとても暑くなる都市でした。
もっとも湿度が低いため、東京の蒸し暑い灼熱地獄よりはずっとましでした。

この日は、カラッと晴れて、きれいな青空が広がっていて、撮影意欲が刺激される天気でした。
ただし、これも予想していたことですが、エレヴァンは、コーカサス3カ国の首都の中で、最も写欲がそそられなかった街でした(苦笑)。
エレヴァンはソ連時代に急速に整備された新しい街ですので、町歩きの面白味はもともと少ないのです。
これが海外旅行初日なら、いかにも旧ソ連らしい街並みであっても、日常見られる日本の街並みとの違いにテンションが上がったでしょうが、いまや日本を出て10日目、もう旅慣れてきたことだし、旧ソ連らしいそそられない街並みは見飽きました。

それでも首都らしく、素人の私でも建築的に興味深いと思える建物はあちこちにありました。アルメニア産のバラ色の凝灰岩の建物が、やさしいピンク色で街並みを彩っていました。
でも天気が良いおかげで、かろうじて写真を撮る気になったくらいで、町歩き自体はあまりテンションが上がりませんでした。

とはいえ、本日のエレヴァン市内観光でもっとも楽しみにしていたのは、撮影不可の国立歴史博物館です。
エレヴァンのみどころは、町歩きなどの屋外よりも、充実した博物館なので、この日の写真がおのずと少なくなりました。
というわけで、エレヴァン初日の旅行記は前後編の2つに分けました。

エレヴァンが最終滞在地なので、そろそろみやげ物を買うために財布のひもも緩みはじめて、ちょこちょこと買い物も楽しんだのですが、その写真はこちらのハイライト旅行記にまとめました。

「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその14:ゲットしたものゲットしたところ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10591863/

前編の旅行記では、ホテル最寄りの地下鉄駅ソラヴァル・アンドラニク駅の近くにあった、エレヴァンで最も新しく最も巨大なスルプ・グリゴル・ルサヴォリチ大聖堂の写真と、博物館や公官庁や一流ホテルが並ぶエレヴァンの中心の共和国広場の写真が中心です。

17時前に目当ての国立歴史博物館の見学を終えた後は、Lonely PlanetのWalking Tourを参考にしながら、エレヴァン市街を見渡せる階段状な巨大なモニュメントであるカスカードまで歩きました。
その写真は後編の旅行記にまとめました。

町歩きは、夕方涼しくなって歩きやすくなった後半の方が、テンションが上がった気がします。
いろいろ迷いながらもエレヴァンでの地下鉄もちゃんと利用できて適度にエレヴァンに慣れはじめ、楽しく買い物もできたせいもあるかもしません(苦笑)。

「聖山アララト(5,165m)を望むアルメニア共和国の首都で、人口127万人。その名は近郊のエレブニ遺跡に由来するようだが、町の起源は19世紀に帝政ロシアが設けたアルメニア州の州都エリヴァン。当時のアルメニア人の政治・文化の中心は歴史的アルメニア(現トルコ南東部)やティフリス(現トビリシ)にあり、この辺りはアゼルバイジャン人などムスリムの方が多かった。しかしロシア政府は、ムスリム国家のオスマン帝国やイランとの国境地帯に敵性臣民が住むのを好まず、各地のアルメニア人の移住を奨励。その名を冠した州まで作ったのだ。
 第一次大戦前後に、トルコでの大虐殺や戦争を逃れた難民が大量に流れ込み、さらにアルメニア系の割合が高くなった。そうした移民や難民を抱えて、近代的な都市計画のもとにソヴィエト・アルメニアの都として発展したのが、今のイェレヴァンだ。旧市街のない新しい街並みや、またマラシュやキリキアなど、地区名に歴史的アルメニア(現トルコ南東部)の地名が用いられているのにも、納得がいくだろう。」
(「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)より)

※2011年コーカサス3カ国旅行の旅程一覧はこちら。
簡易版「2011年コーカサス3カ国旅行プロローグ(旅程一覧)地図付」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10584724
詳細版「2011年コーカサス3カ国旅行の詳細旅程(写真付き)」
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2011/07/2011-1ab0.html

同行者
一人旅
旅行の手配内容
個別手配

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  • 滞在ホテル近くのアボヴィヤン通りとルサヴォリッチ通りの交差点のピンクの建物<br /><br />町歩きを開始して最初に撮った写真です。<br />うっすらピンクのタテのが青空に映えていました。<br />建物の中身は銀行か官庁あたりだと思います。<br />

    滞在ホテル近くのアボヴィヤン通りとルサヴォリッチ通りの交差点のピンクの建物

    町歩きを開始して最初に撮った写真です。
    うっすらピンクのタテのが青空に映えていました。
    建物の中身は銀行か官庁あたりだと思います。

  • アルメニア語と英語が併記された標識<br /><br />さすがに新しい都市だけあって、このあたりのインフラが整っています。<br />道路も、セントラルを囲む環状道路の中はほぼ碁盤目に整備されていて、分かりやすいです。地図を把握する限り。<br />

    アルメニア語と英語が併記された標識

    さすがに新しい都市だけあって、このあたりのインフラが整っています。
    道路も、セントラルを囲む環状道路の中はほぼ碁盤目に整備されていて、分かりやすいです。地図を把握する限り。

