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2012年は辰年ということで,辰(龍)にゆかりのある寺社へと初詣に行きました。<br />京都編・奈良編とありますが,この旅行記では奈良編をご紹介します。<br /><br />奈良編で選んだのは,森厳な雰囲気漂う室生地方です。<br />この地にある室生龍穴神社は龍神を祀っており,神社の奥には龍神が住むと伝わる龍穴があります。<br />また,室生龍穴神社の神宮寺であった「女人高野」で有名な室生寺へも行ってきました。<br /><br />京都編:http://4travel.jp/traveler/uenana/album/10633460/<br />

2012年初詣 神秘的な雰囲気漂う,龍神の住む神域へ (室生龍穴神社,室生寺)

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2012/01/01 - 2012/01/01

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ぺこにゃん

ぺこにゃんさん

2012年は辰年ということで,辰(龍)にゆかりのある寺社へと初詣に行きました。
京都編・奈良編とありますが,この旅行記では奈良編をご紹介します。

奈良編で選んだのは,森厳な雰囲気漂う室生地方です。
この地にある室生龍穴神社は龍神を祀っており,神社の奥には龍神が住むと伝わる龍穴があります。
また,室生龍穴神社の神宮寺であった「女人高野」で有名な室生寺へも行ってきました。

京都編:http://4travel.jp/traveler/uenana/album/10633460/

  • 2012年は辰年ということで,辰(龍)にゆかりのある寺社へ初詣に行くことに。<br />京都編の旅行記はすでに作成済みですが,時系列でいうと,先に奈良へ向かったので,文字通りの「初」詣はこちらとなります。<br /><br />さて,奈良で「辰」スポットというと…うーん,あまり思い浮かばない。<br />ベタなところでは,春日大社の若宮15社めぐりの一つに金龍神社がありますが,社殿があるのみで話を広げるのも難しいしなぁ…<br /><br />(写真:本旅行とは関係ない,橿原神宮のジャンボ絵馬 2011年12月撮影)<br />

    2012年は辰年ということで,辰(龍)にゆかりのある寺社へ初詣に行くことに。
    京都編の旅行記はすでに作成済みですが,時系列でいうと,先に奈良へ向かったので,文字通りの「初」詣はこちらとなります。

    さて,奈良で「辰」スポットというと…うーん,あまり思い浮かばない。
    ベタなところでは,春日大社の若宮15社めぐりの一つに金龍神社がありますが,社殿があるのみで話を広げるのも難しいしなぁ…

    (写真:本旅行とは関係ない,橿原神宮のジャンボ絵馬 2011年12月撮影)

  • いろいろ考えた結果,元日の朝に降り立ったのは宇陀市室生となりました。<br /><br />室生地方は奥深い山と渓谷に囲まれたところです。<br />清冽な渓流は龍神の信仰を生み,雨乞いの祈祷も度々行われてきました。<br />「辰」スポットとしては申し分ないと思います。<br /><br />近鉄電車で室生大野口駅まで行き,そこからバスに乗ること15分,室生寺前に到着です。<br />今まで室生地方は交通費が高くて敬遠していたのですが,近鉄電車の初詣一日乗車券を利用すればお安くいけることが判明。<br />思い切って訪ねてきました。<br /><br />

    いろいろ考えた結果,元日の朝に降り立ったのは宇陀市室生となりました。

    室生地方は奥深い山と渓谷に囲まれたところです。
    清冽な渓流は龍神の信仰を生み,雨乞いの祈祷も度々行われてきました。
    「辰」スポットとしては申し分ないと思います。

    近鉄電車で室生大野口駅まで行き,そこからバスに乗ること15分,室生寺前に到着です。
    今まで室生地方は交通費が高くて敬遠していたのですが,近鉄電車の初詣一日乗車券を利用すればお安くいけることが判明。
    思い切って訪ねてきました。

