2003/03/07 - 2003/03/14
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binchanさん
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2003年早春、旧友Rとイタリアへ旅行に行きました。
3月10日月曜日。旅行4日目はフィレンツェへの移動日です。
朝9時半のユーロスターに乗るためにトラムでテルミニ駅へ。ユーロスターの切符はツアーに含まれているものです。出発ホームは直前に変更になることがあるので表示板の見える場所を陣取って時間待ち。同じような人々で表示板付近は大混雑でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
-
座席は二人向かい合わせで窓際が確保されていました。2年前ナポリに行くときに乗った急行電車に比べると、ユーロスターは非常に都会的で洗練された雰囲気。乗客はおしなべてお行儀がよく、写真を撮ったり他の車両見物に出かけたりできる雰囲気ではありませんでした。個人的にはローカル路線が好きだなあ。
途中車窓からオルヴィエートが見えました。見えたといっても遠くの丘の上に塔が建っているのが見えただけですが…。この列車はフィレンツェまでノンストップなので、乗車中はひたすら中部イタリアの平原と丘陵を眺め続けるのみ。大きな山もなく、大河もなく、ひたすらオリーブ畑や牧草地が続きます。時折遠くの丘の上に街らしきものが見えるので、あれがシエナかな?ポッジホンジかな?と想像をめぐらして1時間半を過ごしました。
11時過ぎにフィレンツェのサンタマリアノヴェッラ駅に到着。テルミニのような複雑な駅ではないので構内で迷うこともありません。 -
フィレンツェでの宿は駅前にある大型ホテル「アンバシアトリ」。駅前という好立地です。隣が長距離バスのターミナルというも素晴らしい(今回は関係ないけれど)。フロントスタッフはスーツにネクタイというかしこまったいでたちで、プチホテルのようなフレンドリーな対応はありませんが快適なホテルでした。
到着が11時半でしたが、部屋を使えるのは12時からだとのこと。チェックイン手続きのみ済ませ荷物を預かってもらい食事へ。パニーニの店で簡単に済ませて12時半ごろ戻って部屋へ。このとき交代していたフロントの係員さんに話が通じず少々手間取りました。
部屋は124号室で「1階」なのですが、フロントがある階が「0階」、次が「グランドフロア」なので、日本式に言うと3階にあたります。
部屋は明るくてドナテッロよりはかなり広め。バスルームにはバスタブもありました。冷蔵庫にはビールやミネラルウォーターが入っているので買い忘れた時も便利です。
朝食はパンとコーヒーだけではなく、ヨーグルトや果物、シリアルもありました。
今回の二つのホテル、ドナテッロとアンバシアトリは対照的な宿でした。旅行会社というのはいろいろ考えて手配しているんだなあと改めて感心。私個人はドナテッロのような宿が好きですが、それでも大型の国際ホテルの設備と便利さはやはりありがたいです。 -
4日目の午後、まずはフィレンツェの街中を歩いてみることに。
ホテル前の道からフィレンツェのシンボルともいえる花の聖母大聖堂のクーポラが見えました。それを目印に歩き始めたものの、すぐに建物に遮られて見失ってしまいました。フィレンツェ中心部は「建物の森」で、路地に入ると昼間でも薄暗く見通しも悪いのです。 -
メディチ家の礼拝堂にいきあたったのでとりあえず入場見学。ここの「君主の礼拝堂」は見ものですが保護のため入場制限があります。幸い私たちはすんなり入れましたが、時間によっては入れないこともあるようです。
それにしても、石で造られた礼拝堂内(特に半地下の部分)は、床に冷気がたまって寒いのなんの。足元からしんしんと冷えてきました。外は結構温かいのですが…。
礼拝堂を出てからは、中央市場の特徴的な外観に惹かれてそちらに寄り道。少し道に迷いメディチリッカルディ宮前からマルテッリ通りへ。そこから通りを花の聖母大聖堂方面に向かうと、路地の間からだんだんその威容が見えてきました。
花の聖母大聖堂ではクーポラに登ろうと張り切っていましたが、入口には長蛇の列。とても並ぶ気になれない長さだったので、明日の早朝再挑戦することに。 -
カルツァイウォーリ通りを歩いてシニョリーア広場へ。
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ヴェッキオ宮殿が見下ろす広場は観光の中心。
観光馬車が並んでいたり、団体ツアーが何組も通り過ぎたり。 -
スケッチする美術学校の学生らしき人や大道芸人も見かけました。
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シニョリーア広場のロッジアにある、サビニの女たちの略奪像。
