ユージノサハリンスク 旅行記(ブログ) 一覧に戻る
■はじめに<br /> 昨年(2010年)から海外に行くようになったが、費用や時間の関係から、近場である東南アジアなどが中心になっている。しかし、これは致し方ないところではあるが、気づいてみると「一番近い国」に行っていないことになっている。<br /> 一番近いというと、多くの方は韓国と思われるかもしれない。台湾も与那国の目と鼻の先だが、実質的に一番近いのはロシアなのである。日本固有の領土であるはずの北方領土を持ち出さなくとも、天気の良い日には宗谷岬から見ることもできるサハリン(ロシア領)こそが、最も近い隣国ということになる。<br /> そこで、春先からサハリン行の手配をし始めた。サハリンの鉄道旅行に強いT社に見積もりを依頼し、旅行時期や日程をあれこれ考える。最初は9月頃を考えていたが、より日の長い時期の方が良いということと、日本のお盆も関係ないため8月も9月もほとんど旅費が変わらないことから、8月の前半に行くことにした。往復の手段については、成田発着が一番手頃だったが、やはり「未知の土地」へ渡航するには船舶の雰囲気が最良であろうということで、往路は稚内からのフェリーにすることにした。旅費自体は航空機での成田往復とあまり変わらないため、もちろん稚内に移動するための国内旅費が余計に追加されてしまう。しかしそれはそれ、遠路はるばるサハリンに渡った当時の宮沢賢治の気分で北上すればいいだろう。<br /> 賢治の気分をなぞらえるためではないが、稚内へは羽田からの直行便を利用せず、朝一番の羽田発で新千歳に飛び、そこからJRで札幌へ、大通バスターミナルから高速バスで稚内へ向かうこととした。実質的に、一番安く移動する手段でもある。<br /><br />1日目:羽田→新千歳(AIRDO)、新千歳→札幌(JR)、札幌→稚内(バス)【稚内泊】<br />2日目:稚内→コルサコフ(フェリー)、コルサコフ→ユジノサハリンスク(送迎)【ユジノサハリンスク泊】<br />3日目:ノボジェレーベンスカヤ往復(ローカル鉄道)、ユジノ観光(子ども鉄道など)、ユジノサハリンスク→ノグリキ(夜に1番列車に乗車)【車中泊】<br />4日目:昼前にノグリキ到着、ノグリキ観光(廃線跡など)、ノグリキ→ティモフスク(夕方に2番列車で移動)【ティモフスク泊】<br />5日目:ティモフスク→ユジノサハリンスク(一日かけて968列車で移動)【ユジノサハリンスク泊】<br />6日目:ホルムスク往復と観光(路線バス)、ブイコフ往復(ローカル鉄道)【ユジノサハリンスク泊】<br />7日目:ユジノ観光(お土産買いなど)、ユジノサハリンスク空港へ(送迎)、ユジノサハリンスク→成田(ウラジオストク航空)<br /><br />@ノグリキ駅にて

サハリンの鉄道を乗りまくる旅

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2011/08/04 - 2011/08/09

4位(同エリア41件中)

    67

    ■はじめに
     昨年(2010年)から海外に行くようになったが、費用や時間の関係から、近場である東南アジアなどが中心になっている。しかし、これは致し方ないところではあるが、気づいてみると「一番近い国」に行っていないことになっている。
     一番近いというと、多くの方は韓国と思われるかもしれない。台湾も与那国の目と鼻の先だが、実質的に一番近いのはロシアなのである。日本固有の領土であるはずの北方領土を持ち出さなくとも、天気の良い日には宗谷岬から見ることもできるサハリン(ロシア領)こそが、最も近い隣国ということになる。
     そこで、春先からサハリン行の手配をし始めた。サハリンの鉄道旅行に強いT社に見積もりを依頼し、旅行時期や日程をあれこれ考える。最初は9月頃を考えていたが、より日の長い時期の方が良いということと、日本のお盆も関係ないため8月も9月もほとんど旅費が変わらないことから、8月の前半に行くことにした。往復の手段については、成田発着が一番手頃だったが、やはり「未知の土地」へ渡航するには船舶の雰囲気が最良であろうということで、往路は稚内からのフェリーにすることにした。旅費自体は航空機での成田往復とあまり変わらないため、もちろん稚内に移動するための国内旅費が余計に追加されてしまう。しかしそれはそれ、遠路はるばるサハリンに渡った当時の宮沢賢治の気分で北上すればいいだろう。
     賢治の気分をなぞらえるためではないが、稚内へは羽田からの直行便を利用せず、朝一番の羽田発で新千歳に飛び、そこからJRで札幌へ、大通バスターミナルから高速バスで稚内へ向かうこととした。実質的に、一番安く移動する手段でもある。

    1日目:羽田→新千歳(AIRDO)、新千歳→札幌(JR)、札幌→稚内(バス)【稚内泊】
    2日目:稚内→コルサコフ(フェリー)、コルサコフ→ユジノサハリンスク(送迎)【ユジノサハリンスク泊】
    3日目:ノボジェレーベンスカヤ往復(ローカル鉄道)、ユジノ観光(子ども鉄道など)、ユジノサハリンスク→ノグリキ(夜に1番列車に乗車)【車中泊】
    4日目:昼前にノグリキ到着、ノグリキ観光(廃線跡など)、ノグリキ→ティモフスク(夕方に2番列車で移動)【ティモフスク泊】
    5日目:ティモフスク→ユジノサハリンスク(一日かけて968列車で移動)【ユジノサハリンスク泊】
    6日目:ホルムスク往復と観光(路線バス)、ブイコフ往復(ローカル鉄道)【ユジノサハリンスク泊】
    7日目:ユジノ観光(お土産買いなど)、ユジノサハリンスク空港へ(送迎)、ユジノサハリンスク→成田(ウラジオストク航空)

