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 タイトルをご覧になって何のことかお分かりかな。外国旅行好きな4トラベルの会員の方は航空会社の3文字で表すイヤーライン名であることに気づかれると思う。<br /> 私はこの度の欧州10ヶ国の桜の旅は、往路がKLMオランダ航空で帰路がFINフィンランド航空だったのである。そうした方が得安チケットが手に入ったとか、時間的に節約できたからではない。航空会社の事情でそうせざるをえなくなったのである。原因は福島原発事故であった。<br /> 欧州桜旅のブログはこれで終わらせていただくが、最後に、そのことについて書かせていただく。<br /> 旅行中、私が日本人であることを知ると、多くの欧州人が福島原発事故の事を心配してくださった。のうのうと桜の旅などしている私を不思議そうに見た人もいた。 欧州人は、それだけ、福島の原発事故を重大に考えている事を欧州で知り、帰国後、ジワジワと欧州人が考えているように放射能汚染の怖さが実感してきた。<br /> 私はKLMの格安チケットをアムステルダム往復を購入し、そこから同じKLMでウイーンを付けたし、帰りはフィンランドからKLMでアムステルダムへ行き、乗り継いで日本に帰るチケットだった。<br /> 行く時から不安は付きまとった。東北大震災から1ヶ月以上経っているのに、KLMは成田空港に着離陸しないで関西空港に変更になっていた。<br /> ようやく一週間位前から成田空港使用となってほっとした。4月18日、KL862便は10:45に離陸なのだか10分早く離陸した。私は今までに300回以上は飛行機に乗っているが、定刻より10分も早く離陸したのは初めての体験である。1分でも1秒でも早く福島に近い成田を離れたい、としか思えなかった。 <br /> 300人以上の席に100人足らずしか乗っていない。こんなガラガラな空席の国際便も初めてである。このまんま天国行きのフライトになるのでないかと心配だった。<br /> 欧州に滞在中に出会った人が日本の東北大震災や福島の原発事故について心配してくれた。その中から5つを紹介したい。<br /> 1、ブダペストのダウンタウンには広場がある。大道芸人などもいて盛りあがっていた。私はベンチに腰掛けて楽しんでいると、どこからともなくローラースケートに乗った若者が現れて私の隣に座った。彼は私が日本人なので話しかけてきたのだと思う。「日本は50年後には沈没してしまうそうだね。早く外国に逃げた方がいいよ」と言った。この度の大津波と原発事故が海外で風評となって1人歩きしだしたのだ。 日本には高い山が沢山あるし、放射能汚染はごく一部だ。今度のような大津波は千年に一度しか来ないのだから大丈夫と否定すると、彼は安心したように、ローラースケートで消え去った。私にとって、彼は「風の又三郎」だった。<br /> 2、ハンブルグのアスター湖畔で60代後半の夫婦と話す機会を得た。ドイツ人は百年以上も前から親日的である。その夫婦は2005年に3週間、日本に観光で来ていた。日本人の親切や発展振りを絶賛していた。話が原発の話になると、深刻な眼差して諭した。「日本は放射能の被害にあっているのに、どうして、福島原発の放射能漏れの事故をもっと重大に考えないのだ。ドイツは近い将来に原発は廃止になる。日本の国は回りが海なので、風車で電気はいくらでも作れるではないか」 私はお説教を聞くように頷いて聞いていたが、帰国してから、だんだん、あの老夫婦の髭の爺さんが言った言葉が現実化してきた。あの言葉は神のお告げのような気がしてならない。<br /> 3、オスロ中央駅から私のホテルまで歩いて30近くかかった。途中で道順を聞いた婦人はとて親切だった。その婦人は遠回りをして私をホテルまで連れて行ってくださった。「2年前、娘が日本を旅行して、日本人から親切にされ、又、日本はクリーンな国で素晴らしい体験をして来た」と、話してくれた。娘さんは、未だ大学生だそうだが、大学の友達と、東北大震災の義捐金を集めているのだそうだ。<br /> 4、ヘルシンキで桜探訪の帰り、ホテルまでの道を間違え、途方にくれていると、ハンサムな青年が日本語で「何か困ったことがありますか」と、話かかけて来た。私は、びっくりして、ホテルの道順を聞いてから何故、日本語が出来るのかを訪ねた。彼は2週間前まで東京の有名国立大学で情報管理の勉強していたが、この度の原発事故で強制帰国させられたのだそうだ。「もっと、日本に居たかった、日本のことは何でも知りたい」、と私に名刺をくれた。去年までピョンヤンの大学に4年間留学していた、とも言っていた。<br /> もしかして、「情報管理でなく、情報収集?」ちょっと不思議な人だった。(帰国したら、すでに私にEメールが入っていた)<br /> 5、同じヘルシンキでの出来事。帰る日の朝、中央駅の付近で、お人形のような可愛い少女がユニセフのシャツを着て東北大震災の義捐金を通行人から募っていた。私が5ユーロ(フィンランドはユーロ圏)を寄付すると、にっこり微笑んでくれた。彼女は私が日本人だ分ったのだろうか。そして、「Take care your health.(お体を大切に)」と言ってくれたのだ。 「放射能汚染には気をつけてね」、と言ってくれたのだろうか。と、すれば、あれは「天使のささやき」だったのかも知れない。<br /> さて、タイトルに戻そう。私は、帰りはKLMオランダ航空ではなく、FINフィンランド航空で帰国したのである。<br /> 帰国の前日、私は外食せずホテルで最後の晩酌を楽しんでいた。ストックホルムで買ったブルーチーズとヘルシンキの町中で買った安ワインで、「チアーズ」なんて独り言を言って上機嫌だった。<br /> その時、電話のベルが鳴った。私がこの度、飛行機やホテルを手配してもらった日本の「ハートフル インターナショナル旅行社」だった。「明日のKLMは全て欠航。フィンランドから、そのまま、フィンランド航空の成田行きに乗ってください」という連絡だった。(フライトNO忘れた)<br /> これはKLMの事情なので全く料金の差額を払う必要はないとの事。アムステルダムまで行って乗り換える必要は無いので、4時間は節約できる。私は今度は「ブラボー」と言って乾杯した。<br /> でも、当日、ヘルシンキの空港で、はたしてスムーズにフィンランド航空で私の搭乗券がゲットできるか心配だった。カウンターでKLMのEチケットを見せると、30秒もしない内に私の搭乗券が出てきた。(コンピューターで処理済なのだ)<br /> 搭乗してして驚いた。この運行は3航空会社(FIN, KLM, JAL)の共同運航だったのだ。それでも、乗客は70人くらいしかいなかった。一番驚いたのは乗務員はフィットしたマスクをし、手は黒い革の手袋をして、食器を運んでいたのである。これではサスペンスの映画のシーンだ。「やがて、乗客は1人残らず放射能の雲海に放り出されるのであった」なんて、思えたが、5月1日の早朝、成田に無事帰国できたのであった。メデタシ、メデタシ。<br /><br />