ちょうどメンテナンス中。フィレンツェではこういった光景が至る所で見られました。 -
広場の片隅でアメリカ人の団体観光客がガイドの説明を受けて何かを見ています。便乗して覗くと、「ミケランジェロの落書き」といわれる壁の落書きでした。
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アルノ川沿いに出てヴェッキオ橋へ。古い店がびっしりと立ち並び、なんだか映画のセットみたい。
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左側からアルノ川河畔、対岸のサンタフェリチタ広場のサン・ジョヴァンニ・バティスタ像、橋の上。
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そろそろ陽が傾いてきたので、対岸の観光はあきらめひとつ隣のグラツィエ橋まで川沿いを歩き、サンタクローチェ教会の前を通って戻りました。
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この日は疲れて食事に出る気力がなくなっていたため、途中の店で総菜をテイクアウト。駅に隣接するスーパーでも少し買い足して、85セントショップで使い捨て食器を購入。部屋で夕食を食べました。冷蔵庫のビールも足して、なかなか豪華な食卓になりましたよ。
パスタにピザ、チーズ、野菜のマリネ。惣菜はショーケースから選んで買うので、リストランテでわけがわからず注文するより思い通りのものが食べられていいかも。特に路面店で買ったパスタは絶品でした。イタリアで食べた全てのパスタの中で一番だったかも! -
3月11日火曜日、旅行5日目。
朝一番で花の聖母大聖堂のクーポラへ。昨日のような行列はなくすんなり入れました。 -
クーポラへは長く狭い階段をひたすら上ります。階段は壁の中にあるのでのぼっている間は小さな窓から外が見えるだけ。途中ドーム全体を見渡せる場所があるのが救いです。
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屋根の上に出るとフィレンツェの街が一望できるのですが、私は高所恐怖症なのでひたすら空を見ていました。なので、こういった写真は友人Rの撮影によるもの。
クーポラから下る階段は聖堂内に出るのですが、朝10時まで観光客は聖堂を参観できません。しかしうっかり中をみて回ってしまって、警備の方に注意されました。注意のしかたが大変スマートで、「10時以降には参観いただけます。その際の入口はあちらになります。お待ちしていますよ」とコメントを添えてくれました。こちらが迷惑をかけているのに申し訳ないくらいの親切さです。 -
続いてメディチリッカルディ宮へ。ここはRのリクエスト。当時「冷静と情熱の間」という映画がヒットしていてここはその関連スポットでした。私はその映画を見ていないのですが、Rはその映画のイメージでフィレンツェを見ていたようです。
私は夫のおすすめ映画「ハンニバル」の原作本を読みながらこの旅行をしていたので、フィレンツェには陰惨なイメージしかない状態。なぜあんな暗い本を読んでしまったのでしょう。フィレンツェにいいイメージがないのはあの本のせいかも。 -
メディチリッカルディ宮はゴッツォリ画の東方三博士の礼拝という絵が有名。その絵がある部屋は15分ごとの入れ替え制で人数制限があります。幸い並ぶことなく見ることができましたが、人が待っていると思うとゆっくりできない性分なので早々に部屋を出てしまいました。Rも巻き添えにしてしまって申し訳なかったです。
ここではアメリカ人と思われる若者の団体が一緒だったのですが、騒々しいのなんのって!大広間では床に寝ころんで大騒ぎしていました。 -
次に行ったサンマルコ美術館、修道院は穏やかな雰囲気で、落ち着いて見学したくなる場所。ここに多くフレスコ画を残しているフラアンジェリコの魔法でしょうか。隣のサンマルコ教会ではお布施の金額相場がわからず戸惑うことも。
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私のリクエストで考古学博物館へ。
社会見学なのか、小学生の団体と一緒になりました。 -
ここの展示はエジプトのものから始まり、エトルリアの文物、ギリシャの文物と続きます。イタリア人はヨーロッパの文明がエジプトから繋がるものだと考えていることを知りました。地中海を介して深い関連があるのですね。私はフィレンツェにあふれかえっているルネサンス美術より、こういった古代の文物の方に興味があります。たっぷり時間をかけて見学させてもらいました。
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昼ごはんは中華料理店でラーメンと餃子。温かい汁麺が食べたくなるとは年をとったもんだ!麺がなんとなくパスタっぽかったのは気のせいでしょうか?