  • アルシャクニャツ通り沿いのバラ色の建物<br /><br />でも、せっかくのバラ色の建物も、曇ってしまったせいで色がくすんでしまいました。<br /><br />「町なかを歩くと、石の美しさにハッとすることがある。市内のおもな建物は、アルメニアでとれる石材で造られているのだが、その組み合わせが見事なのだ。とりわけバラ色の凝灰岩が、淡い色あいで町を彩っている。」<br />(「‘10〜’11年版 地球の歩き方 ロシア&ウクライナ ベラルーシ コーカサスの国々」より)<br />

    アルシャクニャツ通り沿いのバラ色の建物

    でも、せっかくのバラ色の建物も、曇ってしまったせいで色がくすんでしまいました。

    「町なかを歩くと、石の美しさにハッとすることがある。市内のおもな建物は、アルメニアでとれる石材で造られているのだが、その組み合わせが見事なのだ。とりわけバラ色の凝灰岩が、淡い色あいで町を彩っている。」
    (「‘10〜’11年版 地球の歩き方 ロシア&ウクライナ ベラルーシ コーカサスの国々」より)

  • 円形サーカス劇場

    円形サーカス劇場

  • スポーツセンターとは思えない建物@

    スポーツセンターとは思えない建物@

  • エレヴァンに来たら一度は注目してしまう!?───いかにもソ連時代らしい高層住宅エリア<br /><br />旧ソ連の都市で観光客を魅了するのはやはり旧市街で、旧市街を中心に考えるとこういう高層住宅エリアはその外側にあるという認識なのですが。<br />エレヴァンはあいにく旧市街がない新しい都市なので、こういうのがセントラルのど真ん中にあるかんじです。<br />

    エレヴァンに来たら一度は注目してしまう!?───いかにもソ連時代らしい高層住宅エリア

    旧ソ連の都市で観光客を魅了するのはやはり旧市街で、旧市街を中心に考えるとこういう高層住宅エリアはその外側にあるという認識なのですが。
    エレヴァンはあいにく旧市街がない新しい都市なので、こういうのがセントラルのど真ん中にあるかんじです。

  • 地下鉄ゾラヴァル・アンドラニク駅近くの旧ソ連らしい高層住宅

    地下鉄ゾラヴァル・アンドラニク駅近くの旧ソ連らしい高層住宅

  • エレヴァンで1番大きくて1番新しいスルプ・グリゴル・ルサヴォリチ大聖堂<br /><br />2011年3月11日の東日本大震災の犠牲者のために、5月頃、ここに総本山のアルメニア教会エチミアジンから僧侶や司祭が10人ほどやってきて、追悼式が行われたそうです。<br /><br />「2001年建立の聖(スルプ)・グリゴル・ルサヴォリチ大聖堂は、市内では最大、または最も新しい。その前の騎馬像は、初代アルメニア共和国時代の軍人にして救国の英雄ゾラヴァル(将軍)・アンドラニク・オザニャン。地下鉄ゾラヴァル・アンドラニク駅に近く、ランドマークとして便利。(後略)」<br />(「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)より)<br />

    エレヴァンで1番大きくて1番新しいスルプ・グリゴル・ルサヴォリチ大聖堂

    2011年3月11日の東日本大震災の犠牲者のために、5月頃、ここに総本山のアルメニア教会エチミアジンから僧侶や司祭が10人ほどやってきて、追悼式が行われたそうです。

    「2001年建立の聖(スルプ)・グリゴル・ルサヴォリチ大聖堂は、市内では最大、または最も新しい。その前の騎馬像は、初代アルメニア共和国時代の軍人にして救国の英雄ゾラヴァル(将軍)・アンドラニク・オザニャン。地下鉄ゾラヴァル・アンドラニク駅に近く、ランドマークとして便利。(後略)」
    (「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)より)

  • スルプ・グリゴル・ルサヴォリチ大聖堂前のアンドラニク・オザニャン将軍の騎馬像

    スルプ・グリゴル・ルサヴォリチ大聖堂前のアンドラニク・オザニャン将軍の騎馬像

  • スタイリッシュなスルプ・グリゴル・ルサヴォリチ大聖堂

    スタイリッシュなスルプ・グリゴル・ルサヴォリチ大聖堂

  • アルメニア語で刻まれた石碑と<br /><br />刻まれた十字架の形が装飾的でステキです。<br />

    アルメニア語で刻まれた石碑と

    刻まれた十字架の形が装飾的でステキです。

  • 入ってすぐ目の前にあった霊廟<br /><br />残念ながら誰のものかは分かりません。<br />

    入ってすぐ目の前にあった霊廟

    残念ながら誰のものかは分かりません。

  • 美しい装飾が施された霊廟

    美しい装飾が施された霊廟

  • さらに中へ<br /><br />広いです。巨大なホールみたいでした。<br />

    さらに中へ

    広いです。巨大なホールみたいでした。

  • 広々とした本陣

    広々とした本陣

  • 見事なシャンデリア

    見事なシャンデリア

  • 主祭壇<br /><br />正教会の最大特徴であるイコノスタシスがないアルメニアの教会は、祭壇だけ見る限り、やはり、正教会よりはカトリック系寄りのようです。<br />