  • 室生寺前から室生川に沿って歩くこと約1km,2本の杉の巨木が鳥居のようにそびえる室生龍穴(むろうりゅうけつ)神社が現れます。<br /><br />創建は明らかではありませんが,山部親王(後の桓武天皇)が病気になった時,室生の龍穴に祈願したところ治ったといわれていますので,その頃までに龍神信仰が生まれてたようです。

    室生寺前から室生川に沿って歩くこと約1km,2本の杉の巨木が鳥居のようにそびえる室生龍穴(むろうりゅうけつ)神社が現れます。

    創建は明らかではありませんが,山部親王(後の桓武天皇)が病気になった時,室生の龍穴に祈願したところ治ったといわれていますので,その頃までに龍神信仰が生まれてたようです。

  • 手水舎にて清めます。<br />ここには青銅の龍がいました。<br />

    手水舎にて清めます。
    ここには青銅の龍がいました。

  • 室生龍穴神社の祭神はタカオカミノカミという龍神です(「オカミ」という漢字が難しくて変換できません)。<br />雨雪をつかさどる水神で,京都の貴船神社の祭神と同じです。<br />「山城国の貴布禰神社,大和国の龍穴」と,祈雨の神として朝廷の崇敬を受けていました。

    イチオシ

    室生龍穴神社の祭神はタカオカミノカミという龍神です(「オカミ」という漢字が難しくて変換できません)。
    雨雪をつかさどる水神で,京都の貴船神社の祭神と同じです。
    「山城国の貴布禰神社,大和国の龍穴」と,祈雨の神として朝廷の崇敬を受けていました。

  • 境内をまっすぐに進むと,拝殿があります。<br />拝殿はこけら葺で入母屋造,江戸期に室生寺の般若堂を移したものです。<br />正月用に門松が飾られていました。<br />

    境内をまっすぐに進むと,拝殿があります。
    拝殿はこけら葺で入母屋造,江戸期に室生寺の般若堂を移したものです。
    正月用に門松が飾られていました。

  • 拝殿には「善如龍王社」とあります。<br />善如龍王は,弘法大師が京都・神泉苑にて雨乞いを行った際に現れた龍王です。<br /><br />ここで疑問が。<br />タカオカミノカミ=善如龍王なのか?<br />朝廷が善女龍王の神号を与えたということらしいですが,タカオカミノカミは日本神話の神様,善如龍王は仏教の神様です。<br />神仏混同しているということなのでしょうか。

    拝殿には「善如龍王社」とあります。
    善如龍王は,弘法大師が京都・神泉苑にて雨乞いを行った際に現れた龍王です。

    ここで疑問が。
    タカオカミノカミ=善如龍王なのか?
    朝廷が善女龍王の神号を与えたということらしいですが,タカオカミノカミは日本神話の神様,善如龍王は仏教の神様です。
    神仏混同しているということなのでしょうか。

  • 難しいことはさておき,拝殿の背後に本殿があります。

    難しいことはさておき,拝殿の背後に本殿があります。

  • こちらが本殿。<br />周りの景色と比較して朱色が鮮やか過ぎて,ミスマッチですね…<br />この本殿は春日大社若宮社の旧社殿が譲られたものだそうです。

    こちらが本殿。
    周りの景色と比較して朱色が鮮やか過ぎて,ミスマッチですね…
    この本殿は春日大社若宮社の旧社殿が譲られたものだそうです。

  • 本殿周辺も高い木で囲まれています。

    イチオシ

    本殿周辺も高い木で囲まれています。

  • こんなことを書いては申し訳ないのですが,結構僻地にあると思います。<br /><br />正月早々訪れるのは私のような物好きと地元民ぐらいかなと思っていたのですが,意外なことにポツリポツリと参拝客がやってきていました。<br />