    @ノグリキ駅にて

    同行者
    一人旅
    一人あたり費用
    25万円 - 30万円
    交通手段
    鉄道
    利用旅行会社
    個別手配
    旅行の満足度
    4.5

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    • ■2011.8.3 取り急ぎ稚内へ(のはずが)<br /> 旅行記の大部分は現地で下書きを書いているが、初日のこの部分は、旅程3日目のユジノサハリンスクで書いている。結果論であるが、今回の鐡旅は「少しツイていない旅」になりつつある(旅程後半で盛り返すかもしれないが)。<br /> まずは、早朝の一便に搭乗して札幌へ向かうことになる。ここで私らしからぬ失態をしてしまったのであるが、出かける前にゴミを出してしまおうとしてマンションのゴミ捨て場に行ってしまい、鍵を持っていなかったために締め出されてしまったのだ(この構造自体が問題であるためゴミを出す際には慎重にしていたのだが、旅行前で焦っていて判断が鈍っていた)。<br /> 時刻は朝の5時頃、手元に電話も何もない状態で絶望的になってしまったが、旅行自体を諦めるわけにはいかないため、大迷惑とは思いつつも同じフロアを片っ端からインターフォンを鳴らし、偶然出てくれた(起きていてくれた)部屋の方に正面入り口を開けてもらって、なんとか戻ることができた。<br /> 最初から躓いてしまったため気分も落ち込みつつも、なんとか羽田に移動して搭乗手続きをする。飛行機自体は普通に運行したが、札幌に着いてから、持ち合わせの現金が少ないことに気が付いてしまった。あまり日本円を持って海外をうろつきたくないため、最低限間に合う額として、宿代とプラスアルファの雑費の1万5千円を持ってきたのだが、札幌から稚内までのバスが現地払いだったことに今更ながらに気が付いてしまったのだ。ただし、その額6千円であって頭を抱えるほどではないし、札幌の郵便局か銀行で下せばいいのだから事態はまだ深刻ではなかった。そして余裕をかまして、札幌下車の際に残高不足であったキタカに、5千円ほどチャージをしてしまった(これが決定的に響く)。<br /> 詳細を書いても仕様がないためこの後の展開を箇条書きにすると、①郵便局と銀行のカードを家に置いてきてしまった(紛失防止のため)、②3枚も持ってきたクレジットカードのキャッシングは使用できなかった(キャッシングできるカードに限って置いてきてしまった)、③結局、万が一用に用意していた150USドルのうち、泣く泣く90ドルを“超低レート”で交換して日本円にした、である。<br /> さらに落ち込みながら、路線バスで稚内へと向かう。しかし、後半の大部分は日本海沿いに走るルートであり、晴天だったため景色自体は楽しむことができた。<br /> 稚内の宿は、南稚内駅近くにある、某旅行サイトで夕食の評価が満点である民宿である。気を取り直して、サハリン旅行の前祝ではないが、一人で祝杯を重ねた。<br /><br />@前祝の大量の海産物

      ■2011.8.3 取り急ぎ稚内へ(のはずが)
       旅行記の大部分は現地で下書きを書いているが、初日のこの部分は、旅程3日目のユジノサハリンスクで書いている。結果論であるが、今回の鐡旅は「少しツイていない旅」になりつつある(旅程後半で盛り返すかもしれないが)。
       まずは、早朝の一便に搭乗して札幌へ向かうことになる。ここで私らしからぬ失態をしてしまったのであるが、出かける前にゴミを出してしまおうとしてマンションのゴミ捨て場に行ってしまい、鍵を持っていなかったために締め出されてしまったのだ(この構造自体が問題であるためゴミを出す際には慎重にしていたのだが、旅行前で焦っていて判断が鈍っていた)。
       時刻は朝の5時頃、手元に電話も何もない状態で絶望的になってしまったが、旅行自体を諦めるわけにはいかないため、大迷惑とは思いつつも同じフロアを片っ端からインターフォンを鳴らし、偶然出てくれた(起きていてくれた)部屋の方に正面入り口を開けてもらって、なんとか戻ることができた。
       最初から躓いてしまったため気分も落ち込みつつも、なんとか羽田に移動して搭乗手続きをする。飛行機自体は普通に運行したが、札幌に着いてから、持ち合わせの現金が少ないことに気が付いてしまった。あまり日本円を持って海外をうろつきたくないため、最低限間に合う額として、宿代とプラスアルファの雑費の1万5千円を持ってきたのだが、札幌から稚内までのバスが現地払いだったことに今更ながらに気が付いてしまったのだ。ただし、その額6千円であって頭を抱えるほどではないし、札幌の郵便局か銀行で下せばいいのだから事態はまだ深刻ではなかった。そして余裕をかまして、札幌下車の際に残高不足であったキタカに、5千円ほどチャージをしてしまった(これが決定的に響く)。
       詳細を書いても仕様がないためこの後の展開を箇条書きにすると、①郵便局と銀行のカードを家に置いてきてしまった(紛失防止のため)、②3枚も持ってきたクレジットカードのキャッシングは使用できなかった(キャッシングできるカードに限って置いてきてしまった)、③結局、万が一用に用意していた150USドルのうち、泣く泣く90ドルを“超低レート”で交換して日本円にした、である。
       さらに落ち込みながら、路線バスで稚内へと向かう。しかし、後半の大部分は日本海沿いに走るルートであり、晴天だったため景色自体は楽しむことができた。
       稚内の宿は、南稚内駅近くにある、某旅行サイトで夕食の評価が満点である民宿である。気を取り直して、サハリン旅行の前祝ではないが、一人で祝杯を重ねた。