    主祭壇

    正教会の最大特徴であるイコノスタシスがないアルメニアの教会は、祭壇だけ見る限り、やはり、正教会よりはカトリック系寄りのようです。

  • シャンデリアを真下近くから見上げて

    シャンデリアを真下近くから見上げて

  • 主祭壇と王座の前で記念撮影@

    主祭壇と王座の前で記念撮影@

  • 主祭壇とその前の王座

    主祭壇とその前の王座

  • トビリシにあった聖エチミアジン教会と全く同じ聖母子像<br /><br />なかなか現代的な、アルメニア人らしい母子像です。<br /><br />関連の写真<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/24348439/<br />関連の旅行記<br />「2011年コーカサス3カ国旅行第9日目(2)トビリシ:グルジアとアルメニアの正教会とイスラムの聖堂めぐり」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10638772<br />

    トビリシにあった聖エチミアジン教会と全く同じ聖母子像

    なかなか現代的な、アルメニア人らしい母子像です。

    関連の写真
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/24348439/
    関連の旅行記
    「2011年コーカサス3カ国旅行第9日目(2)トビリシ:グルジアとアルメニアの正教会とイスラムの聖堂めぐり」
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10638772

  • 天使のステンドグラス<br /><br />その他にワシとウシとライオン。<br />聖書の四福音書記者のシンボルです。<br />

    天使のステンドグラス

    その他にワシとウシとライオン。
    聖書の四福音書記者のシンボルです。

  • 主祭壇を横から眺めて

    主祭壇を横から眺めて

  • ちびっ子カメラマン活躍中

    ちびっ子カメラマン活躍中

  • 私も撮りたいと思っていたところ<br /><br />ボクもいいところに目をつけるね@<br />

    私も撮りたいと思っていたところ

    ボクもいいところに目をつけるね@

  • 美しいシャンデリア

    美しいシャンデリア

  • 金の十字架とハトの手すり<br /><br />このあと地下鉄に1駅だけ乗って、エレヴァンの最も中心の共和国広場へ行きました。<br />たった1駅分なので徒歩で行けなくもなかったのですが、エレヴァンで一番目当ての国立歴史博物館見学のために体力を温存しておきたかったのです。<br />それに、観光客にとって比較的ハードルの低い公共の足である地下鉄を使ってみたかったせいもあります。<br />でも、文字の読めないアルメニアでは、やはりハードルは高かったです(まるきり英語が表示されていなかったわけではないのですが、見つけにくかったのです)。<br /><br />そのときのレポートはは、こちらのハイライト旅行記にまとめました。<br />「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその5:国際・国内・市内交通編・後編」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10586586/<br />

    金の十字架とハトの手すり

    このあと地下鉄に1駅だけ乗って、エレヴァンの最も中心の共和国広場へ行きました。
    たった1駅分なので徒歩で行けなくもなかったのですが、エレヴァンで一番目当ての国立歴史博物館見学のために体力を温存しておきたかったのです。
    それに、観光客にとって比較的ハードルの低い公共の足である地下鉄を使ってみたかったせいもあります。
    でも、文字の読めないアルメニアでは、やはりハードルは高かったです(まるきり英語が表示されていなかったわけではないのですが、見つけにくかったのです)。

    そのときのレポートはは、こちらのハイライト旅行記にまとめました。
    「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその5:国際・国内・市内交通編・後編」
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10586586/

  • 地下鉄ハンラペトゥテャン・フラパラーク(共和国広場)駅の出口

    地下鉄ハンラペトゥテャン・フラパラーク(共和国広場)駅の出口

  • 黒くてスタイリッシュでかっこいい建物<br /><br />この銀行のすぐ外にあるATMで追加でキャッシングしました。<br />エレヴァンには、ATMでキャッシュを引き出せるところはあちこちにありましたが、マシンに問題があったときの用心のため、お金をおろすのは銀行のすぐそばのATMで営業中と決めていました。<br />トビリシで一度痛い目にあったから。<br />現地代理店の人もそうアドバイスしてくれました。<br /><br />トビリシでのATMトラブルについては、こちらの旅行記の表紙にまとめました。<br />関連の旅行記<br />「2011年コーカサス3カ国旅行第8日目(3)トビリシ:眺望を求めてムタツミンダ山に行ってみたら……!」<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10630014<br />

    黒くてスタイリッシュでかっこいい建物

    この銀行のすぐ外にあるATMで追加でキャッシングしました。
    エレヴァンには、ATMでキャッシュを引き出せるところはあちこちにありましたが、マシンに問題があったときの用心のため、お金をおろすのは銀行のすぐそばのATMで営業中と決めていました。
    トビリシで一度痛い目にあったから。
    現地代理店の人もそうアドバイスしてくれました。

    トビリシでのATMトラブルについては、こちらの旅行記の表紙にまとめました。
    関連の旅行記
    「2011年コーカサス3カ国旅行第8日目(3)トビリシ:眺望を求めてムタツミンダ山に行ってみたら……!」
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10630014

