2011/04/28 - 2011/05/06
13502位(同エリア17459件中)
ちゃおさん
夕暮近く、大半の参詣客は既に帰ってしまい、寺院の境内にはあちこち犬が供物を狙って、食べ散らかしている。寺院には先ほどのお坊さん以外に僧侶の姿も見えず、追い払う人もいないので、犬は食い放題。人間と犬、まだ姿を見せていないが、或いは猿なども、毎日こうしてお相伴に与かっているのだろう。
土産物売りのおばちゃんが大きな天秤駕篭を重そうにぶら下げ、売り残りの土産物を担いで下山していく。少ない参詣客に売り上げも少なく、荷の重さがより肩に食い込むのだろう。10m歩いては地べたに座り込み、休んでいる。
僅か2時間余りの参詣だったが、実り多いものがあった。いつも東南アジアを旅行していて、いつも見るのは仏教寺院だったが、こうして初めてヒンドウ寺院を参詣したのは刺激になる。ヒンドウの僧侶とも話した。そのインド訛りの喋り方はどうみても、普通のインドネシア人とは違う。茶店のおばさんとは日本語で話した。ビンタンビールを飲みながら、遠いカワサキを思い出すように、話していた。たどたどしい日本語ではないから、かなりの年数日本で過ごしていたに違いない。
それと山も見れた。アグン山。霧の中からひょっと山頂を見せた。この山に登山すべくバリまで来たが、今の自分の脚力では無理だった。Second Bestのバトゥ―ル山へは登ることもできたが、下山は大変な思いをした。今朝のことだ。それから10数時間、足は元通りには回復しないまでも、このブサキの下の入口から一番高い竜神神社までの高度差約100m、距離にして約800mを漸く登り詰め、今、下山の最終場面。もう直ぐ最初の入口に到着する。
入口の正面に立つ長い石段をゆっくり下り降り、いよいよ寺院を後にするかと思った矢先、どこに身を潜めていたのか、最初この寺院に入った時駆け寄ってきた絵葉書売りの少女が、又物陰から現れて、さっきの約束通り、絵ハガキを買ってくれ、と両手にいっぱいの絵葉書を広げて見せる。まだ中学生位だろうか。インドアーリアン系の整った顔立ちの少女だ。当方が下ってくるのを忘れずに待っていたのだ。
60過ぎの爺さんではあるが、まだ少女に恋する気持ちも持っている。しかし相手はまだ中学生。そんなハガキはどうでも良いから一緒に来ないか、と誘うには若すぎる。恋する気持ちを抑え、手に広げた絵葉書を何枚か選び、言われた金額を支払う。
彼女は彼女で、毎日同じように外人客相手にハガキを売っているのだろう。ビジネスなのだ。寺院を出て、後ろを振り返ったら、もう少女たちはどこかに消えて、大きなシバの像が寺院入口の正面に立っていただけだった。
「オンサワステイナステイ」『Om Sawasti Nasti』
- 旅行の満足度
- 4.5
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「オン サワスチ ナステイ」。シバの祠の正面には皆、この文字が彫刻されている。先の僧侶の話では、神への賛美の言葉と言う。「オム」「オン」「ナム」の系譜。
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途中の売店で買ったマングステイン。別名「フルーツの女王」。
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まだ最後の参詣客も残っていた。
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犬などに食い散らかされた供物などが散乱している。翌朝には綺麗に掃き清められている。
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ブサキ寺院の入り口近くまで漸く下ってきた。
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最初に見た長い石の階段を上から眺める。
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石段の両側には数々の偶像が着飾れている。丁度今回の御堂筋の彫刻のようだ。
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石段の下には思い土産物を地べたに下し、ひと休みしているおばさんもいる。
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石段を真下から見上げたところ。
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ブサキ、べサキ、良いヒンドウ寺院だった。
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こうしてみても広大な敷地だ。
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又来る日まで! サワステイ!
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