行きはKLM・帰りはFIN

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2011/04/18 - 2011/05/01

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ゆらのと

ゆらのとさん

 タイトルをご覧になって何のことかお分かりかな。外国旅行好きな4トラベルの会員の方は航空会社の3文字で表すイヤーライン名であることに気づかれると思う。
 私はこの度の欧州10ヶ国の桜の旅は、往路がKLMオランダ航空で帰路がFINフィンランド航空だったのである。そうした方が得安チケットが手に入ったとか、時間的に節約できたからではない。航空会社の事情でそうせざるをえなくなったのである。原因は福島原発事故であった。
 欧州桜旅のブログはこれで終わらせていただくが、最後に、そのことについて書かせていただく。
 旅行中、私が日本人であることを知ると、多くの欧州人が福島原発事故の事を心配してくださった。のうのうと桜の旅などしている私を不思議そうに見た人もいた。 欧州人は、それだけ、福島の原発事故を重大に考えている事を欧州で知り、帰国後、ジワジワと欧州人が考えているように放射能汚染の怖さが実感してきた。
 私はKLMの格安チケットをアムステルダム往復を購入し、そこから同じKLMでウイーンを付けたし、帰りはフィンランドからKLMでアムステルダムへ行き、乗り継いで日本に帰るチケットだった。
 行く時から不安は付きまとった。東北大震災から1ヶ月以上経っているのに、KLMは成田空港に着離陸しないで関西空港に変更になっていた。
 ようやく一週間位前から成田空港使用となってほっとした。4月18日、KL862便は10:45に離陸なのだか10分早く離陸した。私は今までに300回以上は飛行機に乗っているが、定刻より10分も早く離陸したのは初めての体験である。1分でも1秒でも早く福島に近い成田を離れたい、としか思えなかった。 
 300人以上の席に100人足らずしか乗っていない。こんなガラガラな空席の国際便も初めてである。このまんま天国行きのフライトになるのでないかと心配だった。
 欧州に滞在中に出会った人が日本の東北大震災や福島の原発事故について心配してくれた。その中から5つを紹介したい。
 1、ブダペストのダウンタウンには広場がある。大道芸人などもいて盛りあがっていた。私はベンチに腰掛けて楽しんでいると、どこからともなくローラースケートに乗った若者が現れて私の隣に座った。彼は私が日本人なので話しかけてきたのだと思う。「日本は50年後には沈没してしまうそうだね。早く外国に逃げた方がいいよ」と言った。この度の大津波と原発事故が海外で風評となって1人歩きしだしたのだ。 日本には高い山が沢山あるし、放射能汚染はごく一部だ。今度のような大津波は千年に一度しか来ないのだから大丈夫と否定すると、彼は安心したように、ローラースケートで消え去った。私にとって、彼は「風の又三郎」だった。
 2、ハンブルグのアスター湖畔で60代後半の夫婦と話す機会を得た。ドイツ人は百年以上も前から親日的である。その夫婦は2005年に3週間、日本に観光で来ていた。日本人の親切や発展振りを絶賛していた。話が原発の話になると、深刻な眼差して諭した。「日本は放射能の被害にあっているのに、どうして、福島原発の放射能漏れの事故をもっと重大に考えないのだ。ドイツは近い将来に原発は廃止になる。日本の国は回りが海なので、風車で電気はいくらでも作れるではないか」 私はお説教を聞くように頷いて聞いていたが、帰国してから、だんだん、あの老夫婦の髭の爺さんが言った言葉が現実化してきた。あの言葉は神のお告げのような気がしてならない。