    こんなことを書いては申し訳ないのですが,結構僻地にあると思います。

    正月早々訪れるのは私のような物好きと地元民ぐらいかなと思っていたのですが,意外なことにポツリポツリと参拝客がやってきていました。

  • 樹齢100年は優に超しているであろう拝殿前の杉の木。<br />コブがボコッと出ています。<br /><br />

    樹齢100年は優に超しているであろう拝殿前の杉の木。
    コブがボコッと出ています。

  • 杉の木からパワーをもらう参拝客。

    杉の木からパワーをもらう参拝客。

  • 拝殿前の狛犬ファンの方なら気に入るかも。<br />阿像の狛犬は玉(鞠)を踏みつけています。

    拝殿前の狛犬ファンの方なら気に入るかも。
    阿像の狛犬は玉(鞠)を踏みつけています。

  • 吽像の狛犬は子連れです。<br />子狛犬が威嚇しているように見えます。

    吽像の狛犬は子連れです。
    子狛犬が威嚇しているように見えます。

  • 境内の見所はこんなところでしょうか。<br />物足りない感じがしますが,室生龍穴神社の一番の見所である龍穴はここにはありません。<br />

    境内の見所はこんなところでしょうか。
    物足りない感じがしますが,室生龍穴神社の一番の見所である龍穴はここにはありません。

  • 龍穴を見るため,室生川に沿ってさらに約500m歩いて行きます。

    龍穴を見るため,室生川に沿ってさらに約500m歩いて行きます。

  • 室生川。<br />このあたりの川は本当に綺麗ですね。<br />野生の鳥が飛び回っていました。

    室生川。
    このあたりの川は本当に綺麗ですね。
    野生の鳥が飛び回っていました。

  • しばらくすると「吉祥龍穴」の案内板があるので,それに従い歩いて行きます。

    しばらくすると「吉祥龍穴」の案内板があるので,それに従い歩いて行きます。

  • 林道を歩いて行きます。<br />舗装されているので普通の道に見えますが,坂道がずっと続きます。<br />足場の良い山登りだと思ってください。<br />急坂ではありませんが,それなりに距離はあります。

    林道を歩いて行きます。
    舗装されているので普通の道に見えますが,坂道がずっと続きます。
    足場の良い山登りだと思ってください。
    急坂ではありませんが,それなりに距離はあります。

  • しばらく歩くと天の岩戸神社に到着します。<br />

    しばらく歩くと天の岩戸神社に到着します。

  • こちらが天岩戸なのでしょう。<br />巨石が真っ二つに割れている様が,そう連想させるのでしょうね。

    こちらが天岩戸なのでしょう。
    巨石が真っ二つに割れている様が,そう連想させるのでしょうね。

  • 岩の上には木が生えていました。<br />植物の生命力はすごいなぁ

    岩の上には木が生えていました。
    植物の生命力はすごいなぁ

  • そばには本殿(祠?)があります。<br />天岩戸を模したような岩の上に建てられています。

    そばには本殿(祠?)があります。
    天岩戸を模したような岩の上に建てられています。

  • さらに林道を進んでいくと,「吉祥龍穴」の案内板と鳥居がありました。<br />ちなみに,ここまでは車で来ることが出来ます。<br />

    さらに林道を進んでいくと,「吉祥龍穴」の案内板と鳥居がありました。
    ちなみに,ここまでは車で来ることが出来ます。

  • 鳥居をくぐり,階段を下りて行きます。<br />

    鳥居をくぐり,階段を下りて行きます。

  • 水の流れる音が徐々に大きくなり,突如目の前が開けます。<br />今にも龍が出てきそうな神秘的な雰囲気が漂います。

    水の流れる音が徐々に大きくなり,突如目の前が開けます。
    今にも龍が出てきそうな神秘的な雰囲気が漂います。

  • さらに進むと,眼下に遥拝所が見えてきました。

    さらに進むと,眼下に遥拝所が見えてきました。

  • 遥拝所の先には…

    遥拝所の先には…

  • 険しい崖に龍穴を見ることが出来ます。<br />写真では大きさは伝わりにくいですが,人が入れるぐらいの大きさはあります。<br /><br />

    険しい崖に龍穴を見ることが出来ます。
    写真では大きさは伝わりにくいですが,人が入れるぐらいの大きさはあります。

  • 室生の龍神には次のような伝説があります。<br />「室生の竜穴に住む善女竜王は興福寺の猿沢池にいたが,釆女の入水を嫌って,香山春日山の南に移り住んだ。<br />そこにも死体が捨てられるようになって,室生の竜穴に移った…」<br />(JR東海:「うましうるわし奈良」のサイトから引用)

