2011/08/15 - 2011/08/15
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MILFLORESさん
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通称「パロマの聖母 Virgen de la Paloma」は
マドリードの守護聖母ではないものの、
下町マドリーっ子の信仰の厚い聖母です。
(マドリード市の守護聖母はアルムデナ聖母)
毎年8月中旬に祭りがあります。(今年は8月11-15日)
最終日15日(聖母の被昇天の日)のプロセシオンを見てきました。
- 旅行の満足度
- 4.5
PR
-
SOL広場から歩いて La Latina ラ・ラティナ地域へ
Carrera de San Francisco に出ました
向こうに見えるのは
Real Basilica de San Francisco el Grande
サン・フランシスコ・エル・グランデ教会 -
通りには食べ物やゲームの屋台がたくさん出ています
こういうのはスペイン中どこの街に行っても同じようなのが出てるのですが、
マドリードでは、マドリード祭り名物の食べ物があるのでそれを食べたい。
レジでまず先払いして、お店の人にレシートを渡してテーブルで待ちます。 -
祭りでよく見られる1リットル容器の飲み物
大きいのに「ミニ」と呼びます(笑)
これを買って友人同士回し飲みするのがスペイン風
ティント・デ・ベラーノ Tinto de Verano
赤ワインのソーダ割りを頼みました。
ミニでよく飲むのは他にこんなものがあります:
ビール cerveza
クララ(ビールのソーダ割り) clara
カリモチョ(赤ワインのコーラ割り) calimocho
サングリア sangria
リモナダ(白ワインのレモネード割り) limonada -
ボカディージョを二つ
左がマドリードの祭りの名物 Entresijos エントレシホス
羊の腸を牛脂で揚げたもの
ウーン 太りそうな食べ物だ・・・
下手物食いが苦手な夫は Panceta パンセタ
豚のバラ肉部分 -
Entresijos エントレシホス
プクッと膨れた部分はプリッとした食感
ひだひだはパリッとしてます
これはマドリード以外ではなかなか食べられません。
パンはほとんど残して身のみ指で摘んで食べました。 -
Gran Via de San Francisco も屋台通りと化してます
祭りの中心はもうちょっと王宮寄りのビスティージャス公園 Parque de las Vistillas なのですが、今日の目的はプロセシオンを見ることなので、Iglasia de la Paloma パロマ聖母教会へ向かいます。 -
20時からスタートのプロセシオンの出発点最前列に上手く陣取ることができました
時間になってもなかなか進まないのがスペインらしいところ
後ろの教会が 通称 Iglesia de la Paloma
正確には Parroquia de San Pedro el Real -
プロセシオン先頭はマドリード民族衣装来たチュラッポとチュラッパや、マホとマハが行くようです
チュラッポ衣装・マホ衣装色々はこちらの旅行記でもご覧頂けます
↓
http://4travel.jp/traveler/milflores/album/10241141/
http://4travel.jp/traveler/milflores/album/10236971/ -
正装したマドリード市民が行列します
真夏のマドリード
暑いのに背広姿の男性 お疲れさまです -
黒の正装している女性はペイネータしてます。
写真ではちょっと分かりにくいですが、
ちょっと高めの櫛(ペイネータ)に
黒い刺繍のベールをかけます
カトリック信者 女性の正装中の正装です。 -
Chulapa姿のおばさま二人
頭を覆う白いハンカチーフ
頭の真ん中には紅白のカーネーション
肩に掛けてるケープはマントン・デ・マニラと言います -
パロマ聖母信仰してるマドリード州の他の教会の参加も
-
陣取った通りの名前は c/ Isabel Tintero
イサベル・ティンテロは、このパロマ聖母信仰の元をつくった人と言えるでしょう
1791年 当時のマドリード市長が書いた記録によると・・・
1787年 Virgen de la Soledad ソレダッ聖母の絵を持って遊んでいた子供たちをイサベル・ティンテロが見つけた。
イサベルは子供たちからその絵をもらい受け、綺麗にして額縁に入れ、自分の家の玄関に掛けた。
その絵の聖母の美しさから近所の人々に聖母信仰が広まり、玄関先では場所が狭くなってしまってイサベルは自宅の一部屋に礼拝堂を設けるが、それもすぐ狭くなってしまったので、1795年にサン・ペドロ・エル・レアル教会が建てられる。
この教会がパロマ通りに建てられたので、聖母の名前も通称「ビルヘン・デ・ラ・パロマ」となった由。
誠に分かりやすいお話です。 -
見物客の中には外国から来ているグループも
これは、8月16日〜21日にマドリードで開催される世界青年の日(World Youth Day / Jornada Mundial de la Juventud)参加者の世界各国の青年たちがマドリード入りしているから。 -
イチオシ
マドリード民族衣装来た人々
ちょっとお行儀悪いけど(笑)乳母車に乗った女の子もチュラッパ姿。 -
真ん中の女性の紅色のマハ衣装 素敵です。
色合いといい刺繍といい -
おばさん4人組はおしゃべりに夢中
ペイネタ(櫛)とベールは白か黒
他の色のは邪道です
昔、有名闘牛士の結婚式に闘牛士の母親(有名人)が青色のペイネタとベールをして出席したので、すごい槍玉に挙がったことがあった・・・ -
さて、主役のパロマ聖母像(絵画)がやってきました。
これが、イサベル・ティンテロが子供たちの玩具になっていたのを救ったという絵です。
(夫撮影) -
聖母像の行列には消防士が参加します
というのも、パロマ聖母はマドリード消防士のパトローナ(守護聖母)なのです。 -
正装の消防士
この日の13時から始まったミサの最後で、真ん中のヘルメットの消防士さんが、教会の主祭壇に掛かっている聖母の絵を外して降ろしました。
この様子はテレビの生中継で見ました。
聖母像を降ろす役割はとても名誉らしく、毎年競争率が高いとのこと。 -
絵画の周辺を飾る花々は今年は「世界青年の日」でマドリードを訪れるローマ法王に敬意を示してバチカン国旗色です。
献花はこの日の午前中に市長はじめ、市民が行いました。
(夫撮影) -
近づいて来ました
Bravo a la Virgen de la Paloma!