      @前祝の大量の海産物

    • ■2011.8.4 初のヨーロッパ(?)へ<br /> 8時頃に宿を出て、国際フェリーターミナルまで歩くこと約30分。稚内のターミナルは利尻・礼文に行くために何度か利用したことはあるが、数年前に移転して新しくなっており、そのすぐそばに国際線のターミナルがある。<br /> 手続きを済ませ、待合室で時間をつぶす。アナウンスがあり、9時に乗船した。無料の弁当とお茶をもらい、二等室の片隅に陣取る。出航まで1時間ほどあり、さてどうしようかと思い、置いてあったスポーツ新聞を読んだり入国書類を書いたりしていたら、定刻10分前に動き出してしまった。慌てて外に出たが、もう岸壁は数十メートル先になってしまっている。別に誰の見送りもないから、問題ないだろうと言われればそれまでだが・・・、「これから海外に」という気持ちを込めて出たい気もなくはなかった。<br /><br />@コルサコフへのフェリー

      ■2011.8.4 初のヨーロッパ(?)へ
       8時頃に宿を出て、国際フェリーターミナルまで歩くこと約30分。稚内のターミナルは利尻・礼文に行くために何度か利用したことはあるが、数年前に移転して新しくなっており、そのすぐそばに国際線のターミナルがある。
       手続きを済ませ、待合室で時間をつぶす。アナウンスがあり、9時に乗船した。無料の弁当とお茶をもらい、二等室の片隅に陣取る。出航まで1時間ほどあり、さてどうしようかと思い、置いてあったスポーツ新聞を読んだり入国書類を書いたりしていたら、定刻10分前に動き出してしまった。慌てて外に出たが、もう岸壁は数十メートル先になってしまっている。別に誰の見送りもないから、問題ないだろうと言われればそれまでだが・・・、「これから海外に」という気持ちを込めて出たい気もなくはなかった。

      @コルサコフへのフェリー

    •  船内には40人ほどの乗客がおり、その4割くらいは日本人である。日本人もほとんどはかなりの高齢者(サハリンへ「戻る」ような方)であり、旅行者のような風采の人は数えるほどしかいない。必然的に声をかけられるようになり、私と同じく鉄道で周遊する方(トマリ方面まで行くという)や、バイクを持ち込んで走り回るという方と情報交換をして時間を潰した。コルサコフまでの所要時間は5時間半、残りの時間は、100円ビールを飲み、左手に広がるサハリンを眺め、BSテレビを見ながら微睡むのみである。<br /><br />@無料弁当と100円ビール

       船内には40人ほどの乗客がおり、その4割くらいは日本人である。日本人もほとんどはかなりの高齢者(サハリンへ「戻る」ような方)であり、旅行者のような風采の人は数えるほどしかいない。必然的に声をかけられるようになり、私と同じく鉄道で周遊する方(トマリ方面まで行くという)や、バイクを持ち込んで走り回るという方と情報交換をして時間を潰した。コルサコフまでの所要時間は5時間半、残りの時間は、100円ビールを飲み、左手に広がるサハリンを眺め、BSテレビを見ながら微睡むのみである。

      @無料弁当と100円ビール

    •  左手にはサハリンの陸地が見え続け、右手の遠くにLNG(液化天然ガス)プラントが見え、次第にコルサコフが近づいてきた。やけに接岸に時間がかかっていると思ったら、なんと船尾を直角に係留させるようである(たいてい、船腹を陸地に沿わせるのだが)。接岸する先には屑鉄のようなものが大量に置いてあり、それを乗せた貨物が機関車に引かれて行ったり来たりしている。<br /><br />@コルサコフ港の引込線と貨物列車

       左手にはサハリンの陸地が見え続け、右手の遠くにLNG(液化天然ガス)プラントが見え、次第にコルサコフが近づいてきた。やけに接岸に時間がかかっていると思ったら、なんと船尾を直角に係留させるようである(たいてい、船腹を陸地に沿わせるのだが)。接岸する先には屑鉄のようなものが大量に置いてあり、それを乗せた貨物が機関車に引かれて行ったり来たりしている。

      @コルサコフ港の引込線と貨物列車

    •  上陸後は宗谷バスの中古車で入国審査の建物に向かい、人数の割には無駄に時間をかけて審査をされ(時間がかかる割には、私のような個人客に対しては何も聞かないし、バッグの中身すら見ようとしない)、接岸後1時間くらいしてやっと入国した。<br /> コルサコフからは、旅行会社が手配したガイドの案内でユジノサハリンスクへと向かう。トヨタの中古車は、高速でもない道路を普通に100キロで飛ばしていく。<br /> 宿泊先は駅直結のユーラシアホテル。ガイドに、フロントに対して言いたいこと(明日のチェックアウト後に荷物を預かってほしいことや、朝食の時間や場所などなど)を訳してもらい、部屋に入る。聞いていた通り年代物の部屋であり、NHKが見られるはずのテレビは砂嵐もしくはロシアローカルのみだが(日本が地デジになったせい?)、これはこれで雰囲気を楽しむと思うしかないだろう。少しツイてない、かもしれないが。<br /><br />@部屋からの眺めは良い

       上陸後は宗谷バスの中古車で入国審査の建物に向かい、人数の割には無駄に時間をかけて審査をされ(時間がかかる割には、私のような個人客に対しては何も聞かないし、バッグの中身すら見ようとしない)、接岸後1時間くらいしてやっと入国した。
       コルサコフからは、旅行会社が手配したガイドの案内でユジノサハリンスクへと向かう。トヨタの中古車は、高速でもない道路を普通に100キロで飛ばしていく。
       宿泊先は駅直結のユーラシアホテル。ガイドに、フロントに対して言いたいこと(明日のチェックアウト後に荷物を預かってほしいことや、朝食の時間や場所などなど)を訳してもらい、部屋に入る。聞いていた通り年代物の部屋であり、NHKが見られるはずのテレビは砂嵐もしくはロシアローカルのみだが(日本が地デジになったせい?)、これはこれで雰囲気を楽しむと思うしかないだろう。少しツイてない、かもしれないが。