    室生の龍神には次のような伝説があります。
    「室生の竜穴に住む善女竜王は興福寺の猿沢池にいたが,釆女の入水を嫌って,香山春日山の南に移り住んだ。
    そこにも死体が捨てられるようになって,室生の竜穴に移った…」
    (JR東海:「うましうるわし奈良」のサイトから引用)

  • この室生地方は太古の火山活動によって形成された室生火山帯の中心部です。<br />火山活動によって出来た地形を龍の住む場所と想像したのでしょう。<br /><br />写真のような亀裂も,龍神が暴れたせいか?などと想像してみたりするのも面白いかも。<br />

    この室生地方は太古の火山活動によって形成された室生火山帯の中心部です。
    火山活動によって出来た地形を龍の住む場所と想像したのでしょう。

    写真のような亀裂も,龍神が暴れたせいか?などと想像してみたりするのも面白いかも。

  • 最初に目に入ったところを眺めます。<br />「龍の馬場」と呼ばれるところから,滝が流れ落ちます。

    最初に目に入ったところを眺めます。
    「龍の馬場」と呼ばれるところから,滝が流れ落ちます。

  • この滝に「招雨瀑」という名前が付いています。<br />雨乞いが行われる場所だけに「雨を招く」なのでしょう。<br /><br />ふと思ったのですが,「瀧(滝)」という漢字には「龍(竜)」が入っていますよね。<br />流れ落ちる水に龍の姿を重ねたのでしょうか?

    この滝に「招雨瀑」という名前が付いています。
    雨乞いが行われる場所だけに「雨を招く」なのでしょう。

    ふと思ったのですが,「瀧(滝)」という漢字には「龍(竜)」が入っていますよね。
    流れ落ちる水に龍の姿を重ねたのでしょうか?

  • さて,龍穴を見た後,室生寺前まで戻ってきました。<br />1時間に1本のバスを待っている間,室生寺を訪ねることにしました。<br /><br />室生寺へはバス停近くの橋を渡るより,室生川上流の太鼓橋を渡って行くのがお勧めです。<br />進むにつれて表門が徐々に見えてくる,これが良いんですよね。<br />

    イチオシ

    さて,龍穴を見た後,室生寺前まで戻ってきました。
    1時間に1本のバスを待っている間,室生寺を訪ねることにしました。

    室生寺へはバス停近くの橋を渡るより,室生川上流の太鼓橋を渡って行くのがお勧めです。
    進むにつれて表門が徐々に見えてくる,これが良いんですよね。

  • 山部親王(後の桓武天皇)の病気平癒の祈願が興福寺の高僧賢憬(けんけい)など五人の高徳な僧によって行われたところ,龍神の力により親王は全快しました。<br />桓武天皇は即位後に寺の造営を命じ,賢憬の弟子修円が中心となって建立された,というのが室生寺の縁起です。<br /><br />山林修行の道場として,法相・真言・天台などの各宗を兼学する寺院として独特の仏教文化を形成しました。<br /><br />女人禁制の高野山に対して,女性の参詣を許したことから「女人高野」と呼ばれています。

    山部親王(後の桓武天皇)の病気平癒の祈願が興福寺の高僧賢憬(けんけい)など五人の高徳な僧によって行われたところ,龍神の力により親王は全快しました。
    桓武天皇は即位後に寺の造営を命じ,賢憬の弟子修円が中心となって建立された,というのが室生寺の縁起です。

    山林修行の道場として,法相・真言・天台などの各宗を兼学する寺院として独特の仏教文化を形成しました。

    女人禁制の高野山に対して,女性の参詣を許したことから「女人高野」と呼ばれています。

  • 表門からは入れません。<br />室生川沿いに歩いていくと受付がありますので,そこで入山料を払います。<br /><br />奥へ進むと仁王門があります。<br />そうそう,室生寺の山号は宀一山(べんいちさん)といいます。<br />「室生」の略って,略しすぎやろ…

