2011/10/12 - 2011/10/12
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フロッガーさん
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それでは最終日、3日目です。
帰りの新幹線が午後5時なので、午後4時には京都駅に戻ってくるように動くことにしました。
この日はまず宇治に行って平等院。
それから南禅寺に行って六波羅蜜寺という行程をたどりました。
話を聞いたら平等院は朝早く行かないと鳳凰堂の前は見学者で溢れる・・・とのこと。
この日の朝ごはんは前日に用意した物を食べてから出かけます。
平等院は午前8時半に開門とのことだったので、ホテルをチェックアウトしました。
宇治へは京都からJR奈良線で。
初日に伏見へ行ったのと同じ電車です。
よっし、晴れだ!
いざ鳳凰堂へ。
平等院は阿弥陀仏を祀る阿弥陀堂(鳳凰堂)を中心として、極楽浄土を描いた場所です。
浄土教は人が死後の世界へ向きあったもの・目指したものといわれます。
いわゆる浄土信仰は平安時代以前の奈良時代のころより存在していましたが、民衆にも爆発的に信仰されるようになったのは藤原家一門が摂関政治を行い全盛期を迎えている頃です。
末法思想がはびこり始める中で、それに恐怖をいだいた貴族・皇族たちのなかに藤原道長・頼道父子もいました。
極楽への憧れ。
浄土信仰は阿弥陀様と阿弥陀様の存在する浄土を思い描く、西方極楽浄土において往生し成仏することを目指す思想です。
観想念仏という方向になりますが、これは念仏を唱えることも仏像を作成したり拝んだりすることも、浄土を模造した建築物や庭園を整えその中に身を置くということも全てが同じことです。
道長は鴨川の西に法成寺を建て、頼道は道長の死後25年ののちに道長の別荘であった宇治殿を寺院に改めることを決めました。
末法の年に入ると言われた、永承七年(1052)のことでした。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
駅から歩いて10分かからずに宇治橋が左手に見えてくるので、右手の参道方向へ。
お茶屋さんが多く並ぶ参道を過ぎれば門が見えてきます。 -
この右側にある受付所で拝観料金を払って中へ。
入園料金と鳳翔館の拝観料金で600円です。
鳳凰堂の内部拝観は別料金300円で、20分ごとに説明つきの内部ツアーになっています。一回の定員は30〜50名ほどです。 -
入場してまっすぐ鳳凰堂へ向かわずに左手のこの観音堂へ出るのが正しいルートのようです。
観音堂。
創建当時の本堂跡に再建されたもので、時代は鎌倉時代前期と云われています。 -
鳳凰堂・左翼部(北)、後方からです。
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内部拝観へはこの橋を渡って入ります。
この向かって右側に受付所。
内部拝観は別料金\300です。
受付はAM9:10〜PM4:10 となっていて、拝観開始はAM9:30より、以後20分毎に1回50名のツアー形式です。 -
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自分が平等院に入場したのは8時40分ごろだったと思うのですが、開門と同時に入ったと思われる4〜5人以外に人がいませんでした。
おかげで鳳凰堂の写真は存分に撮れましたヽ(`▽´)/ -
いや〜、すかっ晴れ!ヽ(`▽´)/
鳳凰堂は中堂・両翼廊・尾廊の4棟で形成されています。
左右楼閣は内部使用をすることは考えられていない、見るためだけに造られた物です。 -
堂内側から見える池側の岸辺は近年の発掘調査において小石が敷き詰められていた洲浜だったことが分かり復元されたものになっています。
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平等院・鳳凰堂に祀られるのは人々を極楽浄土へと導く仏様、阿弥陀如来です。
お堂の中心部の欄干の穴から阿弥陀如来様のお顔が見えます。
昔は今のように内陣までは入れなかったので、庶民は外からしか拝むことができなかったそうです。
内部拝観に入ると、堂内近辺は撮影禁止です。
本尊の阿弥陀如来像は仏師・定朝によるもの。
3m程の高さの寄木造りです。
平成の大修復として2003年から2007年まで阿弥陀坐像と頭上の天蓋が修復され、阿弥陀様の白毫は水晶のものに戻されました。
これは木製のものがはまっていた裏側に反射板があったことから、修復過程において元の形に戻された物です。見る角度によって白色に輝きます。
堂内の壁面に飾られる52体の雲中供養菩薩像は、半分が外されて鳳翔館内に展示されています。
阿弥陀様がお迎えに来るときにお伴をするのが雲中供養菩薩。それぞれが楽器を手に持ち、音楽を奏でると云われます。 -
六角堂。
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庭園は鳳凰堂を左翼から右翼(南)へぐるっと回るようにできています。
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この先は鳳翔館(ミュージアム)へ向かいます。
鳳翔館ではCG映像で当時の鳳凰堂などの色彩等も見れるので、下手に修復作業されてしまうよりもいいんじゃないかなとも思う( `ー´)。
鳳凰や雲中供養菩薩像も凄いのですが、先の大修理で発見されたガラス玉はやっぱり凄いですね。