      @部屋からの眺めは良い

    •  部屋に荷物を置き、歩いて15分ほどのところにある24時間スーパーで、ビールやパンや惣菜を買う。惣菜は対面式だが、私はロシア語知識がほぼ皆無なので、「エータ、アジーン」と指差したが、それでもうまく買うことができた。<br /> ロシアっぽい惣菜をつつきつつ、ロシアビールを飲み、この旅行記を書きつつ、初ヨーロッパ(北海道のとなりだが)の夜は、9時半前になってやっと暗くなっていった。<br /><br />@ここ数年で、この手のスーパーも出来てきたという

       部屋に荷物を置き、歩いて15分ほどのところにある24時間スーパーで、ビールやパンや惣菜を買う。惣菜は対面式だが、私はロシア語知識がほぼ皆無なので、「エータ、アジーン」と指差したが、それでもうまく買うことができた。
       ロシアっぽい惣菜をつつきつつ、ロシアビールを飲み、この旅行記を書きつつ、初ヨーロッパ(北海道のとなりだが)の夜は、9時半前になってやっと暗くなっていった。

      @ここ数年で、この手のスーパーも出来てきたという

    • ■2011.8.5 ロシア鐡旅開始<br /> 昨日の夕方、送迎をしてもらっているあたりから喉の痛みを感じ始めていた。この手の感触がある場合、2〜3日後に大風邪になることがあるので厭な感じがしていたが、夜中からかなりの喉の痛みになってしまい、朝になると若干の熱とけだるさがある。悪化しないことを祈るばかりである。<br /> 天気は雨のようで、部屋から見える駅前の広場には水たまりができている。しかし、朝7時くらいになると雨は止んで曇天になっていった。<br /> さて朝食であるが、このホテルの朝食については各個人サイトで評価がちらほら乗っているが、以前はホテルにある食堂であり、その後は食堂がなくなったため近くにある別のホテルの食堂に案内された、というのもある。さてどうなるのかと説明を聞いたら、なんとホテル1階にあるファーストフード(ハンバーガー)だという。私はもともと朝食は採らないからなんでもいいのだが、せっかくならばロシアらしい朝食を頂いてみたかったものでもある。<br /><br />@サハリンでハンバーガーとは・・・

      ■2011.8.5 ロシア鐡旅開始
       昨日の夕方、送迎をしてもらっているあたりから喉の痛みを感じ始めていた。この手の感触がある場合、2〜3日後に大風邪になることがあるので厭な感じがしていたが、夜中からかなりの喉の痛みになってしまい、朝になると若干の熱とけだるさがある。悪化しないことを祈るばかりである。
       天気は雨のようで、部屋から見える駅前の広場には水たまりができている。しかし、朝7時くらいになると雨は止んで曇天になっていった。
       さて朝食であるが、このホテルの朝食については各個人サイトで評価がちらほら乗っているが、以前はホテルにある食堂であり、その後は食堂がなくなったため近くにある別のホテルの食堂に案内された、というのもある。さてどうなるのかと説明を聞いたら、なんとホテル1階にあるファーストフード(ハンバーガー)だという。私はもともと朝食は採らないからなんでもいいのだが、せっかくならばロシアらしい朝食を頂いてみたかったものでもある。

      @サハリンでハンバーガーとは・・・

    •  まずは、盲腸線の終着駅であるノボジェレーベンスカヤへ行くこととする。荷物の大部分をリュックに入れてホテルに預け、小さい鞄のみになって8時前に出かける。駅に行って(と言っても直結しているからすぐ隣りだが)、紙に「6001 Новодеревенская」と書いて渡す。最近はこの手の変な日本人も増えたせいか、窓口のおばさんも紙に「28.8」と金額を書いて返答してくれた。<br /><br />@数年前はもっと旧い体裁だったらしいが、切符もずいぶんと洒落てきた

       まずは、盲腸線の終着駅であるノボジェレーベンスカヤへ行くこととする。荷物の大部分をリュックに入れてホテルに預け、小さい鞄のみになって8時前に出かける。駅に行って(と言っても直結しているからすぐ隣りだが)、紙に「6001 Новодеревенская」と書いて渡す。最近はこの手の変な日本人も増えたせいか、窓口のおばさんも紙に「28.8」と金額を書いて返答してくれた。

      @数年前はもっと旧い体裁だったらしいが、切符もずいぶんと洒落てきた

    •  切符を手にしたのはいいが、ホームへの行き方がわからない。目の前に1番線はあるがドアには鍵が掛かっており、地下道も橋も見当たらない。また窓口に並ぶのは面倒なので、入口で警備をしていた怖そうな警察官に聞いてみると、しばらく考えてから、ジェスチャーで「ぐるっと回って外から2番線だ」ということを伝えてきた(そういう意味だと私は思った)。駅の外に出て適当に歩くと地下道入口があり、そこに入って適当な階段を上がると2番線に出た。偶然当たったからいいようなものだが、そもそも駅舎からホームに行けないというのも日本では考えられない造りである(後日ここを散策したのであるば、この地下道は駅の反対側に抜ける連絡通路でもあった)。<br /><br />@Д2型ディーゼルカー

