2011/07/16 - 2011/07/16
27位(同エリア679件中)
エンリケさん
ナスカの地上絵ツアーの後はリマへ戻って夜の街歩き。
リマは旧市街のセントロ地区は貧困層が多く治安が悪いと言われていますが、新市街のミラフローレス地区は安全で多くの人々で賑わう街でした。
太平洋岸沿いのショッピングスポット、ラルコ・マルや恋人達の公園などの散策を楽しんだ後、ワカ・プクヤーナという遺跡レストランで絶品料理に舌鼓。
ナスカでのセスナ酔いも治って街歩きにグルメに楽しい夜を過ごせました。
<旅程表>
2011年
7月15日(金) 成田→ヒューストン→リマ
○7月16日(土) リマ→ピスコ(ナスカの地上絵フライト)→リマ
7月17日(日) リマ→クスコ
7月18日(月) クスコ→マチュピチュ
7月19日(火) マチュピチュ(ワイナピチュ登山)→クスコ
7月20日(水) クスコ→プーノ
7月21日(木) プーノ(ティティカカ湖)→アレキパ
7月22日(金) アレキパ→リマ→
7月23日(土) →ヒューストン→
7月24日(日) →成田
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
-
7月16日(土)
ピスコでのナスカの地上絵フライトツアーを終え、14時30分、リマへと戻ります。
帰りの車の中はセスナ酔いの後遺症でぐったりで、気付いたらもう16時30分、どんより曇ったリマに近づいてきました。
パン・アメリカン・ハイウェイは相変わらず荒涼とした景色です。 -
こんな荒涼とした山の斜面にも家が貼りついたように並んでいます。
採掘場の労働者の家でしょうか。 -
6月の大統領選挙で敗れたケイコ・フジモリ候補のペイントもこのとおり、勝利したオジャンタ・ウマラのペイントと同様に、いたるところに残されています。
-
17時を過ぎ、リマの市街地が近くなってきました。
ようやくセスナ酔いも治ってきたようです。
車内のラジオに耳を傾けると、どうやらコパ・アメリカの準々決勝、コロンビア対ペルー戦が行われているようです。
日系人のドライバーのおじさんは寡黙で何も騒がないので、ペルーが負けたのかと思って何も聞かなかったのですが、ホテルに戻ってニュースで見たらペルーが勝っていました。
ペルー人でも日系人はラテン系のノリには染まらないんですかね・・・。 -
ケイコさんのペイントを掲げる団地を発見。
新大統領派から報復されたりしないんでしょうか?? -
17時30分、ピスコから3時間かかってようやくリマのホテルへ到着です。
ここでドライバーのおじさんとは翌日の空港への送迎時間を確認してお別れ。
おつかれさまでした!
部屋で少し休憩した後、18時、暗くなった夜の街へ繰り出します。
リマは、官庁や世界遺産に指定されているカテドラルなどがあるセントロ地区は貧困層が多く、夜の街歩きはかなりの注意を要する必要がありますが、宿泊したホテルのあるミラフローレス地区は高所得層が多いとのことで、人混みは多いですが夜も危険を感じるようなことはありませんでした。 -
さて、街歩きの最初はホテルから15分ほど歩いて海岸沿いにあるショッピングセンターのラルコ・マル(Larco Mar)へ。
高台になっている展望台もあり、太平洋や遥かかなたの灯台が見渡せる、雰囲気のいいスポットです。
カップルや観光客もたくさんいます。
観光ポリスも何人か常駐しているようで、やはり治安に気を遣っているように感じました。 -
展望台の先から夜の闇に包まれた太平洋と灯台をパチリ。
よく見たら、灯台だと思っていたものは、ライトアップされて光り輝く高さ50mの巨大な十字架でした。
この十字架は、もともとは1988年にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世がペルーを訪問した際に歓迎の意味で建てられたもので、その材料に80年代にテロリストたちによって破壊された送電塔の残骸を使っており、平和のシンボルとしての意味もありました。
現在見える十字架は、その後老朽化したため、2007年に区役所の手で新たに建て替えられたものだそうです。 -
続いて、太平洋岸沿いの道を10分ほど歩いて、リマの有名スポット“恋人達の公園”(Parque del Amor)へ。
真ん中に抱き合ってキスをしている恋人達の像がある、一度来たら忘れられない公園です(笑)。
ガイドブックなどでは夜の光景はあまり紹介されていませんが、当然ながらライトアップされています。 -
恋人達の像を別の角度からもパチリ。
やっぱり大胆ですね(笑)。 -
ガイドブックには“恋人達の公園はいつも恋人達でいっぱい”とありましたが、この夜は5組くらいで、あとは女性同士とか観光客などで、それほど多くはいませんでした。
