2011/09/16 - 2011/09/19
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アルデバランさん
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お前はなんで判で押したような明・清朝の陵墓巡りなんぞするのか?と問われれば…
それは「そこに数百年の歴史が詰っているから」と答えるでしょう。
それぞれにその時代背景と主である皇帝たちの個性、そしてその時々の建築・美術・工芸の全てが注ぎ込まれて
まさにその時代そのものがそこにあります。
一見似たようなものばかりですが、よーく見ると違ってます。
そんな中でも綿寧クン、践祚して旻寧、道光帝、崩じて廟号「宣宗」の慕陵は一風変わってます。
予算の使い方が上手かったんですね、センスを感じます。
コンパクトですが無駄がなく珠玉のような美しさがありました。
ここで彼を若干紹介…
・生まれ:1782年紫禁城けっ芳殿、
・父:永えん後の嘉慶帝、母:孝淑睿皇后
・初婚:13歳! 相手:鈕序ヨ禄氏 孝穆成皇后
・在位:30年
・享年:69歳 円明園にて亡故
・子女:19人
・一生の趣味:倹約(節倹)
・一生の不覚:アヘン戦争敗北
・一生の得意:林清事件での奮闘
・一生の後悔:南京条約締結
・一生の不幸:皇后が相次いで亡くなり、結婚生活長続きせず
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 2.5
- ショッピング
- 2.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
まずは慕陵にあった清西陵領域図にて全体を俯瞰してみましょう。
中心に南北に雍正帝の泰陵です。
我、慕陵は後発のため一番左端…
他は南北に整列しているのに、向きがちょいと東西に向いてます。 -
慕陵の入り口
五孔拱券橋がいい味出してます。 -
五孔橋の上から正面です。
爺ちゃんの乾隆帝が決めたローカルルール(昭穆相建制度)だと清東陵、清西陵交互に建造だから、清東陵の番だったけど、
気に入らなかったんですね薊県が。水が随分出たようで…
ということで、この地に建て直しました。 -
神道の左側はサツマイモとコーリャンですか…
その向こうはトウモロコシですね。 -
神道の右側はというと…
落花生です -
収穫してました。
落花生の収穫って一々豆をこまめに取らなけりゃならないから面倒ですよね。
密植えにしている為なのか品種なのか茎は大きくなりません
我が家の落花生の収穫はまだまだです… -
立派な龍凰門です。
完璧です…
その向こうに碑亭 -
碑亭を過ぎると正面に隆恩門と左右に朝房です。
-
隆恩門は2段ほど高い位置にあります。
ここで清西陵6箇所(泰陵、慕陵、崇陵、昌西陵、泰妃園寝、永福寺)の通しのチケットを購入します(122元、高!)
階段でなくスロープを登って… -
振り返ると…
左の建物は管理事務所です。 -
改札をうけて中に入ると
「ええっ、これが?」
と思わず声がでるほど慎ましやかに小さくたたずむ隆恩殿が目に入ります。 -
右に目を向ける左配殿(東配殿)です。
-
真下から見上げると、全く違ったイメージです。
-
左配殿の細部
変に装飾してなくて無垢の木材の味が出ています。 -
隆恩殿も同じです。
ぺたぺた貼って金ピカにしたり、青や金で飾るよりこちらの方がはるかに良いと思います。 -
隆恩殿から振り返ります。
左右にターンテーブルのような丸い台がありますが何を乗せたんでしょう。 -
隆恩殿の中に入ってみました。
木部に採色を施しておりません。
規模こそ小さいのですが、東西配殿とこの隆恩殿の木材は金絲楠木を使っており素晴らしいの一言です。 -
格天井
すべて精緻な龍の浮き彫りです。 -
奥の部屋の椅子に道光帝の肖像画が座ってました。
そしてここの天井にも龍が顔をのぞかせていました。
こんなにたくさんの龍を使うのは最初に作った清東陵の浸水が龍の仕業と考えて、ここに集合させておけば
穴をあけて浸水させないだろうという非科学的な考えのようです。 -
隆恩殿をぐるっと回って見ます。
彩色がない無垢の柱梁にでっかい持送りの雀替が目立ちます。
しかも、柱に壁がなく回廊になっている点も非常に珍しい。
好感度10%アップ -
玉帯河にかかる平橋三座の向こうに陵寝門ではなく石牌楼と宝頂
そうです…
この慕陵は一風変わっており、陵寝門や方城や明楼がありません。 -
隆恩殿後ろ姿…
他の皇帝陵の隆恩殿との違いは単檐式の屋根、そして回廊
格式は下がるけど、基壇の石の欄干もないのでスッキリしてさらに好感度20%アップ。 -
玉帯河、平橋の三座の下は水がはられておらず
なんと野菜が!