  • ぐわーん、駅のすぐそばにあるはずの観光案内所が、閉鎖!?<br /><br />「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)には、「ハンラペトゥテャン・フラパラーク(共和国広場)駅を出てすぐ斜め向かい。職員は英語等の外国語を話し、僻地への修道院への移動手段からオペラ・バレエ劇場の公演日程まで、細かく相談にのってくれる。イェレヴァンの観光図なども無料で配布」とあったのに。<br /><br />Lonley Planetでも、この地域(コーカサス)でベストな観光案内所で、若いスタッフがナイトライフから交通案内まで、喜んで手伝ってくれる、とあったのに。<br /><br />この公式サイトは、旅行記作成現在の2012年2月もまだ生きていましたが、イベント&ニュースのページをみると、更新は2011年2月でストップしていました。<br />www.armeniainfo.am<br /><br />もっとも、私も行く前にチェックしたミュージーアムなどの見どころ情報や、エチミアジンへの日帰りに自力で行くため、チェックしたマルシュルートカや路線バスの路線と路線番号などの情報は、まだまだ参考になるだろうと思います。<br />Lonely Planetも2008年版、コーカサス旅行のガイドブックとしてとても頼りになった「旅行人ノート」も2006年版で、情報に一部古いものがあっても十分役に立ったことを思えば。<br />

    ぐわーん、駅のすぐそばにあるはずの観光案内所が、閉鎖!?

    「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)には、「ハンラペトゥテャン・フラパラーク(共和国広場)駅を出てすぐ斜め向かい。職員は英語等の外国語を話し、僻地への修道院への移動手段からオペラ・バレエ劇場の公演日程まで、細かく相談にのってくれる。イェレヴァンの観光図なども無料で配布」とあったのに。

    Lonley Planetでも、この地域(コーカサス)でベストな観光案内所で、若いスタッフがナイトライフから交通案内まで、喜んで手伝ってくれる、とあったのに。

    この公式サイトは、旅行記作成現在の2012年2月もまだ生きていましたが、イベント&ニュースのページをみると、更新は2011年2月でストップしていました。
    www.armeniainfo.am

    もっとも、私も行く前にチェックしたミュージーアムなどの見どころ情報や、エチミアジンへの日帰りに自力で行くため、チェックしたマルシュルートカや路線バスの路線と路線番号などの情報は、まだまだ参考になるだろうと思います。
    Lonely Planetも2008年版、コーカサス旅行のガイドブックとしてとても頼りになった「旅行人ノート」も2006年版で、情報に一部古いものがあっても十分役に立ったことを思えば。

  • 共和国広場を囲む一角となっている財務省の建物

    共和国広場を囲む一角となっている財務省の建物

  • 財務省の時計塔

    財務省の時計塔

  • バラ色の凝灰岩の財務省の建物<br /><br />「エレヴァンの町は、共和国広場Hanrapetutyan Hraparakを中心に広がっている。ここを起点にして歩き始めよう。広場を取り囲むように建てられたホテル、歴史博物館、電話局といった建物は、すべてバラ色の凝灰岩で造られ、実にカラフルで美しい広場だ。<br /> 広場からはいくつもの通りが放射状に延びている。アルメニア・マリオット・ホテル横から続くアミルヤン通りを行くと、メインストリートのマシュトツ大通りに出る。エレヴァンの見どころは、ほとんどがこの通り界隈にある。通りに出て右に曲がればオペラ・バレエ劇場を通り、マテナダランに行き着く。左に曲がれば自由市場などがある。アルメニア・マリオット・ホテル正面に延びるアボヴィアン通りも、にぎやかな目抜き通りのひとつだ。(後略)」<br />(「‘10〜’11年版 地球の歩き方 ロシア&ウクライナ ベラルーシ コーカサスの国々」より)<br />

    バラ色の凝灰岩の財務省の建物

    「エレヴァンの町は、共和国広場Hanrapetutyan Hraparakを中心に広がっている。ここを起点にして歩き始めよう。広場を取り囲むように建てられたホテル、歴史博物館、電話局といった建物は、すべてバラ色の凝灰岩で造られ、実にカラフルで美しい広場だ。
     広場からはいくつもの通りが放射状に延びている。アルメニア・マリオット・ホテル横から続くアミルヤン通りを行くと、メインストリートのマシュトツ大通りに出る。エレヴァンの見どころは、ほとんどがこの通り界隈にある。通りに出て右に曲がればオペラ・バレエ劇場を通り、マテナダランに行き着く。左に曲がれば自由市場などがある。アルメニア・マリオット・ホテル正面に延びるアボヴィアン通りも、にぎやかな目抜き通りのひとつだ。(後略)」
    (「‘10〜’11年版 地球の歩き方 ロシア&ウクライナ ベラルーシ コーカサスの国々」より)

  • 共和国広場の中心にある、フランスから贈られたという噴水<br /><br />共和国広場はかつてはレーニン広場だったそうです。<br />広場の中央に建っていたレーニン像は撤去されて、博物館の中庭に追いやられたとか。<br />