奈良の正倉院にある宝物と組織構成が同じということが分かったそうですが、平安時代に造られた物と思うと感慨深し。
感慨深いが、なにせ修学旅行等のメッカなので大騒ぎで落ちついてみるのは厳しいです(汗) -
ミュージアム、エントランス。
左手が休憩所になります。 -
ミュージアム外の休憩所から。
綺麗です。 -
鳳翔館ミュージアムからは鐘楼側と鳳凰堂裏側へ抜ける道があります。
こちらと、 -
こちら。
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鳳翔館からは小学生の団体様に囲まれ、慌てて先を急ぎます(爆)
鳳翔館をでて、道順通りに進みますがまずは鐘楼堂があります。
梵鐘は鳳翔館内に展示されていまして、今吊らされている鐘は複製です。
この梵鐘も鳳凰堂と同じく11世紀頃に制作されたものと推定されています。
非常に華やかに模様が浮き彫りにて施されています。 -
鐘楼堂から南門を通ります。
ここは鳳翔館の裏側につながる道です。 -
浄土院。
平等院は天和元年(1681)の寺社奉行の裁定によって、天台宗の最勝院と浄土宗の浄土院が共同で管理している形になっています。 -
羅漢堂。
寛永十七年(1640)に茶師・星野道斎と息子たちによりに建立されました。
内部は撮影禁止ですが、天井には龍が描かれています。 -
ここまで歩いてきますと鳳凰堂の裏側に来ます。
阿弥陀堂が鳳凰堂と呼ばれるようになったのは江戸時代のころと言われていますがこの屋根上の鳳凰が由来とも云われています。
オリジナルの屋根の鳳凰は外され、ミュージアムに保管されています。
現在の屋根上の鳳凰は複製です。 -
最勝院不動堂入口。
-
おっ?
色づいてる?
ということで、平等院の拝観も終了。
帰りに参道で、家でもよく通販で購入する伊藤久右衛門のお店に行ったのですが・・・朝一だし平日もあってか店員やるきなし(爆)
で、手前にあった「お茶のかんばやし」のお店に入りました。
接客も丁寧で、おもわずお茶も買い・・・本店のほうにも行って二階で抹茶と和菓子を頂きました( ^^) _旦~~
それでは京都駅まで戻り、南禅寺へ向かいます。 -
京都駅からバスで南禅寺へ。
今回の昼間に乗ったバスではこれが一番混みました。
しかも渋滞。二条通りから白河通りに曲がったところで降りて、永観堂方向へ歩きます。
永観堂(禅林寺)が見えたら右に曲がって東山高校の横を抜けると湯豆腐やさん。その先は左手にこの三門が見えます。
参道はショートカットする道順になります。 -
三門。歌舞伎で有名な石川五右衛門の「絶景かな、絶景かな」の門です。
別名「天下竜門」。
実際のこの門は寛永五年(1628)だそうですので、石川五右衛門本人は見たことがないと思われます(-ω-)
この三門は上階に登れますが、料金がかかります。 -
三門を抜け、法堂方向に向かいます。
振り返っての三門。綺麗です。 -
法堂。
南禅寺境内の伽藍は文明の乱によって多くが焼失し、そののちに復興されます。
法堂は豊臣秀頼の寄進によって改築されていたものですが、明治二十六年の火災によって焼失しました。
現在のこの法堂は明治四十二年に再建されました。 -
法堂内部には中央に釈迦如来・左手に文殊菩薩、右手に普賢菩薩が祀られています。
天井には今尾景年画といわれる雲竜図が描かれています。 -
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今回は方丈内部には入りませんでした。
水路閣へ。 -
水路閣周辺にも楓が植わっていますが、これは水路閣が境内となじむように歴代の庭師さんたちが植えていったものだそうです。
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水路閣は古代ローマの水道橋を模して明治二十一年(1888)に建築されました。
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この階段を上ると水路閣の上に行けます。
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水路閣の上に来ると、水が流れているのが見えます。
流れているのは琵琶湖疏水の支流です。
奥にはこの格子があるのでいけません。 -
そして天授庵です。
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天授庵には2つの庭園があります。
こちらは本堂側の東庭園。
枯山水庭園です。 -
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そして南庭園を回ります。
こちらは池泉回遊式の庭園です。 -
ハッピを着ていないので、庭師の人なのかはわかりませんが庭の手入れをしている男女が激烈に感じ悪かったです(▼O▼メ)
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庫裏。
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内部は拝観できませんが、庭園を覗き見ることができます。
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午後1時を回っていたので、そろそろお昼ごはんを・・・
湯豆腐にはなぜか魅かれなくて、参道をあるきます。