       切符を手にしたのはいいが、ホームへの行き方がわからない。目の前に1番線はあるがドアには鍵が掛かっており、地下道も橋も見当たらない。また窓口に並ぶのは面倒なので、入口で警備をしていた怖そうな警察官に聞いてみると、しばらく考えてから、ジェスチャーで「ぐるっと回って外から2番線だ」ということを伝えてきた(そういう意味だと私は思った)。駅の外に出て適当に歩くと地下道入口があり、そこに入って適当な階段を上がると2番線に出た。偶然当たったからいいようなものだが、そもそも駅舎からホームに行けないというのも日本では考えられない造りである(後日ここを散策したのであるば、この地下道は駅の反対側に抜ける連絡通路でもあった)。

      @Д2型ディーゼルカー

    •  さて、初乗車である。ロシアの鉄道は軍事関連であるため以前は撮影絶対禁止であり、最近はそうでもなくなってきたという話もあり、さてどっちなのかと思ってサボ(行先票)を撮影していると、車両入口で切符を確認していた中年のおばさん駅員がかなりの剣幕で注意してきた。なるほどそういう対応をされるようだが、写真のデータを消せとも言われないし、他の駅員はなんとも思ってないようなので、なんというのか、旧ソ連の古い慣例から抜け切れない(つまり20年以上前から務めている)駅員や警察官からは注意されるのかもしれない。<br /><br />@これを撮ったら怒られた(行先票はブイコフ行と共有)

       さて、初乗車である。ロシアの鉄道は軍事関連であるため以前は撮影絶対禁止であり、最近はそうでもなくなってきたという話もあり、さてどっちなのかと思ってサボ(行先票)を撮影していると、車両入口で切符を確認していた中年のおばさん駅員がかなりの剣幕で注意してきた。なるほどそういう対応をされるようだが、写真のデータを消せとも言われないし、他の駅員はなんとも思ってないようなので、なんというのか、旧ソ連の古い慣例から抜け切れない(つまり20年以上前から務めている)駅員や警察官からは注意されるのかもしれない。

      @これを撮ったら怒られた(行先票はブイコフ行と共有)

    •  ブォンという低い響きの汽笛が鳴り、定刻の8時20分に出発した。すぐに右手には展示されている様々な車両が現れ始め、左手には廃車をカラーリングしたものが見えてきたりする。そしてすぐに本線と分かれて、以前はホルムスクまで続いていた豊真線(ノボジェレーベンスカヤから先は廃止になってしまった)へと入っていった。<br /> ディーゼル車である「Д2型」の車両は4両連なっており、乗客はおおよそ4〜50人であろうか。ユジノサハリンスクを出て数分も走ると人家のほとんどない鬱蒼とした平原を走り始め、コンクリート片が見えたかと思うと、8時40分に最初の駅に着いた。周囲には何もなく、小さな低いホームがあるだけで、駅名標には数字が書いてあるだけである。ここで10人ほどの高齢者たちが下りて行ったが、この先のどこに人家があるのかは定かではない。<br /><br />@途中の小駅

       ブォンという低い響きの汽笛が鳴り、定刻の8時20分に出発した。すぐに右手には展示されている様々な車両が現れ始め、左手には廃車をカラーリングしたものが見えてきたりする。そしてすぐに本線と分かれて、以前はホルムスクまで続いていた豊真線(ノボジェレーベンスカヤから先は廃止になってしまった)へと入っていった。
       ディーゼル車である「Д2型」の車両は4両連なっており、乗客はおおよそ4〜50人であろうか。ユジノサハリンスクを出て数分も走ると人家のほとんどない鬱蒼とした平原を走り始め、コンクリート片が見えたかと思うと、8時40分に最初の駅に着いた。周囲には何もなく、小さな低いホームがあるだけで、駅名標には数字が書いてあるだけである。ここで10人ほどの高齢者たちが下りて行ったが、この先のどこに人家があるのかは定かではない。

      @途中の小駅

    •  1分程度の停車ですぐに出発したが、坂になってきたためかスピードはゆっくりになってきた。次の駅の到着は8時47分、駅名票からすると「16km」駅である。16kmを出発した後はさらに坂がきつくなったようで、ゆったりと走り、終点のノボジェレーベンスカヤには、定刻の8時53分に到着した。吃驚するくらいに何もないところだが、それでも30人以上の乗客(高齢者ばっかり)は、迎えの車もなく歩いてどこかに行ってしまった。<br /><br />@駅名標の類は新しく作られたようである

       1分程度の停車ですぐに出発したが、坂になってきたためかスピードはゆっくりになってきた。次の駅の到着は8時47分、駅名票からすると「16km」駅である。16kmを出発した後はさらに坂がきつくなったようで、ゆったりと走り、終点のノボジェレーベンスカヤには、定刻の8時53分に到着した。吃驚するくらいに何もないところだが、それでも30人以上の乗客(高齢者ばっかり)は、迎えの車もなく歩いてどこかに行ってしまった。

      @駅名標の類は新しく作られたようである

    •  駅にはマラコー(牛乳)売りがいて、バンに積んでいる小さなタンクから小分けにして売っている。1日に2往復しかないこの路線で、このような商売があることに驚く。マラコー売りが行ってしまうと、辺りはさらに閑散としてしまった。念のため行き止まりになっている先まで行ってみたが、路盤らしきものは残っていなかった。<br /><br />@ノボジェレーベンスカヤ駅遠景(左手の車がマラコー売り)

       駅にはマラコー(牛乳)売りがいて、バンに積んでいる小さなタンクから小分けにして売っている。1日に2往復しかないこの路線で、このような商売があることに驚く。マラコー売りが行ってしまうと、辺りはさらに閑散としてしまった。念のため行き止まりになっている先まで行ってみたが、路盤らしきものは残っていなかった。

      @ノボジェレーベンスカヤ駅遠景(左手の車がマラコー売り)