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昼食の後は雑貨店などでお買い物をしてからアルノ川の対岸へ。
園芸ショップ。カラフルな種のパッケージがかわいい。
この店は彫刻のある中庭があったりして建物も歴史的なものと思われます。 -
アルノ川の対岸にあるベルヴェデーレ要塞に向かって、グラツィエ橋からひたすら歩きました。
路上駐車の車の上でお昼寝中の猫、瀟洒な一戸建ての門に貼られた猛犬注意のステッカー、地図にも載っていない小さな教会や何世紀にもわたって補修を繰り返してきたような古い石塀など、親近感を感じる路地を黙々と歩くのは楽しいものです。 -
ほどなく要塞の門にたどりつきました。要塞は修復作業中で見学はできませんでしたが…。そこからボーボリ庭園に抜けようと要塞沿いを歩いていくことにしたのですが、道を間違えサンレオナルド通りをかけ離れた方角に延々と歩いてしまいました。どうやら要塞から庭園へは直接行くことができないようなので、元の道を引き返すことに。アルノ川近くまで戻ってピッティ宮側から庭園に向かうことにしました。
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要塞からの坂道を延々と下って歩く途中、杖をついたおじいさんを追い抜きました。坂を下りきる頃、突然とっくの昔に追い抜いていたおじいさんが私たちの前方に現れびっくり。どうやらくねくねと続く坂をショートカットする階段があるようです。こういった発見もありなかなか楽しい散歩でしたが、徒労感もあいまってくたくたになりました。
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ピッティ宮からボーボリ庭園へ入ろうとすると、その日は休園日でした。残念。仕方ないのでピッティ宮にあるパラティーノ美術館を見物することにしました。
ラファエロ、ティツィアーノ、フィリッポリッピとルネサンスを代表する絵画が目白押し。しかもメディチ家の豪華な宮殿が美術館になっているので部屋の隅々まで見所がぎっしり。素晴しすぎて疲れました。
帰り道でネットカフェ(実際はカフェではないが)に寄り、自宅にメールを送ったり掲示板に書き込みをしたり。当時は携帯の国際ローミングが未発達で、こういった手段でしかネットに接続できませんでした。このときのYAHOOジャパンのトップニュースは「タマちゃん捕獲作戦」。2001年の同時多発テロを受けて明日にもアメリカがイラクを攻撃するのではと言われていた時期だっただけに、あまりにのんきなトップニュースに気が抜けちゃいました。 -
フィレンツェでもやはり花を買いました。屋台ではなくちゃんとした花屋さんで本格的なアレンジを作ってもらい、一晩だけですが部屋に飾ることに。Rは花屋の店員さんと花談義に花を咲かせていました。
夕食はガイドブックに載っている有名店「クアトロ・アミーチ」でコース料理。魚料理をおなかいっぱい食べ、ワインもかなり飲みました。 -
3月12日(水曜日)、旅行6日目です。
昨日休館日で行けなかったウフィツィ美術館に朝一番で向かいました。開館前からチケット売り場に行列ができています。入館後はRと別れこの日は個々に観光することにしました。
ウフィツィ美術館は広く見学者も多いので、私はかなり端折って見学しました。ルネサンス美術もキリスト教美術ももうおなかいっぱいになってしまっていたので…。それでもボッティチェリの「春」「ビーナスの誕生」には感激。ラファエロの「ひわの聖母」は残念ながら貸し出し中でレプリカが飾られていました。
ウフィツィの後は「科学史博物館」へ。イタリアは建築や美術品だけでなく、ガリレオなど科学者が活躍した場所でもあるんですよね。
ここにも社会見学と思しき学生がたくさんいました。こちらは中学生くらいの団体です。イタリアでは担任の先生の裁量でクラス単位の校外学習も可能だと聞いたことがありますが、そんなわけで学生が多いのでしょうか。考古学博物館の小学生はきちんと先生の言うことを聞いて見学していましたが、今回の学生たちは少々横着な感じ。展示室で飲食(禁止ではないのかな?)はするし、「触らないで」と書いてあるものの上にどっかり座りこんでいたり…。ちょっとびっくりしました。
展示物で目を引いたのは医学コーナーにあった蝋人形。人間の断面図とか、胎児の模型とかが実にリアルな蝋細工で再現してあるのです。ちょっと怖かった。 -