    共和国広場の中心にある、フランスから贈られたという噴水

    共和国広場はかつてはレーニン広場だったそうです。
    広場の中央に建っていたレーニン像は撤去されて、博物館の中庭に追いやられたとか。

  • 共和国広場を囲むマリオット・ホテル

    共和国広場を囲むマリオット・ホテル

  • 郵便局と電話局(左)とマリオット・ホテル(右)

    郵便局と電話局(左)とマリオット・ホテル(右)

  • アボヴャン通りを挟んで財務省と隣り合わせの建物<br /><br />郵便局と電話局となっていました。<br />この郵便局のATMでもお金を下すことができます。<br />ATMも、何かあったときの相談窓口もずらっと並んでいました。<br /><br />実際、翌々日に、現地代理店の人への旅行代金支払いのためにここのATMから大金を下ろそうとしたときに下せず、あせりましたが、すぐそばに窓口があったので、無事解決しました。<br />どうやら、引出額を選択する画面の中の一番高額のボタンを選ぶと、1回の引出額の上限を超えてしまうらしいです。<br />ならそんな選択ボタンは設定するなよ、と言いたくなりますが(苦笑)、多い方から3番目くらいの金額を選んで何回も引き出す形で、必要な額を引き出すことができました。<br />

    アボヴャン通りを挟んで財務省と隣り合わせの建物

    郵便局と電話局となっていました。
    この郵便局のATMでもお金を下すことができます。
    ATMも、何かあったときの相談窓口もずらっと並んでいました。

    実際、翌々日に、現地代理店の人への旅行代金支払いのためにここのATMから大金を下ろそうとしたときに下せず、あせりましたが、すぐそばに窓口があったので、無事解決しました。
    どうやら、引出額を選択する画面の中の一番高額のボタンを選ぶと、1回の引出額の上限を超えてしまうらしいです。
    ならそんな選択ボタンは設定するなよ、と言いたくなりますが(苦笑)、多い方から3番目くらいの金額を選んで何回も引き出す形で、必要な額を引き出すことができました。

  • 中央郵便局

    中央郵便局

  • 列柱とレリーフが見事

    列柱とレリーフが見事

  • 牛のレリーフ<br /><br />両脇の渦巻きの間の星にも注目。<br />

    牛のレリーフ

    両脇の渦巻きの間の星にも注目。

  • ブドウや洋梨など<br /><br />渦巻きの間の星の形も変化しています。<br />

    ブドウや洋梨など

    渦巻きの間の星の形も変化しています。

  • イチジクと孔雀<br /><br />ざっといくつか見ただけでも、同じものは一つとしてありませんでした。<br />本当に凝っています。<br />

    イチジクと孔雀

    ざっといくつか見ただけでも、同じものは一つとしてありませんでした。
    本当に凝っています。

  • エレヴァンで一番目当ての国立歴史博物館と国立美術館の建物<br /><br />「ドーンと大きい壁画が見もの アルメニア歴史博物館<br /> 共和国広場にある博物館。先史時代の発掘品から民族衣装、近代絵画にいたるまで、さまざまなものを展示している。全部ていねいに見て回ると半日くらいかかってしまう。<br /> 興味深い展示が多いが、なかでも必見と思われるのは中世のフレスコ画。とにかく巨大。聖ステファンの胴から下しかない絵が壁一面を覆っていたりする。聖母像は、町を歩くアルメニア女性の顔をしていて、何となく親しみがもてる。<br /> 同じ建物内に国立美術館もある。」<br />(「‘10〜’11年版 地球の歩き方 ロシア&ウクライナ ベラルーシ コーカサスの国々」より)<br /><br />「地球の歩き方」にはこう書かれてありましたが、ドーンと大きい壁画は4階にあり、国立歴史博物館側ではなく、国立美術館側でした。翌日、国立美術館の方に入ったときに気付きました。<br />なのでこの日は見つけられず、楽しみにしていた分、拍子抜けしてしまいました。<br />

    エレヴァンで一番目当ての国立歴史博物館と国立美術館の建物

    「ドーンと大きい壁画が見もの アルメニア歴史博物館
     共和国広場にある博物館。先史時代の発掘品から民族衣装、近代絵画にいたるまで、さまざまなものを展示している。全部ていねいに見て回ると半日くらいかかってしまう。
     興味深い展示が多いが、なかでも必見と思われるのは中世のフレスコ画。とにかく巨大。聖ステファンの胴から下しかない絵が壁一面を覆っていたりする。聖母像は、町を歩くアルメニア女性の顔をしていて、何となく親しみがもてる。
     同じ建物内に国立美術館もある。」
    (「‘10〜’11年版 地球の歩き方 ロシア&ウクライナ ベラルーシ コーカサスの国々」より)

    「地球の歩き方」にはこう書かれてありましたが、ドーンと大きい壁画は4階にあり、国立歴史博物館側ではなく、国立美術館側でした。翌日、国立美術館の方に入ったときに気付きました。
    なのでこの日は見つけられず、楽しみにしていた分、拍子抜けしてしまいました。

