2011/06/11 - 2011/06/12
269位(同エリア419件中)
冷風扇さん
ハルビンのある中国東北地方は元々満州族が多かった土地でした。
清の時代に漢族に変わって満州族の王朝が立ったことで満州族は都(北京)に流れてしまい、以来東北地方は人口が激減したと言う話。
また、その後、満州国が建ったりといろんなことがあって、人口も戻ってきたそうな。
(今、東北地方に住んでいるマジョリティは漢族ですが、残っていた満族も漢族のふりをしていたほうが生きやすいので歴史のどさくさで漢族というようになったということもどこかの本で読みました。)
日清戦争の後、ロシアが、その後日本が支配をしたからでしょうか?
異国文化が色濃く残っています。
ロシア風建築もさることながら、あの当時は日本も西洋に追いつけ追い越せ!だったので
日本が建てた建物も西洋チックなんですよね〜。
そんな雰囲気の中、ハルビンで一番古いコサック料理店でお食事。
レトロモダンなたたずまいと、中国らしからぬ味がよりいっそう異国情緒を誘います。
はっきり言って上海のバンドよりハルビンの方がすごいですよ。
宣伝足りなくないですか〜?
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ロシア料理店の前にまずハルビンの町並みをさっと紹介します。
こちらはハルビンの駅前(南側)にある旧ヤマトホテルです。
駅側は近代建築の新館が建っていますが、裏側に旧ヤマトホテルにあたる貴賓館が建っています。
私はしんようでヤマトホテルに泊まったことあるんですが、今回はこのホテルを予約できませんでした。
クーポンサイトで見つかるのは新館ばかりだし、ホテルのHPは閉鎖されていたんで直予約もできなかった。残念。 -
こちらはこのヤマトホテルのはす向かいにある
もと在ハルビン日本国総領事館です。
ハルビンは1900年代初頭、30前後の国、20万人以上の外国人(民族)が居留していたそうです。
この建物は旧満鉄のビルだそうで、ヤマトホテルの経営が満鉄ですから、はす向かいにあるのもわかる気がする。
駅も目の前だしね。 -
はい、これはハルビンの政府が歴史建築物に掲げた看板です。
このような看板が貼られた建物がちょっと街を歩くだけで至る所にございます。
大きい物はデパートやオフィスビルに使われていたりしますが、
個人の邸宅なども残されています。
ただ、ハルビン政府も保存しようとして修復をがんばっているみたいですが、ちょっと離れた場所にある住宅街などは崩れそうになっている建物にそのまま住民が居住していたりして、もしハルビンに地震でも来たら危ないなぁという。
あまりに歴史建築物が残りすぎていて政府も大変なんでしょう。 -
で、この歴史建築物はなんとケンタッキーでした。
鉄道管理局の長官の邸宅だったそうです。
ケンタッキーの看板もなんだか遠慮がちに掲げられておりますわね。 -
本題です。他にもいろいろ写真はありますが、メインは食べ物やの紹介なのです。
駅の反対側、北側にある中央大街はロシア風の建築が通りの両側に残っており、そこが一大観光地になっております。
中国人、ロシア人の観光客が圧倒的に多いですが、日本人もちらほら。多くは旧満州国に思いを寄せる年配の方でしょうか。
旅行代理店のツアーなどはこの中央大街の入口付近に宿泊し、この通りを歩いて、この通りにあるロシア料理店で食事して・・・というコースです。
中央大街は文化特色店の看板を掲げたお店が散らばってます。 -
では入ってみましょう。
こちらは100年続く老舗のコサック料理店です。
「TATOC」というお店。
中央大街沿いに入口はあるのですが、店が地下なのでひっそりとした雰囲気です。1901年創業。 -
お店の中はこんな感じ。
照明はおとしぎみで落ち着いた雰囲気。
創業当初に使っていた古い道具は大事に飾られていました。 -
ハルビンなのでやっぱりハルビンビールからいただくことにします。
ガイドブックにはハルビンは世界で3番目にビールを消費する街だと書いてありますが、その根拠は一体どこから来てるのでしょうか?
でもまー、ハルビンにはビールを飲ませる店が大変多いです。
夏はともかく冬はめっぽう寒いのでその辺りは不思議ですが。 -
お約束のボルシチです。
キャベツ、人参、牛肉、セロリなどがはいった
トマト味のサワースープ。
粒胡椒がまるごとふってあり、ピリッとしたアクセントも。
誰もが頼むのか、作り置きしてあるんですぐ出てきます。 -
お次はキャビアといくらです。
メニューにブラック&レッドキャビアみたいに書いてあって
頼んでみたら結構な量のキャビアが出てきて驚いた。
これで1000円くらいかなぁ?
