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2010年夏、中国東北地方を列車で縦断する旅行に行きました。<br /><br />雄大な「大陸」感を列車の旅で味わいつつ、<br />清朝の発祥地としての歴史、<br />そして、明治時代以降、<br />日本がここに残したいろいろな意味での「歴史」を<br />見聞してきました。<br /><br />日程は、<br />1日目:成田発、北京経由ハルピン着<br />2日目:ハルピン市内観光<br />3日目:列車で長春へ、長春観光<br />4日目:列車で瀋陽へ、瀋陽観光<br />5日目:列車で大連へ、大連観光<br />6日目:大連、旅順観光<br />7日目:大連発、成田着

中国東北地方列車の旅(2010年夏)①~ハルピン&長春

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2010/08/06 - 2010/08/08

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kurakura

kurakuraさん

2010年夏、中国東北地方を列車で縦断する旅行に行きました。

雄大な「大陸」感を列車の旅で味わいつつ、
清朝の発祥地としての歴史、
そして、明治時代以降、
日本がここに残したいろいろな意味での「歴史」を
見聞してきました。

日程は、
1日目:成田発、北京経由ハルピン着
2日目:ハルピン市内観光
3日目:列車で長春へ、長春観光
4日目:列車で瀋陽へ、瀋陽観光
5日目:列車で大連へ、大連観光
6日目:大連、旅順観光
7日目:大連発、成田着

旅行の満足度
4.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
鉄道 観光バス 徒歩
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)
  • 黒竜江省の中心都市、ハルピン。<br />人口約270万人の大都市です。

    黒竜江省の中心都市、ハルピン。
    人口約270万人の大都市です。

  • ハルピンは松花江という川に面して開けた街。<br /><br />もともとこの河畔の名もない寒村だったという。<br /><br />1896年に帝政ロシアが、<br />東清鉄道の建設に乗り出した際、<br />その建設と満州支配の拠点になったのが<br />このハルピンである。

    ハルピンは松花江という川に面して開けた街。

    もともとこの河畔の名もない寒村だったという。

    1896年に帝政ロシアが、
    東清鉄道の建設に乗り出した際、
    その建設と満州支配の拠点になったのが
    このハルピンである。

  • 松花江は北流して黒竜江(アムール川)につながり、<br />最終的にはオホーツク海に注ぐ。<br /><br />黒竜江の全長は4368kmで世界第8位の大河です。

    松花江は北流して黒竜江(アムール川)につながり、
    最終的にはオホーツク海に注ぐ。

    黒竜江の全長は4368kmで世界第8位の大河です。

  • 川沿いの公園と遊歩道

    川沿いの公園と遊歩道

  • 黒竜江博物館。<br /><br />黒竜江地域の有史以前から古代、近代にいたる<br />さまざまな文物が展示されている。<br /><br />写真はこの地域にいたというマンモスの骨。

    黒竜江博物館。

    黒竜江地域の有史以前から古代、近代にいたる
    さまざまな文物が展示されている。

    写真はこの地域にいたというマンモスの骨。

  • こちらは黒竜江にいたという淡水の巨大な肉食古代魚。

    こちらは黒竜江にいたという淡水の巨大な肉食古代魚。

  • ハルピンの象徴、ロシア正教会の聖堂、ソフィスカヤ寺院。<br />1923年起工、1932年竣工。<br />

    ハルピンの象徴、ロシア正教会の聖堂、ソフィスカヤ寺院。
    1923年起工、1932年竣工。

  • 寺院の中は歴史資料館みたいになっていた。<br /><br />1920年代の中央大街(キタイスカヤ通り)<br />アールヌーボー建築が建て並び、<br />「東方のモスクワ」と呼ばれた欧米風のモダンな街並みだった。

    寺院の中は歴史資料館みたいになっていた。

    1920年代の中央大街(キタイスカヤ通り)
    アールヌーボー建築が建て並び、
    「東方のモスクワ」と呼ばれた欧米風のモダンな街並みだった。

  • 余談だが、1900年にロシア人が「ハルピンビール」<br />という中国初めてのビール会社を設立。<br /><br />以来、ハルピンはビールのメッカで、<br />ガイドさんによると、<br />市民一人当たりの年間ビール消費量が、<br />ミュンヘンに次いで世界第2位なんだとか。<br /><br />

    余談だが、1900年にロシア人が「ハルピンビール」
    という中国初めてのビール会社を設立。

    以来、ハルピンはビールのメッカで、
    ガイドさんによると、
    市民一人当たりの年間ビール消費量が、
    ミュンヘンに次いで世界第2位なんだとか。

  • 現在の中央大街。<br />にぎやかな繁華街で、歩行者天国になっている。

    現在の中央大街。
    にぎやかな繁華街で、歩行者天国になっている。

  • かつての石畳がそのまま残り、<br />建物も多くが戦前のまま残されている。

    かつての石畳がそのまま残り、
    建物も多くが戦前のまま残されている。

  • 松浦洋行(商会)(1909年竣工)ビル。<br /><br />ハルピンを代表するバロック様式の建築。

    松浦洋行(商会)(1909年竣工)ビル。

    ハルピンを代表するバロック様式の建築。

  • 宿泊したハルピン駅前のホテル。

    宿泊したハルピン駅前のホテル。

  • ホテルの部屋から見たハルピン市内。<br /><br />中国というよりも、どことなく中央アジアのどこかの街のような雰囲気も。<br /><br />1月の平均気温が−18℃と、世界でももっとも寒い大都市のひとつ。<br />「世界三大雪祭り」のひとつ、ハルピン氷祭りが開かれるのも頷けます。<br />

