2009/08/19 - 2009/08/25
902位(同エリア1437件中)
zaruさん
8月22日ザルツブルグ音楽祭の旅(4日目)は、午前中はザルツブルグ管弦楽団のコンサートに行き、夜はポリーニのコンサートに行きました。前日とは異なり、雨で気温が下がり、薄手のコートが必要でした。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝はホテル(ヴァイセタウベ)で朝食を食べました。パンは美味しく、小さなサラダバーもどきがあり、キュウリとトマトとブドウや果物がありました。ハムと卵は好みを注文して持ってきてもらう方式です。ホテルの近くを散歩しましたが、小雨が降り、急に気温が下がりました。薄手のコートが必要です。日本の11月頃の感じでした。雨のため、川の対岸にあるモーツアルテウムまでタクシーで行きました。これは入口です。
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隣にあるザルツブルグモーツァルテウム音楽院?です。
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コンサートのプログラムです。Robin Ticciati指揮モーツァルテウム管弦楽団で、全部Mozartの曲です。前半はバレーのための音楽、オーボエ協奏曲(oboe:Leleux)、後半は交響曲40番でした。午前11時開演です。
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コンサートホールは入口の馬の置物を見ながら階段を上がった2階にあります。木造と思われる古そうなホールですが、内装はなかなかきれいです。旧市街のメインの会場よりも風情がありました。観客も緑色の民族衣装を着た男性や、かわいいチロル風?の民族衣装の女性が目立ち地元度が高く感じました。全体にリラックスした雰囲気で、会場で偶然再会した知り合いとあいさつしている人がたくさんいました。Mozarteum Grosser Saal: Parterre Links Reine1,2 Sitz3(135ユーロの席です)。後からとったため、高い席です。こんなことならウィーンフィルを高い席にすべきと後悔しました。オーボエ奏者をユーチューブで見ましたがコミカルな人といった印象で全く期待していませんでした。
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会場の後ろ側の写真です。席は1番前と2番目の列の左端から3番目の席です。ステージが低めでオーケストラは良く見えました。ステージの下から空調が入りあまり暑くありませんでした。指揮者は若いころのラトルのような髪をした元気のいい若い指揮者でした。前半のバレー音楽ではとんだりはねたりして指揮をしていました。次のオーボエ協奏曲はなかなか立派な演奏でした。後でインターネットで見るとオーストリアの放送局で放送されようです。そのせいか、指揮者も気合が入り、慎重に演奏していました。演奏の乱れもなかったようです。オーケストラはやや、安っぽい弦楽器の音がしていました。やはりウィーンフィルとは音がだいぶ違いました。プロのオーボエをこんな至近距離で聞いたのは初めてですが、大変うまくてびっくりしました。演奏する姿はコミカルで、タコがチャルメラを吹いているようで、吹き出しそうになり困りました。隣の民族衣装を着た男性は本当に笑い転げていました。しかし、目を閉じて聞くとモーツァルトとルルーに天国に連れて行ってもらえそうでした。
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魔笛の小屋の写真です。休憩時間はステージの右側にあるホワイエに出ました。ここで飲み物を頼めますが、外には、モーツァルトが魔笛を作曲した小屋がありました。ウィーンから移築されたそうです。残念ながら雨のため外に出ることは出来ず、近くにはいけませんでした。後半はモーツァルトの交響曲40番です。指揮者が曲のテンポをかなり揺らすため目の前のファーストヴァイオリンはパート内でばらばらになっていました。30年前に同じオーケストラで同じ曲のコンサートを聞きに行きましたが、標準的な演奏だった気がします。古楽器のある現在、この曲を一般受けするように演奏することは困難なことなのでしょうか。
コンサートが終わると雨は上がっており、ゲトライデガッセを歩いて帰りました。遅い昼食をシュティフツケラー・ザンクト・ペーターで食べました。天気が悪いため、洞窟の中のようなところで食べました。ウェイターはぶっきらぼうな感じでした。テーブルワイン(4.1ユーロ)ターフェルシュピッツ(18.9ユーロ)ヴィーナシュニツェル(19.9ユーロ)サラダを頼み2人で60.8ユーロでした。あっさり系の味付けで今回の旅行中一番おいしかったです。 -
ポリーニのコンサートのプログラムです。以前からポリーニのCDで何回も聞いた曲ばかりです。午後8時30分から祝祭大劇場でありました。席はParterre Links Reihe 25 Sitz 2でした(55ユーロ)。前売りの時にもっと良い席を希望していましたが、抽選に外れたのか下位の席になっていました。一階の左端の席です。ピアノの音は良く聞こえました。ポリーニがステージに出てきた時にあまりの老けぶりにびっくりしました。歩くのもきつそうです。劇場の左端の補助席にはきれいなオレンジのロングドレスを来た若い美人が座っていました。ポリーニの家族でしょうか。
前半はベートーヴェンのピアノソナタのテンペストと熱情でした。かなりミスタッチの多い演奏でした。特に熱情の2楽章のゆっくりしたところでポリーニが声を出してのけぞったのでそのまま倒れるのかと心配してしまいました。昔のベートーベンの皇帝の3楽章のレコードで声をあげて演奏しているのを思い出してホッとしました。テンペストはまあまあの演奏でした。休憩の時に見ると高齢の観客が目立ちました。何十年もポリーニの音楽を聴きながら年を取って行った方が多かったようです(私もですが)。
後半はシューマンの幻想曲にショパンのマズルカとスケルツォでした。マズルカは良かったですが、幻想曲とスケルツォはきつかったようです。満員の観客から拍手喝さいを受け、アンコールはショパンを3曲弾きました。最初は練習曲10-4を以前よりゆっくり弾きました。次に子守唄を演奏しました。この曲の途中で昔のことが思い出され胸が熱くなりました。隣の妻は涙が出たそうです。技術的には昔と比べることもできないほど衰えていますが、なぜ、ここまで心が揺さぶられたのか、その後コンサートに行くたびに考えてしまいます。ピアノの音だけは昔と変わらない明晰な音なので心の深いところまで響くためでしょうか。
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