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連れ合いから誘われて迎賓館の見学に出かけた。<br /><br />ここは日本国が外国要人を迎えたり、国の行事などで利用され天皇・皇后さまなどもここにお見えになることもある場所である。<br /><br />一番最近ではブータン国王夫妻が宿泊され、皇后さまがここを訪れて国王夫妻とお話しされていた部屋(朝日の間)がテレビに映し出されていたが、すぐにその部屋の記憶がよみがえるものであった。<br /><br />この建物は一時昭和天皇さまがお住まいになった以外、東宮御所としてあまり使用されることなく、結果戦後に皇室から行政へ移管され、色々な経緯を経て5年余りの改修工事を行って1974年に現在の迎賓館が完成している。<br /><br />開館以来、世界各国の国王、大統領、首相などの国賓、公賓などが宿泊し、歓迎行事をはじめ、政財学界要人等の会談・レセプションでの懇談など、華々しい外交活動の舞台となっており、重要な国際会議場としても活用されているところである。<br /><br />そのあと平成18年から3年間、大規模改修があり、2009年(平成21年)から迎賓施設として運用開始され、同年12月には創建当時の建造物である旧東宮御所(迎賓館赤坂離宮)の本館・正門・主庭噴水池等が「国宝」に指定されたのです。<br /><br />「彩鸞の間」<br />左右の大きな鏡と、ねずみ色の大理石で造られた暖炉の両脇に「鸞」と呼ばれる架空の鳥をデザインした金色の浮彫があることに由来する。白い天井と壁は金箔が施された石膏の浮彫で装飾され、10枚の鏡が部屋を広く見せている。<br />この部屋は、表敬訪問のために訪れた来客が最初に案内される控えの間として使用されたり、晩餐会の招待客が国・公賓に謁見したり、条約・協定の調印式や国・公賓とのテレビ・インタビューなどに使用される。<br /><br />「花鳥の間」<br />天井に描かれた36枚の絵や、欄間に張られたコブラン織風綴織、壁面に飾られた30枚の楕円形の七宝に、花や鳥が描かれていることに由来する。<br />周囲の柱はすばらしい欅材で作られており、その欅模様が今ではまず手に入れるのは難しいものだと思われ、さらに腰壁は茶褐色のシオジ材で板張りしてありそれらが見事にマッチしている。又その壁の中段を飾るのがかなり大きな七宝であるがその数も多くとても見ごたえのあるものであった。<br />この部屋は主に国・公賓主催の公式晩餐会が催される。<br /><br />「朝日の間」<br />天井に描かれた「朝日を背にして女神が香車を走らせている姿」の絵に由来する。周囲の16本の円柱はノルウエー産の大理石である。壁には京都西陣の金華山織の美術織物が張られ、床には紫色を基調とした47種類の糸を使い分けて桜花を織り出しただんつうが敷かれている。<br />この部屋は、国・公賓用のサロンとして使われ、ここで表敬訪問や首脳会談などが行われる。<br /><br />「羽衣の間」羽衣の間と言う名は、謡曲の「羽衣」の景趣を描いた300?の曲面画法による大絵画が、天井に描かれていることに由来する。<br />3基のシャンデリアはこの建物の中で最も豪華なもので、およそ7,000個もの部品で組み立てられており、高さは約3メートル、重さは約800kgあり、壁は楽器、楽譜などをあしらった石膏の浮彫で飾られている。また正面の中2階はオーケストラ・ボックスがあり、かってこの部屋が舞踏会場として設計されたことが偲ばれる。<br />この部屋は、雨天の際に歓迎行事を行ったり、レセプションや会議場などとして使用されており、また、晩餐会の招待客に食前酒や食後酒が供されるところでもある。<br /><br />以上が迎賓館赤坂離宮の解説書をほぼ転載させて頂いていますが、残念ながら建物内部の撮影が禁止されていますので、写真でお見せすることが出来ません。<br /><br />このようなネオ・バロック様式の宮殿建築に驚かされるとともに、まるでヨーロッパのどこかの宮殿の中にいるような気分にさせられます。<br /><br />従って写真は建物の外観と噴水風景になります。<br />

日本における唯一のネオ・バロック様式の西洋風宮殿建築

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2011/10/28 - 2011/10/28

538位(同エリア1142件中)

2

5

cypresscanada

cypresscanadaさん

連れ合いから誘われて迎賓館の見学に出かけた。

ここは日本国が外国要人を迎えたり、国の行事などで利用され天皇・皇后さまなどもここにお見えになることもある場所である。

一番最近ではブータン国王夫妻が宿泊され、皇后さまがここを訪れて国王夫妻とお話しされていた部屋(朝日の間)がテレビに映し出されていたが、すぐにその部屋の記憶がよみがえるものであった。

この建物は一時昭和天皇さまがお住まいになった以外、東宮御所としてあまり使用されることなく、結果戦後に皇室から行政へ移管され、色々な経緯を経て5年余りの改修工事を行って1974年に現在の迎賓館が完成している。

