アジアハイウェイの源流を訪ねて（７５)大晦日の朝のサイゴン。

2010/12/24 - 2011/01/08

ホテルを出たすぐの所のＡｇｅｎｔに、今日はサイゴンの市内観光を昨日の内に申し込んでいたので、迎えに来る９時までは時間がある。大体安いホテルでは朝食が付いていないで、外のレストランで朝飯を取らなければならない。

ホテルのあるブイビエン通りから隣のデタム通りに掛けてはミニホテルが５万とあり、外人客も多く、朝からそうしたミニホテルに泊まったお客が通りを歩いている。こうした客を相手に通りのあちこちにはベトナム風の簡易レストランが店を開いている。食の豊富な国だから、食べることには事欠かない。そうした街の朝の顔を眺めつつ、どの店で何を食べようか、物色しつつ通りを歩く。

ベトナムは基本的に仏教国。年末年始の国の休日も風習も伝統も仏教暦、或いは旧暦で新春を祝っているのだろう。今日の大晦日も、大通りは昨日と変わらないバイクの洪水。皆それぞれの職場に通勤しているに違いない。昨日初めてサイゴンへ来た時は、このバイクの大洪水に圧倒されたが、１日経った今日は多少の免疫で出来たようだ。

洋風のレストランもあり、カフェーもあるが、ここはやはりフォーが良いだろう。ベトナムへ来て、このフォーが一気に気に入った。このフォーだったら、朝食に毎朝食べても飽きないだろう。通りをぐるっと一周し、適当に腹ごなしし、結局ホテルの近くまで戻ってきて、大通りの角のところにあるベトナムレストランに入る。店先に流れるフォーの湯気に引かれた感じだ。

出されたフォーの丼に野菜をたっぷり継ぎ足して、朝の朝食とする。味付けもどことなく日本のさっぱりした、コクのある味に似ている。中華とも違うし、タイとも違う。日本のどこか地方料理の味付けである。遠い昔から、何か日本との交流でもあるのだろうか・・。そんな郷愁を覚える味わいでもあった。

エリア ホーチミン(ベトナム)

• 旅行の満足度: 4.0

ブイビエン通りの路地のミニホテル街。

両側には数多くのホテルが建っている。

デタム通りの街路樹。

どことなくフランス風の面影を残している。

大晦日とはいえ、昨日と変わらない交通量。

近代的なビル、マンションなども見える。

防犯対策なのか、上の階にまでも窓には鉄格子が嵌められている。

時間が経つにつれ、バイクの数もどんどん増えてくる。

交通整理に当たる警察官。

今日は新暦の大晦日だが、この国の人に取ってはお正月はまだ先だ。

朝食を売る屋台リヤカーなども出ている。

ああ、フォーのレストランがあった。ここにしよう。

もうベトナムへ来て、毎朝食べているフォー。