  • 国立歴史博物館と美術館の共用の建物の入口<br /><br />入場料は1,000アルメニア・ドラムでした。<br />(2011年7月現在、1 AMD(アルメニア・ドラム)=約0.2円で換算)<br /><br />ちなみに、併設の売店でポストカードを買って、日本の知り合いに送りました。<br />5日後には日本に帰国しているので、いまからだと私の帰国の方が早いことは承知の上で(苦笑)。<br />ポストカードはアルメニア文字が入っていない安い方だと1枚250ドラムでしたが、ぜひアルメニア文字入りのを送りたかったので、1枚400ドラムの方にしました。<br /><br />ちなみに、美術館とはチケットが別で、翌日入ることができましたが、800ドラムでした。<br />セット券の有無はわかりません。<br />

    国立歴史博物館と美術館の共用の建物の入口

    入場料は1,000アルメニア・ドラムでした。
    (2011年7月現在、1 AMD(アルメニア・ドラム)=約0.2円で換算)

    ちなみに、併設の売店でポストカードを買って、日本の知り合いに送りました。
    5日後には日本に帰国しているので、いまからだと私の帰国の方が早いことは承知の上で(苦笑)。
    ポストカードはアルメニア文字が入っていない安い方だと1枚250ドラムでしたが、ぜひアルメニア文字入りのを送りたかったので、1枚400ドラムの方にしました。

    ちなみに、美術館とはチケットが別で、翌日入ることができましたが、800ドラムでした。
    セット券の有無はわかりません。

  • 展示案内のパネル<br /><br />一番右のパネルは、国立歴史博物館の中の最上階(3階)にできた新たな考古学部門でした。<br />こことフォークアート部門が一番気に入りました。<br /><br />「国立歴史博物館<br /> 共和国広場に面した大きな建物。展示はトルコ東部など歴史的アルメニアも含み、トルコ領の都市遺跡アニのことも詳しい。ズヴァルトノツ大聖堂の復元模型もある。その上にあるのは国立美術館。サリャンやY.コチャルなど地元の芸術家による作品もあり。」<br />(「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)より)<br />

    展示案内のパネル

    一番右のパネルは、国立歴史博物館の中の最上階(3階)にできた新たな考古学部門でした。
    こことフォークアート部門が一番気に入りました。

    「国立歴史博物館
     共和国広場に面した大きな建物。展示はトルコ東部など歴史的アルメニアも含み、トルコ領の都市遺跡アニのことも詳しい。ズヴァルトノツ大聖堂の復元模型もある。その上にあるのは国立美術館。サリャンやY.コチャルなど地元の芸術家による作品もあり。」
    (「旅行人ノート シルクロード 中央ユーラシアの国々 [改訂版]」(2006年11月改訂)より)

  • 国立博物館の考古学展示品の一部の写真があるポスター<br /><br />私は、考古学部門の出土品や展示を、プリミティブアートを眺めるように楽しんでしまうのですが、デザインがとても素晴らしかったです。<br />牛や蛇のモチーフが多かったです。<br />これらはキリスト教以前の現地の宗教では崇拝の対象だったことが多いので、納得できます。<br />(旧約聖書で偶像崇拝として忌み嫌われたり悪魔の化身にされたりしているのは、キリスト教伝道において邪魔だった原始宗教での崇拝対象だからですもの。)<br /><br />いくつか印象に残ったものを羅列すると、まず豊穣のシンボルだと思いますが、1メートルくらいの巨大な睾丸がありました。石造り@<br />数本一緒にコレクションのように展示されてありました。<br />道祖神にしてはあまりに特徴的な形なのでまじまじ見てしまったワタクシ。紀元前2〜1世紀のものでした。<br />それから、この写真の、真ん中で二つに分かれてしまった出土品。<br />これは太陽系を現した宗教具らしく、紀元前12〜11世紀もの昔の人間が、地球が丸いことをすでに知っていたようです。<br />ガルニ神殿の浴場跡の床モザイクや、ズヴァノトルツ大聖堂の模型もありました。<br /><br />陶器や伝統衣装、宝飾品や銀器、刺繍、絨毯などフォークアートもひととおり網羅されていました。<br />歴史展示物は、歴史に詳しくないとよく分からなくてブタに真珠なのですが、こういうのは難しいことが分からなくても楽しめるし、とても興味のあるジャンルです。<br />伝統衣装は、東アルメニアのものはイラン風、西アルメニアはトルコ風で、アルメニアの地理的・文化的位置関係がよく表れていると思いました。<br />展示の衣装はベルベットで赤や赤紫のものが多く、すばらしい刺繍が施されていました。<br /><br />アルメニアのフォークアートは、国立歴史博物館では写真に残せず、時間と共に記憶が薄れてしまうだろうなと残念に思いましたが、翌日行くことができた民族美術博物館では写真代を払えば撮影OKでしたので、たくさん写真をゲットできました。<br /><br />国立歴史博物館の展示には英語解説が少なかったし、私自身、アルメニア史を勉強したのは旅行計画を立ててからなので、意味のよくわからない展示も多かったせいで、見学は30分の休みをはさんでたったの2時間で終わってしまいましたが、本当なら1日いても見尽くすことが出来ない博物館だと思います。<br /><br />夕方からの町歩きやカスカードの写真が中心の後編「2011年コーカサス3カ国旅行第10日目(2)エレヴァン:街一番の小ささと古さを誇るカトギケ聖母教会とカスカードがハイライトの夕方の散策」へと続く。<br />http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10643964<br />

