1998/12/09 - 1998/12/12
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binchanさん
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1998年の晩秋、前年バリ島旅行に一緒に行ったMさんから「ソウル3泊4日が29,800円なんだけど一緒に行かない?」と誘われました。燃油サーチャージも航空保険料もない時代、当時の名古屋空港の空港使用料は750円という破格の安さでしたから、総額32,000円程度で4日間の旅行は安い。4日くらいなら仕事も何とかなりそう、ということで再び二人旅をすることになりました。
Mさんには今回旅行の目的がありました。アメリカにいた頃の友人で在日韓国人のLさん(当時ソウルの大学に留学中)に会うこと、あるブランドの革ジャケットをアウトレットで買うこと、衣料品を安い価格で仕入れることができるか調べること、です。そのためにいろいろと下調べをしていたようです。私はというとガイドブックも買わず下調べも一切なし。ひとつだけ準備したのは、ハングルを読めるようにしたことでした。しかし、字を音読できても単語の意味がわからなければ何の意味もありません。ちょっとずれた努力でした…。
あいかわらず記録もとっていなかったので旅程はあやふやなのですが、ざっとこんな感じだったはず。
一日目 名古屋空港発、アシアナ航空
夜、ソウル金浦空港到着
ミョンドンで冷麺
宿泊はクラウンホテル(イテウォン地区)
二日目 全州中央会館で朝食(移動は主に地下鉄)
景福宮観光、
インサドンでショッピングと昼食
東大門市場散策
ホテルでアカスリ体験
ホテルの近くで夕食にサムゲタン
南山タワー付近のカフェでお茶
三日目 イテウォンでショッピング
同行した友人の旧友とそのまた友人らと合流
伝統茶の店へ
市場で食品を買い物
宮廷料理の店で夕食
東大門のミリオーレへ
タクシーでホテルへ
四日目 早朝に迎えが来て土産物店経由で空港へ
韓流ブームのずっと前のソウル旅行でした。
(表紙の写真は景福宮)
※書き直し旅行記です。
- 同行者
- 友人
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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ホテルはイテウォン地区の「ホテルクラウン」。ちょっと郊外にあるのでツアーではスタンダードクラスに分類されていましたがなかなか豪華なホテルです。(この翌年火災をおこしてましたけど…)今回は朝食付きだったのですが、できるだけ現地食を楽しむという旅行哲学の我々は、もったいないけれど一度もホテルでは食事しませんでした。
このホテルにはアカスリのできる浴場があり、宿泊客以外もそれを目当てにやってきていました。私たちも「アカスリ&汗蒸幕」というセットにトライ。麻袋をかぶって入るサウナも、大理石の上でハダカで寝転がるのも初体験で面白かったのですが、なんといってもアカスリしてくれるおばさんのブラ&ショーツファッションが衝撃的。水着よりも快適なのでしょうか? -
格安ツアーなので到着は夜遅くでしたが、Mさんが下調べしておいた冷麺を食べにミョンドンへ。ものすごく辛い冷麺でしたが、何とか食べきりました。確かにおいしかったのですが、後半はもう辛いだけで感覚ナシです!
2日目は朝から全州中央會館(写真)へ。テーブルにキムチが出ているのですが、とても浅漬けな感じで日本で食べるものとは全く違う食感。店の奥では床においた盥にたくさんの白菜が入れてあって、今まさにキムチの仕込みをしていますといった感じ。サラダのようにシャキシャキのキムチは他の店ではお目にかかりませんでしたがおいしかったです。 -
当時はちょうど韓国の水原城が世界遺産に登録された頃で、ガイドブックでよく紹介されていました。さぞかし韓国でも人気が高いだろうと、空港送迎の現地係員さんに水原にはどうやっていくのかと聞いてみたら、「水原なんて何もないですよ。それひより景福宮が修復されてきれいですからそちらがオススメです。」と言われました。というわけで 最初の観光はその「景福宮」へ。
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確かに、美しくよみがえった景福宮は日本人にこそ見せたいものだったでしょう。宮殿の建築や彫刻、庭なども素晴らしかったのですが、景色との調和が特に心に残っています。庭園から宮殿の方を見ると遠くの山まで遮るものなく見渡せました。風水とかの関係でしょうか。天気が良かったこともあり建物がより壮大に見えました。
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景福宮ではちょうど歴史ドラマを撮影しているところでした。韓流ブームのずっと前ですから韓国のドラマなど見たことがなく、変わった格好をした人たちがいるなあくらいに思っていたのですが…。李朝朝鮮の貴族のいでたちをしたのエキストラさんたちが、一緒に写真を撮ったりしてくれました。そのドラマは正月に放送すると言っていました。1999年の正月ドラマ、一体どんなドラマだったんでしょう。最近韓国の歴史ドラマを見ると、この中にあの時一緒に写真を撮ったエキストラさんもいたりして、と思ったりもします。
