週末は ちょっとそこまで　ポルトまで　（１）

2011/09/24 - 2011/09/25

『週末は ちょっとそこまで』シリーズ第二弾は
お隣の国ポルトガルのポルト（PORTO 又は OPORTO）へ。

6月のミラノ週末旅行に味を占めた後、
夏前にもう航空券を押さえておいた。
今回はLCC利用ではなく、
ポルトガルTAP航空で往復ひとり80ユーロ。

ポルトは3度目。
1度目は何となく暗くてジメジメしたイメージしか持てなかった。
河が汚くて、そこで泳いでいる子供たちがいたのを覚えている。
2度目は仕事だったので観光は全然していない。
でも5つ星のホテルに泊まれて、
しかもポルトFCの選手を近くで見られた。
そんなで、世界遺産（登録1996年）なのに余り記憶のないポルトに再訪しなければと、大分前から思っていた。

今回の旅は日本の小学校時代の同級生が一緒。
旅行1ヶ月前を切った頃に「休みが取れる。スペインへ行く！」
と連絡があった。
「ちょうど滞在中にポルト旅行入れてるんだけれど一緒に来る？」

スペイン3度目の友人は、今回はアンダルシアを周りたいと言うので
1週間弱の日程をこんな風に提案した。
航空券はマラガIN、ポルトOUT （アリタリア航空で買えた）
マラガ（バス）グラナダ（バス）セビージャ（AVE）マドリード
マドリード＝ポルトは我々と同じTAPの便で移動。