先ほどのラルコ・マルの方がいっぱいです。
やはりベタすぎるからでしょうか(笑)。
それでも、ちょうどわたしが来たときにウェディングドレスを着た女性と男性とがひっそりと記念撮影を行っており、恋人達の象徴であることは間違いないのでしょう。 -
公園内にはガウディのグエル公園(バルセロナ)を思わせるようなタイル造りのベンチなども置かれていました。
-
ちなみに、恋人達の公園の海の反対側はこのように高層マンションになっています。
なんだか覗かれてしまいそうですね(笑)。 -
恋人達の公園とラルコ・マルとを結ぶ橋もこのようにライトアップされ、市民や観光客の楽しいナイトライフのため気を遣っている感じです。
それでも、今年は雨不足の影響で水力発電所が十分に機能せず、電力が不足しているため、エクアドルから電力を輸入しているそうです。
【アンデスから始めよう〜ペルー、また電力輸入へ(2011年8月6日)】
http://andino.blog26.fc2.com/blog-entry-30702.html
*この“アンデスから始めよう”というブログ、南米各国の最新情報が毎日更新され、旅の情報収集にかなり役立ちました。 -
さて、そろそろお腹が空いてきたので、夕食を食べにレストランへ。
前日に現地に住む日本人のガイドから薦められていた遺跡レストラン、“ワカ・プクヤーナ”(Huaca Pucllana)に行くことにしました。
ここはミラフローレス地区にあるリマ文化(紀元後〜600年頃)のアドベ(日干しレンガ)遺跡で、レストランとしても活用されているおもしろいスポットです。
恋人達の公園からガイドブックを頼りに迷ったりしながら20分ほど歩いて20時、ワカ・プクヤーナへ到着です。
ちょうど霧雨も降ってきました。
写真の左側に日干しレンガが積み重なっているのが見えると思います。
レストランへは車で来ている人が多く、付近は人通りは少なかったですが、特に危険を感じることはありませんでした。 -
予約なしで来たのですが、遺跡の入口で“レストラン、一人でもいいですか?”と聞くと、男性係員が快くレストランの入口まで案内してくれました。
さて、レストランに入ると、みんなテレビに注目していてお客そっちのけです。
それもそのはず、この日の夜はコパ・アメリカの準々決勝、アルゼンチン対ウルグアイ戦が行われていて、ちょうどPK戦で勝負が決まる直前でした。
わたしも一緒になって見ていると、ヨーロッパ系の美人の女性店員が申し訳なさそうに笑顔でやってきて、席を案内してくれました。 -
このワカ・プクヤーナの遺跡レストランは、食事とあわせて夜間の遺跡ガイドツアーも申し込めるとガイドブックにあったので、その旨英語で伝えたところ、その女性店員はよくわからない様子・・・。
それでも、遺跡にいちばん近いカウンター席に20分の限定ということで座らせてもらいました。
ガイドブックのは古い情報で、もうガイドツアーはやっていないから通じなかったのでしょうか。実際、この夜は(小雨だったからかもしれませんが)ガイドツアーをしている人は一人も見かけませんでした・・・。
それでも、行き違いがあってやりとりに時間がかかりながらも、女性店員が“わたしが英語が下手で理解できなくてごめんなさい”と笑顔で案内してくれたのが印象的でした。
今まで他の国のレストランでここまで優しく対応してもらったことはなく、ペルーの印象がどんどん上がっていきます。 -
カウンター席ではペルーで最も有名なクスコ原産のビール、クスケーニャ(Cusquena)を注文。
コンチネンタル航空の機内では有料で手を出さなかったので、この旅初めてのビールです。
やっぱり旅先のビールは最高ですね。 -
カウンター席から日干しレンガの遺跡をパチリ。
堅牢な石組み文化を持つインカ帝国以前のリマ文化の遺跡で、宗教的な場だったとも言われていますが、はっきりとは解明されていないそうです。
遺跡の発掘はまだ続いており、土器やミイラ、織物などが出土しているとか。
20時過ぎですが、レストランは空席が多く、客はまだまだこれからのようです。
ペルーもスペインと同じでシエスタ(午睡)の習慣があり、クスコなどでも感じましたが、夜が遅いライフスタイルのようでした。 -
カウンターで20分が経ち、続いて奥の席に案内されました。
遺跡に近い席は予約がされていたようですね。
ここで本格的に料理を注文。
まず、ビアンコピスコサワー(ブドウの蒸留酒ピスコを卵白とレモンとともにシェイクしたカクテル)とホワイト&グリーンアスパラガスの料理を頼みます。
出てくるまでかなり時間がかかりましたが、これが・・・・・“ンまぁーーいッ!”と叫びたくなるほど絶品で美味しかったです!