    表門からは入れません。
    室生川沿いに歩いていくと受付がありますので,そこで入山料を払います。

    奥へ進むと仁王門があります。
    そうそう,室生寺の山号は宀一山(べんいちさん)といいます。
    「室生」の略って,略しすぎやろ…

  • 仁王門をくぐった先に手水舎がありました。<br />ここにも龍がいました。<br /><br />室生寺は先ほど訪れた室生龍穴神社の神宮寺で,かつては「竜王寺」と呼ばれたこともあるそうです。<br />(一応「辰」スポットめぐりなので,アピールしておきます…)

    仁王門をくぐった先に手水舎がありました。
    ここにも龍がいました。

    室生寺は先ほど訪れた室生龍穴神社の神宮寺で,かつては「竜王寺」と呼ばれたこともあるそうです。
    (一応「辰」スポットめぐりなので,アピールしておきます…)

  • 目の前に現れた自然石を積み上げた急坂は,「鎧坂」と呼ばれています。<br /><br />刹那,太陽の光が射しました。<br />写真の雰囲気がガラッと変わりますね。<br />のんきなことを書いていますが,ここから奥の院まで700段もの階段を登って行きます。

    目の前に現れた自然石を積み上げた急坂は,「鎧坂」と呼ばれています。

    刹那,太陽の光が射しました。
    写真の雰囲気がガラッと変わりますね。
    のんきなことを書いていますが,ここから奥の院まで700段もの階段を登って行きます。

  • なぜ鎧坂と呼ばれるかというと,石段の下から見上げれば,鎧の“さね”を編み上げたように見えるからです。<br /><br />さね:【札】鎧を構成する細長い小板。鉄または革製で、1領に800〜2000枚をうろこ状に連結してつくる。<br /><br />

    なぜ鎧坂と呼ばれるかというと,石段の下から見上げれば,鎧の“さね”を編み上げたように見えるからです。

    さね:【札】鎧を構成する細長い小板。鉄または革製で、1領に800〜2000枚をうろこ状に連結してつくる。

  • 鎧坂を登ったところにあるのがこけら葺の金堂(平安初期・国宝)です。<br />高床式なのに階段がありません。<br />前面に通り一間の礼堂を張り出しており,横から入るようになっています。<br /><br /><br />釈迦如来立像を中心に,十一面観音,文殊菩薩,薬師如来,地蔵菩薩が並び,その前列に十二神将が一列に並べられています。<br /><br />時間が無くてチラッとしか見れなかったのが心残りです。<br />

    鎧坂を登ったところにあるのがこけら葺の金堂(平安初期・国宝)です。
    高床式なのに階段がありません。
    前面に通り一間の礼堂を張り出しており,横から入るようになっています。


    釈迦如来立像を中心に,十一面観音,文殊菩薩,薬師如来,地蔵菩薩が並び,その前列に十二神将が一列に並べられています。

    時間が無くてチラッとしか見れなかったのが心残りです。

  • 金堂右手には軍茶利明王の石仏があります。<br />鏡餅がさりげなく置かれているのが正月らしいです。<br /><br />ちなみに奥に見えるのは天神社で,室生寺創建前にすでにあった室生龍穴神社に敬意を示し,その方向を向いているそうです。

    金堂右手には軍茶利明王の石仏があります。
    鏡餅がさりげなく置かれているのが正月らしいです。

    ちなみに奥に見えるのは天神社で,室生寺創建前にすでにあった室生龍穴神社に敬意を示し,その方向を向いているそうです。

  • 時間が無いので,どんどん進んで行きますよ。<br />残された時間はあと30分!

    時間が無いので,どんどん進んで行きますよ。
    残された時間はあと30分!

