2004/12/31 - 2005/01/01
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JIC旅行センターさん
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2005年は、ウラジオストク在住の友人・エフゲニーさん宅にて、奥さんのカーチャさん、3歳になる娘のリーザちゃんと共に新年を迎えました。ロシアの伝統的な正月料理の、ペリメニ(シベリア風水餃子)の作り方を教わりながらの年越しとなりました。中国などでもそうだと聞きますが、ペリメニ作りは男性の仕事だそうで、今回もエフゲニーさん自身が腕をふるいました。
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まずは皮の生地づくりから。小麦粉に生卵を落とし、水を少しづつ加えながら、力強くこね合わせる。耳たぶくらいの柔らかさになったら、厚さ3〜4センチの円盤状にして、そのまま1時間ほど寝かせる。
この間に具を用意。豚のひき肉と玉ねぎのみじん切りを合わせ、塩コショウ、ナツメグ等で調味する(今回はロシアで市販されている「ペリメニ用ミックススパイス」を使いました)。おろしたニンニクを入れることもあるようです。
生地に戻り、太さ2〜3センチの棒状に切り、次にサイコロ状に輪切り。瓶を使って直径7〜8センチの円盤状に伸ばす。これで皮は出来上がりです。
先ほど作った具を1つまみづつ、皮の真ん中に置き、少し水をつけながら半分に折ってはさみ込む。半月状になったら、今度は角と角をはり合わせ、台形に形を整えて完成。この状態で冷凍すれば保存もききます。
再び1時間ほど寝かしてから、沸騰したお湯でゆでる。中まで熱が通ったらお湯からあげ、香草(ディル)のみじん切りをふり、サワークリームをそえていただく。
スープ(ブイヨン)に入れて煮込む食べ方もあるそうです。 -
新年のカウントダウンが近づいてきます。きらびやかに飾られた、ヨールカ(ツリー)のそばの食卓には、ゆでてサイコロ状に切ったスビョークラ(赤かぶ)、玉ねぎのみじん切り、マヨネーズを層状に盛り付けた、色鮮やかなサラダ、マヨネーズを塗って、丸ごとあぶり焼きにしたチキン、イカのあえもの、そして今、ゆであがったばかりのペリメニなどが並びました。
日本では、正月を前にいただくものと言えば、なんと言っても年越しそば。日本から持ち込み、ゆでたおそばをエフゲニーさん一家に召し上がっていただきました(ただ、買出しで行った街のスーパーマーケットにも、日本製の乾麺が売られていました!)。エフゲニーさん、奥さんのカーチャさんは、物珍しさもあってか、おいしいと言って召し上がってくれていましたが、まだ3歳のリーザちゃんにとっては、細長いおそばは、食べ物というより、物珍しいおもちゃに思えたようです。 -
ロシアには、全部で11の時間帯があります。ウラジオストクは日本より1時間早く新年を迎えます。テレビでは、午前0時の10分ほど前から、プーチン大統領の新年の演説が流れます。モスクワ・クレムリンのスパツカヤ塔の大時計が、画面に大写しになったら、シャンパンをあけ、グラスに注ぎます。皆で声をそろえてカウントダウン。午前0時の鐘を打ち鳴らされると「ス・ノーヴィム・ゴーダム!」(あけましておめでとう!)となります。
室内で盛り上がっていると、にわかに外が明るくなりました。エフゲニーさんのお宅は、ウラジオストクの港を見下ろす、高台に建つマンションなのですが、港でも、またマンションのそばでも、一斉に色とりどりの花火が上がり、新年の雰囲気を盛り上げてくれました。耳をそばだててみると、花火の轟音に混じって、屋外からも歓声が聞こえてきます。
テレビでは、時間帯が違う地方のために、1時間おきに同じ内容の放送を流します。1時間後は日本の新年ということで、もう一度、カウントダウン、「ス・ノーヴィム・ゴーダム!」と続けました。テレビではその後も同じ放送が再び流れます。こんな形で、ロシアの広さを改めて実感することにもなりました。 -
ここで、日本から持ち込んだおせち料理(スーパーで買ってきたセット)を出しました。エフゲニーさん宅の食卓は、華やかな正月料理の日露共演となりました。黒豆、紅白かまぼこ、伊達巻、田作り、昆布巻き、栗きんとん・・。ひとつひとつのいわれを説明して、召し上がっていただきました。おそばと同じく、物珍しさも手伝って、おいしい、とは言ってくれましたが、正直どうですか、と聞くと、甘いおかずは、ロシア人にはあまりなじまないかも、とのこと。
日露どちらの正月料理にも、そろそろ飽きてきたところで、おそばで残った長ねぎのみじん切りと、持ち込んだ醤油で、先ほどのペリメニを食べてみました。これがまたベストマッチ。エフゲニーさん夫妻にも好評でした。 -
外の花火や、外国人の珍客に興奮しているのか、夜が更けても、リーザちゃんは「あたし眠くない!寝ない!」と、ずっと騒いでいました。自分も小さいころ、お正月の夜は、寝るのが惜しくて、いつまでも起きていようとしていたことを思い出しました。そんなリーザちゃんも、いつの間にか、ソファの上ですやすやと寝息を立てています。
翌朝の飛行機は早く出るので、このあたりでエフゲニーさん宅を失礼して、ホテルに戻ることにしました。再会を約して屋外に出ると、気温はマイナス25度。ウラジオストクは夜中でも海風が吹き、更に寒さが身にこたえます。今年は雪も多く、一面の銀世界。新年を祝う喧騒も、すっかりおさまっています。空気まで凍りつくようなウラジオの街は、物音一つせず、静かに新年の夜明けの時を待っていました。建物の所々の窓には、まだあたたかな灯りがともっています。
足元に気を遣いながら、ホテルへの帰り道を急ぐ僕の心の中にも、ほのかな灯りのような、あたたかな思い出が残りました。
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