この後はアルノ川沿いを歩き、トルナブォーニ通りを散策。ストロッツィ宮の近くのカフェで昼食をとり、新市場のロッジアのお店でお土産を購入。新市場のロッジアのイノシシのブロンズ像(ローマ時代の像のレプリカらしい)は、鼻の部分が人々になでられてぴかぴかになっていました。ここは映画ハンニバルでも出てきたなあ。(やっぱり陰惨な場面だったけど…)
買い物をしたので一度ホテルに戻り、午後はバスでミケランジェロ広場に向かうことにしました。 -
ミケランジェロ広場へは駅前から12番のバスで向かいます。タバッキ(イタリア版コンビニ)でバスの切符を2枚(往復分)買って乗り込みました。
バスは駅の北側を回りカッシーネ公園のある駅西側を通るのですが、この辺りは歴史地区とは打って変わって近代的な街並み。歴史地区のすぐ外側にはこんな普通の街があったのですね。
ヴィットーリア橋でアルノ川を渡ってローマ門のロータリーからニッコロマキャヴェリ通りへ。この辺りから丘に向かう坂道に入りました。路線バスは乗るのは簡単ですが、降りたい場所でちゃんと降車するのは難しいもの。このときは幸い他の観光客が降車ボタンを押していてくれたので、広場前でちゃんと降りることができました。 -
ミケランジェロ広場からはフィレンツェの歴史地区がばっちり眺められます。ミケランジェロのダヴィデ像(レプリカ)とともに街を一望するのは気持ちがいい。歴史地区では常に薄暗い建物の隙間にいるような感じがしていたので、いちだんと解放感を感じます。
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タイトルの写真はミケランジェロ広場から見たフィレンツェ歴史地区。こちらは街を挟んだ向かいの丘方面。郊外の観光地フィエーゾレがあるのは奥の丘でしょうか。
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アーモンドの花が盛りでした。
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眺望抜群の広場にはオープンカフェもあったのですが、風が強く景色を見ながらのんびりというわけにもいきません。
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写真撮影など済ませてしまうと手持無沙汰になり早々に街に戻ることに。
階段のある坂道でショートカットできそうだったのでバスには乗らず歩いて行くことにしました。思った通り近かった! -
丘を下ってアルノ川を渡ったあたりにあるのが国立図書館。
映画ハンニバルのレクター博士が仕事していたところです。 -
図書館から西に向かうとヴェッキオ宮があります。ここも劇中では陰惨な事件現場。
しかし映画のイメージとは裏腹に、ヴェッキオ宮はもとから政庁として作られ、現フィレンツェ市庁舎でもあるだけあって機能的で端正な建物です。室内の美しい装飾も過剰さがなく、私にはちょうど良く見えました。
観光はこれにて終了。 -
この後は別行動していたRと合流。
夕食は「Coquinarius」というワインバーへ。ネットでフィレンツェ在住の女性がオススメしていた店です。
サラミや生ハム、チーズ、野菜が盛りあわされたアンティパストミスト、鮭のパスタ、魚と野菜の蒸し料理を二人でシェア。お酒はイタリアビールです。
アンティパストミストはたくさんの種類のものが少しずつあって、全体では相当な量になってしまうのですが食べ飽きることがありませんでした。パスタはやはり塩辛い。蒸し料理はズッキーニと魚を重ねたムサカのような料理で、あっさりしていておいしかったです。
食事をしながら今日の観光を報告し合いました。 -
Rは昨日休園で入れなかったボーボリ庭園で半日ゆっくり過ごしていたそうです。同じ半日なのに、過ごし方は十人十色ですね。
この写真はボーボリ庭園のもの。3月はまだアウトドアの季節ではないらしく、庭園は人も少なくてとても静かだったそう。この日のフィレンツェは穏やかに晴れていたのできっと気持ちのいい散策だったことでしょう。
さて、翌日は早朝に空港です。寝過ごしては大変なので早めにホテルに戻って、8時にはベッドに入って寝てしまいました。
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