    国立博物館の考古学展示品の一部の写真があるポスター

    私は、考古学部門の出土品や展示を、プリミティブアートを眺めるように楽しんでしまうのですが、デザインがとても素晴らしかったです。
    牛や蛇のモチーフが多かったです。
    これらはキリスト教以前の現地の宗教では崇拝の対象だったことが多いので、納得できます。
    (旧約聖書で偶像崇拝として忌み嫌われたり悪魔の化身にされたりしているのは、キリスト教伝道において邪魔だった原始宗教での崇拝対象だからですもの。)

    いくつか印象に残ったものを羅列すると、まず豊穣のシンボルだと思いますが、1メートルくらいの巨大な睾丸がありました。石造り@
    数本一緒にコレクションのように展示されてありました。
    道祖神にしてはあまりに特徴的な形なのでまじまじ見てしまったワタクシ。紀元前2〜1世紀のものでした。
    それから、この写真の、真ん中で二つに分かれてしまった出土品。
    これは太陽系を現した宗教具らしく、紀元前12〜11世紀もの昔の人間が、地球が丸いことをすでに知っていたようです。
    ガルニ神殿の浴場跡の床モザイクや、ズヴァノトルツ大聖堂の模型もありました。

    陶器や伝統衣装、宝飾品や銀器、刺繍、絨毯などフォークアートもひととおり網羅されていました。
    歴史展示物は、歴史に詳しくないとよく分からなくてブタに真珠なのですが、こういうのは難しいことが分からなくても楽しめるし、とても興味のあるジャンルです。
    伝統衣装は、東アルメニアのものはイラン風、西アルメニアはトルコ風で、アルメニアの地理的・文化的位置関係がよく表れていると思いました。
    展示の衣装はベルベットで赤や赤紫のものが多く、すばらしい刺繍が施されていました。

    アルメニアのフォークアートは、国立歴史博物館では写真に残せず、時間と共に記憶が薄れてしまうだろうなと残念に思いましたが、翌日行くことができた民族美術博物館では写真代を払えば撮影OKでしたので、たくさん写真をゲットできました。

    国立歴史博物館の展示には英語解説が少なかったし、私自身、アルメニア史を勉強したのは旅行計画を立ててからなので、意味のよくわからない展示も多かったせいで、見学は30分の休みをはさんでたったの2時間で終わってしまいましたが、本当なら1日いても見尽くすことが出来ない博物館だと思います。

    夕方からの町歩きやカスカードの写真が中心の後編「2011年コーカサス3カ国旅行第10日目(2)エレヴァン:街一番の小ささと古さを誇るカトギケ聖母教会とカスカードがハイライトの夕方の散策」へと続く。
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10643964

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この旅行記へのコメント (8)

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  • eahawkさん 2012/02/09 01:07:06
    いいですね~!
    まみさん

    今晩は!
    新しい建物と旧ソ連の建物のコントラストを見てみたいと思いました。
    新しい教会は、かなりモダンなデザインですね!!
    一生懸命に写真を撮っている、男の子の背中がとても可愛らしいくて気に入りました。

    ところで、コーカサスの人たちの、アジア人に対する雰囲気はどうでしたか?
    特に危険を感じることは無かったですか?

    もし、ビシュケクでのアゼルvisa取得に成功したら、帰国時カフカス回って帰ろうと考えているので聞いてみました。

    eahawk

    まみ

    まみさん からの返信 2012/02/09 09:00:07
    RE: いいですね~!
    eahawkさん、こんにちは。早速コメントありがとうございます。

    エレヴァンで一番新しくて一番大きな教会はすごくモダンでびっくりしました。
    でも後編に出てくる一番小さな教会は、一番古いだけあって古めかしくて、世界で一番最初にキリスト教を国教としたアルメニアの、なんかそれらしい雰囲気がありましたよ。

    > 一生懸命に写真を撮っている、男の子の背中がとても可愛らしいくて気に入りました。

    はい。私もとっても気に入りました。

    > ところで、コーカサスの人たちの、アジア人に対する雰囲気はどうでしたか?
    > 特に危険を感じることは無かったですか?

    大丈夫です。ひとなつこさはウズベキスタンほどではないけれど(ウズベキスタンは特別!?)、どの国でもフレンドリーで、やさしかったです。
    私が客として接した相手が多いけれど、日本のサービス以上に親身になってくれるかんじがしました。
    タクシーの運ちゃんも、某旧ソ連の国と違って白人と非白人を差別したり、観光客からぼったくろうと手ぐすね引いている(ウズベキスタンはそうですね(苦笑))かんじはなく、良心的なので、ストレスを感じなくてすみました。
    特にグルジアはもともと客が好きな民族らしく、そのムードがどことなく伝わってくるのでほっとしましたよ。