  • 金堂左手の階段を登ると灌頂堂(鎌倉時代・国宝)の前に出ます。<br />ここは真言密教の最も大切な法儀である灌頂を行う堂で,真言寺院の中心であるところから本堂とも呼ばれます。<br /><br />御本尊の如意輪観音は日本三如意輪の一体です。<br />残りの二対は河内の歓心寺,西宮の神呪寺にあります。

    金堂左手の階段を登ると灌頂堂(鎌倉時代・国宝)の前に出ます。
    ここは真言密教の最も大切な法儀である灌頂を行う堂で,真言寺院の中心であるところから本堂とも呼ばれます。

    御本尊の如意輪観音は日本三如意輪の一体です。
    残りの二対は河内の歓心寺,西宮の神呪寺にあります。

  • 灌頂堂横の階段を上がった先には,五重塔(平安時代・国宝)があります。<br />法隆寺の五重塔に次いで古く,室生寺内最古の建物です。<br />高さ16.1mと,屋外に建つ五重塔では最小のものです。<br />人間と比較すればわかりやすいですね。<br /><br />「屋外」と書きましたが,「屋内」ならば例えば元興寺の五重塔(国宝)は5.5mとさらに小さいです。

    灌頂堂横の階段を上がった先には,五重塔(平安時代・国宝)があります。
    法隆寺の五重塔に次いで古く,室生寺内最古の建物です。
    高さ16.1mと,屋外に建つ五重塔では最小のものです。
    人間と比較すればわかりやすいですね。

    「屋外」と書きましたが,「屋内」ならば例えば元興寺の五重塔(国宝)は5.5mとさらに小さいです。

  • 通常,多重塔は上層に行くほど屋根が小さくなりますが,室生寺の五重塔はその割合(逓減率といいます)が小さいのが特徴です。<br />

    通常,多重塔は上層に行くほど屋根が小さくなりますが,室生寺の五重塔はその割合(逓減率といいます)が小さいのが特徴です。

  • もう一つ特徴を挙げると,頂上の相輪が珍しいものなのです。<br />通常は九輪の上に水煙なのですが,宝瓶が載っています。<br />宝瓶には龍が封じ込まれているという伝説があります。

    もう一つ特徴を挙げると,頂上の相輪が珍しいものなのです。
    通常は九輪の上に水煙なのですが,宝瓶が載っています。
    宝瓶には龍が封じ込まれているという伝説があります。

  • それにしても優美な佇まいですね。<br />平成10年に台風で倒れた木が直撃し,大きな損傷を負ったのですが,平成12年に修復されました。<br />

    それにしても優美な佇まいですね。
    平成10年に台風で倒れた木が直撃し,大きな損傷を負ったのですが,平成12年に修復されました。

  • お気に入りのアングルはこれ。<br />階段下から見上げるアングルですね。<br />

    イチオシ

    お気に入りのアングルはこれ。
    階段下から見上げるアングルですね。

  • 五重塔の周囲には石仏がずらっと並んでいます。<br />それらを横目に見ながら奥へ。<br />

    五重塔の周囲には石仏がずらっと並んでいます。
    それらを横目に見ながら奥へ。

  • 奥へ進むと下りになります。<br />それにしてもこの杉は大きい。<br />近くの人と比較してください。<br />こういう杉が倒れてきたら…と思うと,怖いですね。

    奥へ進むと下りになります。
    それにしてもこの杉は大きい。
    近くの人と比較してください。
    こういう杉が倒れてきたら…と思うと,怖いですね。

  • このあたりは無明谷と呼ばれており,朱色の橋は無明橋という名です。<br />この橋を渡ると,いよいよメインイベントです。

    このあたりは無明谷と呼ばれており,朱色の橋は無明橋という名です。
    この橋を渡ると,いよいよメインイベントです。

  • 奥の院へと続く階段は約400段!<br />しかも見た目以上の急斜面です。<br />脚力に自信の無い方はここで引き返したほうがいいでしょう。<br />(正確には386段らしいです)<br />

    奥の院へと続く階段は約400段!
    しかも見た目以上の急斜面です。
    脚力に自信の無い方はここで引き返したほうがいいでしょう。
    (正確には386段らしいです)

  • 「女人高野」といえど,女性・子供には甘くはないのです。<br />と思っていたら,子供が上から下りてきていました。<br />子供でも行けたのなら意外と余裕なのかも?