    ホテルの部屋から見たハルピン市内。

    中国というよりも、どことなく中央アジアのどこかの街のような雰囲気も。

    1月の平均気温が−18℃と、世界でももっとも寒い大都市のひとつ。
    「世界三大雪祭り」のひとつ、ハルピン氷祭りが開かれるのも頷けます。

  • 3日目、ホテルを出てハルピン駅へ。

    3日目、ホテルを出てハルピン駅へ。

  • 駅前広場

    駅前広場

  • 中国の駅前はどこもものすごい人。

    中国の駅前はどこもものすごい人。

  • 乗車10〜15分前まではホームに入れない。<br />改札が始まると人々が殺到し、<br />そのままホームへなだれ込む。危険。<br />

    乗車10〜15分前まではホームに入れない。
    改札が始まると人々が殺到し、
    そのままホームへなだれ込む。危険。

  • ハルピンから大連行きの列車に乗ります。

    ハルピンから大連行きの列車に乗ります。

  • 広大な東北地方。<br /><br />一大穀倉地帯です。<br /><br />ムギ、コーリャン、トウモロコシの畑が延々と続く

    広大な東北地方。

    一大穀倉地帯です。

    ムギ、コーリャン、トウモロコシの畑が延々と続く

  • 3時間ほどで長春に到着。<br /><br />長春は吉林省の省都で人口約360万人。<br />1931年に柳条湖事件で関東軍の支配下におかれ、<br />1932年、「満州国」建国とともに、<br />その首都ととなり、新京と改称された。

    3時間ほどで長春に到着。

    長春は吉林省の省都で人口約360万人。
    1931年に柳条湖事件で関東軍の支配下におかれ、
    1932年、「満州国」建国とともに、
    その首都ととなり、新京と改称された。

  • ラストエンペレラー溥儀が暮らした宮殿「偽皇居」

    ラストエンペレラー溥儀が暮らした宮殿「偽皇居」

  • 溥儀の執務室

    溥儀の執務室

  • 満州国の最高行政機関だった国務院庁舎。<br />1936年竣工。塔の頂点の高さは44.8m。<br /><br />現在は医科大学。<br />

    満州国の最高行政機関だった国務院庁舎。
    1936年竣工。塔の頂点の高さは44.8m。

    現在は医科大学。

  • 車窓から撮影した旧関東軍司令部。<br />日本の城の天守閣のような建物。<br /><br />現在は中国共産党吉林省委員会が使用している、<br />というのも興味深い。<br />中国のある種の合理主義的思考の産物か。<br />(忌まわしい記憶として<br /> 建物自体を破壊するという選択肢だってあり得る)

    車窓から撮影した旧関東軍司令部。
    日本の城の天守閣のような建物。

    現在は中国共産党吉林省委員会が使用している、
    というのも興味深い。
    中国のある種の合理主義的思考の産物か。
    (忌まわしい記憶として
     建物自体を破壊するという選択肢だってあり得る)

  • 旧長春ヤマトホテル。<br />

    旧長春ヤマトホテル。

  • 宿泊したホテル。

    宿泊したホテル。

  • ホテルの部屋から見た長春市街。<br /><br />かつて長春ヤマトホテルに宿泊した人たちは、<br />どんな街並みを、どんな想いで眺めていたんだろう。。。

    ホテルの部屋から見た長春市街。

    かつて長春ヤマトホテルに宿泊した人たちは、
    どんな街並みを、どんな想いで眺めていたんだろう。。。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • nao0880さん 2011/12/21 12:40:27
    中国の旅
    kurakuraさん、こんにちは。
    訪問ありがとうございます。

    中国ハルビン長春の旅、建築物も美しいですね。
    私は中国出張で大連は少しだけ訪れたことがあります。
    港付近の建築物に興味はありましたが、空港→港→烟台に出港で時間がなくて観光はしていません。

    列車での旅、楽しそうに思いますが、出張ではほとんどあり得ない話です。
    北京→上海の夜行列車(Z列車)は乗ったことがあります。寝台車での移動は快適なものでした。

    ではまた。

    kurakura

    kurakuraさん からの返信 2011/12/23 09:26:19
    RE: 中国の旅
    nao0880さん、こんにちは。
    列車の旅だと中国大陸の大きさを実感することができていいですね。
    またいつか、ゆっくりと中国を列車で旅したいと思っています。
    寝台列車もいいですね。・・・新幹線はちょっとかな。。。

    では、また中国の耳よりな旅情報などありましたら教えてください。

kurakuraさんのトラベラーページ

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