    > もし、ビシュケクでのアゼルvisa取得に成功したら、帰国時カフカス回って帰ろうと考えているので聞いてみました。

    帰国はいつごろでしょうか。
    ビシュケクを去るのは寂しいかもしれませんが、コーカサス旅行は楽しみですね!
    eahawkさんなら、私のようにがちがちに旅程を決めて手配していかなくても、マルシュルートカを現地で調達して、もっと安く、融通のきく、ゆったりとした旅行がきっと楽しめるのではないかと思います@@

    eahawk

    eahawkさん からの返信 2012/02/09 22:14:45
    RE: RE: いいですね~!
    まみさん

    今晩は!
    貴重な情報をありがとうございました!!
    是非とも、カフカスへ行ってみたいと思います。

    帰国はおそらく7月の終わりから8月の初め頃になると思います。
    6月中旬にビシュケクを出発して、アゼルvisaが取れればカフカス〜トルコ〜ギリシャ〜キプロス〜イスラエル〜ヨルダン〜エジプト〜インド〜マレーシア〜日本を予定しています。
    visaが取れなかったときは、アジア諸国周遊を考えています。
    どちらにしても楽しみです!!

    帰国後は勿論4トラベルへUPしますので、是非ご覧ください。

    eahawk



    まみ

    まみさん からの返信 2012/02/13 12:42:49
    RE: RE: RE: いいですね~!
    eahawkさん、こんにちは。レスレスありがとうございます。

    レスが遅くなって失礼しました!
    わぁ、陸路で日本に帰る勢いですね!
    私も楽しみです@
    カフカスの国境越えは注意してください。
    でもまあ、eahawkさんの中央アジア修行旅行ほど大変なことにはならない気もします。

    eahawk

    eahawkさん からの返信 2012/02/13 17:44:16
    RE: RE: RE: RE: いいですね~!
    まみさん

    今日は!

    > カフカスの国境越えは注意してください。
    何か危険な臭い、しましたか。
    タジク入出国で、少しイミグレ恐怖症なので(笑)。

    eahawk

    まみ

    まみさん からの返信 2012/02/15 12:14:26
    RE: RE: RE: RE: RE: いいですね~!
    eahawkさん、こんにちは。レス遅れて失礼しました。

    コーカサスの国々は隣国同士、相手国内に長年紛争の原因になっている自治州を抱えているので、スムーズに国境越えがしやすいとは言い難いと思いました。
    だた、ここの国をつなげて旅行する人は多いので、国境越えができないわけではないです。
    私が旅行前でクチコミを探していたとき、やはり国境越えに関する話題がとても多かったです。
    私はなるべく無難そうなところを狙い、寝台車で国境越えをしまたしが、あれが寝台車での国境越えと思うとヨーロッパ旅行になれているとギョッとするのですが、ロシアに空路で入国すると思えば、かんじでした。
    列車ですら、国境越えは2〜3時間かかりました。まあ部屋の中にいれば良かったし、それを見込んだ到着時間でしたので。
    アルメニアとアゼルバイジャンの両方に行きたいならアゼルバイジャンを先にした方がよい、とか、アルメニアからトルコへの国境へ近づくのは、だいじょうぶかもしれないけれど、やめました@

    詳しいレポートはこちらをどうぞご参考くださいませ。
    「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその4:国際・国内・市内交通編・前編」
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10586583/
    「2011年コーカサス3カ国旅行ハイライトその5:国際・国内・市内交通編・後編」
    http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10586586/

    eahawkさんのドシャンベ行きは、カフカスでも下手したらこうなったのかなぁと思いながら読んでいたので、半分は人ごとに思えませんでした@
    あれを切り抜けた(?)eahawkさんなら、カフカスはそんなに心配いらないかもしれませんが(笑)、ぎゃくにああいう経験はこりごりして、二度と味わいたくないと思いますよね。
    私もラクな方に流されるタイプだから。。。旅の話題が豊富になるのはいいけれど、やっぱり面倒な経験をしに旅行するのでなく、楽しい観光がしたいから、面倒は避けたいです@@

    eahawk

    eahawkさん からの返信 2012/02/15 18:15:03
    RE: RE: RE: RE: RE: RE: いいですね~!
    まみさん

    今日は!
    ご丁寧なコメントありがとうございました!
    何となく状況が読めてきました、有難う御座います。

    まみさんのおっしゃるとおり、もう特にネタになるような出来事よりも、とにかく安全に楽しむ旅行をしたいです。
    昔は、敢えて難しい陸路越えに拘ったりしたので入管別室送りなど楽しんでいました(笑)

    まみさんの旅行記はとても参考になる文章と写真が多いので、本当に助かります。

    eahawk

    まみ

    まみさん からの返信 2012/02/16 12:47:05
    RE: RE: RE: RE: RE: RE: RE: いいですね~!
    eahawkさん、こんにちは。

    > 昔は、敢えて難しい陸路越えに拘ったりしたので入管別室送りなど楽しんでいました(笑)

    わあ、度胸ありますね!
    言葉ができるのが大きいかもしれません。
    ただ、最近は不景気ゆえに物騒度が高まっているよーな気もしますから、ただでさえ紛争の火種を内蔵しているところは気をつけた方がいいですよね。

    > まみさんの旅行記はとても参考になる文章と写真が多いので、本当に助かります。

    お役に立てれば光栄です。
    やたら文章が長ったらしい旅行でなく、すっきりと読みやすくすることをめざしたいと思います。
    ただ、旅行記ということで、自分の旅日記みたいな側面もあるのはご容赦くださいませ@

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