    •  さて、あとは折り返しの列車で戻るだけである。2両目には人がたくさん(と言っても7〜8人だが)いたため3両目に乗ったのだが、女性の車掌が来て「前の車両に移ってくれ」と言う(聞き取れたのは語尾の「パジャールスタ」だけだが、前の車両を指差したら「そうだ」という感じで頷かれた)。何かと注文が多い。<br />(余談だが、車掌はもれなく女性のようなので、これからは「女性の」は省略することにする)<br /> 出発すると、車掌が目の前に座る。私が「ゆーじの、さはりんすく」と言うと、複写式の手書きの切符を書き始めた。旅行者としては記念になるからこれでいいが、1人当たりの時間が結構必要であるため、日常業務としてはその能率性に若干の疑問があると思われる。<br /><br />@乗客全員分、これを作らなければならない

       さて、あとは折り返しの列車で戻るだけである。2両目には人がたくさん(と言っても7〜8人だが)いたため3両目に乗ったのだが、女性の車掌が来て「前の車両に移ってくれ」と言う(聞き取れたのは語尾の「パジャールスタ」だけだが、前の車両を指差したら「そうだ」という感じで頷かれた)。何かと注文が多い。
      (余談だが、車掌はもれなく女性のようなので、これからは「女性の」は省略することにする)
       出発すると、車掌が目の前に座る。私が「ゆーじの、さはりんすく」と言うと、複写式の手書きの切符を書き始めた。旅行者としては記念になるからこれでいいが、1人当たりの時間が結構必要であるため、日常業務としてはその能率性に若干の疑問があると思われる。

      @乗客全員分、これを作らなければならない

    •  ユジノサハリンスクに戻ってからは、まず薬局探しである。非常用に風邪薬は持ってきたが、これからノグリキ方面に行って途中で薬が切れてはたまらないので、都市部で押さえておく必要がある。薬局は意外に簡単に見つかり、ガイドブックにあるような片言のロシア語で風邪薬を買うことに成功した。買ってからふと気づいたのは、はたして1回で何錠飲めばいいのかわからない、ということであった(注意書きにある数字から憶測し、勝手に「1回2錠」と決めてしまったが)。<br /> あとは、ひたすら歩いての観光である。勝利広場などを経由し、ガガーリン公園にたどり着いた(風邪の体で2時間以上も歩いたため、かなりしんどくなってしまったが)。ここに来たのは、「子ども鉄道」があるからである(詳細を書くと長くなってしまうため、気になる方は余所様のサイトなどをご参照ください)。<br /><br />@湖畔に佇む子ども鉄道

       ユジノサハリンスクに戻ってからは、まず薬局探しである。非常用に風邪薬は持ってきたが、これからノグリキ方面に行って途中で薬が切れてはたまらないので、都市部で押さえておく必要がある。薬局は意外に簡単に見つかり、ガイドブックにあるような片言のロシア語で風邪薬を買うことに成功した。買ってからふと気づいたのは、はたして1回で何錠飲めばいいのかわからない、ということであった(注意書きにある数字から憶測し、勝手に「1回2錠」と決めてしまったが)。
       あとは、ひたすら歩いての観光である。勝利広場などを経由し、ガガーリン公園にたどり着いた(風邪の体で2時間以上も歩いたため、かなりしんどくなってしまったが)。ここに来たのは、「子ども鉄道」があるからである(詳細を書くと長くなってしまうため、気になる方は余所様のサイトなどをご参照ください)。

      @湖畔に佇む子ども鉄道

    •  この手の鉄道に乗るのは家族連れかカップルと決まっており、その手の組み合わせが5組ほどと、あとは変な日本人1人だけである。出発すると小学生くらいのロシア人が、車内案内と切符の確認を行う(ロシア語なので内容は聞き取れないが)。途中駅で3分ほど停車し、公園内をぐるっと回って元に戻る。子どもの運転にしては上出来である。<br /><br />@今日の車掌さん(大きくなっても、写真を撮ろうとしてる観光客を怒らないでください)

       この手の鉄道に乗るのは家族連れかカップルと決まっており、その手の組み合わせが5組ほどと、あとは変な日本人1人だけである。出発すると小学生くらいのロシア人が、車内案内と切符の確認を行う(ロシア語なので内容は聞き取れないが)。途中駅で3分ほど停車し、公園内をぐるっと回って元に戻る。子どもの運転にしては上出来である。

      @今日の車掌さん(大きくなっても、写真を撮ろうとしてる観光客を怒らないでください)

    •  さて、気になったことをメモしようとすると、なんとボールペンが書けなくなっているではないか。まだ使い始めであるのに、強く書こうが弱く書こうが温めようが、どうにも書けなくなっている。旅の出だしがツイてないと、この程度のことも「またか」と思うようになってしまう。旅のメモくらいどうでもいいし、覚えていることだけ後で書けばいいじゃないか、と思われるだろう。それはその通りであるが、海外の旅で重要なのは「筆談具」としての意味合いなのである。ロシア語で「スコーリカ ストーイト(いくらですか?)」と聞くのは簡単だが、その答えが3桁にもなると聞き取れないため、紙でのやり取りがこの上なく重要なのである。<br /> 嘆いても仕方ないため、また市内をあれこれ歩き、日本時代の建築物である郷土資料館に入って見学したりする。その後は自由市場に向かったが、ついに雨も降り始めてしまった。<br /><br />@資料館には交通関係の資料もあり