ま、この量を1000円で食べられるのだから
十中八九、人工キャビアです。 -
キャビアと一緒に出てきたロシアパンにのっけて食べました。
ロシアパンにはマーガリンとジャムが添えられていたんだけど、
やっぱしキャビアをのせて食べます。 -
こちらはロシア式の鶏サラダ。
中国語のメニューをまんまうつすと「儀式拌香鶏」。
リンゴ、ジャガイモ、ピクルス、ゆで卵をマヨネーズで和えたサラダに鶏肉が載っています。
味のバランスがよくて思っていた以上にうまいです。 -
こちらはシャシリクです。ロシア風の串焼き。
「儀式原味串焼猪梅肉」と「串焼羊肉」だそうです。
「小は小さいわよ?」ってロシア人姉さんに言われたんだけど、
一串の大きさがでかいっす。日本人にはこれでじゅーぶん。
ロシア人はこれじゃ足りないんだろうか? -
羊肉と豚肉のシャシリクを半分ずつ取り分けました。
-
付け合わせのソースです。
パン粉を焼いた物みたいなものと甘酸っぱいソース。
あれ?これ梅肉ソースだったっけ???
(忘れました。) -
こちらはフルーツピザです。
デザート代わりに頼んでみたらこの大きさにびっくりしてしまった。ピザというと薄い生地を想像したんですけど、パンです。パン。
パン生地にチリソースを塗って、パイン、コーン、ナタデココ、トマト、豆。
その上にチーズをたっぷりのせてオーブンで焼いています。 -
見てくださいこのボリューム。
昔テレビで見たアメリカのシカゴピザ思い出しました。
これ一つでおなか一杯になりそうなんだけど・・・。
フルーツは缶詰です。
ナタデココ入りのフルーツ缶をのっけてあるので
シロップの甘さが残ってます。
チーズはあまりしょっぱくないのでデザート感覚。
いやー、食べ過ぎだろ。いくらなんでも。 -
座っていた座席の左手の棚をうつしてみました。
これらは昔このお店で使っていた調度品の様です。
古い道具を展示して、その近くにプレートで
道具の使い方などを説明してあります。
さすがは老舗のお店です。 -
店のエントランスには昔の新聞記事などが展示されています。
こちらの記事は日本語で書かれた物。
昔は日本人も沢山ハルビンに住んでいたので
お店の入口には日本語でメニューも書かれていたのですね。
今は日本人は来ないから中国語と英語だけです。 -
お店の入口にはこんな感じで今も黒板があります。
日本のガイドブックにはこのお店は紹介されていないからか日本人は他にいませんでした。
中国人もちらほらと言う感じ。
時間のせいかどうかわからないけども従業員の数とお客の数は変わらない感じしました。 -
もう一度入口の写真です。
タトス「TATOC」です。
中国語だと「塔道斬西餐庁」と書きます。
住所は中央大街の127号。西五道街の交差点の角。 -
中央大街の入口です。
ここからいきなりロシア風建築が始まり、
観光客がどわーーっとあふれかえってます。 -
中央大街です。
この日は土曜日だったので人が多かった。 -
ハルビンで一番圧倒されたのがこれです。
聖ソフィア大聖堂。
どうせたいしたもんじゃないだろ、とタカをくくっていたら、
見事なものでした。
また晴れ渡った青い空がいいんですよ。すごく。
写真じゃお伝え出来ないところがヒジョーに残念。
外国人でも70歳以上は無料です。
年配の方はパスポートもっていくといいですよ。
ウクライナ寺院とかは近くで地下鉄工事をやっているので、
寺院自体は見れるけど、ロケーションはイマイチです。
こちらは修復が終わっていて見事!でした。
旧満州国を巡る旅にハルビンは欠かせませんよ。 -
おまけです。ハルビンでよく売られているキャビア。
中央大街のおみやげ物店では68〜70元くらいと言われました。
これが街の市場に行くと30元です。
30元って500円しません。つまり本物ではないってことです。
いくらなんでも日本で1万円以上するものが500円はないでしょう。
話の種に買うのはよいかも。
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