    「女人高野」といえど,女性・子供には甘くはないのです。
    と思っていたら,子供が上から下りてきていました。
    子供でも行けたのなら意外と余裕なのかも?

  • 登り始めてみると,何か歩きにくい…<br />説明しづらいですが,一段一段が狭くて歩幅が合わないのです。<br />仕方なく一歩一歩踏みしめるように登って行きます。<br /><br />それにしても先ほど龍穴を見に行ったときも坂道を延々と登りましたが,ここでも400段の階段。<br />正月早々,自分に苦行を与えてどうする…

    登り始めてみると,何か歩きにくい…
    説明しづらいですが,一段一段が狭くて歩幅が合わないのです。
    仕方なく一歩一歩踏みしめるように登って行きます。

    それにしても先ほど龍穴を見に行ったときも坂道を延々と登りましたが,ここでも400段の階段。
    正月早々,自分に苦行を与えてどうする…

  • 「イッチ,ニ!イッチ,ニ!」といったリズムで登り続け,常灯堂の下までやってきました。<br />こんなところに懸造りがあるとは意外でした。<br /><br />ここは踊り場になっていますが,あと少しなので休憩せずに一気に行きます。

    「イッチ,ニ!イッチ,ニ!」といったリズムで登り続け,常灯堂の下までやってきました。
    こんなところに懸造りがあるとは意外でした。

    ここは踊り場になっていますが,あと少しなので休憩せずに一気に行きます。

  • 奥の院に到着。<br />さすがに息が上がりました。<br />でも次の日,筋肉痛にならなかったのはまだまだ若い証拠かも^^<br />

    奥の院に到着。
    さすがに息が上がりました。
    でも次の日,筋肉痛にならなかったのはまだまだ若い証拠かも^^

  • 御影堂です。<br />弘法大師が42歳のときの像を安置しています。

    御影堂です。
    弘法大師が42歳のときの像を安置しています。

  • 御影堂でお参りする人。<br />私もこのあと,お参りさせていただきました。

    御影堂でお参りする人。
    私もこのあと,お参りさせていただきました。

  • 御影堂左手の岩場には七重石塔が建てられています。<br />平安時代後期に造られたものと言われています。<br />

    御影堂左手の岩場には七重石塔が建てられています。
    平安時代後期に造られたものと言われています。

  • 常灯堂。<br />位牌堂とも呼ばれています。<br />正面に閻魔様が描かれた地獄絵図を飾っています。

    常灯堂。
    位牌堂とも呼ばれています。
    正面に閻魔様が描かれた地獄絵図を飾っています。

  • 階段を登ってくる途中で見えましたが,懸造りとなっています。<br />そう,清水の舞台と同じ造りですね。

    階段を登ってくる途中で見えましたが,懸造りとなっています。
    そう,清水の舞台と同じ造りですね。

  • 奥へと行くと,登ってきた階段を見下ろすことができます。<br />すでに階段を登りきっているためか,「みんな頑張ってるなぁ」と優越感に浸って眺めてしまいました。

    奥へと行くと,登ってきた階段を見下ろすことができます。
    すでに階段を登りきっているためか,「みんな頑張ってるなぁ」と優越感に浸って眺めてしまいました。

  • のんごりとしたかったのですが,もう時間が無い!<br />急いで階段を降ります。<br />駆け下りたいのに,歩幅が合わない…<br />仕方ないので,一段ずつ丁寧に降りて行きます。

    のんごりとしたかったのですが,もう時間が無い!
    急いで階段を降ります。
    駆け下りたいのに,歩幅が合わない…
    仕方ないので,一段ずつ丁寧に降りて行きます。

  • 帰り際,振り向き様に一枚。<br />初夏になると階段脇にシャクナゲが咲き,それは見事な光景となります。<br /><br />急いでいたので写真は適当に撮りましたが,撮影スポットは頭に入れておきました。<br />次回訪れたときはもっと良い写真が撮れるはず?