       さて、気になったことをメモしようとすると、なんとボールペンが書けなくなっているではないか。まだ使い始めであるのに、強く書こうが弱く書こうが温めようが、どうにも書けなくなっている。旅の出だしがツイてないと、この程度のことも「またか」と思うようになってしまう。旅のメモくらいどうでもいいし、覚えていることだけ後で書けばいいじゃないか、と思われるだろう。それはその通りであるが、海外の旅で重要なのは「筆談具」としての意味合いなのである。ロシア語で「スコーリカ ストーイト(いくらですか?)」と聞くのは簡単だが、その答えが3桁にもなると聞き取れないため、紙でのやり取りがこの上なく重要なのである。
       嘆いても仕方ないため、また市内をあれこれ歩き、日本時代の建築物である郷土資料館に入って見学したりする。その後は自由市場に向かったが、ついに雨も降り始めてしまった。

      @資料館には交通関係の資料もあり

    •  自由市場に着き、小さな個人商店でペンを15P(ルーブル)で買う。あとは適当に食料品店などを覗いて、もう歩く気力も体力もないため駅へ戻って待合室の椅子に座る。かなり体調は良くなく、雨さえ降っていなければ駅前の公園で横になって休むのだが、それもできず、仕方なく座ったままで30分ほど気を失う(ロシア製の風邪薬が働いているようである)。<br /> その後はまた30分ほど散策し、また30分ほど待合室の椅子の上で眠る。ふと用無しになってしまったボールペンを手に取って捨てる前に書いてみると、なんと普通に書けるではないか。買い直したのは安いペンだからいいものの、なんだったのかと思う(結局、2日後にまた書けなくなったので捨ててしまったが)。<br /> それから昨日と同じスーパーに行って、今晩用の惣菜(シャシリクなど)やパンを買い、ホテルに行って荷物を返してもらい、再々度待合室の椅子で、この鐡旅の続きをしたためる。それにしても、かなりの大雨なのに傘をささないで歩いている人が多いのに驚く。ちらほらと傘をさしているのは女性に少しいるだけで、男はほとんど、若い女性でも普通に濡れて歩いている。<br /><br /> 午後8時になり、アナウンスがあって待合室にいた人々がわらわらと1番線へと向かう。私も売店でビールと水と飴「らしき」ものを買う(ちなみに飴は日本製と韓国製しかなく、日本で買う2〜3倍の値段(150P程度)だったため、ばからしいのでお菓子風の「ロンド」にしたのであった)。<br /> ホームへ行き、宛がわれた4号車へと向かう。先頭が14号車で、なぜか2両目から1号車が始まっている。駅構内を撮影すると咎められると思ってしないつもりだったが、ちょうど警察と車掌の切れ目(?)があったため、こっそりと撮影した。<br /><br />@こっそり

       自由市場に着き、小さな個人商店でペンを15P(ルーブル)で買う。あとは適当に食料品店などを覗いて、もう歩く気力も体力もないため駅へ戻って待合室の椅子に座る。かなり体調は良くなく、雨さえ降っていなければ駅前の公園で横になって休むのだが、それもできず、仕方なく座ったままで30分ほど気を失う(ロシア製の風邪薬が働いているようである)。
       その後はまた30分ほど散策し、また30分ほど待合室の椅子の上で眠る。ふと用無しになってしまったボールペンを手に取って捨てる前に書いてみると、なんと普通に書けるではないか。買い直したのは安いペンだからいいものの、なんだったのかと思う(結局、2日後にまた書けなくなったので捨ててしまったが)。
       それから昨日と同じスーパーに行って、今晩用の惣菜(シャシリクなど)やパンを買い、ホテルに行って荷物を返してもらい、再々度待合室の椅子で、この鐡旅の続きをしたためる。それにしても、かなりの大雨なのに傘をささないで歩いている人が多いのに驚く。ちらほらと傘をさしているのは女性に少しいるだけで、男はほとんど、若い女性でも普通に濡れて歩いている。

       午後8時になり、アナウンスがあって待合室にいた人々がわらわらと1番線へと向かう。私も売店でビールと水と飴「らしき」ものを買う(ちなみに飴は日本製と韓国製しかなく、日本で買う2〜3倍の値段(150P程度)だったため、ばからしいのでお菓子風の「ロンド」にしたのであった)。
       ホームへ行き、宛がわれた4号車へと向かう。先頭が14号車で、なぜか2両目から1号車が始まっている。駅構内を撮影すると咎められると思ってしないつもりだったが、ちょうど警察と車掌の切れ目(?)があったため、こっそりと撮影した。

      @こっそり

    •  車両の入口で切符とパスポートを確認され、急階段のデッキをよじ登るようにして乗車する。私はまだいいが、高齢者などは乗り降りだけでかなり苦労している。<br /> 指定されたコンパートメントには、すでにロシア人(初老の男性)が1人いた。彼はこちらが日本人だとわかると「コンニチハ」と言い、人は良さそうであれこれ話しかけてくるが、いかんせんこちらのロシア語能力が最低限であるからどうしようにもならない。とにかく、「ノグリキに行くこと」「日本人だということ」「ロシア語は話せないこと」まではわかってくれたようだ。<br /> 出発の定刻は20時30だが、その3分前に衝撃があって少し動いてしまった。飛行機や船ならたまにある早発だが、予定の乗客が全員乗ったかどうかの確認が難しい鉄道では珍しいことである。入口で車掌が確認しているから、ロシアなら可能なのかな、と思っていたが、思い直したのか(間違いだったのか)すぐ止まり、結局定刻から2分遅れの20時32分に出発した。雨のせいで、まだまだ明るいが外の景色は靄っている。ユジノサハリンスクの町中を出るとすぐに、農地もなにもない大地だけが広がるようになった。<br /><br />@コンパートメントの様子(翌日撮影)