やわらかくて舌触りも最高です。
あまりにも美味しすぎて涙が出るくらいです(笑)。
ピスコの昼食でも感じましたが、ペルー料理はほんとにレベルが高い! -
続いてはツナ料理。
魚介がおいしそうだったので、メニューの“ツナ”という言葉に魅かれて注文したのですが、出てきたのはなんとも巨大なツナ。
一見グロテスクそうに見える外観とは裏腹に、これまた“涙が出るくらい”やわらかくて香ばしくて美味しかったです。
・・・ペルーの料理の美味しさに、心から感動しました。 -
21時をまわって客もだんだんと増えてきました。
みんな楽しそうに食事をしています。
こんなレストランだったら毎週通ってもいいくらいです。 -
食後はしばらく余韻に浸り、22時30分、会計をすませてレストランを後にします。
帰りがけに遺跡入口で日干しレンガの遺跡をパチリ。
女性店員のもてなしも含め、最高のレストランでした!
ちなみにお代はビール、ピスコサワー、料理2点で121ソル(3,630円)。
ペルーの物価にしては高めですが、日本ではこの値段ではあれだけ美味しい料理は食べられません。
本当にガイドのおすすめにしたがってよかったです。 -
帰り道は霧雨が降っていましたが、そのままぶらぶらと歩いてホテルへ。
ホテルへ着くと23時近くになっていましたが、やはり危険を感じるようなことはありませんでした。
リマのミラフローレス、いい街でした。
・・・ペルー観光初日は、ナスカの地上絵フライトにちょっとがっかり&ぐったり感もありましたが、ペルー料理の意外な美味しさに、結果として大満足の一日でした。
マチュピチュなどの遺跡に比べ、ペルーの料理の美味しさはあまりクローズアップされませんが、ペルー旅行の神髄はその独特の遺跡だけでなく、食材の良さを生かした料理にもあると感じました。
これからペルー旅行をお考えのみなさんは、遺跡だけでなく、ぜひ、料理もお楽しみください!
さて、翌日は空路で太平洋岸沿いのリマから一気に標高3,400mのインカ帝国の首都クスコへ。
いよいよこどものころから憧れていたインカ帝国の遺跡に迫ります。
高山病が心配ですが、期待に胸が膨らみます!
(クスコ観光へ続く。)
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この旅行記へのコメント (6)
-
- Decoさん 2020/09/19 18:12:11
- はじめまして
- エンリケさん、はじめまして。かなり前の旅行記ですが、コメントさせていただきます。
私も随分昔になりますが、ペルーを旅行(1987年)・滞在(1989年)したことがあり、エンリケさんのペルー旅行記を興味深く、また懐かしく拝見しています。
この旅行記に出てくる山にへばりついたような住宅地、ペルーではプエブロス・ホーベネス(若い街)と言われていました。アンデスのインディヘナの人々がリマに出てきて住み始めたのが始まりのようで、今でもその子孫の人々が住んでいると思います。
アレキーパは友人が住んでいることもあって、二度ほど訪れたことがあり、とても懐かしいです。ペルーの中でも比較的治安が良く清潔感もあって、リマから訪れるとほっとした記憶があります。アルマス広場、サンタ・カタリーナ…とても懐かしく拝見しました。
ペルー料理、確かにおいしいですね。それからナスカの遊覧飛行、私も気持ち悪くなりかけました…
- エンリケさん からの返信 2020/09/26 18:34:44
- 懐かしきペルー
- Decoさん
こんばんは。
かなり前のものになりますが、ペルー旅行記を読んでいただきありがとうございます。
Decoさんは1980年代の終わりにペルーにいらっしゃったのですね。
リマ近郊にある山にへばりついたような住宅地、“プエブロス・ホーベネス”と言うのですね。
わたしもどんな由来なんだろうと興味を持っていただけに、教えていただき勉強になりました。
アレキーパ、1日しか滞在できませんでしたが、コンパクトで親しみやすい人々がいて、印象深い街でした。
何より、街のどこからでも見える“ペルー富士”とでも言うべきミスティ山が強く印象に残っています。
Decoさんはこのところは国内の旅行が多いのですね。
機会がありましたらぜひ、昔のペルー旅行記も拝見したいものです。
-
- kuritchiさん 2012/06/13 18:53:57