開館以来、世界各国の国王、大統領、首相などの国賓、公賓などが宿泊し、歓迎行事をはじめ、政財学界要人等の会談・レセプションでの懇談など、華々しい外交活動の舞台となっており、重要な国際会議場としても活用されているところである。

そのあと平成18年から3年間、大規模改修があり、2009年(平成21年)から迎賓施設として運用開始され、同年12月には創建当時の建造物である旧東宮御所(迎賓館赤坂離宮)の本館・正門・主庭噴水池等が「国宝」に指定されたのです。

「彩鸞の間」
左右の大きな鏡と、ねずみ色の大理石で造られた暖炉の両脇に「鸞」と呼ばれる架空の鳥をデザインした金色の浮彫があることに由来する。白い天井と壁は金箔が施された石膏の浮彫で装飾され、10枚の鏡が部屋を広く見せている。
この部屋は、表敬訪問のために訪れた来客が最初に案内される控えの間として使用されたり、晩餐会の招待客が国・公賓に謁見したり、条約・協定の調印式や国・公賓とのテレビ・インタビューなどに使用される。

「花鳥の間」
天井に描かれた36枚の絵や、欄間に張られたコブラン織風綴織、壁面に飾られた30枚の楕円形の七宝に、花や鳥が描かれていることに由来する。
周囲の柱はすばらしい欅材で作られており、その欅模様が今ではまず手に入れるのは難しいものだと思われ、さらに腰壁は茶褐色のシオジ材で板張りしてありそれらが見事にマッチしている。又その壁の中段を飾るのがかなり大きな七宝であるがその数も多くとても見ごたえのあるものであった。
この部屋は主に国・公賓主催の公式晩餐会が催される。

「朝日の間」
天井に描かれた「朝日を背にして女神が香車を走らせている姿」の絵に由来する。周囲の16本の円柱はノルウエー産の大理石である。壁には京都西陣の金華山織の美術織物が張られ、床には紫色を基調とした47種類の糸を使い分けて桜花を織り出しただんつうが敷かれている。
この部屋は、国・公賓用のサロンとして使われ、ここで表敬訪問や首脳会談などが行われる。

「羽衣の間」羽衣の間と言う名は、謡曲の「羽衣」の景趣を描いた300?の曲面画法による大絵画が、天井に描かれていることに由来する。
3基のシャンデリアはこの建物の中で最も豪華なもので、およそ7,000個もの部品で組み立てられており、高さは約3メートル、重さは約800kgあり、壁は楽器、楽譜などをあしらった石膏の浮彫で飾られている。また正面の中2階はオーケストラ・ボックスがあり、かってこの部屋が舞踏会場として設計されたことが偲ばれる。
この部屋は、雨天の際に歓迎行事を行ったり、レセプションや会議場などとして使用されており、また、晩餐会の招待客に食前酒や食後酒が供されるところでもある。

以上が迎賓館赤坂離宮の解説書をほぼ転載させて頂いていますが、残念ながら建物内部の撮影が禁止されていますので、写真でお見せすることが出来ません。

このようなネオ・バロック様式の宮殿建築に驚かされるとともに、まるでヨーロッパのどこかの宮殿の中にいるような気分にさせられます。

従って写真は建物の外観と噴水風景になります。

同行者
カップル・夫婦(シニア)
旅行の手配内容
個別手配

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  • 建物の裏側全景

    建物の裏側全景

  • 建物のサイドから

    建物のサイドから

  • 国宝の噴水

    国宝の噴水

  • 噴水の後ろの建物が迎賓館赤坂離宮

    噴水の後ろの建物が迎賓館赤坂離宮

  • 噴水と建物

    噴水と建物

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この旅行記へのコメント (2)

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  • エンリケさん 2012/03/12 22:13:51
    詳細な解説に興味が湧きました。
    cypresscanadaさん

    こんばんは。
    迎賓館赤坂離宮の旅行記、拝見しています。

    cypresscanadaさんの詳細な解説に興味を覚え、わたしも訪問してみたくなりました。
    調べてみると、見学できるのは夏の間だけで、しかも公募制なんですね。
    なかなか敷居が高そうです・・・。

    それでも、いつか機会があったら訪問してみたいですね。

    ・・・身近な東京にも探せばこんな文化遺産がたくさんあるんですね。
    わたしも暖かくなったら東京の街歩きもしてみようと思います。

    興味深い旅行記、どうもありがとうございました。

    cypresscanada

    cypresscanadaさん からの返信 2012/03/13 13:07:37
    RE: 詳細な解説に興味が湧きました。
    エンリケさん

    迎賓館赤坂離宮旅行記へのコメントありがとうございました。

    実は連れ合いが事前に手続きをしていて訪問できると分ってから話を聞いたのです。一緒に行きますか? 行かないなら友達を誘うから・・・と。

    そして出かけることにしたのですが、おっしゃる通り一度は見る価値があると感じました。

    是非トライしてみてください。



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