南禅寺といえば湯豆腐。もしくは最近は日の出うどんさんのカレーうどんですが、白川通りの交差点に出る手前でたまたま見つけた「八つ橋庵しゃなり」という八つ橋や和菓子などを売っているお店が目に留まりました。
店頭での看板で、二階に食事処もあるようで入ってみました。
メニューは甘いものや飲み物もあるのですが、京野菜の小鉢何点かが付いている「しゃなりカレー」を注文。
カレーはビーフカレーでしたがごはんがかやく御飯。
素揚げした野菜がトッピングされていました。
がんもどきの煮物や、湯葉や賀茂なす・鳥肉の炊き合わせはあんがかかっていためちゃめちゃ美味しかったです(^◇^)
いやー満足満足。
お勧めです。
ひと段落ついて、またバスで移動。
銀閣寺の近くで乗り換えて、最後の目的地六波羅蜜寺に向かいます。 -
六波羅蜜寺に到着。
バスを降りて、清水道から松原道へ入ります。
六道珍皇寺を右手に進みます。
左手に見えたスーパーにちょっと寄ったのですが、名前が「ハッピー六原」。
てっきり六波羅という名を使うのがアレなので・・・と思っていたのですが元々のこの地は六原という地名だったそうです。
正面からは弁財天堂。
六波羅蜜寺は西国三十三か所・第17番札所です。 -
六波羅弁才天が祀られます。
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絵馬。
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十一面観音像の奥が本堂になります。
六波羅蜜寺は、空也上人によって開かれた道場を基とします。
この道場は西光寺と呼ばれ、空也上人は木造の十一面観音立像を彫り、その観音像を荷車に載せて町中を念仏を唱えながら歩いたといわれています。
この木造十一面観音が本尊となります。
当時京都では疫病が蔓延し、鴨川の畔は死人の捨て場所であったと言われます。
この時代、病気にかかることは死を意味することでした。
疫病に加えて戦乱の世の中、最悪な状況だった京都でこの病に立ち向かった一人の僧侶が空也上人だったのです。
空也上人は鐘を鳴らしながら町を歩き、人々を集めて節をつけた念仏を唱えて悪疫退散を念じながら踊ったそうです。
これが踊念仏の始まりでした。
念仏を踊りながら唱えることで救われる、この考えは当時は貴族のものであった仏教を民間の人々へ広めることになります。
応和三年(963)、空也上人は鴨川の岸辺にて僧600名による大般若経供養会を行いました。 -
その後、西光寺は比叡山の僧であった中信によって六波羅蜜寺と改名し天台宗の別院となり規模を拡大していきます。
(現在は真言宗智山派)
現在の本堂は昭和四十四年(1969)に開創1000年にあたって改修されたものです。改修から半世紀が経とうとしていますが、朱色が鮮やかに目に映ります。 -
平安時代には平清盛とその一族の屋敷がこの周辺にあったことから、平清盛は六波羅殿という別名でも呼ばれています。
平家一族の屋敷等、5000以上の邸宅がこの近辺にあったそうです。
平家衰退とともに兵火によって六波羅蜜寺の伽藍も焼失しました。
空也上人の踊念仏は鎌倉時代、弾圧を受けます。
それでもこの信仰は人々に受け継がれました。
その後徐々に復興しますが、多くの伽藍は廃仏毀釈によって取り壊されて、寺域も小さなものとなりました。 -
銭洗い弁天様がおられます。
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醍醐天皇の子として生まれ若くして出家をした空也上人は市聖と称され天禄三年(972)、70歳でこの土地でなくなります。
宝物殿には空也上人が念仏を唱えて街を歩いたことを意味する、口から「南無阿弥陀仏」の阿弥陀仏ひとつひとつが口から吐き出されている木像があります。
今でも毎年12月になるとこの本堂にて「かくれ念仏(空也踊躍念仏厳修)」が行われます。
三十三間堂まで行きたかったのですが、これでタイムリミットのようです。
京都駅へもどりました。
地下街などでどこのお店か忘れた鯖寿司(2100円(-_-;))とおばんざいセットを買って東京行きの新幹線へ。
久しぶりの京都でしたが、非常に浮足立った観光になりました(笑)
それでも、京都に行こうと思ったのは震災の影響もあると思っています。
京都は過去に数々の国家的危機を乗り越えてきた場所でもあります。
1000年昔も、21世紀に入った今も迷いに満ちた世界には変わりがありません。
2011年、東日本大震災で危機的状況になった中、人それぞれ試練や役割が与えられたのかもしれません。
少なからず近い地域に住む私にも色々考えさせられることがありました。
何をすればいいのか、何ができるのか。
勝手ながら、どこかで京都に刻まれた危機を乗り越えてきた歴史に救いを求めていたのかもしれません。
色々考えながらも、帰ってきてこうしてブログにするにも写真を撮っていないことや頭に入っていない事も多くて何をやってるんだかな〜という感じでしたが、長々と見ていただきましてありがとうございました。
しかし久々の京都は、車の運転が皆荒いのが衝撃的(爆)
シャカリキにアクセル踏んでいるような、なんつーか。
タクシーは白線を歩行者が少しでも踏んでいるとクラクション鳴らしまくり。
私が鳴らされたら土手っ腹蹴っ飛ばすかフェンダーミラーへし折るか、そんなことしたいようなしないようなそんな答えは風に吹かれて、なのでした。
とにかく、最後は六波羅蜜寺で蜜な時間を過ごす、でした。
よかったぜ、ハニー。(爆)
おわり。
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