と どこからともなく声が上がり、続けて皆が
ブラボー と叫びます -
なんだ、なんだ?
山車の移動と共に
TVクルーとマイク持ったリポーター(右の下着丸見えの女性)が近づいてきた。
生中継でプロセシオンの様子を報道している TeleMadrid で、この左のチュラッポ姿のボランティアの女性をインタビューし始めました。
丁度私の横に立ったので、キャッTVに出ちゃうの嫌だ・・・と、二人に背中を向けてジッと我慢した私(笑)
ちょっと離れた所にいた夫が後で、「貴女はどこからいらしたんですか? まぁ!日本からですかー?」なんてインタビューされてるところ想像しちゃったよーと(笑) -
イチオシ
山車は担ぐのではなく、引く・押すタイプの山車です
-
聖母像に続いてマドリード市庁舎の面々も参加
白いワンピースの女性は前首相アスナルの妻 Ana Botella
2007年から民衆党メンバーとしてマドリード市庁舎入りし、今では市長に次ぐナンバー2です
それにしても、赤いビロード生地の衣装の人
(トランプのクイーンのような) 暑いだろうに・・・ -
山車の後部
子供がいて、女性がいるので
イサベル・ティンテロと聖母像を持っていた子供たちでしょう -
鼓笛隊が続いて・・・
-
マドリード市警察
Policia Municipal も続きます -
プロセシオンの行列が過ぎたところで、教会の内部を見ることにしました
Iglesia de la Paloma -
18世紀の教会ですので、新しいです
中ではお祈りしているマドリード市民が多数 -
通常 パロマ聖母の絵が掛かっている祭壇
この日の昼、ミサの後に消防士が梯子をたてて、絵を降ろす綱を張って仰々しく聖母像の絵を降ろしました。
この教会には聖母の彫刻はありません。
絵を崇拝します -
祭りのポスター
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教会の前にも屋台が出てました
こういう所、日本の祭りと似てます -
イチオシ
毎年、とてもカスティーサな(下町マドリードの)祭りということで気になっていたのですが、やっとどこにパロマ聖母教会があるのか分かりました。
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教会前広場のタイル表示
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帰り道 ラティナ地区の道々を行き、祭りの様子を楽しみます。
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この時期、この地域で3つの祭りがほぼ同時進行します
関連する教会を示した手作り地図 -
バールの軒先にもパロマ聖母の像が掛かってます
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パロマ聖母関連の宗教グッズの店
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喉が渇いたので、リモナーダを買いました
普通のレモネードだろうと思って買うと間違い
白ワイン入りです
ひとつ1,50ユーロ -
賑やかに装飾された建物
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ミニ マンティージャを飾っていた通り
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正面から見ると刺繍代わりの模様がひとつひとつ違って凝っているのが分かります。
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ゴジェスカ衣装(マハ)の女性 素敵です
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オルガニージョを回していたおじさん
曲は当然 マドリー♪ マドリー♪ マドリー♪
周辺でチョテイス(マドリードの踊り)を踊っていたカップルもいました -
帰り道、トレド通りにはプロセシオンが通るのをまだ待っている人々が。
ゆっくりゆっくり進んでいるようで、ここを通るのはまだまだ先 -
マヨール広場に上がる前の通りで、夫が変なものにひっかかった。
ベルギーの店らしいのですが、この毒々しい固めのグミ3本で5ユーロというのを喜んで買った。
レモン味とリンゴ味とスイカ味
私も齧ってみましたが・・・ まじっ -
でも、そのお店で可愛くて気に入ったのがコレ
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クマ型のグミでできたクマ!
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マヨール広場に出ました
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新種の大道芸が出てました
赤ん坊・・・!
ピーピー言う小さな笛を口に咥えている -
怖い赤ん坊 (笑)
なんだろーってヨチヨチ歩きの子供近づいて、驚いてた。 -
ローマ法王の訪問を祝して、マドリード中に今見られる光景です。
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World Youth Day 参加の世界各国の青年グループが中心地にたくさん。
このイベントで百五十万人がマドリードに訪れているというから、すごいものです。
若者のカトリック離れなんて、しばらく心配しなくても良さそうです。
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