前日にマドリードで1年半振りの再会。
慌ただしいマドリード散策をした翌日にポルトへ出発しました。

週末旅行とはいえ盛りだくさんなので、3部作になる予定です。
（１）は初日前半をまとめました。


表紙の写真：ボリャオン市場

エリア ポルト(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0

今回はポルトガルのフラッグ・キャリアTAPポルトガル航空を利用。
ただし、マドリード＝ポルト間はPGAポルトガリアが運行しています。

2006年にポルトガリアの株式のほとんどをTAPが買い、2007年からポルトガリアの便は全てTAP航空の便名で運行しています。

機材はEmbraer 145
座席コンフィグレーションが１−２の細長い飛行機です。

50分ほどのフライトなのに、朝食（と言ってもクッキーだけですが）が出ました。

スペインの航空会社はどこもLCCのように機内食有料化して久しいので、他の欧州系エアラインに乗るとこういうサービスが嬉しい。

ポルト空港に降下開始

ポルトの街が見えた！

悠々と流れるドウロ河に、ポルトのシンボルとも言えるドン・ルイス1世橋が良く見える。

空港で出迎えてくれた素敵な看板。

服がアズレージョ！
ポルトガルらしくて良いわ〜

・・・と、よくよく見るとスペインのデパート
El Corte Ingles の看板でした。（笑）
ポルトガルにも進出しているんです。

ポルト空港から市内まではメトロを利用しました。

乗車賃はこのandanteカードにチャージしていくシステム。
初回にカード発券料0,50が取られます。

スペイン語を理解してくれる親切な係員のお姉さんがいたので、難なく3人分の往復料金をチャージできた。

METROメトロと呼ばれてますがモダンなライトレールです。
市中心部以外は地下を、それ以外は路上を走行しています。

空港ラインはE線
市中心部まで乗り換えなしで行けるのでとても便利です。

ボリャオン駅で下車

この近くに市場があるので、こんなタイル絵があります。

ボリャオン駅への降り口

エスカレーター付きで、トランク持ちには助かる。

土曜日朝でとても賑わうサンタ・カタリーナ通りを1区画半ほど行った所にあるホテルを予約しました。

1泊旅行でキャリーバック一つで来ている我々はいいのですが、1週間旅行でトランクを引きずる友人はこのポルトガルらしい石畳にちょっと苦労していました。

1泊したホテル
グランデ・ホテル・ド・ポルト
GRANDE HOTEL DO PORTO
http://www.grandehotelporto.com/pt/

Rua de Santa Catalina 197

早めに予約した我々はツイン85ユーロ

ギリギリに予約した友人はツインシングルユーズ120ユーロ

ただしこの違い、後々で友人がとても喜ぶサプライズに。
（次の旅行記に書きます）

19世紀の建物で内装はとてもクラシカル

スタッフはスペイン語ペラペラ

レセプションホールに続くサロンがとっても素敵！

The Windsor Bar だって
これは今晩、お酒飲んでおしゃべりするのが楽しみ♪

部屋の準備はまだ出来ていなかったので
荷物を預かってもらって出掛けます。

さて、ではポルト散策開始！

サンタ・カタリーナ通りに出ていた絵の販売。

ポルトらしい絵

早くこの景観を見たい！

Capela das Almas
アルマス（魂）教会

これぞポルト！
全面アズレージョの教会

すごいな〜

ポルト散策　最初の目的はボリャオン市場
ホテルから近いし、市場ってどの国でも楽しい！
土曜日午後と日曜日は閉まっているので、見られるのは今の内。

Mercado de Bolhao
aの上にニョロっていうのが付いて「ボリャオン」と読む。

2階建ての市場です。

上階の廊下に並んでいるのはほとんどが八百屋でした。

下には肉屋、魚屋、果物屋、花屋、乾物屋など。
レストランや美容院、観光客相手の土産物店もありました。

上階にならんだ八百屋

大きさがまちまちなのがとても自然な感じで良い。

八百屋ってカラフルで楽しいね♪　

下は廊下がいくつもあってこんな風に店が並んでいます。

パンが美味しそうだ〜

香辛料のお店


ビニール袋に入れて売っています。

安いし、何か買いたくなったけど
多分使わないだろうからやめた・・・

野菜の酢漬けやオリーブの実

こんな大きな容器で買って行く人がいるんだろうか？

肉屋

豚のアンヨ！

スペインではマニータス・デ・セルド（豚のお手々）と言って、煮物にして食されます。

お昼のお買い物かな。

地元のおばさま方も多く買い物に来てました。

観光客用の土産店も多くありました。

ポルトの町並みが描かれたマグネット。

アズレージョ（タイル）を絵葉書のように売ってる！

ポルトガルのシンボル、バルセロスの雄鶏も大小様々あります。

階下で色鮮やかなのは花屋

ただし、生花より造花を売ってる店の方が多かった。

こっちはドライフラワー

ガーデニングの飾り物も色々あります。

友人がお土産にひとつ買いました。

なかなか可愛い〜

キレイ！

洗礼式や初聖体式や結婚式で招待客に配る小物。

果物屋は八百屋と別


この市場がそうなのか、ポルトガルの市場がそうなのか、お店で働いているのは女性ばかりでした。
お父さんは何してるんでしょう？

スペインだと女性店員もいるけど、男性の方が多いかな。

リンゴ（ローヤルガラ）がキロ0,98ユーロ

安い！

あー　鳩が豆突っついてるー！

なんかのどかな市場ねぇ

唐辛子　鮮やか！

表紙の写真と同じお店です。

魚屋さん

本当に、働いているのが女性ばかり！
どうなっているんでしょう？

ボリャオン市場　

庶民的でとても面白かったです。

市場を後にして、ジョアン1世広場の観光案内所へ向かいます。

ポルトの街並

車道も歩道も石畳です

古そうで汚い建物

それがポルトの趣

ジョアン1世広場の観光案内所でポルトの地図をもらってから、大通りアリアドスに出ました。

奥の建物は市庁舎です。

リベルダーデ広場

世界遺産に登録されている歴史地区はここより南です。

サン・ベント駅

修道院の跡地に20世紀初めに建てられた。

中のアズレージョが見事ですが、見るのはこの後で。

旧市街にはレトロな市電が走っています。