好感度一気に50%アップ! -
恐れ入りました…
-
単なる階段でなくこれがいいですよね。
-
宝城に立ってびっくり
今までの方城、明楼とは随分違います。
どちらかと言うと妃や貴妃などのグレードが下の様式です。
好感度10%アップ! -
よほど予算がなかったのか道光帝は質素を好んだのか。
それとも地上にはお金をかけずに地宮にお金をかけたとか。
頂点を極めた清朝もこの道光年間からは下り坂…
にっちもさっちもいかなくなり始めてました。 -
振り返って隆恩殿方面の正面をみます。
清朝は皇室子弟の教育に特に力を入れたから歴代の皇帝はみなすぐれた人達ばかりです。
なんせ偉い師傅が儒教その他を徹底的に教え込んだから…
ただし、為政者として人間的にはすぐれても、いざ国家に難題が降りかかるとダメだったんですねェ
時勢に疎くなって手をこまねくしかなかったんですね。
ここに清朝の限界があります。 -
宝頂から排水用の石の嘴がでていますが、オリジナルは銅製だったそうです…
-
宝頂をぐるっと取り巻く墻。
あらかた見終わったので引き返します。 -
隆恩門を出て5間の西朝房
落花生を干していたり鉢植えが生活観をだしてます。 -
いいですねェ、西朝房の妻側の壁も洗練されてます。
-
あらら、碑亭と隆恩門の間にかかる三孔拱橋の下の馬槽溝も、行きには気がつかなかったけど
しっかり植えてます。
アーチから顔を出してる「ジュカ」が野菜をみて泣いてます… -
家庭菜園と化した馬槽溝
-
慕陵は道光帝の陵墓で先立たれた3人の皇后も合葬されてますが、数百メートル東に行くと慕東陵があります。
皇帝陵墓だけでなく慕東陵もお願いして行ってもらいました。 -
慕東陵は恭親王奕訢の母ちゃんにして、咸豊帝の奕詝クンの養母、孝静成皇后とその他16人の妃賓の合葬墓です。
どうやら非公開のようで管理人でしょうか、バイクでどこかに出かけていきました。 -
草はボウボウだし、西の朝房もかなり悲惨なことになってます。
-
平橋はもっと悲惨になってます…
孝静成皇后は皇后ですが、道光帝より長生きしたんで慕陵に合葬されず陪葬墓に葬られます。
ちなみに、道光帝生前の地位は「皇貴妃」でした。
咸豊帝の養母だったので皇太后を賜り、後に孝静成皇后を追尊せられました。 -
ぴちりと閉まった隆恩門
-
かすかに間の隙間から覗くと。
よく見えません…
奥には大小17の宝頂が並んでいるはずですが…
きっと壮観なんだろうねエとため息だけついて帰ります。 -
次に向かうのは嘉慶帝の昌陵ですが、途中に「昌西陵」があります。
ここは通しのチケットの中にも入っている回音壁、回音石があります。
話の種に行ってみましょう。
道路沿いに三輪バイクを停めて運転手の郭さん(仮名)は「行って来い」と言い、
道路端で滅多にこない観光客相手の果物売りのオバチャンとおしゃべり開始…
道路はというと、この広場の左側を通っています。
全景を入れる為にわざわざ三孔拱橋の上に立ってみました。 -
したがって、三孔拱橋の先はこんなになってます。
横に道路が走ってるんだからしょうがないですね… -
三間の隆恩門で改札を受けて中に入ります。
-
中に入って…
隆恩門の内側までは手入れが行き届かないようですね。 -
せめて、梁の取れかかっている彩色ははずして下さい
-
そして隆恩殿
先程の慕陵の隆恩殿と比べると同じ単檐歇山式の屋根でも慕陵のはさすがに大屋根で迫力がありました。
それに比べると高さがないため平凡です… -
額は満、蒙、漢字の三種類で書かれています。
-
隆恩殿をぐるっとまわりこんで…
-
おっと、玉帯河は空堀でした。
もちろん野菜もありません。 -
後寝に入ると慕陵同様に方城、明楼がありません。
この昌西陵竣工当時清朝は屈辱的な南京条約締結の一方太平天国の乱も勃発、内憂外患で財政も逼迫して陵墓どころではなかったんですね、きっと。 -
ここの主は嘉慶帝が即位する前に側室からスタートし乾隆帝に認められ皇貴妃、
そして皇后さらに道光帝時代は皇太后として道光29年まで長生きした孝和睿皇后が葬られています。
時の皇帝と言えども「皇太后」の方が偉く、逆らえません。なにせ儒教だら…
とくに道光帝は足の先までガチガチの倫理道徳感。
孝和睿皇后が亡くなった時、周りが止めるにもかかわらず年もわきまえず過度に喪に服したから、心労が重なり道光帝も亡くなってしまいした。
なんせ、聖祖康煕帝が太皇太后孝荘文皇后に仕えたのをお手本にしたから…
でも、忘れていたんだよね康煕帝は当時18才!
自分は60の老人だという事を… -
道光帝の慕陵と似ているのはほぼ前後して造られたからでしょうか。
-
宝頂手前の神道の数枚の石板が回音石。
ここで喋ると小さな声でも壁に響いてよく聞こえるそうです。
誰もいないんで、遠慮なくアー!アー!
そのうち図々しく…
アイン メーチェン オーダー ヴァーイペン ヴュシュ♪パーパーゲーノー ズイッヒ♪♪
恋人かあ♪女房があ♪このパーパーゲーノーニイー♪
いやー、響く!響く! -
半円形の墻(壁)のそばで話すと反対側でも壁を伝わって聞こえるという回音壁
そうそう、天壇公園の皇穹宇にもありました。
現存するのはこの2か所だけとか…
でも、一人の悲しさ。
確認する相手が… -
その墻の外側を見ながら、郭(仮名)さん運転の三輪バイクの荷台に乗って次の昌陵に向かいます。
-
途中、横着にも通る車に挽かせてている、太平峪のおばちゃんの横を通って向かうは昌陵
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