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民族衣装のコスプレもしましたよ。
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昼食はインサドン付近で見つけたお店へ。メニューがオールハングルで、どれがご飯でどれが飲み物かさえ区別がつきません。英語も通じず弱っていると、近くに住む日本語を話せる女性を連れて来てくれました。この方のおかげでジャガイモの入った汁ものとご飯を注文することができました。しかもこの女性は宮廷料理を出すお店を経営しているとのこと。日本企業の人も接待などで利用することがあるんだそう。明日Lさんと合流した時の食事はこの宮廷料理の店と決まりました。
午後は東大門市場でウィンドーショッピング。Mさんは「こういうところでいろいろ仕入れて日本で販売できないかなあ」と言っていました。結局実行には移されませんでしたが…。それにしても東大門市ははすごい店の数ですね。 -
夕食はサムゲタン。ホテルのすぐ裏に開店したばかりの店を発見したのです。今のように韓国料理がポピュラーではなかったので、サムゲタンがどんなものかも知らずに注文したのですが食べてみてすっかり好きになりました。Mさんは以前にもソウルに来たことがあり、その際は食べ物が辛すぎたり、ニンニクがきつすぎたり、焼肉店では匂いが染みついてしまったりで食べ物にあまりいい印象がなかったらしいのですが、サムゲタンは絶賛していました。日本では高価すぎてなかなか食べられないのが残念です。
旅行記を書くために写真を探していて思ったのですが、このころは料理や品物の写真を全く撮っていないんですね。このころまでは写真は人を撮るというのが基本だったようです。
食後、南山タワーのふもとまで行ってみました。ものすごく寒かったのでタワーまでは行きませんでしたが、ちょっとおしゃれなカフェでお茶を飲んで帰りました。 -
3日目、朝食(昼食も)はどこで食べたか記録も記憶もありません。午前中は主にイテウォンでお買い物をしていました。ホテルのあるイテウォンは、革製品や衣料品のアウトレット(というより卸商かな?)のある地域でした。私は2,000円程でダウンコートを購入し、Mさんはお目当てのブランドの革ジャケットを格安でゲット。他にコートや鞄も買っていました。当時のソウル、衣料品はかなりお買い得感がありましたね。最近は日本もデフレが進んだりアウトレットができたりしていますが、そのあたりの物価はどうなんでしょうか。
午後はMさんの友人でソウル留学中のLさんとそのお友達Hさん、そしてその彼氏と合流。まずはインサドンの韓国伝統茶のお店に連れて行ってもらいました。そのころは伝統的なものが特に見直されていた頃で、伝統建築の店で伝統茶を飲むのが流行っていました。ここもまた写真が残っていないのですが、記憶を頼りに検索してみたところ、店の場所や建物から「耕仁美術館伝統茶院」だったような気がします。とにかく広くて、庭も建物も素敵なところでした。美術館も見学したような記憶があります。 -
この後は市場へ。その日食べた小さなカニの和え物(漬物?)がおいしくて土産に買いたかったのです。Lさんが市場の人に「こんな感じの惣菜なんだけど」と説明してくれて、市場のおばさんが「それはケジャンじゃないかな」と見せてくれました。見た感じちょっと違うものでしたが買ってみました。それはそれでおいしかったです。
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夕食は日本語を話せる女性が経営している宮廷料理店へ。宮廷料理といえばチャングムで見たあんな感じだったのでしょうが、残念ながら写真が残っていません。当時は韓国の宮廷料理なんてなじみがなさ過ぎて、普通の韓国料理と思って食べてしまいました。ただし、オーナーの女性いわく本当の宮廷料理だととても高額なのでアレンジしてあるとのことでしたが…。
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食後はHさんカップルと別れ、Mさん、Lさんと私の三人で最新のファッションビル「ミリオーレ」へ。当時はミリオーレができたばかりでした。夜の11時頃だったのですがとにかく凄い人人人…。東大門市場もそうでしたが、ソウルは前年のアジア通貨危機による不景気だと聞いていたのに、一体どこが?と思える活気。
最後はタクシーでホテルに戻りました。 -
最終日は早朝に迎えが来て、土産物店に寄った後空港へ(写真は空港にて)。最終日くらいホテルの朝食を食べてもよかったのですが、朝食が始まる前に出発でした。ですから朝食はコンビニで韓国っぽいものを買って食べました。
今回は格安ツアーだったわけですが、土産物店も帰りに1軒だけで送迎も長く待たされることもありませんでした。往路夜着、復路朝出発と滞在時間は短かったけれどお得な4日旅でした。
この旅行の後も特に韓国に興味を持つこともなく、ソウルと言えば買い物に行くところくらいに思っていました。しかし、ここ数年の韓国ドラマの影響で、また違う韓国・ソウルの魅力を感じています。
この旅行の少し後、Mさんはアメリカの会計士の資格を取得したご主人とともに渡米。大学でアートを学びなおし、ロスアンゼルスを拠点に活動していらっしゃる様子です。連絡は取っていませんが、きっと今も精力的に旅行されていることでしょう。
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