       車両の入口で切符とパスポートを確認され、急階段のデッキをよじ登るようにして乗車する。私はまだいいが、高齢者などは乗り降りだけでかなり苦労している。
       指定されたコンパートメントには、すでにロシア人(初老の男性)が1人いた。彼はこちらが日本人だとわかると「コンニチハ」と言い、人は良さそうであれこれ話しかけてくるが、いかんせんこちらのロシア語能力が最低限であるからどうしようにもならない。とにかく、「ノグリキに行くこと」「日本人だということ」「ロシア語は話せないこと」まではわかってくれたようだ。
       出発の定刻は20時30だが、その3分前に衝撃があって少し動いてしまった。飛行機や船ならたまにある早発だが、予定の乗客が全員乗ったかどうかの確認が難しい鉄道では珍しいことである。入口で車掌が確認しているから、ロシアなら可能なのかな、と思っていたが、思い直したのか(間違いだったのか)すぐ止まり、結局定刻から2分遅れの20時32分に出発した。雨のせいで、まだまだ明るいが外の景色は靄っている。ユジノサハリンスクの町中を出るとすぐに、農地もなにもない大地だけが広がるようになった。

      @コンパートメントの様子(翌日撮影)

    •  もう1人いた同部屋の方は、やはり日本人で、夜行だけでノグリキ往復をされるという。その方と海外の鉄道事情のことなどをあれこれ話しながら、スーパーで買ったシャシリクなどをつまみにさっさと夕食を済ませ、体調がすぐれないためすぐに寝ることにした。本来ならば、陽の明るいうちは時刻表を参照しながら外の眺めと駅の通過などを確かめたいところであるが、とてもそれを許される体調ではなくなってきている。<br /><br />@おやすみなさい(車内の窓のカーテン)

       もう1人いた同部屋の方は、やはり日本人で、夜行だけでノグリキ往復をされるという。その方と海外の鉄道事情のことなどをあれこれ話しながら、スーパーで買ったシャシリクなどをつまみにさっさと夕食を済ませ、体調がすぐれないためすぐに寝ることにした。本来ならば、陽の明るいうちは時刻表を参照しながら外の眺めと駅の通過などを確かめたいところであるが、とてもそれを許される体調ではなくなってきている。

      @おやすみなさい(車内の窓のカーテン)

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      • Michiaki Fujiwaraさん 2014/10/13 17:08:14
        サハリンの旅の詳細を教えてください。m(_ _)m
        臨場感あふれるサハリン紀行を楽しく読ませていただきました。
        是非同じ経路で来年の夏に旅をしたいと思い、ビザの取得、旅行会社や切符や宿の手配をどのようにされたか、詳しく教えていただきたく、お願いします。
        ご面倒とは思いますが、下記宛にメールを頂ければ深甚です。
        またおおよその費用を教えてください。
        横浜市在住 藤原道明
        メアド michiaki_fujiwara@hotmail.co.jp

        Michiaki Fujiwara

        Michiaki Fujiwaraさんからの返信 2014/10/13 17:08:43
        RE: サハリンの旅の詳細を教えてください。m(_ _)m
        > 臨場感あふれるサハリン紀行を楽しく読ませていただきました。
        > 是非同じ経路で来年の夏に旅をしたいと思い、ビザの取得、旅行会社や切符や宿の手配をどのようにされたか、詳しく教えていただきたく、お願いします。
        > ご面倒とは思いますが、下記宛にメールを頂ければ深甚です。
        > またおおよその費用を教えてください。
        > 横浜市在住 藤原道明
        > メアド michiaki_fujiwara@hotmail.co.jp
        >

        国電

        国電さんからの返信 2014/10/15 16:30:45
        RE: サハリンの旅の詳細を教えてください。m(_ _)m
        Michiaki Fujiwaraさま

         こんにちは。連休に海外へ出かけていましたので、返信が遅れました。
         標記については、今日の夜にでもアドレス宛に送信します。
         また適当な時に、ご再訪ください。よろしくお願いします。
        --
        国電

        Michiaki Fujiwara

        Michiaki Fujiwaraさんからの返信 2014/10/16 10:07:13
        RE: RE: サハリンの旅の詳細を教えてください。m(_ _)m
        > Michiaki Fujiwaraさま
        >
        >  こんにちは。連休に海外へ出かけていましたので、返信が遅れました。
        >  標記については、今日の夜にでもアドレス宛に送信します。
        >  また適当な時に、ご再訪ください。よろしくお願いします。
        > --
        > 国電

        国電様

        早速の返信ありがとうございます。
        大変参考になりました。
        今後も楽しい旅行記を投稿してください。
        楽しみにしています。
      • パピーさん 2011/08/16 00:58:32
        読み応え十分です
        国電さん、はじめまして

        サハリンの鉄道の旅を、じっくり読ませていただきました。

        国電さんは、プロフィールのなかで、「まだまだ旅行記手前のメモ程度」と書かれていますが、どうしてどうして十分立派な旅行記ですよ。

        風邪で体調が悪いなか、言葉もあまり通じない国での1人旅、臨場感あふれる書きっぷりで、本当に堪能させてもらいました。

        また、ほかの旅行記にもお邪魔します。

             パピー

        国電

        国電さんからの返信 2011/08/16 09:24:47
        RE: 読み応え十分です
        パピー様

         ご訪問ありがとうございました。
         風邪だったのは残念なのですが、こうして後日になってみると、旅行記の一つの要素(味付け)になったのかな、と前向きに捉えています。
         近い割に謎な国(地域)ですが、治安もそれほど悪くなく、人々も親切でした。でも、きっとロシア本土(モスクワなど)とは違うのでしょうね(日本で言えば、東京と佐渡島が異なるようなもの?…違うかしら)。
         冗長気味な旅行記ですが、これからもちらほら書いていきますので、よろしくお願いします。

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