向こうに見えるのはクレリゴス教会とその塔。
Igreja e Torre dos Clerigos

この塔はポルトガル一の高さとか。

翌日登りました。

ここにも、ファサードにアズレージョをあしらった教会

Igreja dos Congregados

さて、お昼時なのでどこかレストランを探しましょう。

旧市街に下りて行く道、右左どっちを行こうか・・・

左のMouzinho da Silveira通りを行くことにしました。

そして、最初に見つけた店のメニューを見たら良さそうだったので、ここに入ることにしました。

Arroz de Forno
Rua Mouzinho Silveira 203

入った時には他に一組入っていただけだったのですが、3人と見ると奥のテーブル、TVの前に座らされた。

他が全部2人用だったからなんだろうけど。

ワインはドウロの辛口白ワインを注文

美味しかった！

前菜は3種頼んで皆でつつきました。

エビ入りオムレツ
Omelete de camarao

これ、とーっても美味しかった！

野菜たっぷり食べたいねーということで、

茹でアスパラ シトラス風味
Espargos com Molho de Limao

それから　トマトとチーズのサラダ


野菜が新鮮で美味しい。

ポルトガルが初めての友人は
「ポルヴォとバカリャウ（タコとタラ）を絶対に食べたい！」
と言っていた

メインにはタコの鉄板焼きを注文しました。
Polvo a Lagareiro

私はタラのオーブン焼き
Bacalhau a Bracarense

上にパン粉が乗っています

アッツアツのオリーブオイル＆ガーリックの良い風味

夫は山羊のロースト

Arroz de forno com Cabrito Assado
とあったのでライスが付いて来ると期待していたのですが、あれ？お米はどこ？

付け合わせは皆ミニポテト

デザートも頂きました。

友人のキウイは相当固かったようです。

満足の食事を済ませて、歴史地区に入ります。

ポルトは坂道の街

今はどんどん下りているところです。

インファンテ・ドン・エンリケ広場に出ました

大航海時代の立役者　エンリケ航海王子の像

ボルサ宮
Palacio da Bolsa

火災で焼失した修道院の跡地に1834年に建てられたポルト商業組合の建物。
最近まで証券取引所として利用されていたので「ボルサ（証券）」宮と呼ばれています。

見学出来ますが、我々は入らず。

ここにもアズレージョの教会（サン・ニコラウ）

Igreja de San Nicolau

教会のタイルのアップ

ドウロ河と対岸のワイナリー地区ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアが見えてきました。

サン・フランシスコ教会
Igreja de San Francisco

内部すごいです！
キンキンキラキラキンキラキン☆☆☆

元々はフランシスコ会修道士たちによって14世紀に建てられた簡素なゴシック教会だったが、貴族が菩提寺にしたことから17−18世紀には側礼拝堂の木工細工が金箔で装飾されはじめ、最終的には教会内部全てが金箔で覆われた。

チケットを買う別棟には小さな彫刻博物館と地下墓地（カタコンベ）があります。
カタコンベには19世紀に亡くなった貴族のお墓が団地式に壁に並んでいます。

共通チケット3.50ユーロ

エンリケ航海王子の家

この時は入りませんでしたが、翌日に無料で中見学できました。

エンリケ航海王子の家の前にある土産物店を冷やかす

こういうのポルトらしくて好き

ゴタゴタとした狭い通り

この後、ドウロ河クルーズに乗ります。


ポルト旅行記　1/3　（完）

この旅行記へのコメント （2）

• れいろんさん 2011/10/16 08:27:43

  スペイン語→ポルトガル語

  MILFLORESさん、おはようございます！
  
  ポルトガル旅行は、幼馴染のご友人と一緒だったんですね。
  楽しい週末旅行になりましたか？
  
  ところで、ポルトガルでスペイン語で大丈夫なのでしょうか？
  以前、南米にいた時はブラジルの方々と話すのに、不自由は感じなかったのですが、先の年末年始にモザンビークに行った時は西語では難しかったです。（お隣の国の影響か、英語の方が通じました。）
  
  ブラジル語とポルトガル語は異なると聞いたこともあり、実際にポルトガルに行って検証したいな〜と思っていますが、いつになるか・・・。
  
  今日はこれから、モザンビークの友人と浅草に行ってきます。
  会話は英語かなぁ〜。大変です。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　れいろん

  MILFLORESさん からの返信 2011/10/16 18:12:44

  RE: スペイン語→ポルトガル語

  れいろんさん　こんにちは
  
  ご訪問ありがとうございます。
  はい
  友人とたくさんおしゃべりしながらのポルト散策、楽しかったです。
  
  > ところで、ポルトガルでスペイン語で大丈夫なのでしょうか？
  > ブラジル語とポルトガル語は異なると聞いたことも
  
  仰る通り、同じポルトガル語でもブラジルの葡語とポルトガルの葡語とでは大分違います。
  
  スペイン語が出来る人ならばブラジルの葡語ならほとんど分かりますが、
  ポルトガルの葡語は分かりにくいです。
  これ、リーガ・エスパニョーラに来たばかりでまだスペイン語を話せないブラジル人選手とポルトガル人選手のインタビューなんかを聞いていると歴然です。
  
  ポルトガルでは観光地で観光客相手に働いている人はほとんどがスペイン語を話せます。
  今回は特に「スペイン人なの？」って思うくらいにペラペラの人に多く会いました。
  スペイン語話せなくても、こっちが言っていることはほとんど理解してくれます。
  でも、ポルトガル語で返されるとこちらが100％理解出来るとは限りません。
  その点イタリア語の方が西語＝伊語でそれぞれ話しても充分通じます。
  
  もちろん、書いてあればポルトガル語はほとんど理解できますから、メニューや観光案内板の説明などは分かります。
  
  スペイン語圏に慣れた人にはポルトガルは旅行しやすい国ですよー
  MILFLORES