- レストラン、ワカ・プクヤーナの出かけて来ました♪
- エンリケさん、こんにちは。
この5月の終わりごろにペルー(リマ、ナスカの地上絵、クスコ、マチュピチュ、プーノ)に出かけました。
砂漠(コスタ)、高地(シエラ)、ジャングル(セルバ)の3つの顔を持つペルーは、予想を越える魅惑的な国でした♪
(尤もジャングルは訪れていませんが…)
ツアー参加だったので自由度に不満も残りましたが、治安の悪さの心配もなく、とても安全で快適な旅が出来ました。
ペルー・リマで、エンリケさんの旅行記で拝見したワカ・プクヤーナレストランを是非!絶対に!訪れたいと思い、ツアーから離団して出かけました。
エンリケさんの旅行記通り、とてもいい雰囲気で、お料理も大変美味しく、一緒に訪問した体調を崩されたツアーで一緒だった方も美味しいお食事に元気と食欲を戻された程でした(^^
私の拙い旅行記にエンリケさんのこの旅行記をご紹介させていただいていいでしょうか…。
事後報告になりましたが…。
このレストランをご紹介いただきありがとうございました。
本当に素敵なレストランでした…。
kuritchi
- エンリケさん からの返信 2012/06/13 23:51:45
- ペルー旅行、本当に楽しかったようで何よりです!
- kuritchiさん
こんばんは。ペルー旅行、無事帰ってこられたのですね!
楽しい思い出がつくれたようで何よりです!
ペルーは本当に見どころがたくさんで旅行記をつくるのが楽しいですよね!
何よりあれこれ思い出しながら旅行記をつくることで、もう一度旅してる気分になれるのがいいところです(笑)。
ワカ・プクヤーナ、ツアーを離脱してまで行ってらしたんですね!
大満足だったようで、わたしとしても旅行記をつくった甲斐があったというものです。
本当によかったです。
できることなら毎週のように通って全料理を制覇したいほどのレストランだったので、kuritchiさんが別のメニューを紹介してくれて、わたしとしてもとてもうれしいです(笑)!
アンティクーチョ、わたしはクスコのレストラン、プカラでアルパカのものを食べましたが、こっちの牛のも美味しそうですね!
kuritchiさんの旅行記、ダイジェスト版だけでもすごい内容なのに、本編はどれほどのボリュームになるのでしょう(笑)。
壮大な内容の旅行記、完成するまでずっと余韻に浸れそうですね!
期待してます!
-
- 川岸 町子さん 2011/08/07 22:57:32
- ペルー料理
- エンリケさん
ペルーへ行かれたのですね。うらやましいです!!
ペルーは、ずーっと憧れの地ですが、旅費がかかるため、子供の学費が無くなってからの楽しみにしています。もう少し・・・。
さて、さすがエンリケさん、様々な角度から街歩きを楽しんでいらっしゃいますね。
お写真を拝見しながら、一緒にセスナ酔いになったり、公園を散策したり、遺跡を見ているような気分になります(笑)。
ステキな遺跡レストランのことは知りませんでした。遺跡や店員さんとのお話は、お料理のおいしさが増し、何よりの思い出ですね。教えて頂きありがとうございます。
札幌周辺には、ペルーから北海道へ移られた方々が、何人かいらっしゃいます。以前セビーチェをごちそうになったことがありますが、大好きなお味でした。ペルーやチリは、シーフードの宝庫のようですね。
続きを楽しみにしておりますが、ゆっくりupなさって下さい。
ありがとうございました。
川岸 町子
- エンリケさん からの返信 2011/08/15 01:57:03
- ご訪問ありがとうございます。
- 川岸町子さん
いつもご訪問ありがとうございます。
ペルーはこどものころから憧れていた国で、遺跡が素晴らしいだけでなく、料理もおいしかったり、人々(観光している日本人も含めて)も優しかったりと、本当に旅を楽しめるいいところでした。
川岸さんのお知り合いにもペルーから移ってこられた方々がいらっしゃるんですね。
ごちそうになられたセビーチェ、きっとおいしかったことと思います。
わたしもおいしいペルー料理の店を日本で探してまた食べてみたいですね。
筆の進みが遅いですが続きもがんばって書いてまいりますので、ぜひまたいらしてください!
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