台湾の夜市で変化球いかめし。烏賊焼というが揚げてます。

2011/07/23 - 2011/07/28

10年ぶりくらいに久々に台湾に行って来ました。
どの町も相変わらず夜市は賑わっていて、台湾庶民の味が食べられます。
大きな夜市では「日式」とうたった日本料理の屋台もあり、
たこ焼きだったり、大阪焼きだったり、寿司（それも夜市で握ってるのよ）だったり。

今回ご紹介するのは恐らく日本のイカめしがヒントになったのでは？と思われる台東夜市のイカめしです。
面白いです。

エリア 台東(台湾)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.0

• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

逢甲夜市のイカめし屋台です。
必ず出来たての熱々を提供するため、どうしてもこうやって人だかりができてしまいます。
しかし看板が面白いんですよ。

「逢甲夜市」はいいとして、漢字では「烏賊焼」とあり、ひらがなで「いかめし」そして、左下の隅にはローマ字で「ＴＡＫＯ」って書いてあるんですよ。
いや、焼いてないけど、烏賊焼きっていうのはおいといて、タコは違うから。イカだから。ＩＫＡ！

屋台の片隅に準備されたイカめしです。
生イカのおなかんなかにぎっしりとご飯が詰め込んであります。
これだけ見てもなんか美味しい物が出てくる予感がします。

あ、あれ？イカにパン粉をまぶしているじゃないですか。
烏賊焼きでパン粉？
しかも日本だとイカめしって「煮る」じゃないですか。
パン粉ってことは揚げるんです。

屋台を横から遠目でとったショットです。
おばちゃんがご飯を詰めたイカをせっせとパン粉をまぶします。

今更気づいたけど、屋台に電子レンジがあるんですね。
何をレンジでチンするのかは見れなかったけど。
さすがにイカはチンしたら破裂しそう。

そして、パン粉をまぶしたイカはそのまま油の中に投入〜。
さすがに低温の油のようですが。
イカの皮は剥いでなかったようですが、ダイジョブだろうか。

小さな屋台ですが、結構それなりの人数で営業しています。
少なくとも常時3人はいました。
パン粉をつけて油で揚げる人、揚げあがったものを切って味つけする人、
接客する人。油で揚げてるのは一人ですが、その後の仕上げはみんなでやってました。

はい。これが台湾の烏賊焼（いかめし）です。
油で揚げた後、6種類くらいのソースから選べるんです。
私が選んだのは一番人気だというハチミツマスタード味。
プレッツェルでもハニーマスタードの味を知っているので、
甘くてほんの少しの洋辛子のピリはきっと食べやすいんだろうと思った。

他にはバーベキュー味とか五味海鮮とか普通だったので、
あえてチャレンジングな味にしてみました。

切り口の部分をアップにするとこんな感じ。
実は中に詰まっているご飯はサフランライスです。
米も粒のママではなくちょっと砕けていて
おまけに夜市で出す物ですから、炊いたリゾットが詰まっていたようです。
だから日本のイカめしのように火を通してから膨らむということがない。

マスタードはマスタードマヨネーズでした。
見た目結構すごいことになってますが。

イカの中にリゾットが詰まった洋風のイカめしなので、
この斬新さが受けるんだろうなぁって思います。
普通に醤油風味にしたら他の中華系のおかず屋台とかわらないもの。
これがこのお店の一工夫です。

ただ結構準備が大変そうな料理ではあります。

夜市の様子です。台東の中心街にあり観光客にも便利です。
台北や台南では夜市専門に作られたスペースがあったりしますが、こちらは完全に道路を閉鎖しての夜市です。

おまけに道路の各場所に水道管や電気を取れる場所がきちんとあって、
夜市の営業を前提にした道路なんですよ。
日本ではお祭りのテキ屋とか屋台は発電機を持参したり、もらい水したりしてますけども、こちらはきちんと整備されているわけです。
台湾の文化だなぁ。って思います。