    イチオシ

    帰り際,振り向き様に一枚。
    初夏になると階段脇にシャクナゲが咲き,それは見事な光景となります。

    急いでいたので写真は適当に撮りましたが,撮影スポットは頭に入れておきました。
    次回訪れたときはもっと良い写真が撮れるはず?

  • バスに乗り,室生大野口駅まで戻ってきました。<br />時間が無くて行けなかった大野寺の磨崖仏を写真に最後に収めて,この地を去りました。<br /><br />一日乗車券は有効に利用しないとね,ということで次の目的地は京都・伏見稲荷。<br />こちらの旅行記に続きます。<br />http://4travel.jp/traveler/uenana/album/10633460/

    バスに乗り,室生大野口駅まで戻ってきました。
    時間が無くて行けなかった大野寺の磨崖仏を写真に最後に収めて,この地を去りました。

    一日乗車券は有効に利用しないとね,ということで次の目的地は京都・伏見稲荷。
    こちらの旅行記に続きます。
    http://4travel.jp/traveler/uenana/album/10633460/

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  • 鴨川の夕立!さん 2012/01/14 21:34:09
    五重塔!
    数年前に台風で近くの杉の木が倒れ五重塔の一部が損壊しましたが
    きれいに修復されましたね!
    私自身の記憶はもう40年近く前になります
    記憶が無いのが本当かも!(^ー^* )フフ♪

    ぺこにゃん

    ぺこにゃんさん からの返信 2012/01/15 22:08:36
    RE: 五重塔!
    こんばんは。

    > 数年前に台風で近くの杉の木が倒れ五重塔の一部が損壊しましたが
    > きれいに修復されましたね!
    > 私自身の記憶はもう40年近く前になります
    > 記憶が無いのが本当かも!(^ー^* )フフ♪

    修復技術は凄いですね。
    どのように直したか知りませんが,数年前に壊れたなんて微塵も感じさせないのですから。

    それにしても40年前ですか!?
    かなり前の記憶ですね〜
    気が遠くなってしまいます…

    ぺこにゃん
  • ぺでぃまるさん 2012/01/14 18:30:30
    明けましておめでとうございます
    ぺこにゃんさん、明けましておめでとうございますと今更です(^^;A

    これは新年早々マニアックな場所にお出かけですね〜
    仏隆寺に昨年彼岸花を見に大津から出かけましたが(旅行記未作成)、室生は遠いですね。
    辰年に縁のある神社へのお参りされるなんて凄いですね!
    室生龍穴神社も室生寺も、冬のピンとした澄んだ空気感が伝わってきます。
    石楠花の花咲く室生寺、それはフォトジェニックでしょうね〜

    本年もおじゃませせてもらいます。よろしくお願いします。

    そんなに歩いたら筋肉痛必死、しかも遅れて出そうな
     ぺでぃまる

    ぺこにゃん

    ぺこにゃんさん からの返信 2012/01/15 02:23:50
    RE: 明けましておめでとうございます
    ぺでぃまるさん,あけましておめでとうございます。
    本年もよろしくお願いします。
    本当にいまさらですけど^^

    > これは新年早々マニアックな場所にお出かけですね〜
    > 仏隆寺に昨年彼岸花を見に大津から出かけましたが(旅行記未作成)、室生は遠いですね。
    > 辰年に縁のある神社へのお参りされるなんて凄いですね!
    > 室生龍穴神社も室生寺も、冬のピンとした澄んだ空気感が伝わってきます。
    > 石楠花の花咲く室生寺、それはフォトジェニックでしょうね〜

    自分でも相当マニアックだと思います^^
    室生は遠いので,行く気になれなかったのですが,なかなか楽しい時間を過ごすことが出来ました。
    冬の独特の雰囲気も悪くはありませんが,写真が映えなかったですね。
    新緑・紅葉・雪・雨…次はどの季節に訪れようか,早速考えています。

    今年も面白いネタを求めて出歩こうと思いますので,よろしくお願いします。

    ぺこにゃん

    ぺこにゃん

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