 3、オスロ中央駅から私のホテルまで歩いて30近くかかった。途中で道順を聞いた婦人はとて親切だった。その婦人は遠回りをして私をホテルまで連れて行ってくださった。「2年前、娘が日本を旅行して、日本人から親切にされ、又、日本はクリーンな国で素晴らしい体験をして来た」と、話してくれた。娘さんは、未だ大学生だそうだが、大学の友達と、東北大震災の義捐金を集めているのだそうだ。
 4、ヘルシンキで桜探訪の帰り、ホテルまでの道を間違え、途方にくれていると、ハンサムな青年が日本語で「何か困ったことがありますか」と、話かかけて来た。私は、びっくりして、ホテルの道順を聞いてから何故、日本語が出来るのかを訪ねた。彼は2週間前まで東京の有名国立大学で情報管理の勉強していたが、この度の原発事故で強制帰国させられたのだそうだ。「もっと、日本に居たかった、日本のことは何でも知りたい」、と私に名刺をくれた。去年までピョンヤンの大学に4年間留学していた、とも言っていた。
 もしかして、「情報管理でなく、情報収集?」ちょっと不思議な人だった。(帰国したら、すでに私にEメールが入っていた)
 5、同じヘルシンキでの出来事。帰る日の朝、中央駅の付近で、お人形のような可愛い少女がユニセフのシャツを着て東北大震災の義捐金を通行人から募っていた。私が5ユーロ(フィンランドはユーロ圏)を寄付すると、にっこり微笑んでくれた。彼女は私が日本人だ分ったのだろうか。そして、「Take care your health.(お体を大切に)」と言ってくれたのだ。 「放射能汚染には気をつけてね」、と言ってくれたのだろうか。と、すれば、あれは「天使のささやき」だったのかも知れない。
 さて、タイトルに戻そう。私は、帰りはKLMオランダ航空ではなく、FINフィンランド航空で帰国したのである。
 帰国の前日、私は外食せずホテルで最後の晩酌を楽しんでいた。ストックホルムで買ったブルーチーズとヘルシンキの町中で買った安ワインで、「チアーズ」なんて独り言を言って上機嫌だった。
 その時、電話のベルが鳴った。私がこの度、飛行機やホテルを手配してもらった日本の「ハートフル インターナショナル旅行社」だった。「明日のKLMは全て欠航。フィンランドから、そのまま、フィンランド航空の成田行きに乗ってください」という連絡だった。(フライトNO忘れた)
 これはKLMの事情なので全く料金の差額を払う必要はないとの事。アムステルダムまで行って乗り換える必要は無いので、4時間は節約できる。私は今度は「ブラボー」と言って乾杯した。
 でも、当日、ヘルシンキの空港で、はたしてスムーズにフィンランド航空で私の搭乗券がゲットできるか心配だった。カウンターでKLMのEチケットを見せると、30秒もしない内に私の搭乗券が出てきた。(コンピューターで処理済なのだ)
 搭乗してして驚いた。この運行は3航空会社(FIN, KLM, JAL)の共同運航だったのだ。それでも、乗客は70人くらいしかいなかった。一番驚いたのは乗務員はフィットしたマスクをし、手は黒い革の手袋をして、食器を運んでいたのである。これではサスペンスの映画のシーンだ。「やがて、乗客は1人残らず放射能の雲海に放り出されるのであった」なんて、思えたが、5月1日の早朝、成田に無事帰国できたのであった。メデタシ、メデタシ。

同行者
一人旅
交通手段
飛行機
  • ヘルシンキ中央駅前で東北大震災の募金をする少女、

    ヘルシンキ中央駅前で東北大震災の募金をする少女、

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